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ハッピーバースデイ!!

ルルーシュ君、お誕生日おめでとう!!
いやあ、なんとか間に合いましたよ! かなりほっとしました!! 私はやったよ!!(←)

話は、「Cの世界」の設定を引き継いでおります。未読の方は、お手数ですが「Cの世界」からどうぞ^^;不親切ですみません…
もうひとつ、本編にそったお話を書きたいのですが、ちょっと今の段階だとどうなるか分かりませんね…うむむ……^^;

まあとりあえず、どうぞー☆






生まれてきた場所










自分の誕生日が、これほどまでに嬉しかった事は、今までなかったのかもしれない。
そう思うほど、ルルーシュは幸せそうに楽しそうに笑いながら、ボールの中の生クリームを泡立てる。
あちらの世界でだって、祝ってくれる人はいた。ナナリーやミレイ、生徒会のみんな。でも、どこかで負い目があった。自分が生まれてきたから、母は他の皇族に目を付けられたんじゃないかって。
暗い考えになった思考を、頭を振る事によって払う。そんなルルーシュに、横で果物を切っているマリアンヌが笑いかけた。


「ルルーシュ、ごめんなさいね。折角の誕生日なのに、手伝わせて…」
「良いよ、これくらい。…あ、母さん、そっちもう良いかも」
「あら、本当ね」


マリアンヌは、オーブンの中からクッキーを取り出す。そして熱々のそれを、ひとつ食べた。
その量はかなり多い。これから生徒会のメンバーが、ルルーシュの誕生日祝いに来てくれるからだ。


「……うん、丁度良いわ。ルルーシュ、ナナリーを呼んできて。飾り付けは自分がするって、あの子言ってたから」
「はーい」


ボールを置いて、ルルーシュはリビングへと向かおうとする。その途中で、ルルーシュの足が止まった。今まで、言った事のない言葉。今まで、言う事ができなかった言葉。…少し恥ずかしいが、言ってみようか?
マリアンヌが不思議そうに首を傾げる。


「どうかした?」
「……………母さん」
「ん?」
「………その、産んでくれて、ありがとう」


ルルーシュは、自分が言った言葉によって頬を朱に染める。恥ずかしくて、すぐにリビングへナナリーを呼びに向かう。
後に残されたマリアンヌは、ルルーシュに負けず劣らず赤い頬を両手で押さえて、幸せそうに笑った。







リビングでは、ナナリーやC.C.、マオが咲世子に教わりながら、色紙で輪っかの飾りを作っている。その表情は三人とも真剣そのもので、咲世子はそれを微笑ましく眺めていた。
すると、ぱたぱたと頬を赤くしたルルーシュが入ってくる。


「あらお兄様。…どうしました?」
「あ、ああ。ナナリー、母さんが呼んでるぞ。ケーキの飾り付けをするらしい」
「まあ! だったら早く行かないと」
「あ、僕もやりたいーっ!」
「はい、マオさんも一緒にやりましょう」


ナナリーとマオは仲良く手を繋いでキッチンに向かっていく。その後を、咲世子もにこにこと笑いながらついて行く。リビングには、ルルーシュとC.C.だけになった。
ルルーシュはC.C.の向かい側の椅子に座る。C.C.はそれをちらりと見たかと思うと、すぐに飾り作りに集中していった。


「………おい」
「なんだ」
「お前の輪、重ねる部分がずれてるぞ?」
「……………いちいち、細かい男だな、お前は。そんなのだから未だに童貞なんだ」
「なっ! それは関係ないだろう!?」


すねた様に言うC.C.に対して、思わずと言った様子で、ルルーシュは言い返した。が、C.C.は再び飾り作りに集中したらしく、反応しない。ルルーシュは、ため息をひとつ溢した。

ピンポーンっ

玄関の方から呼び鈴の音がする。ちらりと時計を確認したルルーシュは、首を傾げた。


「…どうした? 出ないのか?」
「いや、あいつらが来るには少し早すぎるような…」

ピンポーンっ

再び呼び鈴が鳴る。ルルーシュは椅子から立ち上がった。
玄関へと向かうルルーシュの後ろを、飾り作りを中断したC.C.がついてくる。


「…はい。どちら様―――」
「「ハッピーバースデイッッ!!」」


パンパンッとクラッカーが鳴って、紙テープが飛び出した。その紙テープを頭に乗せながら、ルルーシュはぽかんっと口を開けて固まる。そんな固まっているルルーシュの背後から、C.C.がひょっこりと顔を出した。


「…なんだ、クロヴィスとユーフェミアじゃないか」
「うふふ、こんにちはC.C.さん」
「久方ぶりだね。元気にしていたかい?」


ルルーシュたちの目の前に立つのは、彼の異母兄妹であるクロヴィスとユーフェミア。二人は、いつもの皇族として活動する時の華美な服装ではなく、一般人が着る様なものに近い服装をしていた。…それでもまだ派手ではあるが。
ユーフェミアは、ふふっと笑う。


「お姉様も一緒に来ているのよ! ほら、あそこ」
「コーネリアも?」


C.C.が指差された方向を見ると、確かにそこにはコーネリアの姿が。彼女は、自身の騎士に何か大きなラッピングされている箱を持たせて、こちらに向かっていた。彼女とその騎士の格好も、ごく普通のスーツ姿だ。
と、そこでようやく我に返ったルルーシュが口を開く。


「な、ななななななんで、どうしてここに…っ!!」
「やだなぁルルーシュ。君の誕生日を祝うために決まっているじゃないか!」
「おめでとう、ルルーシュ。…他にも、父上やオーレリア兄上、シュナイゼル兄上らが来たがっていたのだがな」
「ふふふ。みなさん執政官に止められちゃったの! 私たちは、前もってお休みをもらっていたから来れたのよ!」
「悔しそうな兄上らの表情は見物だったね、ユフィ」
「ですね、お兄様!」


にっこりと笑い合う異母兄妹に、ルルーシュは頭が痛くなってくるのを感じる。何事だ、これは…。


「兄上たちがここに来られない代わりに、お前へのプレゼントを預かってきた。…ギル」
「はい。こちらです」


コーネリアの背後に控えていたギルバートが、持っていた大きな箱を、家の中に入れる。


「…では、邪魔するぞ」
「ち、ちょっと待ってください!」


慌てるルルーシュに、三人はきょとんと首を傾げた。


「なんだ?」
「…来て下さったのは嬉しいですけど、これから学校の友人たちが来るんです! ユフィはともかく、姉上と兄上はどう説明する気ですか!? 俺たちは一応一般市民なんですよ!?」


ユーフェミアはまだ学生で、メディアへの露出はほとんどないが、後の二人は違う。コーネリアは軍のトップ 戦乙女として有名な上、クロヴィスに至っては、ブリタニアから派遣されている在日外交官だ。もちろん、メディアにもよく登場している。今、ランペルージ家は一般人として生活しているのだから、彼らとの接点をどう説明しろと言うのか…。
ルルーシュの言い分を理解したのか、コーネリアたちも眉を寄せる。
その時、ルルーシュの背後で大人しくしていたC.C.がにやりと笑った。


「そのままでいられないなら、変装でもすれば良いだろう? 私はよくやったぞ、変装」
「…C.C.! 無責任な事を…っ」
「まあ変装! 素敵です! すごく楽しそうですね!!」


C.C.に文句を言おうとしたルルーシュの台詞に被って、ユーフェミアが嬉しそうに言う。わくわくと言った擬音が聞こえてきそうなくらいの良い笑顔だ。


「どんな姿に変装するのですか??」
「今すぐに道具を集める事はできないから、髪を染めてみてはどうだ? それだけで印象ががらりと変わると思うぞ」
「髪を……やってみたいです!! ね、やりましょう! お姉さま、お兄様!!」
「私もやってみたいですよ、姉上!」


可愛い妹と弟の期待を込めた視線を受けて、コーネリアは優しく微笑んだ。彼女は、下の弟妹にとことん弱い。


「そうだな……面白そうだ」


ユーフェミアがルルーシュに向かって、満面の笑みを浮かべる。


「ルルーシュ。と、言う訳だからお邪魔しても良いかしら? 安心して! 上手く変装するから!!」
「う……………あ………………わかった…」


―――結局、彼自身も妹に対してとことん甘いのだった。







その後、生徒会メンバーがやってくる頃には、三人はギルバートが買ってきた髪染めで、それぞれの髪を黒色に染めていた。
ルルーシュは、仕方がなく、彼らを異母姉兄妹だとメンバーに紹介した。最初は驚いていたメンバーだったが、適応力が高いのかすぐに仲良くなったみたいだ。
…ちなみに、ルルーシュの家の事情を理解している二人…スザクは微妙な引き攣った笑顔。ミレイはにやにやとした笑み。その二つの表情に、ルルーシュは何とも言えない顔をしたのだった。

少し火照った体を冷やそうと、ルルーシュはベランダに出る。周りは、すでに夜の帳が降りており、月の灯りと家々の光だけだった。
部屋の中からは、主役が抜けたにも関わらず、賑やかな声が聞こえてくる。
ルルーシュはふっと笑った。


「…こんなところにいた」
「―――スザク」


かけられた声に振り向くと、そこにはスザクが立っていた。彼は、にっこりと笑ってルルーシュの隣りに寄り添う。


「みんな、楽しそうだね」
「まあな……………ちょっと複雑、と言えば複雑だけど」


ルルーシュは苦笑する。
脳裏には、あちらの世界で争った事柄。この記憶を思い出してから、姉や兄に進んで会いに行く事はできなかった。前みたいに、自分が幸せになってはいけない、許されないと考えたからではない。幸せになるって、あちらの世界のナナリーと約束したから。
しかし、それでもやはり彼らに会うのは気まずかった。相手は何も知らないとしても。クロヴィスを、ユーフェミアを手にかけた。コーネリアを殺そうとした。どんなに幸せになっても、その記憶は消える事はない。どんなに幸せになろうとしても、これだけは、背負っていかなくてはならない罪なのだ。
本当を言うと、こんなに幸せで良いのかと思う事もある。こんなに幸せで、いつかまた不幸になるんじゃないかと考えてしまう事もある。
そう言うと、C.C.は苦笑して、王の力を使えば良いと言う。しかし、未だにルルーシュは、王の力がどんなものなのか、どうやって使うのか、いまいちよく分かっていない。ギアスの様な力でもなさそうだ。C.C.曰く、たまに使っていたりするらしいが。
苦笑していたルルーシュの腕を、スザクが握り締める。その表情は珍しく真剣そのものだった。


「ルルーシュ、君は楽しんでいるかい?」
「…………え?」
「君が楽しんでなくっちゃ、意味はない。だって、生徒会のみんなも、コーネリア様もクロヴィス様もユーフェミア様も、…もちろん僕も、君の誕生日を祝いに来たんだから」
「…スザク……」


腕を掴んでいた手が、ルルーシュの手と重なる。そして優しく包み込まれた。


「君は、もっと傲慢になっても良いと思う。もっともっと、欲深くなって良いよ。みんなで受け止めてあげるから、安心して。きっと、みんな僕と同じ気持ちなんだと思うよ」
「………っ」
「君が、罪を背負いたいって言うなら、…僕が罰をあげるよ」
「………?」
「君への罰は………幸せを感受する事! 君にとって、すごく大変な罰でしょう?」


ルルーシュの目が見開かれる。そしてすぐに、目の前のスザクの笑顔が歪む。ルルーシュは咄嗟に俯いた。


「………ああ、俺にはかなり厳しい罰、だな」
「でしょう? だから、幸せになろう。一緒に……みんなで、ね」
「…………………ありがとう…」


床に、雫の跡が、ぽつぽつと出来る。スザクは何も言わずに、ただルルーシュの手を握り締めていた。優しく、愛しく、そっと。
しばらく、そうして優しい沈黙が続く。そして、ルルーシュが繋いでいない方の手で涙を拭いた。スザクに微笑する。


「………そろそろ戻るか」
「…ねえルルーシュ」
「ん?」
「生まれてきてくれて、ありがとう」


照れくさそうに頬を染めながらスザクが言った言葉に、ルルーシュは驚く。そしてすぐににっこりと笑った。
二人は微笑みながら笑い合う。そして、スザクの手が、ルルーシュの手から肩へと移動する。翡翠と紫水晶の瞳が交差した。


「ルルーシュ……」
「スザク…?」
「あの………僕、実は……っっ!!!?」

げしぃっっ!!!!

良い音がして、スザクが言葉をなくす。誰かの足蹴りが、スザクの膝下…いわゆる弁慶の泣き所にヒットしたのだ。あまりの痛さに、思わず蹲る。


「だ、大丈夫か、スザク!」
「な、なんとか…?」


スザクが攻撃してきた人物を見るために振り返ると、そこにいたのは想像していなかった人物だった。スザクは、C.C.だろうと踏んでいたのだが。


「ゆ、ユーフェミア様っ!!?」
「スザク!! いくらスザクでも、ルルーシュを独り占めにする事は許しません!! ここは主に譲りなさい!! いかなる時でも主人を立てる! それが立派な騎士への第一歩なのです!!」
「……ユフィ? おい、大丈夫か??」


ユーフェミアは顔を真っ赤にさせて、ふらふらしている。しかも、言動が常ではない。どうやら前の世界での記憶が混ざっている様だ。明らかに飲酒後の症状。ルルーシュは慌てて、部屋に戻る。
部屋は、すでに無法地帯となっていた。
ミレイとコーネリア、クロヴィスがワインを飲み合い、ギルバートがリヴァルに絡まれ、カレンは泣き上戸、シャーリーは笑い上戸、ニーナに至っては、ソファーですやすやと眠ってしまっている。ナナリーとマオがいないのは、マリアンヌが寝かせに行ったからだろう。普段ならば、とっくに眠っていなければならない時間だからだ。
ルルーシュは痛む頭を抑えて、一人黙々とピザを食べ続けているC.C.に問うた。


「……何がどうなってこうなったんだ…」
「ミレイとリヴァルが酒を持ってきた。いつも通り、シャーリーが止めようとしたんだが、その前にユーフェミアが飲み出した」
「…………よく姉上が許したな」
「止める暇もなかったんだよ。最初に出した酒はカクテル…缶がジュースみたいだったからな」
「………だからこんな状況なんだね…」


ルルーシュが振り返ると、そこには眠ってしまったユーフェミアを軽々と横抱きして部屋に入ってきたスザクがいた。


「ああ、スザク。すまないな」
「これくらい構わないよ。ユーフェミア様、どこに連れて行けば良い?」


どうするかルルーシュが思案する前に、マリアンヌが部屋に入ってくる。そして、眠ってしまっているユーフェミアを見ると、にっこりと笑った。


「ありがとう、スザク君。そのままこっちの部屋まで連れて行ってくれるかしら」
「あ、はい」


スザクはユーフェミアを抱えたまま、ぱたぱたと部屋を出て行く。
後に残されたルルーシュが部屋を見てみると、周りの者達も、だいたいが寝ているか船を漕いでいる状態。
ルルーシュは呆れた様子だったが、皆を見てふっと笑う。その笑顔を見て、C.C.はピザを食べる手を少し止めた。


「ルルーシュ」
「なんだ?」
「……その………アレだ。……………生まれてきてくれて、ありがとう」


ルルーシュは言われた言葉に、瞬きを数回。
そして、すこし照れた様に視線を逸らすと、もう一度C.C.を見る。そして優しく微笑む。


「……………俺も、側にいてくれてありがとう、      」


久方ぶりにルルーシュに呼ばれた名前は、優しく心地よい。
二人は、にっこりと笑い合った。幸せだと、表現する様に。満面の笑みで。










生まれてきてくれて ありがとう
生きていてくれて ありがとう
ここに居てくれて ありがとう

ここで 貴方に逢えた事に感謝します
幸せになるのを怖れる貴方に
最高の幸せを!



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2007.12.05 | | Comments(2) | Trackback(0) | 短編小説

コメント

切ねーーーっ!!!(叫び)

ルルからマリアンヌ様への「産んでくれて、ありがとう」―。
 (Cの世界)のスザクからルルへの「生まれてきてくれて、ありがとう」―。
TV本編の今の展開上ありえない、「Cの世界」ならではの言葉ですよね…。
だからこそ…、切ねぇーーーっ!!!
何これ、涙で画面が見えないよ…(泣)

2007-12-05 水 00:38:03 | URL | 紗鳳寺 のえる #- [ 編集]

紗鳳寺のえる様

TV本編の展開上、きっと言ってくれない&言われない台詞ですよね……ううう悲しいよぅ。。。
「Cの世界」のスザク君は、一応本編の枢木の記憶を持っているものの、「Cの世界」は23話までを前提としているので、例の25話のあの台詞は言っていません。ですが、「Cの世界・0」にて枢木がルルに言った台詞はばっちり覚えている設定なので、ルルが生まれた事に対しての感謝の言葉は口にさせたかったのですVv
コメント、ありがとうございました!


2007-12-08 土 00:00:41 | URL | あず #- [ 編集]

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