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企画小説☆その2+α

えー……前の企画小説その2がリクエストとはあんまり合っていない作品だったので、リベンジしました…
即席で、何も考えずにネタやら会話分やらをぽいぽいと掘り込んだので、矛盾点とか気持ちが通じないところとかもあるかと思います。。。でも、胸を張って言えるのが、前のその2よりもこっちの方が「スザルルでルルの片想い」に合っていると思うのです!!(うわぁ…)
前のその2は、普通の短編小説と言う事でひとつ…^^;





自覚の恋愛相談室










他に人がいない生徒会室で、ルルーシュは悩んでいた。
原因は、目の前で猫と戯れる(噛まれる)枢木スザク。
発端は、ルルーシュの自室のベッドでピザを食い散らかす魔女。




一週間ほど前に、魔女と口論になった。スザクが部屋に遊びに来るので、部屋から出ろと言ったのだが。


「私だと分からないように変装すれば、別にいても構わないだろう? ……ああ、女がいることを誤解されるのが嫌なのか、童貞坊や?」
「っな!」
「女くらい、お前の年ならいてもおかしくないのに。それでも隠そうとするのはあの男が好きだからか? 片想いも大変だな」
「片想いじゃない!! …そりゃあ確かに、騎士団への入団は断られたが、でもあいつはナナリーの騎士に……」
「………おい、ルルーシュ? 私が言いたいのはそう言う事ではないぞ」
「? じゃあ何だ?」


本当に分からないと言った様子できょとんとしているルルーシュを見て、C.C.は頭を抱えた。そしてため息を溢し、ぶつぶつと何かを呟いている。


「……お前の育て方が間違っていたんじゃないのか? こうまで色恋沙汰に鈍感に教育しなくても……は? 身の安全? 逆に何も分からない方が危なくないか? こいつはお前の子にしては体力も腕力もないぞ? そこは頭脳でってお前なぁ、何も考えていないだろう? …女の私が男のこいつに性教育を教えるのか? 恋愛指南?」
「おいC.C.? 何をぶつぶつ言ってるんだ?」
「……いや、すまない。少し頭が痛くなってきた。……とりあえず、だ。私がさっきから言っている“好き”やら“片想い”と言うのは恋愛感情としての意味だ」
「……は?」
「つまりlikeではなくloveと言う意味だ。……まさか、めしべとおしべも知らないとか言い出すなよ?」
「いやいやいや! ちょっと待て! いきなり何を言い出す!? 俺が、俺がスザクを…!?」
「好きだろう? お前らが一緒にいるのを見ている時間が少ない私でも分かるんだ。……本当に、気づいてなかったのか?」
「いや、だからそれは恋愛感情とかそういうんじゃなくて友人として…」
「その域はすでに脱していると思うがな。生徒会の奴らにでも聞いてみたらどうだ?」


くすくすと笑いながら部屋を出て行くC.C.。後に残されたルルーシュは、今聞かされて気づかされた己の気持ちに赤くなったり青くなったり。この後、時間通りにやってきたスザクに声をかけられ、普段のルルーシュではありえない叫び声を上げ、スザクに爆笑されることとなる。

その気持ちに気づかされたルルーシュの心境は複雑だった。
最初はいつものC.C.の戯言だろうと思っていたのだが、言われてみるとしっくりとはまるような感触があった。
それでもルルーシュは極力考えないようにした。


「(男同士なんだぞ、男同士!! 恋愛感情なんて浮かぶわけないじゃないか!!)」


ルルーシュとて男だ。恋愛感情の伴った者同士がどのような事を行うかは知っている。…知識としてのみだが。
つまり、そういった対象としてスザクを見ていたと言う事になるのだろうか? いや、それはない。体育の着替えの時だって、スザクの上半身を見ても何も感じなかった。…意外に筋肉のついた体に、男としてのコンプレックスを抱いた程度だ。
ぐるぐると考え込み思考の迷宮に迷い込んでいたルルーシュの脳裏にぱっと閃いたのは魔女の言葉。

生徒会の奴らにでも聞いてみたらどうだ?

ルルーシュの思考だけでは、もはや発展は望めそうにない。ならば、新しい情報を仕入れることは当たり前のことだ。
思い立ったら即行動。ルルーシュは生徒会の買出しに行くリヴァルに、同行を申し出た。


「え? なになにー久々にルルーシュが一緒に行ってくれんの?」
「まあな。たまには良いだろ?」
「もちオッケー!」


買出しも終わり、今日は急ぎの書類もないことから、久々にゆっくりドライブして帰ることになった。ルルーシュは頭の中でプロットを立ててから、リヴァルに話しかける。


「知り合いの話なんだが…」
「んー?」
「今までただの友人だと思っていた相手のことを、恋愛感情で見ている…と言われてそんなことはありえるのかと相談された」
「ルルーシュに恋愛相談―? そいつ勇気あんなー」
「…まあ否定はしないさ。だから返答に困ってな…。その知り合いは恋愛なんてしたことがない奴で、そもそもどんな状態が恋愛をしていると言えるのかも知らないんだ」
「はー…今時漫画とかじゃなくてそんな奴いるんだなー」


ああ、いるさ。お前の隣りにな。頬をぴくぴくさせながら、ルルーシュはどうにか口に出さずに手を握り締める。なんだか馬鹿にされているように感じるのは何故だ…。


「…それでだ。ただいま絶賛片想い中のリヴァル君に助言を頼もうかと思ってな」
「……なんか、言葉にトゲない?」
「気のせいだろ」


リヴァルはうーんと唸る。眉を寄せて考えているらしい。
少しの間、沈黙が流れた。


「なんて言うかさー………そうだな…まず、相手の事を考えている時間が他のやつよりうーんと長い!」


…確かに、自分は事あるごとにスザクの事を考えている。


「で、相手の仕草や言動とかに目を奪われるって言うか、ちょっとしたことでも気になるって言うか…」


…スザクが、軍に「帰る」と言う時、俺の心は痛む。


「他の誰かと話してたりすると、なーんか腹の辺りがむかむかしてきたり…」


…自分以外に話しかけて、笑っているスザクを見ると、いらいらする。昔は、その表情は俺とナナリーのものだったのにって。


「んで、笑っててほしい。悲しい顔とか見たくねーもん。…でもさ、できればその笑顔は自分が与えたいって思うんだ」


…スザクを助けたのは、生徒会に入れたのは、それは……。


「……っあー!! 俺ってばなに真面目に語っちゃったりしてんだろーな!」


あははと、照れている事を隠すために、リヴァルはいつもより高めの声で早口に話す。それを見て、ルルーシュはどこか吹っ切れた表情で笑う。


「いや…参考になったよ。ありがとうリヴァル」





感情を自覚してからのルルーシュは、どうやってスザクに嫌われずに自分の想いを伝える事ができるか、と言う事ばかり考えていた。
自覚したら、怖くなったのだ。昔と同じで、いつ会えなくなるか分からないのに。そうなった時に後悔していたくないから。
ルルーシュは想いを伝える事ができれば、それで構わなかった。恋愛感情を自覚した今でも、スザクをそういった対象に見る事はできなかった。ならば、スザクにこの想いを伝えて、なおかつ彼の友達の位置にいる事ができるのではないかと思ったのだ。
大事なのはタイミング。そのタイミングを計るのが難しい。
今の生徒会室には、ルルーシュとスザクとアーサーしかいない。ほかのメンバーは用事があると言って先に帰ったからだ。これは絶好のチャンスではないか?
ルルーシュが本を読んでいる振りをしてうんうんと考え込んでいると、スザクがあっと呟く。
何事かと思ってそちらに視線を移してみると、スザクは指を押さえて顔を顰めていた。


「…また噛まれたのか?」
「…う、うん」
「お前も学習能力がないな…」


ルルーシュは戸棚から救急箱を取り出して、スザクの隣にしゃがむ。噛んだアーサーはお気に入りの遊具の上で、欠伸を溢していた。
ルルーシュは消毒液を箱の中から取り出して、スザクの手を取った。
傷の手当をしているだけなのだが、ルルーシュにとってスザクに触れていられるこの時間は、幸せだった。顔がにやけないように、必死でポーカーフェイスを保つ。
消毒液をかけ終わって、次は絆創膏。ルルーシュは慎重にゆっくりと絆創膏をパッケージから剥がす。この時間が早く終わって欲しくないからだ。
ふいに、ずっと黙っていたスザクがルルーシュに話しかけた。


「ねえ、ルルーシュ」
「何だ?」


絆創膏を貼ろうとする手を止めて、ルルーシュはスザクを見た。スザクは、こちらがどきっとするような真剣な表情でルルーシュを見ていた。


「ルルーシュってさ、最近好きな子とかできた?」
「…ほあぁっ!?」


言われた言葉に、思わず真っ赤になって叫ぶ。この場合は仕方がない。なんと言っても、その“好きな子”本人から目の前で…しかも至近距離で聞かれたのだから…。
そんなルルーシュの様子を見て、スザクは少しだけ悲しげに眉を寄せるが、すぐにいつもの笑顔に戻る。


「…やっぱり、いるんだね」
「ど、どどどどこでそのことを…っ!?」
「どこって……ルルーシュ、最近挙動不審だったし、会長とかが恋の季節ねーとか言った時にシャーリーと一緒に思いっきり動揺してたし。……あと、最近よくナナリーに点字にしてあげるためって言って普段は読まない恋愛小説読んでるでしょ?」
「いや、あの、その、それは………」


混乱のために頭が上手く回らない。こんな時に使えなくてどうする!
スザクはずいっとルルーシュとの距離を縮めた。


「…友達の僕にも教えてくれないなんて薄情じゃない? …その、どんな人なの?」
「ど…どんな、人って………」


目の前にいるんですが……。
ルルーシュは目をスザクから逸らす。何なんだ、この状況は…っ!
だが、これはチャンスなのではないか? ここを逃せば、もう二度とチャンスは巡って来ないかもしれない…。それならば…。
ルルーシュは、なるべく平静を装って、スザクに視線を戻した。


「……童顔で、綺麗な目をしていて、跳ねてしまう髪を、実はとても気にしている」
「天然パーマなの? じゃあナナリーみたいにふわふわなんだ」
「優しくて、頑固で、けっこうな意地っ張り。なんか、ほっておけなくて、いつも何かと世話を焼いてしまうんだ」
「ルルーシュ、面倒見良いもんね。そういうタイプの方が似合ってる」
「勉強も、やろうと思えばできるのに、何かと理由をつけて逃げるし…」
「勉強……それは、まあ…逃げたい気持ちも分かるかも…」
「そのくせ体力馬鹿で、一度こうと決めたら突き進むし、あと処理するのはこっちなんだってことに気づいてない」
「えーと……」
「だいたい、昔から変わりすぎなんだ。良く言えば一本筋が通っている、悪く言えば我侭でやりたい放題。どれだけ被害を被ったと思ってるんだ。なのに再会してからはなんだ、あれ。俺ルールは変わってないくせに、それ以外が変わりすぎだ、この体力馬鹿が!!」
「……ルルーシュ…?」
「…だけど。だけど、やっぱり好きなんだ。今も、昔も。七年前から、ずっと」


生徒会室に沈黙が満ちる。
ルルーシュは話し終わったとたん顔を伏せている。スザクの顔を見るのが、怖いからだ。


「………ねぇ、ルルーシュ」


―――来た。ルルーシュはぎゅっと目と閉じて、最後通告を聞く覚悟を決めた。


「……もしかして、ルルーシュの好きな子って、僕?」
「……………ああ、そうだ。俺の、好きな奴は、枢木スザク……お前だ」
「…そっか。僕もルルーシュのこと好きだよ」
「………は?」


ルルーシュは思わず顔を上げる。何だ、今の「プリンが好きー」と言うくらいの軽さで言われた言葉は。
満面の笑みを浮かべるスザクの肩を、ルルーシュは思わず掴んだ。


「スザク、分かっているのか? 俺の言っているのはlikeじゃなくてloveなんだぞ? と言うか、俺ちゃんとブリタニア語でloveって言ったよな?」
「もちろん。分かってるに決まってるじゃないか」
「いいやお前は絶対分かっていない!! そもそも俺もお前も男なんだからそこから否定しろよ!?」
「…否定、していいの?」
「…………いや、そう言うわけではなくてだな…」


もごもごと眉を寄せつつ、どう言ったら良いか考えているルルーシュの手に、スザクはにっこりと笑って自分の手を添える。
そして、そっと身を前に乗り出した。二人の距離が縮まる。

ちゅ

「…………………………っスザ!!!?」
「あはは、顔真っ赤だよ?」


真っ赤になって後ろへ身を引いたルルーシュを追いかける形で、スザクがまた身を乗り出した。


「すすすすすすすすざ、くっ!! 冗談は止せ!! お前意味分かっているのか!? 俺はお前が好きなんだぞ!?」
「ルルーシュこそ、頭良いのになんで分からないの?」


スザクが心外だと言わんばかりに眉を顰めた。


「僕も、恋愛感情としてルルーシュが好きなんだよ!」
「…………は?」


ルルーシュは己の耳がとうとういかれたのかと思った。だって、こんな都合の良い…。
ルルーシュが困惑している内に、スザクはその体を抱き締めた。


「ああもう本当に嬉しい。君に好きな人ができたんだったら、身を引かなくっちゃいけないって思ってたから……」
「………そうなのか?」
「しかも、ルルーシュの方から告白してくれるなんて……今日は記念日だ!」
「………良かったな?」
「…僕たち、両想いってことは、恋人同士なんだよね…………ねぇルルーシュ。今晩君の部屋に泊まっても良いかい?」
「………構わ、ないが…?」


未だに混乱状態で、状況を把握していないルルーシュは、自分がどのような状況に置かれているのかすら理解できていない。
ルルーシュがやっとその状況を理解することになるのは、夜、自室で、それももはや逃げられないと言う状況に陥ってからだった。










ほら見ろ やっぱりもっと恋愛について教えてやっていればあんな風には…
でも、幸せそうじゃない?
……………そうか?


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2007.09.03 | | Comments(2) | Trackback(0) | 短編小説

コメント

わわわ!!私のせいで気を使わせてしまったみたいで…………
2度も書かせてしまって本当にすみませんでした(汗)
昨日の小説も本当に素敵なもので、私としては大満足だったんですが………
沢山のリクを抱えていらっしゃるのに、本当に申し訳ないです(>_<)


でも………この「自覚の恋愛相談室」、本当に素晴らしかったです!!!!
もう、終始ドキドキきゅんきゅんしっぱなしでした……vV
C.C,とマリアンヌ様の会話とか、ルルーシュがリヴァルに相談を持ちかける所とか、そういった細かい所まで考えてあって、本当に良かったです!!

リク通りの内容で、しかも思っていた以上のもので……もう感激です!!

そして最後、無事に結ばれて本当に良かったですvV

この度はリクエストに答えて頂いて、本当に有り難うございました。
これからも応援していますので、頑張って下さい!!!

2007-09-04 火 01:23:09 | URL | 匿名希望 #- [ 編集]

匿名希望様

いえいえ、私が書きたくて書いたのでお気になさらないでくださいー><* 書いていて楽しかったですVv やっぱりこう言うノリは書きやすいですVv

ドキドキきゅんきゅんしていただけたみたいで良かったですVv あ、C.C.の会話の相手分かりましたか! 名前を明記しないようにしていたので、”子”とか書いて必死で分かるようにしました(笑)ルルーシュが相談するならばリヴァルしかいないでしょう! 数少ない男友達ですから!(笑)
無駄に長くなってしまいましたが、気に入っていただけたなら幸いですVv
コメント、ありがとうございました!

2007-09-04 火 22:48:36 | URL | あず #- [ 編集]

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