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真夜中の雲、真昼の月 番外編1

はい、お待たせしました番外編です!!
内容はと言いますと…そうですね、シリアス半分ギャグ半分といったところでしょうか…
今回はC.C.とV.V.、シャルルパパにマリアンヌママの話なのですが、当初考えていた話の流れががらっと変わりまして………
いえね、書いているうちにV.V.が勝手に動き出したというか……なかなか折れてくれなくて……
夜中に曲聴きながらがーっと書いたら、出来上がったのをみてあれ?ってなりました^^;
もっとコメディにするつもりだったのになぁ……?

まあとりあえず、番外編はあと数話続けますので、しばらくお付き合いください!!
でも次の更新は企画になりますが^^;

それでは、続きからどうぞ!!











○とある謁見室にて








C.C.は慣れた様子で王宮を歩く。ここはすでに王宮の奥。普通なら、皇族やラウンズにしか立ち入ることが許されていない区域だ。
C.C.は迷いなく歩いていく。そして、ひとつの扉の前で立ち止まり、そのままノックもせずに部屋の中に入った。
そんなC.C.の行動に、眉をひそめたのは金の髪を床に届くほどに垂らした、少年……V.V.だ。


「ちょっとC.C.。ノックくらいしてよね。常識でしょう?」
「今更取り繕うような仲か? 別に構わないだろう」


くすくすと笑われたV.V.はむくれた様子でC.C.を睨むが、すぐに別の思考に切り替え話しかける。


「それで? 話って何なのさ? やっと僕達の計画を実行する気になった?」
「そのことだが……私達は降りることにした」
「……………私、達? ……C.C.、まさか」
「そう、そのまさかだ」


C.C.が視線を移した先には、いつの間に来ていたのか、シャルル皇帝とアーニャの姿。アーニャが常とは異なる笑みを浮かべて、V.V.に話しかけた。


「はぁい、V.V.、久しぶりね。あの時はさすがに痛かったわよ?」
「………マリアンヌ…? 何で……あの時に、僕が…」
「そう、私は殺されたわ。でも私にはC.C.からもらったギアスがあった。そのギアスのおかげで、アーニャの身体を借りて、こうして生きている訳」


顔面が蒼白になるV.V.に、マリアンヌは苦笑する。


「別に取って食おうなんて考えてないわよ。あの時の復讐なんてものもね。…私に弟を取られたと思ったんでしょう? 私には兄弟がいないから、それがどんな気分なのかは分からないし、結構手荒な方法だと思うけど」


そう言ってマリアンヌはシャルルを見る。その様子に、V.V.が眉を寄せた。


「…お前が、シャルルに変なことを吹き込んだんだろう? シャルル!! 僕達は約束したよね? 嘘の無い世界にしようって」
「………ですが、兄さんはすでに嘘をついている」
「…っ! そ、それは……」


思わぬ切り返しに、V.V.が口ごもる。確かに、その通りだからだ。
そんなV.V.に、C.C.がそっと近寄る。


「計画を中止する。…これはシャルルの言い出したことだ」
「…っ!? 何故!?」
「本当よ。だって、私は陛下の意見に従うだけだもの。陛下がなさりたいとおっしゃるなら、私はそれに賛成するわ。……まあ、計画自体は私も素敵だと思ってたけど」


でも私から意見なんて言わないもの。そう言ってアーニャの姿のマリアンヌはシャルルの腕に抱きつく。はたから見れば、少し犯罪の匂いがする光景だ。
V.V.がシャルルを睨みつける。


「…どういう、こと?」
「未来を、見たくなったのです。…あの子達の、未来を」


その答えに、V.V.の表情が歪む。


「あはははっ!! 何だ、やっぱりマリアンヌのせいじゃないか!! シャルル、君の言うあの子達っていうのは、ルルーシュ達のことなんだろう?」
「………それだけではありません。…C.C.」
「分かっている」


V.V.に近寄っていたC.C.が、いきなりV.V.の腕を取り、彼の背中に手を当てた。


「なっ、何を!?」


V.V.が驚く間もなく、C.C.の額に赤い鳥が浮かぶ。


「…………終わったぞ」


C.C.がV.V.の手を離す。V.V.は床に膝をつき、C.C.を睨んだ。


「……何を、した?」
「お前のコードを、一時私に保管した。しばらくは気をつけろよ。もう怪我が治らないからな。それに成長もするから、今まで通りにはいかなくなるぞ」
「…っ!?」


V.V.の驚きの表情。同じくマリアンヌも目を見開いている。


「…コードって、一人が二つ持つこともできるの?」
「いや、実際に私が持っている訳ではない。保持だ。ゆえに、資格を持つ者に与えることもできる。…まあ、私自身のコードは関係ないが」
「何で!? どうして!!」


混乱して喚くV.V.に、C.C.が静かに言う。


「…シャルルは、本当はだいぶ前から、この計画をやめたかったんだよ。それこそ、マリアンヌと結婚して、ルルーシュ達が産まれて…あいつらが成長していくのを見て、未来を見たくなった」
「………っそんな、話、聞きたくない」
「でも、この計画を成功させるために、コードを継承したV.V.、お前のことが気に掛っていた。アーカーシャの剣を完成させたら、コードもなくなるから、お前はコードを受け継いだ。なら、この計画を破談にすれば、V.V.のコードは消えない。V.V.は、私の様に死なずに永遠を苦しむことになる」
「……………」
「だから、何も言えなかったんだ。お前のことが…たったひとりの兄のことが大切だから」


兄弟がお互いに大切にしすぎるのは、お前のところの家系か? と、苦笑しながらC.C.は言う。


「だから、私はシャルルに言った。V.V.のコードは私がなんとかできる、と。それならば計画は中止、と言うことになったんだ」
「…そんな理由? そんな理由で?」
「V.V.、そんなって」
「マリアンヌは黙ってて!!」


V.V.に怒鳴られ、マリアンヌは眉を寄せる。
マリアンヌの腕を解いて、シャルルは激昂しているV.V.に歩み寄った。そして彼の目線に合わせるために、膝をつく。そうして思う。ああ、兄はやはり小さかったのだなと。こんな小さな身体に、色々と背負わせていたのだな、と。


「僕のコードがあったからシャルルは計画を続けていたって!? 本気で、世界の嘘をなくそうって考えていたんじゃなかったの!? そんなの、僕がついていた嘘以上に酷いはなしじゃないか…っ!!!!」
「……兄さん」
「ずっと、ずっと僕に嘘をついていたなんて!! 嘘のない世界にしようって言ったのに!!!! 約束したのにっ!!!! 約束してたのにっ!!!!」
「………兄さん」


駄々っ子の様に喚くV.V.を、シャルルはそっと抱きしめた。
そして、悲しそうな笑みを浮かべて、V.V.に言う。


「…兄さん、愛しています。心の底から」


V.V.がその言葉を不審に思うよりも早く、シャルルの両目がV.V.の目を捉えた。
シャルルの意図に気付く前に、V.V.の意識が途切れる。意識を失った小さな身体を、シャルルはそっと抱きかかえた。


「………陛下、V.V.の記憶を書き換えたんですの?」
「……………ああ。次に起きる時は、外見に相応した年齢の記憶を持っているだろう」
「…………………陛下」


マリアンヌが、シャルルの手をそっと握る。こういう時、借りている身ながらこのアーニャの身体がもどかしくなる。本来の身体なら、シャルルを抱きしめてやれるのに。


「最初から、このつもりだったんだ」
「………C.C.」
「V.V.が、計画の中止に反発するならば、記憶を改ざんする、と。私がコードを奪ってしまえば、V.V.はただの少年だからな」
「…でも、でも陛下はそれで構わないの? たったひとりのお兄様なのよ?」
「…………………」


マリアンヌの問いに、シャルルは黙して語らない。その姿に、マリアンヌも何も言わなくなる。まだ、納得していない様子だが。
そんな場の空気を変えようと、C.C.が話題を変える。


「さて、後はマリアンヌの身体のことだが。もうしばらくそのままの状態でいてくれ」
「……私、元の身体に戻れるの?」
「可能性は否定しない。クロヴィスが研究していた分と、私が今提供して研究している分を合わせたら、なんとか形にはなりそうだ。お前の場合、身体が死んでほんの時間しか経っていない状態で冷却保存されているから、まだ細胞が死滅していないし、魂と呼ばれる部分は今ここにあるからな。…ただ、お前の外見を、人の来ないところで隠遁してましたと言ってもおかしくない年齢にする方が大変そうかもな」
「あら!! 嫌よ、老けるのなんて!! そのままで良いじゃない!!」
「いやいや、どう考えても八年経っているんだ、無理だろう」
「お化粧でごまかしていることにすれば」
「…まあ、楽しみにしていてくれ」
「絶対嫌だからね!!」


断固として譲らないマリアンヌに対して、そんなに重要なことかと言った表情のC.C.。C.C.は外見が変わらないからそんなことが言えるのだと、マリアンヌは憤慨気味だ。
C.C.はシャルルに向き直る。


「……今後のルルーシュの処遇についてだが」
「……わかっておる。皇族を殺した者として、許すことは皇帝であるわしにはできないが、今現在のあやつの功績は、帝国に貢献している。…よって」
「…現状維持、といったところか。まあルルーシュに関しては妥当なところだろうな。あの子としても皇族に戻りたいとは思っていないし」
「ナナリーに関しては、チョーカーの爆弾はすでに解除してある。アリエスから出る制限もなくすが、しばらくはあのままあそこにいる方が良いだろう。…ルルーシュとの面会も許す」
「…面会についてなんだが、エリア11のアッシュフォードから何人か連れてきたいんだが…」
「あら、でも学園の子達はみんな陛下のギアスにかかっているでしょう? ルルーシュのこともナナリーのことも、いなかったことにしているのに…」
「………そうか、そういえばそうだった…」


ナナリーが皇族として戻ったこともあり、彼らに関わった大概の人物にはシャルルがギアスによって記憶を改ざんしたのだ。混乱を起こさないように。
まずはそのギアスを解かなくてはならないが、シャルルのギアスでは解除は行えないし、C.C.に関しても、自身がギアスを授けた相手しか解除ができない。
唸っていると、シャルルがふっと思い出す。


「そういえば、兄さんがこの前言っていたことがある」
「?」
「中国にある嚮団で、ギアスを無効化する男がいる、と」
「なんだ、それは? 本当なのか?」
「その時は取り立てて話題にもしなかったが、兄さんは自信があるようだった」
「…ふむ」


嚮団か…。C.C.は少し思案したが、すぐに頷いた。


「ならば私が直接行って来よう。V.V.がこうなったからには、嚮団の連中の世話は私の役目だしな」
「ああ、頼んだ」


さっそく行動に移そうとするC.C.を止めたのは、少し困惑気味なマリアンヌ。


「ねえ、C.C.……私、とっても重要かつ重大なこと思い出しちゃった」
「? 何だ?」
「………ルルーシュに、どう説明する?」
「「……………」」


C.C.もシャルルも固まる。
そうだ、あのルルーシュのことだから、己の待遇が良くなったなら真っ先に疑うだろう。そして何かしらの計画を立てて動き出すかもしれない。そうなってくると面倒だ。


「………ここはやっぱり母親である私が言うべき?」
「いや、あいつは幼い頃に死別しているせいか、お前のことを美化しているようだから、初っ端からこれじゃあ持たないだろう」
「ちょっと! どういう意味よ!!」
「…………わしは………嫌われているからなぁ……」
「あら、陛下! しょんぼりとなさらないで! あの年代にありがちな反抗期ですわ!!」
「……とてつもなく恐ろしい反抗期だな、おい」


肩を落としたシャルルを慰めるマリアンヌ。そんな二人を見て、C.C.が溜息をついた。


「中国から帰ってきたら、私が言うさ。…あと、国の方針を変えなくてはな」
「いきなり変えちゃうと、反発や疑問が多くなるから、ちょっとずつ、ね?」
「そこはわしに任せてもらおう」
「……あとひとつ、任せたいんだが……」
「なんだ?」


C.C.はにっこりと笑う。とても、良い笑みだ。……悪人として。


「シュナイゼルにギアスを掛けて、極度のブラコンシスコン男にしておいてくれ」


これで二度と、ルルーシュが苦しむこともない。
そう思ったC.C.だったが、この先、ルルーシュが別の意味で苦しむことになるのを、彼女はまだ知らない。










う………
どうしたの、ルルーシュ?
なんだか、少し悪寒が……
え、風邪かな? 大丈夫?
毛布いる? あったかい飲み物とか…
それよりも部屋の温度上げる? あ、僕腹巻き持ってるよ!
私だって半纏持ってるわ! 貸してあげる、ルルーシュ!!
…………いや、大丈夫だから というか、お前らそんなものどこに隠してたんだ…?

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2010.03.04 | | Comments(0) | Trackback(0) | 捏造・長編/真夜中の雲、真昼の月

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