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10万hitリクエスト企画26

リクエスト企画第二十六弾!! aya様のリクエストで「ルルCで本編終了後の二人のほのぼのなお話」です!!
ルルC目指したんですが、やっぱりCルルな感じがぷんぷん……(苦笑)
しかも終了後10年たってる設定なのに、未だにルルーシュは童貞……(←)普通に書いてて、あてで見直す際に気付きました(笑)

ではでは! リクエストくださったaya様のみお持ち帰りOKです。著作権は放棄していませんので、そこを配慮してくださればお好きにどうぞwwリクエスト、ありがとうございました!!
それでは、続きからどうぞー☆












○全てが終わり、全てが始まる










空は晴天。今日も穏やかな一日が始まる。
晴天の下、洗濯物を干していたルルーシュがふぅっと汗を拭う。晴れの日は良い。気持ちが晴れやかだ。雨の日や雨の前だと、左胸の傷がじくじくと痛むので、ルルーシュは雨の日があまり好きではないのだ。
一仕事終えて、一息つこうかと、空になったカゴを持って家の中に入った。
家の中では、相変わらずチーズ君を抱きしめたまま寝っ転がっているC.C.。そのだらけた姿に、ルルーシュは溜息をついた。


「…お前なぁ。ちょっとは動いたらどうだ? 食べて寝てばかりだと太るぞ」
「動かなくとも、私は完璧なプロポーションを維持している。乙女にそういうことを平気で言うから、お前はまだ童貞なんだ」
「黙れ、この魔女が」


再び溜息をついたルルーシュを、C.C.は見上げて笑う。


「…どうだ? お前も一緒にごろごろするか? 気持ちが良いぞ」
「……遠慮しておく。せっかくの天気だ。動かないともったいない」
「お前はどこでも働き者だな。ちょっとは休めばいいだろう?」


そのC.C.の言葉に、ルルーシュはふと思いつく。


「……C.C.、今日のティータイムは外にしようか」
「ん? 別に構わないが」
「太陽の下でのティータイムなんて久々だ」


少しばかり浮かれている様子のルルーシュ。そんな彼を見て、C.C.は微笑んだ。
そしてチーズ君を置いて立ち上がる。


「ならば私が椅子を運んでおこう。テラスにある奴で良いか?」
「…俺がやるぞ?」
「お前よりも私の方が体力があるだろう? その代り、お茶請けはパイが良い。ブルーベリーかりんごの、な」


普通、立場が逆だろう、とルルーシュが笑う。それに対して、C.C.は私達だからなと笑った。
ルルーシュはパイを作るためにキッチンへ。C.C.は椅子を移動させるためにテラスへと向かう。
キッチンで材料を揃えてパイを作りながら、ルルーシュはふと考える。
こんなに穏やかな日々を過ごすのは、いったい何時ぶりだろうか? そもそも、自分にこんなに穏やかな日々を過ごした経験なんて、あっただろうか?
あの日からすでに10年は経っている。あの、ゼロ・レクイエムの日から。
あの時、ルルーシュは死んだはずだったが、今、生きている。シャルルのコードを引き継いで。
コードの継承に気付いたC.C.が、スザク達からルルーシュの遺体…実際は仮死状態だった訳だが…を受け取り、マオの買った土地と家を頼りにオーストラリアに渡った。
最初目覚めた時は混乱したし、罪悪感で埋め尽くされそうだった。
何故生きているんだと、何故死んでいないんだと。スザク達に全てを押しつけて、自分だけがのうのうと生きているなんて。
あの頃は、全てが苦しかった。アッシュフォードにいた時よりも、ゼロをしていた時よりも、皇帝をしていた時よりも。
…今ではそれすらもう思い出だ。
時間はかかったが、ルルーシュもやっと現状を受け入れた。こうなったからには、永遠に世界を見守ってやる、と。
…結局、決心がつかなくて、スザク達には自分が生きていることは言っていない。会わない方が良いだろうと思ったからだ。
過去に思いをはせていたルルーシュはふと気付く。
すでに10年。見た目が変わらない自分達だから、近所に家がないとはいえ、近くの街の人々に不信がられないように、そろそろ他の土地に移動するべき頃合いだ。
ピザ好きのC.C.のために、今度はヨーロッパにでも移ろうか。そんなことをルルーシュが考えている間に、パイが焼き上がる。
キッチンに甘い香りが立ち上る。結局ブルーベリーとりんごの両方を作ったが、たった二人では食べきれない。ルルーシュはパイを切り分けると、自分とC.C.の分をそれぞれ皿に盛る。残りの切り分けたパイを別の皿に盛り、バスケットに詰めた。
そして、キッチンから顔を出して、C.C.の名前を呼ぶ。


「おいC.C.!」
「…なんだ? 良い匂いだな」
「外の準備は?」
「完璧だ」
「…なら、おつかいに行ってきてくれ」


そう言って、C.C.にパイ入りのバスケットを渡す。


「その間に、俺はティータイムの準備をしているから」
「む……仕方がないな」


バスケットを受け取ったC.C.は微笑むと、キッチンの横の勝手口からひらりっと出て行った。
向かうのは、近くにある教会だ。その教会では、孤児達が暮らしている。
近くということもあって、時々おすそ分けや遊びに行っている。もちろん、ルルーシュは世界中に顔が知れ渡っているので、変装してだが。
以前、クッキーを作って持って行った際に、大層喜ばれた。ルルーシュはその時のことを思い出して、微笑む。それからは、お菓子類を作る際に、二人分より多めに作ることが多くなった。
自分の家の庭とはいえ、外に出るためルルーシュは一応と言った感じだが金髪の鬘をつける。10年経ったとはいえ、まだまだ油断はできないからだ。
金の髪になって、C.C.が準備してくれたテーブルに、パイと紅茶をセットしていく。
ルルーシュがティータイムの準備を終えた時、丁度C.C.が帰ってくる。その彼女を、ルルーシュは微笑んで迎えた。


「おかえり。どうだった?」
「喜んでいたぞ。個数は足りているというのに、取り合いになって大変だった」
「そうか」


やれやれと言った様子で話すC.C.に対して、ルルーシュは笑顔。そのルルーシュを見て、C.C.も微笑んだ。


「さて、俺達もティータイムにするとするか」
「賛成だな」


二人で席について、ルルーシュが淹れた紅茶を楽しむ。店に出しても良いくらいの出来栄えのパイを食べ、晴れた太陽の下、穏やかな風を感じる。
自然と微笑んでいるルルーシュを見て、C.C.も幸せそうに笑った。
ふと、紅茶を楽しんでいたルルーシュが言う。


「そういえば、さっきも考えてたんだが……そろそろ別の土地に行った方が良い頃合いじゃないか?」
「ん? ………ああ、そうか。もう10年経つからなぁ…」
「お前はどのくらいの頻度で移動していたんだ?」
「その時々だな。ギアスのことを知っている奴の所では、長居もしたし…。しかし良いのか? ここをいったん離れるとなるとしばらく戻ってはこれない。お前、教会の奴らが気になるんじゃないのか?」
「ずっとそばにいる訳にもいかないだろう?」
「…まあ、そうだが」


とりあえず、この家はこのままにしておくにして、いくつか潜伏地が必要だな、というルルーシュに、C.C.が苦笑する。


「お前、ゼロだった時の癖が戻っていないな。潜伏地ではなく、私達の愛の巣だろう?」
「……その言い回しは古くないか?」
「……煩いぞ、童貞のくせに…」
「それは関係ないだろう」


くすくすとお互いに笑いながら言い合う。この10年間、常にこんな感じだ。


「さて、冗談は抜きにして。どこに行こうか?」
「C.C.の希望はあるのか? ピザの本場のヨーロッパとか?」
「美味しいピザはお前がいれば食べれるだろう? ヨーロッパはナナリー達がいるかもしれないからな……。もう、会わないつもりなんだろう?」


C.C.が少し苦笑して言う。その言葉に、ルルーシュが頷いた。
C.C.としては、彼らに会わせてやりたい。しかし、ルルーシュが頑なにそれを拒むので、仕方がないとそれに従っている。


「…じゃあ、北の方はどうだ? ほら、犯罪者は南に逃げると言う定石通り、私達は南のオーストラリアにいる訳だから、今度は逆だ」
「…………寒い所か…」


ルルーシュが少し嫌そうな表情を見せる。それを見てC.C.は口元を上げた。


「なんだ、寒いのは嫌か?」
「…………」
「我が儘だな」
「お前に言われたくはない」
「ふふ、もっともだ」


と、そこでC.C.があることに気付く。


「そう言えば、出入国はどうするつもりだ? オーストラリアに入るのは、戦後のどさくさだったから簡単だったが…」
「抜かりない。偽造くらい、金さえあればどうとでもなる」


基本的に、ルルーシュがPCで株をしているため、名義を変えていくつか持っている口座には、それぞれそれなりの金額が入っている。
こればかりは、ルルーシュの頭脳に感謝だ。


「今度街に行った時に、旅行のパンフレットでも取ってくるか……」
「旅行気分か」
「候補地選びだ」
「まあ、旅行感覚で、良いかもしれないな」
「30年40年帰ってこない旅行か?」
「まあ、そうなるな」


お互いに顔を見合わせて笑う。
穏やかな日々。ルルーシュはやっと、穏やかな日々を享受することを、自分に許した。C.C.は思う。今まで全速力で走ってきたルルーシュなのだから、この辺でゆっくりしても良い。むしろゆっくりすべきだ。ルルーシュの休息のために、自分は何ができるのか。
この生活を始めた当初は、C.C.も悩んだものだ。どうすればルルーシュが幸せか。このまま平和な時間を享受してくれるか。
今では、ルルーシュもこの穏やかな時間を受け入れている。だから、C.C.はこの穏やかな時間が続くように微笑むのだ。共に、長い時間を過ごしながら。


「情勢がある程度安定していて、人の少ない、でも近くに買い物ができる場所…難しいな……あまり過疎地域だと目立つし、余所者に厳しい所も多いだろうしな」
「人が少ないのは良いとして、別に情勢が安定してなくても良いだろう? その方が入国しやすいかもしれないし」
「国が荒れていたら、お前、黙ってられないだろう? どうせまた働き出すに決まってる」
「そんな……ことは………」
「ないとは言い切れないだろう?」


C.C.の指摘に、口籠るルルーシュ。どうやら否定しきれないようだ。
そんなルルーシュに、C.C.は苦笑。まあ、そういう所がルルーシュらしいと言えばそうなのだが。


「…まあ安心しろ。私は全力でお前が穏やかに暮らせるようにしてやるからな」
「……………なんだか、C.C.に守られているようだな」
「今更何を言ってる」


少し憮然とした様子のルルーシュに対して、C.C.は楽しそうに笑う。


「私はお前と共に笑って過ごすと決めたんだから、お前が笑っていられる様に守るのは当然だ」
「…反対じゃないのか? 俺が、お前が笑っていられるようにするんじゃ……」
「私はC.C.だからな。お前より包容力がある」
「……………」


眉を寄せて納得いかない様子のルルーシュ。しかし、その表情もすぐに、仕方がないといった微笑みに変わる。
彼らはお互いに、相手を守って、その幸せを願っている。
寂しがり屋な魔女の。
優しすぎる魔王の。
そんな二人だからこそ。


「世界中の誰よりも幸せにしてやるからな。覚悟しておけよ、ルルーシュ」
「それはこっちの台詞だ。    」


お互いに名前を呼び合って、視線を絡める。
この幸せな時間をくれた世界に、感謝と謝罪を。
そして、この幸せな時間が続くように。
今日も世界に願うのだ。










ありがとう 穏やかな時間に
ごめんなさい 背負わせた貴方に
でも
少しくらい、願っても良いでしょう?
もう少しくらい、このままで良いでしょう?
だから
ありがとう この、時間をくれた世界に
そして、他ならぬ貴方に 感謝を

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2010.04.25 | | Comments(0) | Trackback(0) | 短編小説

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