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Cの世界・14

久々のCの世界ですー
ルルーシュがぐるぐる考え込んでまいります。
※このCの世界は、23話までの話からの捏造なので、24・25話の要素は入れません。元々考えていた要素が24・25話と重なることもあるかもしれませんが、24・25話の要素を入れ込んだつもりではありません。ご注意下さいー



14.崩したくない、壊したくない









失態だ。確実に失態だ。
スザクとユーフェミアが一緒の空間にいたことと、その前に話していたスザクとの会話が、問題だった。思わず、前の世界のことを考えていたせいで、こんな事態に陥ってしまった。相変わらず、自分はイレギュラーに弱い。
ルルーシュは、今ベッドに座らされていた。目の前にはC.C.とユーフェミア。逃げようにも、部屋の扉の前にはマオが立ち塞がっていた。
逃げられない……。ルルーシュは二人にバレないようにため息をこぼした。


「ルルーシュ、どうなんだ?」
「思い出しているの? だったらはっきり言って!」


必死の表情で問い詰めてくる彼女たちを見て、ルルーシュは悲しそうに笑う。
言い逃れようと頭を回転させる。案は一通り出てきたが、それらを使う気にはあまりなれなかった。


「………………記憶は、ある。思い出した」


そう、ルルーシュが言った瞬間、C.C.の眉が歪められた。
そして、ルルーシュに一歩近寄り、手を彼の額に添えようとする。しかしその行動はルルーシュに手を掴まれることによって阻まれた。


「C.C.、消さなくて良い」
「………っ! だが!」
「確かに、辛い。記憶があることによって、今この世界で生きている自分をも否定したくなる。でも、覚えていなくては、いけない。忘れてはいけないんだ………」


ルルーシュはうつ向いて拳を震わせた。
この世界は優しい。
この体はこの世界で生きている。この世界にいるみんなのことも、この世界で生きてきた記憶も、大事だ。
でも、だからこそ、あちらの世界のことが気になってしまう。
自分だけ、幸せになっても良いのか?
あちらに、残して行ったものが、気にかかる。
あちらは、本当に優しい世界になったのか?
ここが、どんなに優しい世界であっても、いやだからこそ、罪は消えない。なくならない。それは、よりいっそう形を確かにして、ルルーシュの中を渦巻いていた。
C.C.は唇を噛む。
何も言えずに佇んでいるC.C.に対し、ユーフェミアはルルーシュの隣に座った。そしてルルーシュを見つめる。
その視線を、ルルーシュは逸らせた。


「何故、逸らすの? ルルーシュ」
「………………ユフィは、恐ろしくないのか? 憎く、ないのか? この俺が…」


彼女に、ギアスが暴走したからと言って、あんな命令をして、あんなことをさせて、あげくに、殺して………。
ふと、脳裏に最期に撃たれた時の白の騎士が出てきた。
ユーフェミアは、真剣な表情でルルーシュを見つめ続ける。


「どうして、憎むなんて思うの? 確かに、撃たれた瞬間は驚いたわ。でも、それしかなかったんでしょう? 私は、あんなことをし続ける自分を止めてくれて、感謝してるわ」


ルルーシュが思わずユーフェミアを見た。
ユーフェミアは少し笑って、彼の瞳を、左目を見つめる。ルルーシュがまた視線を外そうとするのを、頬を両手で包むことによって阻止した。


「こちらに生まれてからね、記憶が戻ってから、私、自分のしてきたことを初めて客観的に見たわ。ふふ、ルルーシュの方が私のこと憎まなかった? あれじゃあ、お飾りって言われても仕方がないくらい」


ルルーシュは逸らすことのできない視線で、ユーフェミアを見つめる。


「だから、私のことで、貴方が苦しむことは何もないの。今も前も、私は貴方が幸せならそれで良いもの」
「………………ユフィ…」
「だから、貴方は幸せになって? それが、私やC.C.さんの願いなの」


ね? と、ユーフェミアはC.C.を見る。C.C.は苦笑しつつも、ルルーシュの頭を撫でた。


「ああ、そうだ。お前には幸せになってほしいんだ」
「あ、僕も僕も! 今はルル、C.C.の次に大好きだもん!」


C.C.の後ろから、マオも顔を出しまルルーシュの手を握った。


「別に、今すぐ幸せになれなんて言わない。お前は頭が固いからな。あちらが気になるんだろう? 幸せになろうとする自分が許せないんだろう? 今は、まだそれで良い。悩めば良いさ。受け止めてやる」
「私も! 頼りないですけど、いつでも胸とか背中とか貸しますから!」
「じゃあ僕は………何が良い?」


口々に言う三人に対して、ルルーシュは苦笑した。
まだ、自分を許せはしないけど。まだ、罪はなくならないけど。まだ、幸せになる権利なんてないけど。それでも、少しほっとした。
頭を撫でてくる感触が、暖かい。
想ったのは、あちらの世界のこと。
考えたのは、あちらのナナリーのこと。
あの子は幸せになれたのだろうか? あの子の側にも、こんな暖かい存在がいるのだろうか?
残していったのは自分だけど。悲しませたのは自分だけど。あの子が幸せであってほしい。
あの子だけではなく、あちらの世界全てが、幸せであってほしい。
そう、自分が願ってはいけませんか?
ルルーシュは瞳を閉じる。
罪悪感の痛みは、まだ取れずに、胸の奥でくすぶっていた。
でも、この世界は優しいから。だから、手放せない。
ルルーシュは、あちらの世界に残して来た者に、心の中で謝罪した。
左目が、ツキンと痛んだ。










………ルルーシュ、やっぱりまだ辛そうですね…
そうだな………あいつは、頭は良いくせに要領が悪すぎる
どうすれば、元気がでるかしら…
ふむ………騒がしくなったら、考える時間もなくならないか?
どうするんですか?
ミレイに言って、何かイベントでもやらせるか……
C.C.………たぶん、それは逆効果じゃないー??


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2007.08.02 | | Comments(3) | Trackback(0) | 捏造・長編 / Cの世界

コメント

 めっちゃ良いです~
続き書いてくれませんか?
楽しみにしております^^

2007-08-03 金 10:42:36 | URL | 葉月 #Mq4Qd3FU [ 編集]

ルルに優しい世界、万歳!

 シー様もユフィもマオも…、ルルに優しいこの世界、ばんざ~い\(>▽<)/
私も「あっち」のナナリーが気になる…。
 寧ろ、「あっち」のナナリーもこっち来て、「両手にナナリー」とかってどうよ?って感じです。

2007-08-03 金 14:59:35 | URL | 紗鳳寺 のえる #- [ 編集]

ありがとうございますーVv

>葉月様
ありがとうございます!
続きもがんばって書いていきますのでどうぞよろしくお願いしますVv

>紗鳳寺のえる様
最終回見たら、もうルルにとことん優しい世界にしたくなりました(笑)本編に全力で反逆です!
「あっち」のナナリーも幸せにしますから! ナナリーが幸せになってないと、ルルは幸せになってくれませんからね
両手にナナリー!! 良いですねそれ! それこそルルに優しい世界ですねVv

2007-08-03 金 16:44:27 | URL | あず #- [ 編集]

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