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Cの世界・10

ついにやって参りました……C.C.とスザクの対決です(笑)
対決の結果は、まあまずはこんな所ということで………
このお話の次は、久しぶりにギアス世界(一応仮にそう呼んでおきます)のお話です。むしろギャグはここ辺りまでですかね。でも、シリアスよりギャグの方が基本は好きなので、所々ギャグも入れていきたいです!






10.魔女と騎士










「ふむ。クラブハウス側にカレンだと迂回しなくてはならないな。面倒くさい」
「C.C.!! お前はいったいなんでここにいる!? あと下ろせ!!」
「煩い奴だな。ミレイに教えてもらった。お前を連れて行くとなんでも命令できるそうだな?」


いくらルルーシュが一般より軽いとはいえ、青年男性を担いで全力疾走しているとは思えないほど普段通りに話してくるC.C.に、ルルーシュは頭が痛くなる。


「お前を連れて行って、一日四枚のピザを買うことを命令させてもらう。マリアンヌとナナリーがなかなか買わせてくれないから、食べたことのないメニューが出てきたんだ。……そうだ、期間限定のも食べなくては! やっぱり一日五枚にしよう」
「ちょっと待て! また俺の金で散財する気かっ!? 冗談じゃない!!」
「…また? あ、こら暴れるな!」


C.C.は怪訝な表情をするが、暴れだしたルルーシュを押さえ込もうと腕に力を込める。
そうこうしている内に、第一グランドに近づいてきた。C.C.は校舎に沿うように右へと曲がる。その遠心力で、ルルーシュは小さくうめいた。胃が揺さぶられている感じが気持ち悪い。
しかも、曲がった先にいた生徒を蹴り倒した衝撃が、肩の上のルルーシュにもろに来ている。
後ろからカレンの叫び声が聞こえ、C.C.はちっと舌打ちをひとつ。

「このままつっきれるか…」
「―――ちょっと待った!!!!」
「っ!?」


頭上から叫び声がして、C.C.は思わず立ち止まり上を見上げる。ルルーシュも同じく上を見上げた。
校舎の三階の窓から飛び降りてくる人影。
ルルーシュはその人物を見て、思わず悲鳴を上げた。


「す、スザクっ!!!?」


スザクは、三階から飛び降りたと言うことを感じさせないほど簡単かつ軽やかに、C.C.とルルーシュの前に着地する。
相変わらずの体力馬鹿。ルルーシュは安堵の息を吐いた。
その体力馬鹿であるスザクは、C.C.と睨み合っている。空気がぴしりと音を立てた気がするほどだ。


「………C.C.、ルルーシュを離してもらおうか」
「何故私が貴様なんぞの言うことを聞かなければならない」
「じゃあ力ずくで奪ってみせる」
「は! 貴様なんぞに奪えると思っているのか? 身の程知らずが!」


二人の間に火花が見える。
立ち止まって言い合いをしているせいで、彼らの周りにはルルーシュを探しに来た生徒たちが集まって来ていた。しかし、二人の放つ剣呑な雰囲気に、一定以上近寄ることができない。カレンとリウ゛ァルも、どうしたものかと遠巻きに見守っていた。


「だいたい、なんのつもりなんだ」
「なんのことだ」
「いつもいつも、僕がルルーシュとしゃべっていると割り込んできて! しかも帰りに一緒に帰ろうと思ったらなにかと理由をつけてルルーシュを連れて行くし! ルルーシュを遊びに誘ったら、話してもいないのに付いてくる!」
「………そんなことしてたのか、C.C.」


唖然と聞いてくるルルーシュに、C.C.は当然と言わんばかりの表情を返す。


「当たり前だろう? 私はルルーシュの保護者なのだからな」
「他の人がルルーシュに近づいても、なにもしないじゃないか!」
「それも当たり前だ。貴様なんぞに、ルルーシュに近づく権利などない」
「そんなの、君に関係無いじゃないか!」
「いいや、関係有る。大有りだ。貴様はルルーシュにふさわしくないからな。…あの子を、傷つける」


最後の言葉は、囁き声。肩に担がれたルルーシュに、やっと聞こえるほどの小さな声だった。ルルーシュはC.C.をじっと見る。


「………………C.C.…」
「ああ、ルルーシュ。心配するな。少し待っていろ」


にこりと笑って、C.C.はルルーシュを肩から下ろした。そしてスザクを睨み付ける。


「下がっていろ。……この駄犬には、少し調教が必要のようだ。ルルーシュに近づけない体にしてやろう」
「し、C.C.!?」
「君に、僕が倒せるとでも?」
「人を見掛けで判断しないことだな」


挑発するように笑うC.C.を見て、スザクの瞳が細められた。


「じゃあ、本気で倒す。そうしたら認めてくれるんだね?」
「本当にそうなったらの話だがな………っ!」


C.C.の足技がスザクの頭をめがけて繰り出される。それを、スザクは難なく受け止めた。


「この程度?」
「そんな訳ないだろう? 調教はここからさ!」


当事者であるルルーシュを置いて、二人は目に見えぬ速さで攻防を繰り返す。
周りに集まった生徒たちも、この展開に、鬼ごっこのことをすっかり忘れて声援やヤジを飛ばしていた。
ルルーシュはどうすれば良いのか分からず、目を白黒するばかり。
そんなルルーシュの肩が叩かれる。振り向くと、カレンがにこりと笑った。こそりと囁く。


「この間に、シャーリーが確保してくれた教室に隠れるわよ」
「だ、だが…」
「あの二人はほっといても平気よ。それに、二人に注目がいってるから、今がチャンスよ」


カレンに手を引かれて、騒ぎの輪から抜け出す。
リウ゛ァルが、こっちこっちと手を降った。
ちらりと後ろを振り返ると、ルルーシュがいなくなったことにも気付かず、二人の戦いはヒートアップしていた。


「………………………あれ、止めなくても平気なのか…?」
「そこまで心配しなくても、あの二人だったら周りに被害とか出さねーって」
「そうそう。ルルーシュは、今隠れることだけ考えてなさい! ………それより」


カレンはルルーシュを見て苦笑する。カレンが何を思ったのか分かったらしいリウ゛ァルも同じく苦笑した。
そんな彼らの様子に、ルルーシュは首をかしげる。


「どうかしたのか?」
「……………頭の、それ」
「頭?」


言われて、頭に手をやる。そこにはさらりとした髪の感触ではなく、ふわりとした布の………。


「………っっっ!!!?」


そこで漸くウ゛ェールを付けていることを思い出したルルーシュは、顔を真っ赤にさせた。
その様子に、カレンとリウ゛ァルは耐えられなくなったのか、肩を小刻みに揺らして笑い始める。


「あはは! いや、かなり似合ってるわよ!」
「そうそう! 違和感ねーもんな!」
「う、煩い! これは、会長が…」
「はいはい、分かってるわよ。……そう考えるとあれね…さっきのC.C.とスザクは、いわゆる、娘さんを僕に下さい状態だったのね! あははは!」
「大事な娘をお前のようなどこの馬の骨とも知れん奴には渡せん! ってか? あははははは! 腹痛ぇっ! そのまんまじゃん!」


腹を抱えて爆笑する二人を、ルルーシュは冷たい絶対零度の笑みで見た。そして氷のような冷たさの、地を這うような低い声。


「………………………いい加減にしないと、お前ら、次の会長のイベントでイケニエにするぞ…」
「………っさあ! シャーリーのところに移動しましょうか!」
「…そうだな! シャーリーも待ってるだろうな!」


カレンとリウ゛ァルは笑うことをやめて、冷や汗を流す。
彼なら本気でやる。確実にやる。絶対やる!
すたすたとシャーリーの待つ、今は使われていない教室に向かった。
校舎内に人影はない。ほとんどの者が外の騒ぎに注目しているのだろう。たまに、あちらの方向から、大きな歓声も聞こえる。…いったい、何をやってるんだ、あいつらは………。
ルルーシュは、前を歩く二人に分からないように、静かにため息をついた。


「あ、いたいた! シャーリー、お待たせ」
「もー遅いよ! 待ちくたびれちゃった!」


教室の前で、シャーリーがむぅっと膨れた。三人は苦笑する。


「とりあえず、入って一旦休憩にすっか!」
「うん! ………………って、ルル? その頭の………」
「会長の仕業だ気にするな考えるなつっこむなシャーリー!」


シャーリーに指摘されて、イライラとルルーシュは答える。カレンとリウ゛ァルが笑いを堪えているところが、またムカつく。
花嫁のウ゛ェールを付けたルルーシュを見たシャーリーの心は、かなり複雑だった。
かなり、似合っている。間違いなく似合っている。ルルーシュの可愛い姿を見ることができて、嬉しいことは嬉しい。だが、問題は彼の付けている、それ。
ルルーシュに恋しているシャーリーとしては、それ…花嫁ウ゛ェールは彼ではなく自分が付けたいのだ。


「(で、でもでも、ルルってば似合ってるし、下手したら私より似合うんじゃない?? うわ、ショック……でも! でも、ルルは男の人だもん、ウ゛ェールなんて付けないでネクタイでタキシードでにっこり笑って手を差し出して………ううん、もうルルがいてくれるならいっそ………)」
「シャーリー?」


自分を見たまま、黙り込んでしまったシャーリーに声をかける。途端、シャーリーは、ばっとルルーシュの手を握りしめた。


「ルル! 私ルルだったら大丈夫! むしろ私がタキシード着るわ!!」
「………………は? いや、あの、シャーリー??」
「ちょっとシャーリー! いきなり何言い出すの!」
「だって、だってカレン~っっ」


泣きそうに顔を歪めたシャーリーの頭を、カレンは撫でた。


「はいはい………気持ちは分からないでもないけど、場所と状況を考えてちょうだいね」


カレンは言いながら教室の扉を開ける。
シャーリーの様子は気になったが、とりあえず、落ち着ける場所ができたことに、ルルーシュは安堵の息を吐いた。








『ちょっとちょっとーあと残り三十分なんだけど、まだなぁ~んにも報告がないってどーいうことー?』


不満げなミレイの放送に、戦っていたC.C.とスザクは動きを止めた。
そうだった。今回の目的はこいつじゃなくて………!


「―――っピザ!!」
「は? ……え、ちょ! 逃げるのかっ!?」


いきなり叫んで走り出したC.C.を、スザクはとりあえず追いかける。


「煩い黙れしゃべるな! 貴様なんぞよりピザの方が何十倍も大事だ!!」
「………言いすぎだ! 僕はピザ以下ってことか!?」
「むしろアメーバ以下だ!! っくそ! ピザ! 私のピザーっっ!!」


スザクに対してあんまりなことを言い放ちながら、C.C.はスピードを上げた。スザクでさえ、追い付けないほどの速さだ。
言われたスザクは、立ち止まると、こめかみをぴくぴくさせながら拳を握りしめた。
彼らを見ていた生徒たちも、本来の目的を思い出したらしく、それぞれ姫を探しに散らばっていく。それを見ると、スザクは通信機のスイッチを入れた。


『…………はい、こちらカレン』
「……あ、カレン? 今ルルーシュどこ?」
『それを聞くってことは、さっきの会長の放送で決着は見送りになったって訳ね? で、どうだった?』
「どうもなにも………互角…より、悔しいけど向こうの方が少し勝ってた…かな。これでも、鍛えてるんだけどな…」
『あはは! さすがね、C.C.!』


彼女の声の向こうから、他の笑い声も聞こえる。


「みんな一緒なの?」
『ええ。………枢木スザク騎士候。貴方に命令よ』
「へ?」
『ただいま、我々の姫君は日頃の疲れからかお昼寝中なの。すっごく気持ち良さそうだから、起こしたくはないわ。だから、生徒及びC.C.を、残り三十分蹴散らしてちょうだい。ちなみに場所は東棟のLL教室よ』
『見事任務を成功させたら、なんと! シャーリーが激写したルルーシュの寝顔を焼き増ししてプレゼント!』
『べっ別に隠し撮りとかそーいうんじゃなくて、その、えっと、だって可愛いんだもんっっ!!!!』


シャーリーの言い訳を聞きながら、スザクは深呼吸をひとつ。
彼の返事は、もう決まっていた。


「―――イエス、マイロード!」


スザクは走り出す。
とりあえず、一番目立つ黄緑の髪を目指して。










会長、覚悟はできてますよね?
やーだルルーシュったら怖いわよー…あんたも楽しめたでしょ? 最近暗い顔してたし
………………まさか、俺のために……?
いやぁ、こんなにもうけるとは思わなかったわールルちゃんの花嫁ヴェール姿の写真☆
………………………会長、殴っても良いですか?


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2007.07.21 | | Comments(0) | Trackback(0) | 捏造・長編 / Cの世界

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