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企画小説☆その3

リクエスト第三弾「子スザ vs スザク」です。
私の書くものにはなぜかC.C.が出てくるという真理(笑)C.C.が一番書きやすいので、オチとかに使ってしまうんですね……^^;
あと、私題名つけるのすごく苦手なんです。。。今回も題名が決まらずに遅くなってしまって申し訳ないです……題名なんていらないかと思いますが、それでもやっぱりなかったら寂しい(苦笑)なので必死に考えてます。。。必死に考えてこれじゃあ駄目だわ…><;
とりあえず、どうぞー☆






七年ぶりの俺ルール










どうして、こうなったのか………。
ルルーシュはすでに何度目かも分からないため息を溢した。
窓の外からは鳥の囀りが聞こえてくる。それに意識を移して、ああ良い声だ鳥の巣でも近くにあるのかここには木が多いからなーなどと考える。頭の冷静な部分は、これを現実逃避だと言って呆れた声を上げていた。
しかし、しかしだ。この状況、もはや現実を逃避しなくてはやっていけない。


「次は腕立て伏せで勝負だ!!」
「望むところだ!!」
「「ぅおりゃぁぁぁああああああっっっ!!!!」」


背後では、体力馬鹿が大小二人。ありえない速さで腕立て伏せを行っている。
ルルーシュはまたもやため息を溢した。
本当に、どうしてこうなったのか………。事の発端は、数時間前まで遡る。





ルルーシュが自室でパソコンを開いていると、いきなり扉が叩かれた。そして、返事を待てずしてスザクが入ってくる。いつもの光景にルルーシュはため息をついてパソコンを閉じた。


「スザク……いつも言っているだろう? ノックしてすぐに入ってくるなって」
「今日はそれどころじゃないんだよ!」


ならばいつもそれどころじゃないのか、と言う突っ込みを入れたかったが、スザクの表情を見てそれを止める。彼の顔色は真っ青だ。ルルーシュは眉を寄せた。


「……何があった?」
「…………………これ、何に見える?」
「…これ?」


よく見ると、スザクは手に何かを持っている。スザクは、ルルーシュが良く見えるように、それを前に出した。
ルルーシュの表情が固まる。


「スザク………これ、って……どう見てもお前に見えるんだが、どうしたんだ……?」
「やっぱり、僕だよね……」


苦虫を噛み潰したような表情のスザク。そのスザクが持っているのは、どう見ても彼自身に良く似ている十歳前後の子供だった。
くるくるとカールしている茶色い髪の毛、きゅっと引き締まった眉と口元、ルルーシュとは違ってよく日に焼けている肌、着ているものは彼が愛用していた着物と袴。今は閉じられているために見えない瞳が翡翠ならば、ルルーシュが記憶しているのと相違ない七年前の枢木スザクに全くそっくりだ。


「朝、起きたら、横にいたんだ……」
「起きたらって………まさかとは思うが隠し子か?」
「……これ十歳くらいだから、七歳の頃の子ってことになるよ? …いや、でもまさか…うん、それはないと……思う、よ」
「……身に覚えでもあるのか?」
「………………少し?」


あはは、と苦笑するスザクに、ルルーシュは呆れた表情。少しってどう言う事だ、少しって!
ルルーシュの呆れた視線に耐えられないスザクは、頬をかきながら明後日の方向を見た。
と、その時、スザクが持っている子供が呻いた。


「……うぅ…」
「「!!」」
「……あれ、ここどこ…?」


閉じられていた瞳が開かれた。その色は翡翠。
ルルーシュは思わず目を見開いた。そしてスザクを疑わし気に見る。本当に隠し子じゃないだろうな…。
そのルルーシュの視線の意味に気づいたのか、スザクは慌てて首を横に振った。その拍子に、スザクが持っていた子供が床に落ちる。


「いてっ!」
「あ、大丈夫か?」


何者かは分からないが、相手は子供。ルルーシュが手を貸そうと屈み込む。すると、ルルーシュを見た子供の翡翠の瞳が、大きく見開かれた。そして叫ぶ。


「る、ルルーシュ!? 何でお前大きくなってんだ!?」
「………へ…?」


思わずルルーシュとスザクは顔を見合わせた。
そして、ルルーシュが意を決して子供に問いかける。


「………聞くが、お前の名前は…?」
「は? 何だよルルーシュ、大きくなって頭が変になったのか?」
「………いいから、お前の名前は!」
「怒鳴るなよ! 俺は枢木スザクに決まってるだろ!?」


子供…スザク(小)の言葉に、ルルーシュとスザクはしばらく固まってしまった。



少し経ち、大分落ち着いてきたところでルルーシュはスザク(小)に状況を説明する…が。


「で、結局今は俺の住んでた頃から七年後の世界ってことだな。で、あんたがルルーシュの七年後の姿ねぇ……あいつひょろっこいけど、七年たってもひょろっこいのは変わらねーのな。ちゃんと食ってんのか?」
「………なんでこんなに現状理解が早いんだ…」


ありえないほどの早さで適応したスザク(小)に、ルルーシュは頭を抱える。自分がもし同じ状況になったとしたら、もっと取り乱したり混乱したりするだろう。……あちらが異常なんだよな…? こうまで取り乱すことがないと、あまり自信が持てない。
考え込んでいると、スザク(小)が下から覗き込んできた。


「なあなあ! 七年後ってことは俺の大きくなった姿とかもいるんだろ? どこにいるんだ?」
「…お前の七年後って……」


ルルーシュは、先ほどから固まってしまっていて動かないスザクを指差す。


「そこにいるだろう?」
「は? あいつが俺の七年後?」


スザク(小)はまじまじとスザクを見てから、眉をぐぐっと寄せた。


「…嘘だ!」
「いや、嘘じゃなくてだな。外見も似ているだろう? …おいスザク、固まってないでお前も何か言えよ」
「だってそいつなんか弱っちい!」


ぴきっ…とスザクのこめかみに血管が浮いたのを、ルルーシュは確かに見た。スザクがゆらりと微笑む。


「…弱いとか、さすがに子供に言われたくないなぁ。これでも、僕鍛えてるんだよ?」
「弱そうじゃん。見た目もだけど、喋り方とかも! しかも僕ってなんだよ気持ち悪! あんた本当に俺の七年後?」
「見た目は、着痩せするからそう見えるだけで脱いだらすごいんだよ。見てみる?」
「どっちにしたって、そんなへらへら笑ってて、ルルーシュとナナリーを守れるのかよ!」
「は、俺?」


二人の言い合いを傍観していたルルーシュは、突然自分の名前を呼ばれて声を上げた。そんなルルーシュに、スザク(小)はにっこりと子供らしい笑顔を向ける。可愛らしい笑顔に、ルルーシュは思わず撫でてやりたい衝動を抑えた。


「安心しろよ、ルルーシュ! こんなへなちょこな奴なんかじゃなくて、俺が二人とも守ってやるからな!」
「へなちょこじゃない! ルルーシュも子供の言う事に対して頬染めないでっ!」
「へ、あ、ほ、頬染めてなんかないぞ!」


ルルーシュは頬に手を添えてスザクから視線を逸らす。触れた頬は少し熱かった。
そんなルルーシュを見て、スザクのこめかみにもう一筋血管が浮く。逆にスザク(小)の表情は明るい。ここでもルルーシュは可愛いな、などと口にしている。


「…ちょっと、ルルーシュを誑かさないでくれるかな」
「ふん。子供相手に嫉妬か? 情けないな! やっぱり俺とは思えない!」
「…僕だって、君が僕だとは思いたくもないよ」


ばちばちぃっと二人の間に火花が散る。


「…それじゃあどっちがルルーシュとナナリーを守るのか、勝負だ!!」
「望むところだ!!」
「まずは小手調べに腹筋で勝負!!」
「負けないからな!!」
「「ぅおりゃぁぁぁああああああっっっ!!!!」」


そうして、呆然とするルルーシュを後目に、スザクとスザク(小)は目に見えない速さで腹筋を始めたのだった。





さすがに数時間ずっと全力で体力勝負をしていると、体力馬鹿の二人でも疲れてきたのか、肩で息をしながらお互いに動かず睨み合っている。


「つ、次の勝負は……」
「な、なんでもこい!」


スザクが視線を彷徨わせる。もうすでに大体の体力勝負はしてしまった後だ。
どうしようかと考えていたスザクの視線と、傍観するのにも飽きてきて本でも読もうかと考えているルルーシュの視線が、合う。その瞬間、スザクの頭の中に良い考えが浮かんだ。


「…よし! ルルーシュ達を守るのなら、彼らの事を知っていなくちゃならない。だから次の勝負はルルーシュについてどれだけ知っているかだ!!」
「そのくらい楽勝だ!!」
「ちょ、待て!! 勝手に人を題材に使うな!!」


ルルーシュの叫びは当然無視して、二人は話を進めていく。


「誕生日とか血液型とかはもう分かりきってることだから外すよ。じゃあ僕から……ルルーシュの嫌いなものは?」
「ねばねばする奴。納豆とかオクラとか、持って来てやったら嫌がった。じゃあ、逆に好きなものは?」
「ぷるぷるしてるもの。プリンとかお土産に持っていくとすごく喜んでくれる。じゃあ弱いところは?」
「わき腹。くすぐったら涙溜めて嫌がったから」
「ぶー。正解は耳元でした」
「は? 嘘つくなよ!」
「嘘じゃないよ。君と僕とじゃルルーシュと接している時間が違うんだよ? 君の知らない事だってたくさん知ってるんだから! だから僕の勝ち!!」
「く……油断してた…っ!!」


いや、油断と言うか、大人気ないなぁスザクの奴……。ルルーシュはなんとも言えない表情でスザクと、項垂れているスザク(小)を見る。いくら自分自身だとしても、子供に対してこうでは、どちらが子供か分からない。
スザクは勝ち誇った顔で満足していた。ゆえに、周りの気配に注意が行かない。


「…うっ」
「へ?」


呻き声が聞こえ、ルルーシュがスザクを見ると、そのスザクがばたんと倒れた。続いて、スザク(小)も同じく呻いて床に倒れる。
ルルーシュがきょとんとしていると、倒れた二人の代わりに佇む魔女。


「C.C.! 何をしたんだ!」


言いながらルルーシュはスザク達の側にしゃがむ。スザク(小)の方に手が伸びてしまうのは仕方がない。スザク、すまない。心の中で謝りつつ、スザク(小)をそっと抱きかかえた。
C.C.はため息をひとつ。


「気絶させただけだ。心配するな。……この状況は私のせいだからな。収拾を付けるためには起きている状態だと面倒だ」
「お前のせいだと?」
「ああ」


魔女は悪びれもなくさらりと言う。


「お前の子供時代が見たかったんだが、手違いで枢木の方に力が働いてしまったらしい」
「……ちょっと待て。誰の子供時代だと?」
「ルルーシュ」


魔女はにっこりと笑う。


「お前の小さい頃はさぞかし可愛かったんだろうと思ってな」
「そんなくだらない事考えてないでさっさとこいつらを元に戻せっ!!」
「そうは言っていても、少しくらいはこのままが良いなんて思っていないか?」
「C.C.っっ!!!!」


ルルーシュの叫びと、魔女の笑い声がクラブハウスに木霊する。
今日が日曜日で、なおかつナナリーが咲世子と買い物に出かけていて良かったと、心底思ったルルーシュだった。










あれールルーシュ? 僕なんでルルーシュの部屋にいるの?
…お前がいきなり来たからだ
ふぅん……あ、ねぇルルーシュ 僕、夢見てたみたい
………へえ
なんかね、小さい頃の僕とルルーシュを取り合うみたいな
…………………そうか
あ、もちろん僕が勝ったよ!
………良かったな(……あれは勝ったと言えるのだろうか?)



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2007.09.07 | | Comments(2) | Trackback(0) | 短編小説

コメント

私は、子スザを応援したい。

>子スザクvsスザク
または俺スザクvs僕スザクor10歳スザクvs17歳スザクとも。
 ぶっちゃけ、(表題でも書いた通り)私は子スザ(俺スザク)応援派。
僕スザクより俺スザク派なので。
本編17話以降は「俺スザク、カンバ~ック!」が口癖。

2007-09-08 土 00:20:28 | URL | 紗鳳寺 のえる #- [ 編集]

紗鳳寺のえる様

子供相手に本気になっている大人スザク君は確実に負けてますよね!(笑)
私も俺スザクの方がはっきりしていて好きですねー小説版のまま大きくなっていてくれたらどんなに良かったか…><;

2007-09-08 土 22:53:03 | URL | あず #- [ 編集]

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