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企画小説☆その2

リクエスト第二段「スザルルでルルの片想い」です。
………なのですが……………あれ?
なんだかかなりシリアスで24・25話風味でその上なぜかCルルっぽいのも入ってる……? あれ、なんでこんな話に…?(爆)
リクエストはスザクに思いを伝える事に思い悩むルルだったのですが、なんか……だいぶ違う…?
えー……こんなのでいかがでしょうか? もし想像していたのと違う場合はおっしゃってくださいねー書き直しますんで! でももったいないんでこの話は載せる(笑)





ツァラトゥストラはかく語りき










今はもう放課後。西日が、生徒会室に差し込む。
生徒会室には、本を読み更けるルルーシュと課題を行うスザクだけ。
今は急ぎの書類もないので、ミレイは何度目か分からないお見合いを壊しに、シャーリーは水泳部、カレンは早退、ニーナは研究、リヴァルはバイト、皆それぞれが出払っていた。
課題を行うスザクに付き合う形で生徒会室にいるルルーシュは、本を読んでいた視線を、スザクに向ける。スザクは視線を感じたらしく、課題をする手を止め、ルルーシュを見た。


「どうかした、ルルーシュ?」
「…ああ、いや………あまり、進んでいないな、って思ってな」


ルルーシュは咄嗟に嘘をつく。
本当は、課題を見ていた訳ではなく、スザクを見ていたのだが。
スザクは苦笑する。


「難しいんだよ、コレ」
「そうか? そんなこともないと思うぞ」
「ううう………」


ルルーシュはいつものポーカーフェイス。微笑の下にある感情は悟らせてはいけない。スザクは時々鋭い時があるから。


「分からないなら教えてやろうか?」
「いいの?」


目を輝かせるスザクに、ルルーシュは苦笑した。
視線をスザクのノートに移してペンを筆箱から取り出す。


「ごめんね、ルルーシュにもやることあるのに頼っちゃって」
「……別に、構わないさ」


スザクは知らない。ただの親切心だけで、ルルーシュがスザクの側にいるわけではないことを。
スザクは知らない。下心とも嫉妬とも言える醜い感情が、ルルーシュの中を渦巻いていることを。


「分からないところがあれば聞けば良いさ」


こうして共に学園にいる間は、スザクの側にいるのはルルーシュだから。
ここから一歩外に出れば、スザクは、もう、ルルーシュの側にはいないのだから。
だから、せめてここにいる間だけは。


「だって俺たち、友達だろ?」


その単語を口にする時、ルルーシュの表情が一瞬歪む事を、ルルーシュの胸がひどく痛むことを、スザクは知らない。この先、知ることもないだろう。だって、知る術がない。
ルルーシュはそれらをひたすら隠す。気づかれないように。
でも、本当は気づいて欲しい。受け入れて欲しい。…でも知らないでいて欲しい。二つの気持ちは矛盾を繰り返す。永遠に、終わることのないループ。
ルルーシュの微笑の下にあるものに気づかず、スザクは笑顔をルルーシュに向ける。
その笑顔は、ルルーシュには眩しくて、胸に突き刺さって。


「ありがとう、ルルーシュ! 僕がんばるね!」
「ああ。でも一回で理解してくれよ?」
「…そ、それは保障できないけど…」
「おいおい、そこは保障するところだろ?」


二人で、西日の差し込む生徒会室の中、笑い合う。
こうしている間は、敵同士ではない。
こうしている間は、白の騎士は慈愛の姫に笑いかけない。
仮初めの平穏。仮初めの幸せ。
ここに、こうしている間、スザクが笑いかけるのは己のみ。
ルルーシュの胸は、そのことに歓喜し、そのことに嘆く。
今、この瞬間が、永遠に繰り返されるなら、それはどんなに良いか。
今、この瞬間が、永遠に繰り返されるなら、それはどんなに苦しいか。
ルルーシュは矛盾を隠して、スザクに笑いかける。
笑顔の下に、醜いものを隠して。






「お前は本当に一途だな」


魔女は、ベッドに横になりながら、パソコンを使っているルルーシュに話しかける。ルルーシュはパソコンから視線を離さず、手が止まる事はない。
魔女はにやりと笑う。


「あの男はお前の敵。桃色の姫に従う白の騎士……。お前ではなく、姫君の手を取った。残念だったな、片想い君?」


ルルーシュは答えない。魔女はなおも続ける。


「敵だけれども殺せない。なぜなら、愛しているから。ふふ、滑稽だな。あちらはお前のことを殺そうとしているのに」


魔女はベッドからその身を起こした。


「いっその事、告白でもしてくればどうだ? 男同士だとしても、お前の容姿ならば、考えるかもしれないぞ?」


がたんっ
ルルーシュは魔女をベッドへと押し倒す。髪が乱れているが、真下にいる魔女にその表情を隠してはくれない。


「………まれ」
「私ではなく、あの男を押し倒してくればどうだ? ああ、お前とあの男では、お前の方が女役だろうがな」
「黙れっ!!」


ルルーシュの表情が、一層歪む。耐えるように、泣き出しそうに。
魔女はそっとその頬を包み込む。そして、少し眉を寄せた。


「馬鹿だな、ルルーシュ。本当に馬鹿だ。それでも、愛しているんだな」


魔女はルルーシュをそっと抱き寄せた。ルルーシュは、魔女が重くないように手で自身を支えているが、それ以外はされるがままになっている。


「愛しているのに、想っているのに。何故だろうな、お前の想いは、あの男には届かない。きっと、永遠に。道が分かれても、殺し合う事になっても」
「…もし、殺し合う事になったとしても、俺にスザクは殺せないさ」


ルルーシュは自嘲する。魔女は、その言葉の意味を正確に読み取った。だからこそ、魔女は優しくルルーシュを抱き締め、背を撫ぜる。
ルルーシュにスザクは殺せない。
でも、
スザクには……?


「安心しろ、ルルーシュ。そうなったら私が仇をとってやるさ」
「…遠慮しておく」


もし、本当にそうなったら。魔女は考える。
もし本当にそうなったとしたら、魔女は仇なんて取らないだろう。
殺さずに、ルルーシュがどれだけ愛していたのかを、スザクに教えてやろう。
そして絶望すれば良い。優しいこの子が、心で泣いた分だけ、絶望すれば良い。
魔女はにやりと笑って、ルルーシュを強く抱き締めた。










銃声が聴こえる
さあ、絶望を与えよう
魔女は美しく笑いかけた


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2007.09.03 | | Comments(0) | Trackback(0) | 短編小説

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