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企画小説☆18

リクエスト企画小説第十八弾「スザク虐め」です!
実は、今まで何回かスザク君を虐めてきたせいか、ネタがなくて困りました(笑)
何かしらあると思って頭を捻ったのですが、こ、これで虐めている様になりましたでしょうか…??^^;
ルルーシュは、最初に色々考えて考えて、それで仕方が無く事柄を行って、その事を背負ってまた次へ向かうタイプ。
スザクは、何も考えずに、突発的に何かしらの事柄を行って、後で後悔して後悔して過去に引きずられるタイプ。
………だと思いながら書いたのですが、どうでしょう? そんな感じに仕上がっているでしょうか??
スザクは、25話の後にルルーシュを撃ったとして、その時はそれで良いと思っていても、後でうじうじと後悔しそうです。玄武の時もそんなだったし……。

まあとりあえず、どうぞー☆






墓場の歌 -Das Graslied-










ぱぁんっと、ひとつの銃声が響いた。

銃を構えて対峙するのはふたり。
撃ったのはひとり。

真っ赤な色に染まりながら、崩れ落ちていくのは黒。
青白い顔を歪めながら、それを見つめるのは白。

白…スザクは、歪めていた顔に驚愕を浮かべた。


「……………な、んで、撃たなかったんだ……?」


彼は己の願いのために、沢山の人の命を奪ってきたのだから、撃つはずだ。目の前にいるのが幼馴染だとしても、もう関係ない。もう、そんな関係の頃には戻れない。
だから、スザクは撃った。撃たれる前に、撃つために。
…なのに。


「…どうし、て……撃たないんだ……?」


スザクの問いかけに、崩れ落ちた彼は答えない。だが、まだ死んではいない。痛みを逃すためか、肩で息をして、彼は下を向いていた。
その漆黒の髪が顔を隠しているため、表情は見えない。
彼の手から落ちた銃が、虚しく転がった。
スザクはまだ、銃を構えた体勢から動いていない。動けない。
相変わらずカタカタなる銃。震える腕。定まらない焦点。
怖い。何か、どこか間違ってしまった様な恐怖感。道を間違えた様な不安感。
それらが、今は頭にこびり付いて離れない。


「…っ! 答えろ!! 何で、撃たないんだっ!!!?」


黙り込んだ沈黙が耐え切れないかの様に、スザクは叫んだ。怒声…ではなくて悲鳴に近い叫び。
やっと、顔を上げる彼。
そして、スザクは見た。
漆黒の髪から少し見える紫の瞳は、悲しそうに潤んでいるのを。口元が、遣る瀬無い様に、今にも泣き出しそうに、微笑んでいるのを。
口元が、ゆっくりと動いて、音なき言葉を紡いだのを。

―――だって、友達、だろ?

そう、聞こえた。そう、見えた。
スザクの目が見開かれる。
その手から、銃が落ちて、かたんっと音を立てた。


「あ………なんで…だって……っ!!」


スザクは頭を抱えて一歩後ずさる。
だって、もう、昔の様にはなれないのに。
彼は、変わってしまったはずなのに。
後ずさった足が、背後にあった岩に当たる。そして、スザクもその場に崩れ落ちた。
彼の表情は、悲しそうに笑ったまま。
彼を見るスザクの表情は、困惑に染まっている。
その彼の唇からは、赤い血が流れていた。白い肌と赤い血。ぽたぽたと落ちていく雫。
ぐっと呻いたとスザクが理解したとたん、彼は撃たれた場所を押さえながら、ぷつりと糸が途切れたかのように倒れた。


「……る、るーしゅ………!」


スザクは思わず手を伸ばす。


「触るなっ!!」


背後からの怒声。スザクが伸ばしかけた手を止めて、背後を振り返った。
背後には、座り込んで唖然としているカレン。そして、全身から水を滴らせている黄緑色の髪の少女。
その少女はスザクを睨みつける。


「触るな……そいつを撃った手で、そいつに触れるな!!」
「っ!!」


ぽたぽたと、少女が歩むたびに、水滴が地面に落ちる。
少女は、カレンの隣りを、スザクの隣りを通り過ぎて、まっすぐに倒れている彼の元へと向かう。
倒れている彼の傍らにそっとしゃがみ、彼の体を優しく抱き締めた。


「…約束が、違うだろう? まだ、眠るには早い……全てはこれからなんだから…」


彼を抱き締めながら、震える少女の肩。その肩を、弱々しくも優しく触れる彼の手。その手を、少女はぎゅっと握り締めた。
そして、少女はスザクを見る。憎しみのこもった琥珀の瞳で。


「なんで、こいつを撃ったんだ……?」


スザクの肩がびくりっと揺れる。


「あのお姫様のかたき討ちか? それとも自分がお姫様を利用出来なくなった事への恨みか?」
「違うっ!! 違う…っ!! 俺は、俺は……っ」
「違うのか? なら、自分が裏切られたと思ったからか?」


少女は真っ直ぐにスザクを見る。
目を逸らしたくなる視線。だが、逸らす事はできない。


「裏切ったのはお前の方じゃないか」
「なん、だって…?」
「こいつは何度もお前に手を伸ばしていた。それを無視し続けたのはお前じゃないか。こいつがゼロだと、気付いていながら知らないフリをしていたのは逃げじゃないか。こいつがゼロだと思っていたのに、お前はゼロを殺そうとしたじゃないか」
「…っ! それ、は! そいつも一緒じゃないか!!」
「……………違う、わ」
「っ!?」


突然発せられた言葉。それは、背後で座り込んだまま何も言わなかったカレンの声。


「だって、ゼロは、白兜の正体が、スザクだって分かった後、白兜を、殺そうとしなかったもの。無傷で、捕虜にしようと、してた。……スザクを、殺した方が、暗殺した方が良いって、騎士団の中でも言ってたのに、ゼロは、それを止めさせた。私が、スザクを学校で殺そうとした時、止めたのは、ルルーシュ、だったわ……」
「私は、殺した方が良いと言った。それなのに、殺さなかった。…だからこんな事になったんだがな…」


スザクの顔が歪む。
だって、彼は非道で、沢山の人を殺して、そして彼女を殺して。
少女が悲しそうに笑って、彼の頭を優しく撫ぜた。


「……お前を殺さなかったのは、こいつの願いだったからさ」
「……ね、がい…?」
「ナナリーとスザクが、幸せな世界で笑っていますように」


スザクの目が見開かれた。


「それが、こいつの一番の願い」
「そんな……だって……っ!」


彼に近寄ろうとするスザクを、少女は拾った彼の銃で阻む。


「近寄るな。お前は、もう近寄る資格すらない」


少女は、彼の体を抱きかかえた。その際も、銃口をスザクに向けるのを忘れはしない。


「最初から、こうすれば良かった」
「……どう、するの?」


カレンの問いかけに、少女はにやりと魔女の様に笑った。


「ここは、私の一族の遺跡。遺跡の力が使えるから、こいつを連れて、別の場所に行くのさ。ああ、あとナナリーも助けて来ないとな。こいつが悲しむ」
「別、の場所……?」


少女は、嬉しそうに笑う。


「こいつが、幸せになれる場所。こいつに、優しい場所。枢木スザク、お前がいない場所に」
「…っ!」
「もう、ルルーシュの世界にお前はいらないんだよ」
「…っ待って!!」


少女の微笑みと笑い声を残して、彼らふたりは忽然と姿を消した。
思わず伸ばした手は、彼らには届かない。スザクの手は、空を切った。


「う…あ……ぅぁああああああっっ!!!!」


彼に、
あの夏の頃に、
優しかった頃に、
叫びは、もう届かない。









後悔と懺悔
永遠に繰り返す悲しみ
戻れない
終われない
この痛みは、永遠に続く嘆き



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2007.11.17 | | Comments(4) | Trackback(0) | 短編小説

コメント

シー様、最高!!

やっぱ、今1番ルルーシュと共にあってほしいのもスザク虐めにも、シー様は欠かせませんね!

 >ルルーシュ:最初に色々考えて考えて、それで仕方が無く事柄を行って、その事を背負ってまた次へ向かうタイプ。
スザク:何も考えずに、突発的に何かしらの事柄を行って、後で後悔して後悔して過去に引きずられるタイプ
寧ろスザクは、「過去に引きずられてるようで、過去を捨てる(だから、実は引きづられてない)」タイプのようにも見えますよね。
 「都合のいい」過去だけ、持ってってるような…。

2007-11-18 日 00:42:35 | URL | 紗鳳寺 のえる #- [ 編集]

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2007-11-18 日 15:16:51 | | # [ 編集]

コメントありがとうございます!

紗鳳寺のえる様
やっぱり、ルルの横にはC.C.ですよねVv Cルルは大好きなカップリングなんでVv

>寧ろスザクは、「過去に引きずられてるようで、過去を捨てる(だから、実は引きづられてない)」タイプのようにも見えますよね。
 なるほど! と言った感じですーっ確かに、スザクが見ているのは自分にとって都合の良い過去だけですね…この場合、父殺しの過去も都合の良い過去ですね……うぅーん…色々面倒臭い男ですね、奴は!!(をい)
コメント、ありがとうございました!


桃果様(お名前出してもよろしかったでしょうか…?;)
スザク虐めになっていたでしょうか? それなら安心ですVv
スザクを虐めるのはやっぱりC.C.が一番ですよね! 私としては、ミレイさんとかも捨てがたいですVv(笑)
私もスザク虐めは大好きなので、もっと話を考えたいと思ってますVv …でも、まあネタが…^^;
続きを考えているのは、拍手が多かった企画小説とをと考えています。まあ多くて三個くらいですかね? でも、連載になるほどネタがないので続きを少し…程度になると思います。
リクエストはあともう少しです! もうちょっとがんばりますねー☆
コメント、ありがとうございました!


2007-11-20 火 21:47:18 | URL | あず #- [ 編集]

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このコメントは管理人のみ閲覧できます

2007-11-30 金 13:07:05 | | # [ 編集]

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