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企画小説☆その14

リクエスト企画小説第十四弾「10才スザクがトリップしてきて17才枢木から守る話」です!
えー…この話は、死にネタ注意+スザク苛め注意です! そこを踏まえてどうぞ!!(微妙に死にネタの様な夢オチの様な…^^;)
この後スザク少年は、アッシュフォードに匿われるルル達について行き、ミレイさんと共に二人の騎士+箱庭の番人となって、ルル達をずっと守っていくのですよ!!(笑)
あああ、本編もそのぐらいルルに優しかったらなぁ……

そう言えば、今日(もう昨日)からぎあちゅの再放送がやっていました。
それをすっかり忘れていた私は、普通にニュース見ようとTVをつけて、「ルルーシュ……僕だよ、スザクだ」「!? スザク!?」の場面を目撃。
………思いっきり叫んでしまいました。。。「きゃあああああっっ!!!!」ってな感じに…^^;
近所の方々すみませんっ! 何もないんですーっ><;
ぎあちゅは心の準備がないと、見れません(笑)

前置きが長くなりましたが、それではどうぞー☆






10年後を生きる君へ










いきなり暗闇の中に落とされた。
その変化にまだ慣れていない様で、目が、上手く見えない。
ふいに、パンッと言う音が響く。目が見えない分、他の感覚が鋭くなっている様で、その音は少年の耳にはっきりと届いた。
眉を寄せた少年は、音のした方へと駆け寄って行く。
暗闇の中を、迷う事無く走る。
壁も、地面も、天井も、何も感じられない、ただ暗いだけの道。そんな事には疑問を持たず、少年はただただ走る。
早く行かなくてはならないと、何かが急かす。
間に合わなくなってしまうと、何かが急かす。
すると、目の前に扉が見えた。
暗闇で、何も見えないはずの空間に、ぽっかりとライトアップされたかの様に浮かび上がる扉。
少年は、焦る気持ちを込めて、扉を勢い良く開く。
その瞬間、光が少年の目を射す。
少年は、目を庇う様に手を掲げて、そして、その手を下ろした時、その光景を見た。


「…っ!?」


そこには、銃を掲げた白い男と、崩れ落ちている黒い男。
少年は瞬時に理解する。その白い男が己の未来の姿で、その黒い男が……。
白い男の手に、力が篭る。それを見た少年は、黒い男に駆け寄り、白い男の銃口から彼を庇うために覆い被さった。
白い男の目が驚愕に見開かれる。


「…っ!? お前はっ!?」


少年は白い男になど目もくれず、黒い男を抱き起こす。小さい少年でも簡単に抱き起こせる細い体は、赤い血に濡れていた。


「…っルルーシュ! ルルーシュ、ルルーシュっ!!」


泣き出しながら黒い男の名を叫ぶ少年。黒い男の目が、薄っすらと開いて、少年を捉えた。そして、儚げに微笑んで、彼の唇が音を発さないで少年の名を紡ぐ。
かたかたと震えながら、涙を拭う事もせずに、少年は白い男を憎悪の瞳で睨み付けた。


「…何してんだよ!?」
「…っ」
「何してんだよ!? お前、誰撃ってるんだよ!? 見えてないのか!? ルルーシュだぞ!?」
「………分かっているさ」


少年は首を力一杯横に振る。


「分かってないっ!! 分かってたら、本当に分かってるなら何で!? 何で撃ったんだよ!?」


少年の慟哭に、白い男は唇を噛み締める。泣くのを堪える様に、叫び出すのを堪える様に。


「…そいつは、殺さなきゃいけないんだ…っ。だって、だってそいつはユフィを、殺した……他にも、沢山……」
「だからってルルーシュを殺して良い理由にならないだろっ!!!?」
「そいつがいると、世界は悲しいままなんだ…っ!!」


白い男が再び銃を構える。黒い男を庇って銃口を正面から見つめている少年に、白い男は冷たく言い放つ。


「そこを退け!!」
「嫌だっ!! 絶対に嫌だっ!!!!」
「退け!! そいつを殺さないと…っ!!」
「煩いっ!!!!」


少年は白い男を睨みつけた。


「ルルーシュは殺させないっ!! 約束したんだ、守るって!!」
「っ!!」
「ルルーシュは、俺を受け入れてくれたっ!! 俺がルルーシュを守るなら、ルルーシュは俺を守ってくれるって言ってくれたっ!! だから俺はルルーシュを死なせないっ!!!!」
「……っ」


白い男がたじろぐ。銃を持つ手がかたかたと震えた。


「ユフィって何だ? 俺にとって、ルルーシュより、ナナリーより、大事な奴だったのか!? ルルーシュを殺せるほど大事な奴だったのか!!?」
「…っ!!」


パンッと乾いた音が響く。白い男が撃った一発は、少年の頬を掠めた。少年はそれでも視線を逸らさない。白い男が再びたじろいだ。
少年は白い男を睨みつけると、彼に飛び掛ろうと足を上げる。その時、少年の腕に、黒い男の赤く濡れた手が触れた。


「ルルーシュっ!!」


その簡単に振りほどいてしまえるくらい弱々しい手を、少年は血が付くことも厭わず握り締めた。強く、強く。しっかり握っていないと、すぐに消えてしまいそうなほど、黒い男は儚げだった。


「スザ、ク……………良い、んだ」
「良くないっ!!!! 全然良くなんてないっっ!!!!」
「…いい、ん、だ……」


ごぼりと、黒い男の色を失った唇から、赤い鮮血が零れ落ちる。元々白かった肌が、一層青白くなっており、それに生命の赤は良く映えた。
黒い男は、少年に優しく微笑みかける。そして、触れていた手が、地に落ちた。


「…ルルーシュ? …ルルーシュっルルーシュっっ!!!!」


少年が泣き叫びながら黒い男に縋り付く。白い男は、呆然として膝を付いた。彼が手に持っていた銃が地に落ちる。
少年は、そんな白い男を睨み付けると、泣きながら彼に殴りかかった。白い男はなすがまま。魂が抜けたかの様に静かな表情で少年に殴られる。
辺りには、少年の泣き叫ぶ声と、白い男を殴る音だけが空しく響いていた。





「……ザク……スザク……スザクってば!」
「っ!!」
「ぅわっ!?」


勢い良く布団から起き上がったスザクは、荒くなった呼吸を抑える様に胸元をぎゅっと掴む。自分の手が、震えている事が分かった。
辺りを見回すと、枢木の別荘で自分がいつも使っている部屋。そして、自分の真横には、ルルーシュが尻餅を付く形で座り込んでいた。
思わず身を乗り出してルルーシュに触れる。先ほどまで見ていた様に、大人になってはいないし、血も出ていないし、冷たくもない。スザクはほっと安堵の息を吐いた。


「……全く、何なんだ君は。いきなり起き上がらないでほしいよ」
「………ルルーシュ」
「あと、大丈夫か? ずいぶん魘されてたけど…。君の魘される声が聞こえたみたいで、ナナリーに様子を見てくる様に頼まれたんだ」


そっと遠慮がちに額に触れてくるルルーシュの手を掴んで、スザクはその体を抱き寄せた。


「スザク?」


ぽんぽんと宥めるように背を叩いてくれるその体は、やっぱり細くて軽くて……。


「そんなに怖い夢だったのか?」
「……ルルーシュ」
「ん?」


ぎゅっと抱きしめる手に力を籠める。


「ルルーシュ…俺、絶対お前を裏切らないから」
「…?」
「絶対、お前を守る。守ってみせる…っ」


あんな光景を、現実にはしないから。
ルルーシュは首を傾げながらも、スザクを抱きしめ返した。


「…君はいつもいきなりだな」


ルルーシュはにっこりと、スザクを安心させる様に優しく笑う。


「…なら、僕もスザクを守るよ。とりあえず、今は悪夢から」
「悪夢………ああ、悪夢だった……もう、見たくない…絶対に……」


あんな未来は来させない。
スザクは硬く誓って、ルルーシュを抱きしめた。










幼い心に見せた未来
それによって、未来は変わるだろうか?
それによって、結果は変わるだろうか?
願わくば
次の未来で、あの子の側に立つのが私だけではない様に……



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2007.10.28 | | Comments(0) | Trackback(0) | 短編小説

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