スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--.--.-- | | スポンサー広告

Cの世界・20

ようやく最終話ですー
最後の舞台は生徒会で、と最初から決めていました。生徒会って幸せや平和の象徴みたいなイメージが強く、話をまとめるにはもってこいかなーと思っていたので。……話がちゃんとまとまっているかは横に置いておいて…^^;

とりあえず、長々と「Cの世界」にお付き合いくださいまして、ありがとうございました!! では下からどうぞー☆





20.今度こそ、君と










どんっと目の前に積まれた書類に、ルルーシュは眉を寄せた。そしてため息をこぼす。


「あっらー? ルルちゃんったら、ため息をついたら幸せが逃げていくものなのよー?」
「………確かに俺の幸せな放課後は逃げていきましたね。誰のせいだと思ってるんですか?」「えー………てへ☆」
「いい加減書類を溜め込むのはやめてもらえませんか? 学習能力あるでしょうが」
「だぁってー! いつの間にかどこからともなく現れてくるんだもん!」


唇を尖らせながらミレイは身を翻して自身の席についた。


「さー! こんな仕事早めに終わらせるわよ! きりきり働きなさーい!」
「誰のせいですか、誰の!」


三度目のため息をつきながらも、ルルーシュの手は書類を捌いている。その手際の良さを見て、他の生徒会メンバーは感嘆の声を漏らした。


「あいっかわらず早いなー」
「早く終わらせたいんだよ。口より手を動かせ、リヴァル」
「へいへい」


しばらく、全員で黙々と作業を続ける。
今回の書類は期日が近いのか、ミレイも黙ったまま真面目に書類を捌いていた。ゆえに、毎度のごとく生徒会室のソファーに陣取っているC.C.はつまらなくてあくびをひとつ。


「………………あ」
「どうかした、C.C.?」


呟きが聞こえたカレンが、眉を寄せているC.C.を見る。C.C.はソファーから立ち上がると、一直線にスザクに向かってきた。


「……C.C.?」
「…枢木スザク、一発殴らせろ」
「…はぁ!? いきなり何? 冗談じゃないよ!」
「うるさい。お前はあっちのあれを蹴っただろう? 私は殴る暇がなかった。ならばお前を殴るしかないじゃないか」
「ちょっと待てよ! そりゃ同じ顔だけど僕は殴られるようなことしてないだろ!?」
「安心しろ。ただの憂さ晴らしだ」
「余計悪いって!!」


いきなり口論を始めた二人に、他の生徒会メンバーはぽかんとしている。唯一、事情を理解したルルーシュは二人を無視して書類を捌き続ける。


「え、ちょっとなになに? 何があったの??」
「さあ、知りませんよ。それよりも手を動かしてください」
「と、止めなくていいの?? なんか、険悪なムードだよ??」
「ほっといても平気だ。シャーリーも手を動かせ。じゃないと終わらないぞ、書類」
「う、うん…」


メンバーは手を動かし始めるが、やはり二人が気になるらしく、しばしば手が止まる。


「そんなに殴りたいならあっちに行ってあいつを殴ってくれば良いだろ!?」
「それができるならとっくにやっている! つべこべ言わずにさっさと殴られろ!」
「嫌にきまってるだろ!? だいたいルルーシュならともかく、君に殴られるのは絶対嫌だ!! 僕以外を探してよ!!」
「お前以外………」


C.C.とスザクの視線が、生徒会室を見渡し、一点に集中する。二人に見られていたリヴァルはびきっと固まり、滝のように冷や汗をかいた。


「え、ちょっと待って俺!? 冗談だろ!?」
「安心しろリヴァル。本当に一発だけに留めておいてやる」
「…マジ? え、これってなんかの罰ゲーム…?」
「ありがとうリヴァル。骨は拾っておくから!」
「いやいやいやいやいや!! ちょっと待てよあんたら!!!!」


手を鳴らしながら真顔で迫ってくるC.C.と、目だけが笑っていない笑顔を振り撒くスザクから逃れるために、リヴァルは震えながら後ずさる。そして、一番近くに座っていたカレンの背後に隠れた。


「かかかかカレン! 助けてくれーっ!!」
「ちょーっとリヴァル! あんた情けなくないのー? 女の子の背中に隠れるなんて! まぁ確かにこの中でスザク以外にC.C.に立ち向かえるのはカレンくらいでしょうけど…」
「男の矜持とか言ってる場合じゃないですって! 本気で殺られる!!」
「失礼な。一発殴ってすっきりするだけだ」
「その一発が問題なんだって!!」
「仕方がないわねー……今度何かおごりなさいよ? …でもまぁ、C.C.とは一度手合わせしてみたかったのよね!」
「ほう……良い度胸だな、カレン」


二人は体の重心を低くして、構えの体勢に入った。
リヴァルはその隙に二人から離れたところに移動し、ミレイはにやにや笑いながらニーナとどちらが勝つか相談している。慌てたのは生徒会メンバーの中で(恋愛が関わらなければ)一番常識人であるシャーリーと早く仕事を終わらせたいルルーシュだ。


「ちょ、ちょっと二人とも! ここで暴れないでよーっ! せっかく仕分けした書類が混ざっちゃうじゃない!!」
「全くだ。やるなら外でしろ、外で」


言いながらも、書類を捌く手は止めない。そんなルルーシュの隣に、ニーナとの話が終わったミレイが座る。
ミレイは、どこで手合わせをするかの相談に入ったC.C.とカレン、以前のC.C.との決着をつける気になったスザクを優しい目で見つめながら、ルルーシュにしか聞こえない程度の声量で呟いた。


「ねーえ、ルルーシュ」
「何ですか? 仕事してくださいよ」
「あんた、何か良いことあった?」
「………どうして、そう思うんです?」
「んー………女の勘?」


はぁ? と、ルルーシュはやっと手を止めてミレイを見た。そのミレイはやはり優しい目でルルーシュを見つめる。ルルーシュは少し恥ずかしくなり、そのまっすぐな視線から逃れるように目を伏せた。


「なんかさー最近のルルーシュ変だったじゃない?」
「…そんなことは…」
「ちょーっと余所余所しかったっていうか、避けてるって言うか。C.C.もなんか仔猫を守る親猫って感じだったし」
「…仔猫って……もしかして俺のことですか?」
「あ、なんだ自覚してたの?」


くすくすとミレイは笑う。


「で、ね。今はそんな感じじゃなくて、二人とも柔らかーい雰囲気だから、何か良いことでもあったのかなーってね! で、どうなの?」
「……まあ、良いことありましたよ。逢いたかった人に逢って来たんです。なんか、やっとひとつ区切りがついて、また始まった感じですかね」


ふーんとミレイは呟く。その表情は弟に対する姉のよう。
良かったわね、と言われてルルーシュも笑顔で返した。


「さて! そろそろティータイムとしましょうか!」
「…ちょっと待ってください。まだ半分も終わってないですよ? と言うかやり始めたばかりでしょうが」
「ううーんそんなこと言わないの! 糖分が足りてないからみんな脱線すんのよ! ってことでルルちゃん、お茶よろしくー☆」
「……前にも同じようなことがありませんでしたっけ…」
「えーそうだっけ?」
「…とりあえず、書類を片付けてからにしませんか?」


ルルーシュがミレイに反論しかけた所で、生徒会室の扉が開く。
視線をそちらに移すと、そこにはナナリーとマオ。マオは少し大きめの白い箱を持っている。


「ナナリー、マオ! いったいどうしたんだ?」
「ふふ、お母様からの差し入れを持ってきました」
「すっごくおいしそうなイチゴのタルトだよ! 早く食べようよー!」
「きゃーVv 二人ともグッドタイミング!! さ、そっちのみんなも一時中断! ティータイムよー!! ささルルちゃんお茶入れてー」
「ああもう……分かりましたよ…」


ルルーシュはナナリーたちを招き入れると、しぶしぶ給湯室へ向かう。
ふと、給湯室に入る前に振り向いた。
C.C.はじゃれ付いてくるマオとナナリーに笑いかけている。スザクはリヴァルに文句を言われ、シャーリーとカレンがそれを宥める。ミレイは、机の上の書類をニーナと一緒に片付けていた。
穏やかな、平穏な日常。
思わず、涙がこぼれそうになるくらい、平和だ。


「どうかしたのか、ルルーシュ」


珍しく手伝いに来たらしいC.C.が、柔らかな笑顔でルルーシュに尋ねる。
ルルーシュも、優しく、柔らかく、笑い返した。


「ああ。…幸せだなって思ってな」


そうか、と優しく笑うと、C.C.は先に給湯室に入っていく。
ルルーシュも、柔らかな笑顔のまま、紅茶を入れるために後に続いた。










そう、ここは、貴方のための優しくて幸せな世界!
全てが優しく 全てが幸せに満ち溢れている
もう、なにも悲しむことはない
もう、なにも背負うことはない
だって
貴方はもう独りではないのだから!


スポンサーサイト

2007.08.27 | | Comments(2) | Trackback(0) | 捏造・長編 / Cの世界

コメント

Happy end万歳!

ルルにとって優しい世界万歳!
私も平和の象徴は生徒会ですね~。
何時もの日常って感じでイイな。
 それにしてもリヴァルは、こういうキャラだよな~。やられ系…。
 全く関係ないのに、シー様殴る気満々。哀れ、リヴァル。
それにしてもルルとミレイさんの関係は、「xxx HOLiC」の四月一日(cv.福山 潤)と侑子さん(cv.大原 さやか/声ネタ)、もしくは「涼宮 ハルヒ」シリーズのキョンとハルヒの関係に似てますよね。
ってか、じゅんじゅんと大原さんって、よく共演しますよね。お姉さんと少年って感じの設定で。
因みに、↑の他にも「機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER」のソル・リューネ・ランジュ(じゅんじゅん)とセレーネ・マクグリフ(大原さん)で共演してます。

2007-08-27 月 15:34:51 | URL | 紗鳳寺 のえる #- [ 編集]

紗鳳寺のえる様

生徒会はなんだか安心できますよねVv ルルもただの17歳って感じがして……二期でも生徒会でのぼのぼのシーンがあると良いのですが^^;
リヴァルは巻き込まれキャラですよね!(←ヲイ)狙いやすいというか、こういう時に動かしやすいというか(笑)
ルルとミレイさんの関係って確かに四月一日と侑子さんの関係に似てますよねー。お姉さんタイプに振り回される弟分みたいな! で、いつも振り回してるんですけど、弟分が落ち込んでたりしたらさりげなーく励ましてくれる! まさしくですね!! 良いですよねミレイさんや侑子さんみたいなお姉さんVv 遠くで観察していたいですVv(近くではない/笑)
あ、福山さんと大原さんってSEEDにも出てたんですね。私、C.E.73 STARGAZER知らないので初めて知りました! …と、言いますか、私あまりアニメ見ないので、実は福山さんや大原さん、その他の方が何に出ているか知らないのです…^^;あ、一応「xxx HOLiC」は知ってますよ! 実は、ブリタニア皇帝役の若本さんが、某国民的長寿アニメのア●ゴさんもやっていたということを最近知ったばかりです(遅っ!/笑)
いつも素敵な情報ありがとうございますVv

2007-08-27 月 23:26:12 | URL | あず #- [ 編集]

コメントの投稿


秘密にする

«  | HOME |  »

プロフィール

あず

Author:あず
ここは、管理人あずによる期間限定女性向け非公式ブログサイトです 公式とは一切関係ありません
サイト内の画像や文章は無断転載、複製、配布等の利用禁止です
基本ルルーシュ至上主義です 

最近のトラックバック

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。