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You…

これで終わるはずだったのですが、少し長くなってしまったので分けますねー
次が本当の終わりです











○You were there -6-








CD-ROMの再生が終わって、画面はブラックアウトする。
何も映さない画面を、ただ黙って見つめるだけ。
誰も、何も話さない。
誰も、何も言えないのだ。
だって、声すら出せない。
胸の奥から何か熱いものが込み上げてきそうで。

沈黙が支配する部屋に、ぼたぼたと涙が零れ落ちる音が響く。
男も、女も、関係なく。
ぼたぼたと大粒の涙が床に落ちた。
掠れた声を呟いたのは、キャンセラーによって記憶を取り戻した箱庭の番人だったミレイ。


「…………何が、幸せな人生、だった…よ」


ミレイは、震える己の肩を抱き締める様に、腕を伸ばした。


「自分、ひとり犠牲にして……………私達のこと、こんなに悲しませて……っ」
「ミレイちゃん……」


ミレイの震える肩を、ニーナが撫で、リヴァルがそっと抱き締めた。
床を睨みつけて、涙を零していたカレンが、唇を噛み締める。
自分に、何かを言う資格はない。だって、彼の事を裏切ったのは私だから。
…でも。…………だけど。


「……………………全部、背負わせて、ごめん……ごめん、なさい……う…っ」
「…………カレン」
「私が………私が、騙すなら、最後まで騙しきってって、言ったのに……っ!! なのに、彼の事、信じ切れなくて、押しつけて……っ」


抱き締め様としてくれるジノの腕を拒んで、カレンは泣き崩れる。誰かに縋る権利など、私にはないんだ。
各々泣き出している生徒会メンバー。そんな彼らを見ながら、咲世子はジェレミアに話しかけた。


「ご存知、だったのですか? このCD-ROMのことを」
「ああ。C.C.から編集を頼まれたからな。…しかし、ナナリー様に送るとは思わなかった」
「編集だったら、僕の方が適任だったのに………あ、そうか、僕捕まってたもんねぇ…」
「ロイドさんったら……」


セシルは目尻に少し涙をためている。咲世子もジェレミアもロイドでさえ、とても、とても優しくて、悲しい笑みを浮かべていた。
だいぶ、皆が落ち着いてきた時、ナナリーが真剣な表情で言う。


「……………皆さんに、お願いがあるんです」


彼女の目元も赤く腫れている。きっと、CD-ROMを最初に見た時からずっと泣いていたのだろう。
真剣な表情のナナリーに、泣き出すのをぐっと堪えている神楽耶が、問いかけた。


「……何を、ですの?」
「…私のすることを」


一旦言葉を止めて、ナナリーはこの部屋にいる全員を見渡す。
最後にゼロのところで視線を止めた。
表面からは仮面のせいで分からないが、仮面の下はきっと、あの優しい翡翠の瞳に涙を浮かべているのだろう。そう、ナナリーは感じた。


「…私がこれからすることを、許していただきたいのです」


そうして、その内容を全員に告げた際、反対意見は誰からも出なかった。
だって、皆、そうしたかったことだから。










The island bathes in the sun's bright rays.
Distant hills wear a shroud of grey.
A lonely breeze whispers in the trees.
Sole key to this mystery.

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2009.06.11 | | Comments(0) | Trackback(0) | 小話

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