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企画小説☆21

リクエスト企画小説第二十一弾「リヴァルル」です!
このリクエストは私が見逃していたため、リストに載らずに申し訳ありません。…ともかく! 企画小説のラストとなります!! うむむ……長かった様な、短かった様な…。色々な話が書けて、とても楽しかったですVv
リヴァルル、と言うよりリヴァ→ルル(→スザク)みたいな話ですが…^^; 私の中で、リヴァルって言うのは、ちゃんと距離の分かっている賢い子なんです。CLAMPさんの漫画じゃありませんが、かっこいいキャラだと思います。……出番が無いだけで(苦笑)最終話でもかっこよかったですしね!!(フォロー/笑)
この話は、スザク騎士宣言辺りで、リヴァルはゼロの正体を薄々感づいていると考えてお読みください。

それでは、どうぞー☆







彼には見えないこの真実に










何でだって言われたら、あの時泣き出しそうだったから。
だから、外へ連れ出した。たまには良いだろって笑えば、仕方がないなって顔で笑ってくれるから。
相手の事情に深入りはしない。適度な距離を保った『悪友』って言う関係。
こいつが、年相応に馬鹿やって笑える場所が、俺の傍って言うのは、かなり嬉しいものだ。なんて言うか、こいつって人に懐かない野良猫みたいなイメージだから。
いつも飄々とポーカーフェイスなこいつの表情が、一瞬曇ったのを見たのは俺だけの様だ。他の奴らは気付いていない。…まあ、俺は身長が少しアレだから、俯いていたこいつの表情が見えたってだけなんだけど。
でも、生徒会室には居させたくなくて、バイクで連れ出した。
こいつも、やっぱり居たくなかったんだろう。毎度の文句が、いつもの半分だった。


「よくこんな場所知っていたな」
「へへー俺ってすごいっしょ! もっと褒めてくれたって良いんだぜ」
「調子に乗るな」


バイクで一時間ほど走ったところにある、租界もゲットーも見渡せる事のできる丘。ここら辺はまだ自然とかも残っている。
丘から租界を見下ろして、俺とこいつはにやりと笑う。同じ秘密を共有する者同士の笑みだ。


「風が気持ち良いな」
「そうだなー丁度良い季節だしな。暑すぎないし、寒すぎない! 昼寝にはもって来いの場所だろー?」
「そうか、いつも仕事を置いてどこかに行っていると思っていたら、ここだったのか」
「ぎっくーん!!」
「ふぅん。そうかそうか」
「ちょ! 会長たちには内緒にしといてくれよ~っ」
「…明日の昼飯、おごれよ? もちろんAランチな」
「うげ……また一番高い奴を………あーもう分かったよ! おごるって!」


してやったりと言った表情で笑うルルーシュ。さっきまで、バイクでの移動中に一切の会話がなかったとは思えない。
おごる羽目になったのは予想外だけど、明日の昼飯…と言う事は、明日も学校に来ると言う事だから。…まあ良しとしよう。バイト代も入った事だし。
二人で草原に座り込む。うーんっと伸びをして、息を吐く。
ちらりと横を見るが、どうやらさっきまでの張り詰めた様な、辛そうな表情はなくなっている。…心の奥底に沈んでいるだけで、完全になくなった、と言う訳ではないのだけれども。


「本当に良い天気だな」
「そーだな」


二人の間に会話がなくなる。でも、それはバイクで移動していた間の様な沈黙ではなく、何かを話さなければと頭の中をぐるぐるさせる必要もない。
風が木の葉っぱを飛ばす。ざあぁっと言う葉っぱの擦れる音が、どこか心地良い。
ぼおーっと空や租界を眺めていたルルーシュが、ふと、独り言の様に呟いた。


「昔は、よくナナリーと、…と一緒に庭で日向ぼっこをしたんだ」
「………」
「服が汚れるからって、俺はいつも止めさせようとしてたんだが、必ず、腕を引っ張られて、横になってしまうんだ」
「………」
「眉を寄せてる俺に向かって、笑顔で言うんだ」
「………なんて?」
「………」


ルルーシュは一人、どこか遠い場所を見ている様だった。遠い過去の思い出を、大事に大事に仕舞っていた思い出を。
しばらく、また沈黙が訪れる。別に急いで帰らなければならないとか、この後用事があるとか、そう言う訳ではないので、気長に待つとしますか。…そう考えた瞬間、ルルーシュは俺の腕を掴んで、後ろに倒れる。もちろん、俺も一緒になってぼふりっと倒れ込んだ。
思わず俺がルルーシュの方を見ると、奴はやはり空を、遠くを見ていた。


「…『こうした方が、空が高くなった気がするだろ?』って」


どこか、諦めた様な笑顔。
そんな表情は、見ていたくない。
辛いなら、辛いのならもう全部止めちゃえよ。そんな、辛そうな泣きそうな悲しそうな笑顔、見たくない。見ていたくない。他人にばかり、優しくするの止めろよ。自分自身を大事にしてやれよ。俺が受け止めてやるから。生徒会の皆だって、あいつ以上に、受け止めてやるから。
でも、そんな事は言えない。言える訳はない。だって、こいつにはそれが全てだから。他人を生かす事で、他人に優しくする事で、自分の存在意義を見つけてしまったから。
そして、俺は、『あいつ』の代わりには、なれないから。だから。
視線をルルーシュから、空へと向けた。


「…まあ確かに身長の分、高くなった気はするなー」
「だろ? 俺もそれで言い包められた」
「あの理詰めのルルーシュがかー?」
「納得してしまったんだよ、不覚にも」


寝っころがりながら、空を見上げながら、お互いにくすくすと笑い出す。
笑っているルルーシュの横顔を、ちらりと見る。
今の一瞬でも、この一時だけでも、それでも笑ってくれるなら、それで良い。

あー、俺って根っからの片想い気質なんだなー…。

隣りには気付かれない様に、こっそりと少し眉を寄せて、苦笑い。


「…リヴァル」
「んー?」


少し真剣気味の声色に、ルルーシュの方を見ると、奴は綺麗な笑顔で、俺を見ていた。不覚にも、胸がどきんっと鳴る。


「…その、ありがとうな。ここ、連れて来てくれて」
「…あ? ああ、別に、そんなのはどーって事ないって!!」
「えっと……ちょっと、落ち込んでいた、と言うか、少しショックな事が、あったんだが、大分元気になれた。持つべき者は悪友だな。……本当に、ありがとう」


ルルーシュは、笑顔でそう言う。本当に? 本当に俺でもお前を救えている? 元気をやれている?
ルルーシュは、行きよりは幾分かましになった表情で、起き上がる。そして、まだ寝ている俺に、手を伸ばした。


「さて、そろそろ帰ろう。書類とか、会長がまたどこからともなく出してきそうだし、それに……あいつのお祝いも、してやらないとな」


笑顔で言うルルーシュに、涙が出そうになった。
貧乏くじばかり引くこいつに。
そして、こいつを守れない自分に。










神様がいるのなら、こいつを幸せにしてやって下さい
根は良い奴で、人の事ばっかり考えてる、こいつに

神様っているのかなーって、呟いたら、
ルルーシュは、
そんなものはいないさって、
悲しそうな笑顔で言った


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2007.12.03 | | Comments(2) | Trackback(0) | 短編小説

コメント

せ・切な過ぎる…(泣)

>しー様が出張るのはアレですね、私がCルル推奨派なので(笑)
 私もです。24&25話見てから、ずどーんとシールルに激ハマリしました。

>とりあえずオチはしー様、良いトコ取りもしー様、そして痛い目をみるのはスザクって感じが好きなので、そんな話ばかりになってしまいます☆(笑)
私もそのパターンが好きですVv
 なので、ど~んどんそんな話を量産して下さい。寧ろ、ドンと恋!(誤字にあらず)

>シー様の愛情は母性愛
私もシー様→ルル間の愛情は、恋愛より母性愛推奨!逆もまたしかり!

あ~、ちくしょ~、リヴァル、イイ奴!
ルルもスザクなんか止めて、リヴァルにすればいいのに!って思うよ。
私の中でもリヴァルは、「他人との距離間が分かってて、他人の中の「何か」を感じれて、スザクと違って、空気も読める賢い子。んでもって、適度に悪い事(賭けチェス等)もやってる」です。
正に、「悪友」にはピッタリ☆
あ~、だからこそ何か切な過ぎる…(><)
このリヴァルにスザクを断罪して欲しい…。

2007-12-04 火 00:03:39 | URL | 紗鳳寺 のえる #- [ 編集]

紗鳳寺のえる様

リヴァルはかなり良い奴ですよねVv スザクよりかなり良い男ですよ!!(笑)
本当にリヴァルはナイスな悪友ポジションですよね。本編の様に、ルルがスザクに再開+C.C.と遭遇していなくてそのまま行けば、ルルの親友の座はきっとリヴァル君の物だったと思ってしまいます^^;
そしてリヴァルと言えば「片思い」!! やっぱりコレですよね☆(←)
コメント、ありがとうございました!


2007-12-04 火 23:01:36 | URL | あず #- [ 編集]

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