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Cの世界・18

今回はCの世界の方のお話です。ややこしいですよねー……すみません^^;
本編の枢木さんに言ってほしい台詞をスザク@Cの世界に言わせてみました。……本編じゃもう望めないでしょうから……(遠い目)
それではどうぞー☆




18.真実は、いつも悲しいものばかり










C.C.は、うずくまっているスザクを見下ろす。
記憶は見せた。あちらの、彼自身の物を、V.V.に断罪されるまでを。
さあ、これでどうする? あちらの奴のように、ルルーシュを責めるか? それとも全てを知って、ルルーシュにすがり付くか?
どちらにしろ、認めることができるくらい、耐えてほしい。だって、ルルーシュが幸せになるためには、悔しいがこいつも必要だから。
スザクの瞳からは、涙がぼたぼたと溢れ落ちる。


「………………感想は、あるか?」
「………僕は、本当に、ルルーシュを……?」


スザクはかたかたと震える手をじっと見つめる。
C.C.は目を細めた。


「…ああ。全て、真実だ」


なおもかたかたと震えるスザクを見て、C.C.は眉を歪める。
やはり、耐えられないのか。諦めのため息が溢れた。一旦目を閉じると、与えた記憶を消すために、手を掲げる。
しかし、消そうとした瞬間、スザクが、ばっと起き上がった。
瞳には涙が溢れているが、その表情は、C.C.が思っていたように絶望には染まっていない。


「………謝らなきゃ」
「なに?」
「謝らなきゃ、ルルーシュに。だって、あんなに酷いこと、して。何も知らなかったからって、許されるはずがない。何も、知らないのに、ルルーシュが何であんなことしてたのか、知らないくせに……っ!」


ぼたぼたと流れる涙を手で拭って、スザクは拳を握りしめる。
その表情に、瞳に、強い光があるのを見て、C.C.は口元を和らげた。
スザクの眉が歪む。


「あちらの僕は、なんで、気付けなかったんだ…? だって、ルルーシュも、ナナリーも、優しいのに、たくさん、与えてくれたのに……なんで、あんな…っ! おかしいよ、あんなの、僕じゃない……記憶を、見たけど、訳が分からない……どうして、なんだ……?」
「………こっちが聞きたい」


あんなに、惜しみ無く愛を与えていた兄妹を、どうして突き放せるのか。
C.C.はふと思う。
あちらでは、七年の空白があった。こちらでは、その七年をずっと共に過ごしていた。
その違いは大きいだろう。
こちらでは、兄妹はなくてはならない存在になっている。あちらでは、兄妹はなくても大丈夫な存在になっている。
C.Cは目を細めた。


「………お前は、背負えるのか? あいつの罪を。悲しみを。そして、あちらのお前がしたこと全てを」


スザクは、涙で濡れた顔に決意を込めて、C.C.を見た。


「ルルーシュは、今まで一人で、全部背負っていたんだろう? 僕も、背負う。半分でも、全部でも、背負わしてほしい。………ルルーシュが悲しそうなのが、僕のせいなのなら、僕は、側にいない方が、良いのかもしれないけど、でも、僕は、側にいたい。いたいんだ、だから………」


ぎゅっと拳を握りしめる。


「背負わして、ほしい。側に、いるために、僕にも、背負わせてほしい………向こうの、僕がやったことは、忘れられないと思う。でも、こちらでは、僕の前では、笑って幸せにしていてほしいんだ。世界が、あちらの僕が、ルルーシュの敵になったとしても、僕は、ルルーシュの味方だ。どんなことが、あっても…!」


C.C.は無表情。しかし、心の中で安堵していた。
ルルーシュの重さを、理解してくれたことに。
ルルーシュの重さを、背負ってくれると言ったことに。
全てを知っても、ルルーシュの側にいたいと、言ったことに。
根本的な魂はあちらと変わらないはずなのに、側にいると言ったことに。
C.C.は無表情だった顔に、笑顔を乗せた。
………多少甘いとは思うが、合格点だ。


「……一度しか言わない。だからよく聞いておけ」
「え?」
「…………ありがとう」


スザクはぽかんと口を開ける。上手く動かなくなった頭がだんだんとその言葉の意味を理解していくにつれて、スザクの頬は真っ赤に染まっていった。


「し、C.C.! それって、その意味って!」


顔を真っ赤にさせて、先ほどの涙も忘れたかのように表情を緩ませながら、スザクはC.C.に詰め寄る。
C.C.はそれをさらりとかわして、教室への廊下を歩き出した。


「一度しか言わないし、説明もしない。理解しない奴は必要ないからな」


歩き出したC.C.を、スザクは慌てて追いかけた。


「さ、早く鞄を取ってルルーシュのところに戻らなくてはな。待ちくたびれて寝ているかもしれん」
「う、うん」
「ああ、言っておくが、お前が記憶を持ってあいつを選んだからといって、私はお前を邪魔するのはやめないからな。覚悟しておけ」
「………今なら、なんで君が僕を毛嫌いするかの理由が十分すぎるほどよく分かるよ。でも、一応別人なんだけど」
「ふん。そんなこと関係ない。お前の顔が嫌いなのだからな」


にっこりとお互い笑顔で睨み合う。
お互いに牽制し合い、競歩に近い速度で歩く二人は、いつの間にか教室を過ぎていたことに、しばらく気づかなかった。





ルルーシュの鞄を手に、C.C.は保健室の扉を開けて中に入る。そのすぐ後ろからスザクが続いた。
ベッドの周りのカーテンをひくと、ルルーシュはベッドの上で目を閉じていた。


「…眠ちゃってるね」
「……………?」


C.C.は眉を寄せて、寝ているルルーシュの側に立つ。
首をかしげているスザクを無視して、ルルーシュの額に、その手をそっと乗せた。
少し目を閉じると、チッと舌打ちをして目を開ける。


「……どうかしたのか?」
「どうもこうもない! ルルーシュの奴、王の力を使ってあちらの世界に触れてしまった!」


余裕のないC.C.の表情に、スザクも眉を寄せた。


「どういうこと?」
「ルルーシュが世界の王であることは理解しているな? こいつは、自分の意思ひとつでどの世界にも干渉できるんだ。“ルルーシュ”と言う人物が存在していた世界なら、もっと簡単に…それこそ、あちらのナナリーはどうしているかと考えただけでも触れることができる。……まだ、力の使い方なんて教えてなかったのに…っ」


ルルーシュの額に置いていた手を退けると、C.C.は苦々しそうに爪を噛む。


「しかも、あちらのナナリーだけでなく、あちらの枢木スザクまで触れている……」
「それって、あちらの、あんなこと言った僕に、今会ってるってこと…!?」
「……………ああ」


C.C.はスザクに説明することで、多少落ち着きを取り戻したのか、少し考え込むと、再びルルーシュの額に手を置いた。


「…どうするんだ?」
「…ルルーシュを媒体として、私もあちらの世界に触れる」
「………僕も、連れて行ってくれないか?」


C.C.は、視線をルルーシュからスザクへと移す。


「分かっているのか? 私は今からお前の分身を殴りに行く気なんだぞ?」
「構わない。むしろ、僕も一発殴らせてもらうから」


多少目が座り気味なスザクを見て、C.C.はにやりと魔女らしく笑った。
ルルーシュに触れていない方の手が、スザクの額に触れる。


「ふん………ならば共同戦線と行くか」


そして、世界は暗転した。










待っていて
一人になんて、させないから
笑っていて
独りになんて、させないから
悲しい世界なんて、壊してあげるから
さあ、笑って?


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2007.08.20 | | Comments(2) | Trackback(0) | 捏造・長編 / Cの世界

コメント

スザクvsスザク、なるか!?

>「謝らなきゃ、ルルーシュに。だって、あんなに酷いこと、して。何も知らなかったからって、許されるはずがない。何も、知らないのに、ルルーシュが何であんなことしてたのか、知らないくせに……っ!」
「あちらの僕は、なんで、気付けなかったんだ…?だって、ルルーシュも、ナナリーも、優しいのに、たくさん、与えてくれたのに……なんで、あんな…っ!
おかしいよ、あんなの、僕じゃない……記憶を、見たけど、訳が分からない……どうして、なんだ……?」
 全てを知ったCの世界のスザクは、本編のスザクが気付けなかった、ルルーシュの無償の愛に気付けて、ルルーシュを傷つけた事に憤りを感じてますね~。
 私、本編スザクよりCの世界スザクの方が好きです。ルルを大事にしてくれるから。
ルルが『あちら』の世界(のナナリーとスザク)に接触しているのを知り、ルルを媒体に共に『あちら』に渡る気な2人―。
2人共、本編スザクをぶん殴る気満々です☆
スザクvsスザク(+シー様)、楽しみですVv
 『もう1人の自分』とか関係ない!ルルを傷付けたから、ぶん殴る!なCの世界スザクを期待しとりますVv

>あちらでは、七年の空白があった。こちらでは、その七年をずっと共に過ごしていた。
その違いは大きいだろう。
 こちらでは、兄妹はなくてはならない存在になっている。あちらでは、兄妹はなくても大丈夫な存在になっている。
やっぱり、ルルとスザクは7年前に離れ離れになってしまったのが、そもそもの間違いだと思っとります、私。
 ってか大体のルル至上のスザルルさんは、そうなんじゃないかと。

2007-08-21 火 03:06:01 | URL | 紗鳳寺 のえる #- [ 編集]

紗鳳寺のえる様

本編のスザクはルルーシュたちの無償の愛情を無視しすぎですよね……ユフィだけじゃないのよーユフィが初めてじゃないのよーって大声で叫びたくなるくらいに! 彼にとって、ルルーシュたち兄妹はいったいなんなのでしょう……本当に友達と思っているのなら、本編みたいなことはないでしょうし……はぁ………

>私、本編スザクよりCの世界スザクの方が好きです。ルルを大事にしてくれるから。
ありがとうございますVv Cの世界スザクはルルーシュ大好きですから、ルルーシュをいじめた本編スザクなんて撲滅ですね☆(←いい笑顔)

>ルルとスザクは7年前に離れ離れになってしまったのが、そもそもの間違いだと思っとります、私。
あれですよね、ドラマCDとか小説見ている感じでは、あきらかにスザクはルルーシュが大好きーって感じなのに、本編はひどい。。。小説の幼少なんて、あのまま一緒にいたらスザクはルルーシュの騎士になってそうな勢いでしたよね……………七年間って、長いんですね……(泣)
では、コメントありがとうございました!!

2007-08-22 水 23:42:13 | URL | あず #- [ 編集]

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