スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--.--.-- | | スポンサー広告

企画小説☆その12

リクエスト小説第十二弾「ルルシー+ナナリーの話」です!
ルルシー……良いですよねVv もちろんリバでも好きですが!
C.C.とナナリーには、最後の最後までルルーシュと一緒にいてほしいですね…。C.C.はきっといてくれるでしょうけれど、ナナリーがどうなるか分からないのが不安です。。。全てを知っても、お兄様と一緒にいてくれますよね?? ううう…早く続きが知りたい。。。

それではどうぞー☆




春を、咲かす










扉が開いてC.C.が部屋に入ってくる。
ルルーシュは気にせずにパソコンに向かい続けた。気にせずパソコンを打ち続けるルルーシュに、C.C.が声をかける。


「ルルーシュ」
「……何だ」
「今日は晴れだ」
「……は? いきなり何だ?」


パソコンを打つ手を止めて、ルルーシュはC.C.を振り返る。
彼女は、いつもの拘束服やYシャツ姿ではなく、この間ルルーシュが通販で適当に選んだ中の一着を着込んでいた。


「秋にしては暖かい。そこの公園に散歩に行くぞ」
「……駄目だ」
「何故だ? パソコンばかりしていると健康に良くないぞ? たまにはまともな運動をしろ、運動を」


だから筋肉がないんだ、と笑うC.C.をルルーシュは忌々しそうに睨んだ。


「…お前自分がどう言う立場か理解してるのか?」
「近くの公園に散歩に行くぐらい別に構わないじゃないか。家に篭りっきりだとキノコが生えるぞ?」
「そんな物生えるか!! とにかく、駄目だ! 諦めろ!!」


再びパソコンに向かったルルーシュの背後で、C.C.がため息をつく音が聞こえる。


「そうか。…せっかく晴れていると言うのに。残念だな、ナナリー」
「…っ!? ナナリー!?」


C.C.の呼んだ名前に反応して、ルルーシュは振り返る。そこには、入り口の側にいる、車椅子の少女…ナナリーが少し悲しそうに笑っていた。


「はい…お兄様がそこまで嫌なのでしたら、無理には言いません。……でも、たまにはお兄様と一緒にお散歩、したかったのですが……」
「意地悪なお兄ちゃんだな」
「いえ、そんな事はないです。我侭言って、ごめんなさいお兄様」
「な、ナナリーっ、いや、その……」


ルルーシュは一瞬考える素振りを見せてから立ち上がると、ナナリーの側に跪き、その小さな手をそっと握り締めた。そして、彼女にしか見せない、柔らかい笑顔を浮かべる。


「…違うんだ、ナナリー。ナナリーが行きたいと言うなら、もちろん一緒に行くよ」
「え……でも、ご迷惑じゃないですか?」
「ナナリーのためだったら迷惑じゃないさ」


ルルーシュはにっこりと笑う。横でにやにやと笑っているC.C.の事はとりあえず無視。
ナナリーはほっとした様に、柔らかく笑った。それを見て、C.C.が彼女の頭を優しく撫でた。


「よかったな、ナナリー。これで私もキノコが生えないで済む」
「おい、お前はここで…」
「はい! お兄様とC.C.さんと一緒に散歩できるなんて、とっても嬉しいです! あ、準備してきますね。少し待っててください、お兄様!」
「あ、ああ……」


ナナリーがいそいそと自身の部屋へと車椅子を動かして行った。その姿が廊下から消えると、ルルーシュはC.C.を見て睨んだ。当のC.C.はしたり顔。


「ナナリーも望んでいるんだ。私もついて行っても構わないだろう?」
「…………………お前、これを狙っていたのか?」
「何の事だか」


ルルーシュはひとつため息を溢す。


「…どうなっても知らないからな。もし見つかったら自分でなんとかしろよ」
「心配してくれているのか? 大丈夫だ、私はお前より強いからな」
「一言余計だ!」


ばつの悪そうな表情のルルーシュはハンガーにかかっていた上着を手に取ると、部屋を出る。その後ろを、C.C.が微笑みながらついて行った。





日本と言う国は、元々四季豊かな国だ。ブリタニアに占拠され、エリア11と名を変えた今も、それは変わる事はない。
少し前の暑い夏の風が嘘の様に、少し肌寒い秋の風が、色付いた木の葉を散らしていた。
ルルーシュはナナリーの車椅子をゆっくり押しながら歩く。少し先を歩いていたC.C.がいきなり屈んだと思うと、すぐに立ち上がり、ナナリーの手にその手で拾った物を渡した。


「…葉っぱ、ですか?」
「ああ。綺麗な赤色をしているぞ」
「紅葉、と言う葉っぱですね? 前にお兄様に教えてもらった事があります。…じゃあ、もう周りの木は全部赤いのですか?」
「そうだな、赤もあるが黄色や、お前の髪色の様な茶色もあるぞ。もちろん緑のままのも」
「ふふ、綺麗なんでしょうね」


笑い合うナナリーとC.C.に、ルルーシュの表情も自然と柔らかくなる。
ルルーシュは、落ちて来ているナナリーの膝にかけたショールをかけ直してやった。


「確かに、綺麗だよ。…いつか、一緒に見ような」
「はい! …あ、もちろんC.C.さんも一緒ですよね!」


ナナリーに言われて、C.C.はきょとんと目を見開く。なんと答えて良いものか分からず、言葉を濁していると、ルルーシュがくすりと笑ったのが見えた。


「そうだな、きっと一緒にいるだろうな。……そうだろう、C.C.?」
「……そう、だな。なんと言っても将来を誓い合った仲だからな」
「…それはもう良い! ナナリー、別に将来を誓い合うと言うのはそう言う意味ではなくてだな…」


しどろもどろに言うルルーシュの様子が可笑しかったのか、ナナリーはくすくすと笑う。その笑い声につられて、C.C.も笑い出す。ルルーシュは少し照れた様子で眉を寄せた。
笑っていたナナリーが、ふと思い出した様にC.C.に向かって首を傾げた。


「そう言えば、C.C.さんの髪の色は何色なんですか?」
「…いきなりだな」
「さっき、私の髪色の様な葉っぱがあるっておっしゃったから、ふと気になって…。紅葉した葉っぱの色の中にありますか? それとも全く違う色かしら…」


考え込むナナリーを、C.C.は少し自嘲気味に笑いながら見つめた。


「…私の髪はライトグリーンだよ。自然ではありえない、決して朽ちる事はない、朽ちる事ができない、冷たい不死の色さ」
「…C.C.さん?」


眉を寄せて悲しそうにC.C.は自身の髪を一房手に取る。ナナリーが怪訝そうにC.C.の方に体を向けた。
そう、永遠に変わる事ができない人工の色。冷たい、不自然な色。今から訪れる冬に似合いの色だ。
すると、C.C.が髪を手に取っている手を、ルルーシュがそっと掴む。C.C.が首を傾げて、眉を寄せて辛そうな表情をしているルルーシュを見た。


「……ルルーシュ?」
「…ナナリー、C.C.の髪は綺麗な若葉の色をしているよ」
「若葉……暖かい春の色なんですね」
「いや、そんなに良いものでは…」
「俺は、暖かい色だと思うぞ」


C.C.の言葉を遮って、ルルーシュが断言する。C.C.は再度目を見開いた。


「暖かい、始まりの色だと、思う」
「そうですね、若葉色なら、きっと日本の春に似合いますよ! お兄様に教えてもらったんです、春に咲く、ピンク色をした桜って言う木と。きっと綺麗なんでしょうね」
「………ルルーシュ、ナナリー…」


自分の言った言葉に照れたのか、頬を朱に染めて視線を逸らしているルルーシュ。にっこりと笑って、先の季節に思いを馳せているナナリー。C.C.は、二人を見て、自嘲気味に歪んでいた口元が、柔らかく微笑みに変わるのを感じる。
ああ、この兄妹はなんて優しくて、なんて美しくて、なんて、愛おしい……。


「いつか、C.C.さんを見てみたいです」
「見れるさ。その時はまた三人で散歩にでも出かけようか?」
「素敵ですね! 春も、夏も、秋も、冬も、全部ですよ!」
「夏は少し遠慮したいな」
「もう、お兄様ったら」


笑い合う兄妹。彼らは、微笑みながらC.C.に手を伸ばした。


「ね、C.C.さん」
「なあ、C.C.」


C.C.は彼らにつられてにっこりと優しく笑う。


「そう、だな。いつかきっと……」


C.C.は、伸ばされた手を、微笑みながらそっと握り返した。










優しい未来がきっと訪れる
それまで、私は守ってやろう
兄を
妹を
彼らが住む、この小さな幸せな世界を


スポンサーサイト

2007.10.19 | | Comments(2) | Trackback(0) | 短編小説

コメント

何か、切ない…。

25話を思い出すと、ごっさ切ないです…。
 でもやっぱりこれ、ルルシーというより、思いっきりシールルですね☆
 精神的にも体力的にも力関係は、シー様>ルルなので、やっぱり、ルルシーには成りえないと思ってます、私的には。

>C.C.とナナリーには、最後の最後までルルーシュと一緒にいてほしいですね…。C.C.はきっといてくれるでしょうけれど、ナナリーがどうなるか分からないのが不安です。。。全てを知っても、お兄様と一緒にいてくれますよね??ううう…早く続きが知りたい。。。
私もシー様とナナリーには、ルルを否定しないで欲しいです!
 例え、「王の力は孤独にする」と言っても、シー様とナナリーにだけは!!
 今は、続きが知りたいけど、2期が怖い…(がたぶる)

2007-10-20 土 01:41:54 | URL | 紗鳳寺 のえる #- [ 編集]

紗鳳寺のえる様

ううう、やっぱりルルシーには見えませんか……書いてる最中、必死でルルシーに見える様にがんばったのですが、あまりルルシーには見えない。。。(><;)
まあ、元がシールル書きなのでそれは仕方の無い事! ……と、開き直って書きました(笑)いえ、これでも何回か修正してがんばったんですよ! でもどうしようもできなかったんです!!(←うわ)

>今は、続きが知りたいけど、2期が怖い…(がたぶる)
 ですよね!! 見たいけど見たくないですよね!! 最後がみんなの笑顔で終わるなんて事、監督が許してくれそうにないですもんね!!(泣)
あああ…ルルの横に、C.C.以外の人がいる事だけを願いますよ……特にナナリーとカレン!! 君達はルルの横にいてくれーっっ!!!!(号泣)
…コメント、ありがとうございました!

2007-10-21 日 22:08:23 | URL | あず #- [ 編集]

コメントの投稿


秘密にする

«  | HOME |  »

プロフィール

あず

Author:あず
ここは、管理人あずによる期間限定女性向け非公式ブログサイトです 公式とは一切関係ありません
サイト内の画像や文章は無断転載、複製、配布等の利用禁止です
基本ルルーシュ至上主義です 

最近のトラックバック

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。