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真夜中の雲、真昼の月 -15-

お、お久しぶりの真夜中真昼です…っ
じ、実を言いますと、本気で連載してるのわ、忘れt……(汗)
あと少しなのに、なんでもう完結した気でいたんだろう……自分が信じられない…(←)

とりあえず、スザク君のぐるぐるもここでひと段落ーってことにしてください(←)
あと一話書いて、本編は終わりです。あと、書きたい番外編があるのでそれを…
たぶん、最終話はすぐに上げられると思い…たい!(ダメだこいつ)

それでは続きからどうぞー











○あの時の、真実は








ふと気が付くと、スザクは自室にいた。自室のソファーに座り、俯いたまま考える。
C.C.から話を聞いた後の記憶がない。どうやら、呆然自失のまま自室に戻ってきたようだ。
アリエスから自室までの記憶はないが、C.C.の話はしっかりと覚えていた。
ルルーシュが、どんな思いでゼロになったのか。
ルルーシュが、ランスロットにスザクが乗っていると知った時のこと。
ルルーシュが、ユーフェミアと手を取り合おうとしていたこと。
ルルーシュが、ユーフェミアを殺さなくてはならなかった理由。
そして、スザクがルルーシュを売ってからの、彼の状況。
新しく得た情報がぐるぐると回って、上手く思考が出来ない。
もう一方から…ルルーシュから見た真実は、己が信じてきたものと、だいぶ異なっていた。


「……………」


スザクはソファーから立ち上がると、自室を出る。
無性に、ルルーシュに会いたかった。
会って、何を言えば良いのか、どんな態度をとったら良いのか。その答えは出ないが、どうしても、ルルーシュに会いたかった。
向かうは、ルルーシュの自室。今の時刻はもう遅い。おそらく、彼は部屋にいるだろう。
扉の前で、一瞬躊躇うも、ノックをする。
中から聞こえてきたのは、スザクが聞きたかったアルト。


『開いている。…カレンか?』


スザクはそっと扉を開けた。目の前には、会いたかった人。
訪問者がスザクだと知ったルルーシュは、強張った表情で眉を寄せる。


「……何の、用だ。セブン」
「…………………少し、話をしても、良いか?」
「……………」


ルルーシュは警戒しつつも、スザクを部屋から追い出しはしない。スザクは部屋に入って扉を閉めた。
そこからどうしようか考えて、立ちつくしているスザクに対して、ルルーシュはソファーを指差す。


「………お茶を淹れる。そこに座れ」
「……ああ」


言われた通りにソファーに腰掛ける。そのままで少し待っていると、ルルーシュがスザクの前に紅茶を差し出した。
彼に、お茶を淹れてもらうのは、何時ぶりなんだろう。
座ったまま固まっているスザクに、ルルーシュは無表情で告げる。


「…警戒しなくても、別に毒は入れていないぞ」
「……あ、いや……そう言うつもりじゃ、なくて…」


スザクは少し慌てて紅茶を手に取る。そして口につけた。
紅茶を口に含んで、スザクは胸が苦しくなる。
あの時のままなのだ。生徒会で、クラブハウスで淹れてくれた紅茶と、変わらない。
スザクの好みに調整されている紅茶。
ルルーシュのぎょっとした声が響く。


「お、お前、何を泣いているんだ…っ?」
「…え?」


紅茶をテーブルに戻して、スザクは己の頬に手を添える。確かにそこは濡れていた。泣いているのだ、自分は。
スザクが泣いているのを見て、慌てたようにオロオロとするルルーシュ。そんなルルーシュを見て、彼は変わっていないのだなと思う。…変わったのは、きっと自分なのだろう。
スザクは、ぽつりと話し出す。


「………今日、アリエスに行ったんだ」
「…っ!!」
「ナナリーに、一年ぶりに会って、彼女がどんな状態に置かれているのか、知った」
「………………」
「C.C.にも会って、彼女から、色々な話を聞いたんだ。…一年前のことも、この一年間のことも」
「……またあいつは…」


C.C.のことを思ってか、少し舌打ちするルルーシュ。
スザクはルルーシュを見ていられなくて、俯いた。


「……ゼロに、なった最初の理由が、僕だってことや」
「…別に、お前のためではない。いずれ、宣言することだったし、民衆に注目されるためにお前の状況を利用しただけだ」
「…ランスロットのデヴァイサーが僕だって知った時や」
「………………」
「そして、ユフィのことも……」


ユフィの名前を出した瞬間、ルルーシュが目を背けた。


「ユフィと、協力し合おうとしてたって。ギアスの暴走だ、って」
「……………」
「C.C.は、あの時、ユフィを撃った後のルルーシュが、初めて涙を見せたって、言ってた…」
「……………」


スザクが視線を上げ、ルルーシュを見つめる。スザクの表情は歪んでいる。悲しみに、困惑に。


「どうして……なんで、言ってくれなかったんだ………真実を知っていれば、僕は…っ」
「………言って、どうなる」
「知っていれば、僕はっ」
「それでも、俺がユフィを殺したという事実は変わらない」
「でも、結果じゃなくてそれに至るまでの過程が…っ」
「過程がどうであれ、結果は変わらない。…ユフィを殺した俺が、憎いだろう? 過程を知ったとしても、憎いだろう? そう言うことだ」
「……っ」


スザクは唇を噛む。確かに、真実を知った今でも、完全にルルーシュを許せるのかと問われれば、首を縦には振れない。殺す以外の方法はなかったのか、どうしても殺さなくてはならなかったのか、とどうしても考えてしまう。


「…憎めばいい。俺を。それは当然のことだ」
「………全部、背負うつもりなのか? …ユフィのことも、ナナリーのことも、日本のことも……僕、の憎しみも」
「それが、俺の罰だ」


ルルーシュはただ淡々と言う。それが、当然であるように。
スザクは涙をこらえることができない。
ああ、彼はどうしてこうも潔いのだろう。
もっと、己は悪くないと言えば良いのに。
もっと、言い訳をすれば良いのに。
そう言ってくれたなら、もっと、もっと彼のことを憎めるのに。
そう言ってくれたなら、もっと、もっと彼のことを詰れるのに。
涙を流すスザクに、ルルーシュは少し戸惑いながらも、ハンカチを差し出した。その差し出された手を…腕をそっと掴む。
細い。細すぎる腕。少し力を込めただけで、折れてしまいそうな、細い腕。
スザクの行動に、ルルーシュは少し困惑した表情を浮かべた。


「………どう、した?」
「……………もっと、ちゃんと食べた方が、良いよ。…こんな…折っちゃいそうだ…」
「……少しは食べているぞ」
「少し、じゃ駄目だよ。…もっとしっかり食べて、もっと元気になって」
「……………スザク?」


思わず、ルルーシュの口から零れたスザクの名前。
スザクは、涙で濡れた顔で、苦く笑った。


「…もっと、元気になってもらわないと、文句も、言えないし……憎むことも、できやしないよ…」
「………………」
「…憎いって、思うより、心配、しちゃうよ………真実を、知る前からそう、だったんだから、真実を知った今は、余計に……」
「…スザ………」
「酷い騎士だって、ユフィは、思うかな……いや、思わないだろうな……だって」


ルルーシュの手を、両手で握って目を閉じる。
脳裏に浮かぶのは、優しい笑顔。


「最期の時だって、言えたはずなのに、何も言わなかった……恨みごとも、ルルーシュの名前も。…だから、それが彼女の想い、だったんだって、今になって思うんだ」
「………」
「……もちろん、僕の勘違いかもしれない。ルルーシュのこと、心配になっちゃう、自分が、都合の良いように思ってるだけかもしれない」
「………」
「…ルルーシュのこと、許せるって言えるほど、僕もまだ整理、できてないけど…それでも………前みたいに、もっと、話したり、心配したり、したいんだ……」


ぽろぽろと涙を流すルルーシュ。
そんなルルーシュを見て、スザクもより一層涙をこぼした。
前みたいに戻れる訳ではない。色々なことがあったから。
でも、それでも…。
前みたいになりたいと思うことは、いけないことだろうか。
ルルーシュの行動の根本に、ナナリーとスザクがいるように。
スザクの行動の根本には、ルルーシュとナナリーがいるのだから。










もうっ、やっと気付いたの?
ふふ、スザクはそう言うところ鈍感なのね
ルルーシュも、背負わなくていいの
だって、私はもう許してるもの
だから、ね?

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2010.01.11 | | Comments(0) | Trackback(0) | 捏造・長編/真夜中の雲、真昼の月

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