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企画小説☆その8

リクエスト小説第八弾「黒の騎士団にゼロばれ」です!
長い事お待たせして申し訳ありませんでしたっ!><;……でも実はまだレポート終わっていないのです……現実逃避って素敵ですよね!(←駄目人間;)
前のカレルルでゼロばれに被らないように書いたつもりなのですが、正体を知ってカレンと藤堂さんが驚くシーンはやっぱり前のと似た感じになってしまいました。。。ううう…もっと想像力を養わなくては……っ!!

それではどうぞー☆






ひとつの願いを知った時










ルルーシュは自室に戻ると、仮面を外した。仮面をたたんでパソコンの横に置く。
ここは、黒の騎士団の本部。ついさっきまで、作戦会議を行っていた。ようやく一区切りがついて、自室に戻ってきたのだが……。
ルルーシュの眉が寄る。


「………おい」
「なんだ?」
「そこを退け」


部屋にはすでにC.C.がベッドを占領する形で居座っていた。
ルルーシュがC.C.を睨む。しかし、彼女はそんな事などお構いなしと言った様子で、ベッドから動こうともしない。


「お前はまだ寝ないのだから、別に良いじゃないか」
「そう言う問題じゃない。……だいたい、何もせずにピザばっかり食っては寝てるだけ! せめてベッドくらい譲ったらどうだ?」
「私はお前の部下じゃない。共犯者だ。……ああ、お前がイラついている原因が分かったぞ?」
「何だと?」


くすくすとC.C.はルルーシュを見て笑う。


「騎士団の面々に気を許す事ができないから。常に気を張っていなくてはいけないから。…だからイライラしているんだろう? 違うか?」
「……っ! 違う!!」


ルルーシュの表情が歪む。C.C.はその表情を見て、苦笑した。図星じゃないか。
ベッドから身を起こしたC.C.は、ルルーシュをじっと見つめる。


「奴らに正体を話したらどうだ? ここでも、学校でも、家でも、気を張ってばかりだといつか倒れてしまうぞ。ひとつくらい、気を許せる場所がお前には必要だ」


先ほどまでのからかい半分の声ではなく、優しく真剣な声。ルルーシュはC.C.から顔を背ける。分かってはいる。分かってはいるのだが、でも…。


「怖い、か? この場所を失うかもしれない事が………………臆病だな、ルルーシュ」
「…っ煩い!!」


ルルーシュは机を、ばんっと叩く。そしてC.C.を睨みつけると、そのまま部屋を出ようとする。それにC.C.が慌てて立ち上がった。


「る、ルルーシュ待て! それはまずい! こら話を聞けっ!!」
「煩いっ!!」


今、この部屋にはいたくない。ルルーシュはC.C.の言葉を無視して部屋を出た。そのままむしゃくしゃとした気持ちを抱えて廊下をずんずんと歩く。
………………ゼロの仮面なしで。





……どうしよう。その言葉が、今ルルーシュの脳内を埋め尽くしている。
場所は黒の騎士団の本部にある休憩室。その隅の段ボール箱が積まれている影に、ルルーシュは身を潜めていた。
C.C.の言葉に耐えられずに部屋を飛び出したまでは良かったのだが、廊下を歩いている最中に、仮面を付け忘れた事に気づいた。咄嗟に、誰も居なかった休憩室に入ったのだが……。


「くぁー疲れた」
「ちょっと玉城! テーブルに足乗せないでよ!」
「扇さん、砂糖いくついれます?」
「ああ、ありがとう。ひとつで良いよ」
「カレンー私にもコーヒーひとつ。ブラックでぇ」
「はーい」
「藤堂さん。緑茶どうぞ」
「うむ」


わいわいとくつろぐ黒の騎士団幹部メンバー。
彼等は、ルルーシュが休憩室に逃げ込んで一息ついた後に入って来た。運動神経が並であるルルーシュがよくそれを察知し隠れることができたと感心するほど、危機一髪だったと言えるだろう。
段ボール箱の影で小さくなりながら、ルルーシュは混乱している頭を落ち着かせようとするが、上手くいかない。


「(くっ……こんな時に上手く頭が働かないなんて馬鹿か俺は…っ! だいたいC.C.もちゃんと言ってくれれば…っ)」


上手く働かない頭は、C.C.に責任転嫁するが、冷静な部分の頭は自分のせいだろうとそれを否定する。そんなところばっかり冷静じゃなくて他の部分も冷静になれよ俺!!
頭を抱えて呻きたい衝動に駆られるが、そんな事をしたら確実に気づかれる。


「……ん? 今何か物音しなかった?」


ルルーシュの肩がびくりと震える。カレンは首を傾げた。


「はぁー? んなもんしてねぇよ。空耳じゃねーのか?」
「うーん……でも、確かに物音…って言うか、気配が…」
「え、何怪談系?」
「気のせいじゃないのか?」
「そうかなぁ……」


ナイス扇! ルルーシュは心の中でガッツポーズをひとつ。このまま話が逸れていってくれと願う。
しかし、願いは基本届かない。


「でもぉ、この間検査した時、カレンの聴覚は常人よりも少し上だったわよぉ。だから他の人が感知できない小さな音を拾っても不思議はないんじゃない?」
「(ラクシャータっ! 余計な事をっ!!)」


叫び出したい気持ちをなんとか押さえて、拳を握りしめる。どうしよう、どうすればこの危機を乗り越えることができる…!?
と、その時。休憩室の扉が開き、珍しく慌てた様子のC.C.が飛び込んできた。そして何かを探すように休憩室を見回す。


「C.C.? どうしたのよ、そんなに慌てて……………しかも、手に持ってるそれって…ゼロの仮面??」
「………いや、何でもない。何でもないんだ。…気にするな」


首をかしげるメンバーに対して、C.C.はさりげなく仮面を自分の体の影に動かした。
ルルーシュは焦る。仮面を持っていると言う事は、C.C.はルルーシュを探しに来てくれたのであろう。ならばこの好機を逃してなるものか!
しかし、そうは思うものの、丁度良い考えが浮かばない。このままではC.C.は出て行ってしまう。
常とは違い、焦っている様子のC.C.に、カレンは眉を寄せた。


「…ねえ、ゼロに何かあったの?」
「いや、だから気にするな。……邪魔したな」
「(くそっ!どうすれば……っ)」


出ていこうとするC.C.を呼び止めたいが今は変声器がない。今声を出してしまえば、またカレンに疑われかねないだろう。
仕方がない、諦めるか。そう考えた時、思いがけない人物がC.C.を呼び止めた。


「………C.C.」
「………なんだ? 藤堂鏡志郎」


我関せずと言った様子で緑茶をすすっていた藤堂は、C.C.を呼び止めると、その視線をルルーシュの隠れている段ボール箱に移した。


「ゼロならそこだ」
「っ!!」


驚いたルルーシュは思わず体を動かしてしまい、段ボール箱もそれと一緒に揺れた。それを見たC.C.は、藤堂の言葉をまだ理解できていないメンバーの間をすり抜け、つかつかと歩み寄ると段ボール箱の影に座り込んでいるルルーシュの頭をこつりと叩いた。


「まったく………馬鹿かお前は。…………心配させるな」
「C.C.………」
「後でピザでも献上してもらうぞ? わかったな」


C.C.は安心した様子で笑うと、ルルーシュに仮面を差し出した。
情けなくも隠れていた事はバレてしまったが、この際良しとしよう。ルルーシュは仮面を受け取り、ほっと安堵の息をもらした。
その様子を黙って見ていた藤堂はため息を溢す。


「仮面の下を見せるのが、そんなに嫌なのか?」
「…………」
「そちらが信用していないと言うのに、こちらに信用しろと言うのは少し傲慢ではないか?」
「…………」


藤堂の言葉にルルーシュは黙ったまま。眉を寄せて、悔しそうに唇を噛んだ。
分かっている。顔を見せない状態では、信用できないと言う彼らの言い分も分かっている。だが、顔を見せた後、全てを知った後、それでも信用してくれる保証は、どこにもない。それならば、簡単に揺らいでしまうが今のような状態の方が、良い様に感じてしまう。
何も言わないルルーシュに、藤堂はもう一度ため息をついた。
そこで、やっと理解したのか、今まで黙っていた扇がおずおずと言った様子で前に出る。


「あ、のさ。俺達、幹部にくらいは仮面の下、見せてくれたって良くないか? 他言しない事だって誓うし。な?」
「そーだ! お前いい加減正体見せろよな!! だいたい騎士団でもねぇC.C.は知ってるんだろ!?」


他のメンバーも、口々に言い出す。
C.C.はそんな彼らを見た。常の無表情ではなく、少し悲しげな、少し寂しげな、真剣な表情で。


「良いのか? 知ったならば知らなかった頃には戻れない。こいつの罪、悲しみ、憤り、全てを共に背負う覚悟はあるのか? 知った後で逃げようなんて、私は許さないぞ。…それでも、こいつの仮面の下を見たいと思うのか?」
「……C.C.…」


ルルーシュが困惑した表情でC.C.を見つめた。C.C.は未だメンバーを見続けたまま、視線を動かさない。
そんなC.C.を玉城が睨んだ。


「うっせーな! ゼロの正体が何だろーが知ったからって誰も逃げたりなんてしねーよ! 俺らはもうゼロについて行くって決めたんだからな!! 皆も同じ気持ちだろ!?」


いつもゼロに突っかかってきていた玉城の言葉に、ルルーシュもC.C.も目を見開いた。
他のメンバーも、玉城の後に続く。


「全てをゼロに背負わせて逃げようなんて、思わないさ。組織をここまで大きくできたのはゼロのおかげだし、恥ずかしいけど、ゼロがいなくちゃどの作戦だって上手く行かなかっただろうし」
「もうゼロはなくちゃならない存在だよな」
「そうそう。今更正体知ったからバイバイなんてできない相談よね」
「むしろ俺達が愛想つかされてゼロに出て行かれそうだよな。何でもかんでも任せっきりだし」
「私は研究ができるなら、ゼロが日本人だろうがブリタニア人だろうが…例え宇宙人だったとしても構わないわよぉ」


メンバーが口々に言う中、カレンが一歩前に出る。


「……ゼロ。私は、私達は、ゼロが誰であれ構いません。正体なんて、何だって良いんです。貴方について行く。その言葉に、偽りはありません。今までも、これからも。だから……」


カレンは少し俯く。そして、意を決したらしく、顔を上げた。


「だから、私達を信じてください…っ!!」


カレンの、他のメンバーの目は真剣だ。
C.C.は優しく微笑すると、ルルーシュを隠すために立っていた位置から少しずれた。そして困惑してどうするか決めかねているルルーシュに笑う。


「……どうする? 私はどちらでも良いと思うぞ。……もしお前の正体を他にばらしたり、逃げ出したりしたら、私がそれに制裁を加えてやる。好きに決めろ」


C.C.が、すっと手を差し伸べた。
ルルーシュは目線を泳がして、考える。本当に、信じても良いのだろうか? 本当に、信じられるのだろうか?
そっとC.C.の目を見る。そして、意を決したルルーシュはC.C.の手を取り、隠れていた段ボール箱の影から立ち上がった。
その瞬間、メンバーの表情が驚愕に目を見開く。
その中でも、特に驚いている人が二人。


「…る、ルルーシュ………? え、何で貴方が……?」
「…………君、だったのか……ルルーシュ君……」


カレンと藤堂が震える声で言う。カレンなど、動揺しているせいで声だけではなくルルーシュを指している指も震えていた。
そんな二人より先に衝撃から我に帰ったメンバーが首を捻る。


「知り合い、なのか…?」
「………学校の、クラスメイトで、同じ生徒会の……」
「まじかよ! まだガキじゃねーか!?」


ルルーシュは、動揺したまま動かない藤堂に少し苦笑気味の笑みを浮かべた。


「ルルーシュとしては、お久しぶりです。………そんなに、意外ですか? 俺がゼロである事が」
「……いや、納得した………確かに、桐原公が太鼓判を押す訳だ………」


藤堂の言葉に含みを感じたラクシャータが首を傾げた。


「それってどーゆぅ事?」
「俺がブリタニアをぶっ壊したいほど憎んでいる、と言う事さ」
「ど、うして? だって、貴方ブリタニア人で、いつもナナリーちゃんと幸せそうにしてたじゃない…?」
「それはただの仮初めの平和だ。それじゃあ、駄目なんだ」


ルルーシュは拳を握ると、メンバーを見渡す。紫水晶の瞳で、強く。


「今から、俺について話す。良いか? 聞かなかった事にはできないぞ」


メンバーは顔を見合してから、にやっと笑った。


「当ったり前だろ! さっさと話せよ」


その玉城の言葉に、ルルーシュは薄く笑う。
そして、話し出す。ルルーシュが生まれた時から七年前に至る経緯を。ルルーシュと言う人物の歴史を。





総じて言うならば、日本人は全体的に悲劇物に弱い。それプラス、彼等は悪人を成敗すると言った話が好きな民族であると言えるだろう。ならば、ルルーシュの話を聞き終えた時、彼等がどんな反応をするかは、だいたい予想がつきそうな物だ。
そう考えていたC.C.は、ルルーシュが話し終わった後すぐに泣き出した九割のメンバーを見る。ルルーシュは、どうすれば良いのか分からないらしく、とりあえず一番近くに居たカレンの涙を、持っていたハンカチで拭ってやっている。動揺しておろおろとしているルルーシュは猫に仮面を取られて以来だなと、C.C.は内心でくすりと笑った。


「ど、どうしたんだいったい……カレン?」
「……ルルーシュ…」


まだ涙を流しているカレンは、ルルーシュの手をそっと取ると、軽く握り締めた。


「ルルーシュ、辛かったよね…悔しかったよね……っ」
「なんちゅー父親だよ! たった十歳の子供に言う言葉か!?」
「それなのに全部背負おうとしてたなんて………なんて健気なんだ!!」
「ブリタニアも壊したくなるわ! ううん、むしろそんな国壊すべきよ!!」
「「「そーだそーだ!!!!」」」
「よし!! ブリタニアを壊すぞ!!」
「優しい世界にするぞ!!」
「「「おおおぉぉっ!!!!」」」


嘗てない程、幹部メンバーの士気が上がって行く。彼等は全員怒りに燃えていた。
そんな彼等の様子について行けないルルーシュは、一歩後ずさる。それを見て、C.C.が笑った。


「言って良かったな。ここまで士気が上がった事なんてないんじゃないのか?」
「なんで、こんなに士気が上がるんだ…? 他人の事だっていうのに…」
「日本人はだいたいこんなのだぞ? 悪人は成敗すべしと小さい頃からご老公や暴れん坊の話によって刷り込まれているんじゃないか?」
「ごろうこう…?」
「まあ良かったじゃないか。あいつら、今すぐにでもブリタニアに乗り込みそうな勢いだし」


C.C.に言われて、ルルーシュは視線を彼等に向ける。
メンバーは涙を流しながら拳を握り締めて、今まで以上に真剣な表情で、持ち場に戻ろうとしていた。今、彼等の心は、ブリタニアを壊すと言う目標の元、ひとつになっていた。
やる気が出過ぎたのか、カレンが持っているプラスチックのコップが、彼女の手の中で歪んでいる。


「………………良かった、のか…本当に、これで…?」


そのルルーシュの呟きの答えを知るものは………残念ながらいなかった。










……カレン あまり張り切りすぎるとパンクするぞ?
ルルーシュ! 貴方明日学校行くわよね? 私、護衛するから!
……それは良いが、不自然にならないようにな?
枢木スザクなんかに触らせないから! 安心してて!
……いや、だからあまり不自然には
藤堂から聞いたんだけど、初対面の時、枢木スザクが君を殴ったって本当かい?
……まあ、そんな事もあったがそれは子供の頃の話で
なんですってーっ!!!? 許せないわ!!!!
……いや、だから
まじかよありえねーっ!! この顔殴るって馬鹿じゃねーのか!?
…………お前ら人の話を聞けーっっっ!!!!!!
……良かったな、ルルーシュ 気の許せる場所ができて
笑いながら言うなC.C.!!!!!!!!



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2007.09.28 | | Comments(0) | Trackback(0) | 短編小説

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