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Cの世界・19

ううう、なんだか不完全燃焼です。。。白騎士スザクをいじめたりない………
厳しくしたつもりなんですが、なんだか結局甘い………でも、目の前でスザクが責められていたら、それが自分に関わることならば、ルルーシュはかばうと思うのです。スザクが、自分にとれだけ酷いことをしていたとしても、自分のせいだって言ってかばってしまうと思うのです。。。

よし、残すところ後一話! 早めに上げられるようにがんばります!!





19.言葉に表すのは










ふわふわと浮いた感覚がなくなり、地に足が着く。…とは言っても、この真っ白な空間で足場と言って良いものがあるのかは不明だ。
ルルーシュは冷静に考えながら、真っ白い空間を歩く。
端があるのか分からない。狭いのか、広いのか。
どうしたものかと、ルルーシュは立ち止まる。
この世界に触れるところまでは簡単にできたが、そこから先が分からない。
苦笑しながら、左目を手で覆い隠す。


「幸せに、暮らしているよな、ナナリー。死にたがって、いないよな、スザク…」


声に出して呟く。脳裏には、親しかった人たち、仲間だった人たち、敵として戦った人たちの姿。
自分には、思い出す資格なんて、ないのだろうけど。
ルルーシュは、ため息をひとつ吐くと、この白い空間から出るために元来た方向へと振り返る。
そして、目を見張った。
振り返った目の前には、今思い出していた、最愛の妹と一番の親友だった男。
声もなく、呆然と彼らを見ていたルルーシュに、辺りを見回していた車椅子の妹が気づく。
そして、驚いた表情で、呟いた。


「………………………お、兄様…?」







ナナリーの閉じられた瞳から、ぼろぼろと涙が零れ落ちる。
逢いたかった。もう一度でいいから、逢いたかった人が、すぐそこにいる。
ナナリーは思わず車椅子を動かそうとするが、気持ちばかりが逸り、車椅子は上手く動かない。


「……ルルーシュ」


白の騎士が呟いた。彼の瞳からも、涙が止まることなく零れ落ちている。
ルルーシュは我に返ったらしく、左目を覆い隠した状態のまま、悲しそうに表情を歪めた。


「……………ナナリー、スザク……お前たちは、今、幸せか?」
「……え」
「世界は、優しく、なっているか? その世界で、笑って、いるか?」


ルルーシュは悲しそうに笑う。
ナナリーは、涙で濡れた顔に、精一杯の笑顔を浮かべた。


「世界は、優しく、なりました。優しい、世界です。…お兄様は?」
「……………」
「お兄様は、幸せ、ですか? 笑って、いるのですか? 笑って、ますよね?」


ルルーシュは悲しそうに笑ったまま。
その表情で、ナナリーには分かってしまった。この人は、幸せになろうとしていない。まだ、一人で罪を背負ったままなのだと。
白の騎士も、ナナリーと同じことを感じたらしく、ルルーシュに近づこうと一歩踏み出す。
しかし。


「動くな!!」


いきなり、白い空間に第三者の声が響き渡る。
それと同時に繰り出された回し蹴りを、白の騎士は腕でなんとか受けた。受け取れ切れなかった衝撃が、手に痺れとして残ったのを感じる。
そして、白の騎士が視線を移すと、そこにはルルーシュを庇う様に現れた、黄緑の髪をした魔女と茶色の髪の青年。
白の騎士は目を見張った。無理もない。軍服と制服の違いはあれども、その青年は、己とまったく同じ姿をしていたのだから。
茶色の髪の青年は、全く同じ姿をしている白の騎士を睨み付けた。


「何を、しようとしてたんだ?」
「………」
「あんなことして、ルルーシュを傷つけて! 今更、今更ルルーシュに触ろうとしてたのか!?」
「……っ!」


青年…スザクの叫びに、白の騎士は顔を歪める。
C.C.に寄り添われているルルーシュは、そのスザクの言葉に、目を見張った。


「…お前、まさか、記憶を……?」
「ああ。あいつが望んだからな。私が与えた」


ルルーシュはC.C.を見る。C.C.は大丈夫と言わんばかりの笑みで、ルルーシュを優しく見つめた。


「何も知らないくせに! 何も理解してないくせに!! 行動の理由すら、聞こうとしなかったくせに!! それなのに、今更……!!」


激昂するスザクの言葉を、白の騎士は苦く涙を流しながら、受ける。
反論なんて、できるわけがない。その通りなのだから。
自分は、選択を間違えた。大事なものを、間違えた。だから。


「お前に……お前にルルーシュに触れる資格なんてないっ!! あってたまるか!!」 
「……………やめてくれ、スザク」


スザクの言葉を遮ったのは、ルルーシュ。その場にいる者の視線が、彼に集まった。


「だって、ルルーシュ!」
「お前が、スザクを責めないでくれ…」


苦しそうに、ルルーシュは顔を歪める。そして、彼は白の騎士を見つめて、悲しそうに笑った。


「スザクが、悪いわけじゃ、ないんだ。全部、俺が……」
「お兄様」


ルルーシュの言葉を遮って、今まで黙っていたナナリーが、凛とした声を上げる。


「お兄様。全ての罪を、一人で背負わないで、下さい」
「ナナリー……でも、これは…」
「お兄様だけの、罪じゃありません。お兄様一人で背負わなくても、良いんです。一人で、背負ってしまわないで」


ゆっくりと車椅子を動かす。困ったような、悲しそうな表情の兄の側まで。


「お兄様は、私やスザクさんに、幸せか聞きましたよね? 世界は優しいか、聞きましたよね?」


そっと、兄の手に触れる。細くて、冷たくて………でも、いつだって自分を守ってくれた優しい手。


「私は、さっき、幸せだって言いましたけど、訂正します。…私は、幸せじゃありません」
「……っ」
「だって、お兄様が幸せじゃないから」
「……………え」


兄の手を握り締める。優しく、強く、しっかりと。


「私にとって、お兄様が全てなんです。だから、お兄様が幸せじゃないと、笑ってないと、私は幸せになれないんです」


ナナリーは、涙に濡れていた顔に、一番の笑顔を乗せる。


「私がほしかったのは、優しい世界です。でもそれは、お兄様が幸せな優しい世界なんです。だって、私にとって、お兄様が一番だから。本当は、私が幸せをあげたかった。笑顔に、したかったんです。……だから、私のことを幸せにしたいのなら、お兄様が、幸せになってください。笑顔で、いてください。それが、私の願いです」


ルルーシュの瞳から、涙が一筋流れ落ちる。その流れた涙を、握り締めていた手で、拭った。


「………ナナリー」
「はい」
「……いいのかな。俺は、幸せになろうとしても」
「もう……お兄様ったら、私の話、聞いてなかったんですか? なろうとしてもらわないと、なってもらわないと困ります。だって、私が幸せになるには、お兄様が幸せでなくてはならないんですもの」


ルルーシュは、ナナリーをそっと抱きしめる。ナナリーも、兄の背中に手を回して、抱きしめた。
C.C.は、そんな二人を見て、安堵の息を吐く。スザクは、優しい表情で、二人を見つめていた。
そして、白の騎士は。


「……………ルルーシュ」


白の騎士に呼びかけられて、ルルーシュは顔を上げ、視線をそちらに移す。
白の騎士は、その視線を合わせずに、目を伏せた。


「こんなこと、僕に言われても、嫌かもしれない。けれど……」
「……なんだ?」


意を決したらしく、伏せていた視線を上げ、ルルーシュを見る。


「……幸せに、なって」
「………ああ」


ルルーシュはふわりと笑った。それを見て、ナナリーと白の騎士は安堵する。
ナナリーは、抱きしめていた手をゆっくりと離す。
名残惜しそうなナナリーの頭を、C.C.が優しく撫でた。


「安心しろ。私が責任を持ってこいつを幸せにしてやる」
「…C.C.さん、ありがとうございます」


ナナリーもにっこりと笑う。久方ぶりに、心の底から笑った笑顔だった。





「ちょっと! いつまでナナちゃんに抱きついてるのよ枢木スザク!!」
「……え」


カレンの声がしたと思ったら、白い空間が消え、元のアリエスの近くの森の中にいた。
ナナリーは辺りを見回す。だが、閉じられている目は、何も写さず、黒いままだ。
白の騎士も、辺りを見回しながら、困惑している。


「いったい……」
「…スザクさん」


離れていく白の騎士の腕を、ナナリーは掴んだ。


「夢、じゃありませんよね? ちゃんと、お兄様はいましたよね? 会いましたよね?」
「ナナリー…」
「幸せになるって、言ってくれましたよね? 笑って、くれましたよね?」
「…うん。夢じゃない。夢じゃないよ」


ナナリーも、白の騎士も、優しく笑いながら涙を流す。
もう、会えなくても。
もう、一緒にいられなくても。
彼が、笑っていてくれると、分かったから。知ったから。
だから。

泣きながら笑い合う二人を見て、カレンは首を傾げるのだった。










幸せになってくれますか?
幸せだと、感じてくれますか?
今度こそ
貴方にとって、幸せな世界でありますように
それを知ることはできないけれど
幸せになってくれると知っているから
幸せにしてくれると言ってくれたから
だから、今、
私も幸せです、お兄様


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2007.08.24 | | Comments(2) | Trackback(0) | 捏造・長編 / Cの世界

コメント

私も不完全燃焼…。

>騎士スザクをいじめたりない
ですね。
ルルがCの世界スザクを止めちゃったんで、物足りないですね~。
 でも、あずさんの仰る通り、ルルは優しいから結局、庇ってしまうんでしょうね~。

2007-08-25 土 16:12:17 | URL | 紗鳳寺 のえる #- [ 編集]

紗鳳寺のえる様

やっぱりいじめたりませんよねー^^;
何故だろう…風邪ひく前はいじめることしか頭になかったのに…(笑)
今度全然優しくないルルーシュとか書いてみたいですースザクのことが大嫌いとか(笑)
コメント、ありがとうございました!

2007-08-25 土 23:05:58 | URL | あず #- [ 編集]

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