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10万hitリクエスト企画21

リクエスト企画第二十一段! 黒猫☆様のリクエストで「カレルルで 最終回から1ヶ月後の話。(ルルーシュは記憶喪失+ギアスの力をなくしているが不老不死ではない)」です!!
リクエスト内容では、カレルルのラブラブデートだったんですが……あるぇ?(′・ω・`)ノシ←
そしてやはりC.C.が出張ってる…orz…話が詰まった時とか、出すと上手く動いてくれるのでしょっちゅうC.C.を出してしまいます^^;
これ、カレルルなのに…(←)

では! リクエストくださった黒猫☆様のみお持ち帰りOKです。著作権は放棄していませんので、そこを配慮してくださればお好きにどうぞwwリクエスト、ありがとうございました!!

それでは続きからどうぞー















○もう、手を放さない








窓から零れるのは優しい朝の光。
鳥の声に、カレンは起き上った。
ひとつ伸びをしてからベッドを下りる。洗面台で顔を洗い、ベッドの前にある鏡で髪型を整え、服を着替えてから扉を開けた。
自分の部屋から出たカレンが向うのは、すぐ隣の部屋。
扉の前で深呼吸をひとつ。そして、扉をノックした。
中からの反応はない。カレンはそっと音をたてないようにして、扉を開け中に入った。
彼が横たわるベッドの横に佇む。健やかな寝息を立てている彼が生きていることを確認して、カレンはほっと息を吐いた。


「……ルルーシュ。ルルーシュ、起きて。もう朝よ?」
「う……う、うん…」
「もう、ルルーシュってばねぼすけさんなんだから」


くすっと笑って、カレンはルルーシュの蒲団を剥ぎ取る。急に寒くなったからか、ルルーシュはベッドの上で猫のように丸くなった。その姿が学園時代のアーサーにそっくりで、カレンは笑った。


「うう……カレン、もう少し寝かせてくれ…」
「もう5分も10分も一緒でしょ! さぁ起きた起きた!!」
「ううう……」


カレンに言われて渋々といった様子で起き上がるルルーシュ。カレンはルルーシュが起きたことを確認すると、彼の服を取り出しにかかる。


「さぁ、顔洗ってきて。今日は大事なお客様が来るって言っておいたでしょう?」
「…ああ、そうだったな……なんか、あの不思議な雰囲気の人だよな? えっと、確かシーツーさん?」
「…そう、その人よ。……ああ、もうこんな時間! 早くしないと、咲世子さんの朝食が出来ちゃうわ。冷めちゃったら折角の料理がおいしくなくなっちゃうし」
「はいはい、顔洗ってくるよ」


観念して、ベッドから下りたルルーシュは洗面所に向かう。カレンはその間に今日のルルーシュの服を用意した。コーディネートはばっちりだ。
そんなカレンを見て、洗面所から戻ったルルーシュは苦笑する。


「服ぐらい、自分で用意出来るぞ? 子供じゃないんだから…」
「ついでよ、ついで。包帯は自分じゃ負けないでしょう? さぁ、さっさとパジャマ脱いで。薬を塗るわ」


苦笑したルルーシュは、服を着替えるためにパジャマの上を脱いだ。その白く細い体の左胸辺りに、より一層白い包帯が巻かれていた。それを見て、カレンの表情は多少強張るが、ルルーシュに悟られない様にその感情を飲み込んだ。手際良く包帯とガーゼを外すと、現われたのは美しい彼に不釣り合いな醜い傷痕。丁度心臓の下辺りにあるその傷に、カレンは優しく薬を塗って行く。


「………痛い?」
「まあ、多少な。でも大分良くなったと思う」


本来なら、彼は病院で入院していないといけない身なのだ。まだ、“あの時”から1か月ほどしか経っていない。彼が目覚めてからだと、半月にも満たない。だが、彼は公にしてはならない存在。だから、このジェレミアの農園の端にある家で、隠れる様に療養するしかないのだ。
黙ってしまったカレン。ルルーシュは窓の外の青空を眺めて、ぽつりと呟いた。


「…こんな怪我するなんて、俺は一体何をしてたんだろうな………」
「………………」


カレンの包帯を巻く手が震える。
ルルーシュは、何も覚えていないのだ。
母親のことも。父親のことも。妹のことも。親友のことも。学園のことも。魔女のことも。ギアスのことも。ゼロだったことも。皇帝になったことも。……そして、ゼロに殺されたことも。
殺された、というのは語弊がある。実際には、彼は死ななかった。半月程生死の境を彷徨って、やっと目が覚めたと思った時には、彼は何も覚えていなかったのだ。
記憶を無くしただけではない。彼からは、ギアスの力がなくなっていた。記憶を失ったことによる喪失ではなく、完全にルルーシュの中からギアスという存在が消えていた。C.C.が確認して、そう断言した。
記憶を失っているものの、彼は悪逆皇帝だった人物。死んでいなくてはいけない人物だ。ゆえに、ここで隠れる様に…実際隠れているのだが、そうして暮らしている。
当初は農園の管理者であるジェレミアと咲世子、C.C.が彼の世話をする予定だった。しかし、カレンがそれに立候補したのだ。どうしても、ルルーシュを守りたいと。今度こそ守りたい、と。
そんなカレンにC.C.は2度も裏切ったのにか? と問いかけた。厳しい視線で。その視線に何も言えない。だって、2度裏切ったのは事実だから。でも、それでも…と、カレンはC.C.を見つめた。言葉は使わない。だって、今更何を言っても言い訳にしかならないから。
カレンの瞳に宿る決意の炎を感知したのか、結局折れたのはC.C.だった。
カレンがいるのなら、と彼女は放浪することに決めたようだ。しかし、C.C.はカレンに言った。たまに顔を見に行く、と。その時にもしカレンがルルーシュのためにならないと判断した際は、ルルーシュを浚っていく、と。
今日は、そのC.C.が来る日なのだ。
カレンは丁寧に包帯を巻き終えると、ルルーシュに上着を渡した。


「はい、終わり」
「ああ、ありがとう、カレン」
「どういたしまして」


ルルーシュが上着を着ている姿を、じっと見る。
守りたい。守っていたい。今度こそ。…それが、虫の良い話だとしても。
階下から、咲世子の呼ぶ声がする。
着替え終わったルルーシュは、カレンににっこりと笑って共に部屋を出た。






C.C.が現れたのは、お昼を過ぎた辺りだった。彼女の手には、お土産と思わしき大きなクマのぬいぐるみが抱えられていた。
C.C.はそのぬいぐるみをルルーシュに渡す。いきなりぬいぐるみをもらってきょとんとしているルルーシュを見て笑った。


「なんだ、元気そうだな」
「あ、はい。シーツーさんもお変わりなく」
「………私のことはC.C.と呼べ、と言っただろう?」
「……C.C.、さん」
「“さん”はいらん。そんなもの付けてお前に呼ばれるなんて気味が悪くてしょうがない。あと敬語もやめろ」


記憶のないルルーシュにも、C.C.はずけずけと物を言う。そんなC.C.に、ルルーシュは少し困った表情。
そんな二人を見て、カレンは笑った。


「そうだ、ナナリーからの手紙を預かっているぞ」
「ナナリーちゃんから?」
「そう、ルルーシュ宛とカレン宛だ。…ほれ」


C.C.から受け取った手紙を、少し戸惑い気味に見るルルーシュ。ナナリーが“妹”だと言うことは知識として知っているが、今のルルーシュにとってまだ1回しか会ったことのない少女なのだ。そんな様子のルルーシュを見て、カレンとC.C.は苦笑した。
カレンも、ナナリーからの自分宛の手紙を見た。内容は、ルルーシュの様子はどうか、カレンの様子はどうか、その他、ナナリーや周りの人間の近況などが書かれている。そして最後に“お兄様のこと、どうかよろしくお願いします”と書いてあった。
ナナリーからの手紙を仕舞うと、カレンは時計をちらっと見る。まだお昼を少し過ぎた程度。


「お茶の時間までまだあるし、少し畑でも散歩しない? 今の時間なら、畑にジェレミアとアーニャもいるだろうし」
「私は別にそれでも構わないが、ルルーシュは大丈夫なのか? 怪我はまだ完治していないだろう?」
「少しくらい平気ですよ」
「敬語」
「あ、平気、だ。…えと、家に閉じこもってばかりよりも、多少の運動は必要だろう?」


お茶の用意を咲世子に任せて、三人で連れ立って畑へと出た。
日差しは柔らかで、散歩するには丁度良い気候だ。
畑へ出ると、ジェレミアとアーニャが農作業に勤しんでいた。彼らは三人に気付き、手を振った。
ジェレミアとアーニャも農作業の手を休めて、ルルーシュ達の散歩に付き合った。…散歩と言っても、ルルーシュの傷のこともあるため、住んでいる家からオレンジ畑まで出向き、その畑を眺める程度だが。
その内、ジェレミアがルルーシュのために椅子を持ってきた。ルルーシュはそこに座りながら、ジェレミアとアーニャからオレンジの木の説明を受けていた。時折、楽しそうな笑い声が畑に響く。
そんな三人を眺めながら、少し離れたところでカレンとC.C.は佇む。


「……ルルーシュのあんな満面の笑みなんて、何時ぶりに見るかな」
「…………そうね」
「……カレン」
「ん?」


C.C.はカレンを真剣な表情で見つめる。


「お前は、ルルーシュの記憶喪失をどう思う?」
「…え?」
「…私は、あいつの記憶がなくなって、良かったと思ったんだ」
「C.C.、それは…」
「もちろん、あいつのしてきたことは消えないし、あいつの人生だって悪いことばかりだった訳じゃない。…でも、あんな風に満面の笑みを浮かべるあいつを見ていたら、このまま記憶が戻らない方が良いんじゃないかって思えてな」
「……………」


C.C.のルルーシュを見る目はとても優しい。まるで、母が我が子を見る様な、そんな目だ。


「……私は、できれば戻ってほしい」
「………」
「記憶があろうとなかろうと、ルルーシュはルルーシュだし、今度こそ、彼を守るって…今度こそ裏切りはしないって決めたわ。だけど、できることなら、戻ってほしい。…だって、今のルルーシュ、みんなのこと忘れてるのよ? あんなに愛して、見てるだけで幸せだって分かる顔して笑うほど愛してたナナリーちゃんのことも、結局騎士にまでしたスザクのことも、ピザ好きで傍若無人で実は少し寂しがり屋なC.C.のことも、生徒会の皆も、両親も、…死んでいった、人達も…」
「……………」
「今までルルーシュを縛ってた記憶がなくなったから、笑顔だってよく見せるわ。でも、記憶があっても満面の笑みになるような世界にしちゃえば良いのよ」


カレンの言葉にC.C.は笑った。


「世界と来たか。ずいぶん豪快だな? スザクから仮面を奪ってゼロにでもなるか?」
「世界って言ったって、ほんとに世界って訳じゃないわよ。例えば、この農園の中とか、周りの親しい人達との間だけでも良いのよ。本当の意味で世界を幸せにだなんて、私個人じゃできないもの」
「ルルーシュはやろうとして、実際やってしまったが?」
「あれは失敗よ。だって、もし本当にゼロ・レクイエムが成功していたら、ルルーシュと親しい人は必ず悲しいし不幸でしょう?」
「…違いないな」


二人はルルーシュを見つめる。アーニャに教わりながら、彼はオレンジの木に水を撒いていた。


「世界なんて傲慢なことは言わないわ。私は、周りの人が…特にルルーシュが幸せで笑っていられるようにするの。だから、安心して、C.C.」
「……………ああ」


ルルーシュがカレン達の方に振り向いて手を振る。それに返して、カレンとC.C.はお互いに笑い合った。
全ては、愛おしい彼が幸せであるように。










農業って色々面白いな
気になるなら、傷が完治したら一緒にする?
そうだな ジェレミアに畑の一部を借りて…
その際はピザの材料を育ててもらおうか
あんたはまたそればっかりなんだから…
ピザの材料と言うと、トマトとピーマンとハーブってところか?
トマトは多めで頼む
じゃああんたも手伝いなさいよ
おや、良いのか?
は? 何がよ
折角の二人っきりに邪魔しても良いのかと聞いているのさ
なっ! ちょ、もうっC.C.からかわないでよっ!!

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2009.09.26 | | Comments(0) | Trackback(0) | 短編小説

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