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10万hitリクエスト企画14

4月も終わり、ですね……
お久ぶりですっ!! 新生活に慣れない上に発表が3つ重なってそのまた上に風邪をひいてひーひー言っております(←)
と、とりあえずなんとか4月中にひとつは上げたかったのです…っ><;
一段落がつくまで、不定期になってしまいそうです。。。毎日来てくださっている方に申し訳なく……
通常の小説もなるべく書くようにしますが、適度に小話等を上げられる様にがんばりますっ><
と、言う訳でしばらくこんな状態が続きますが、よろしくお願いします。。。

えー、リクエスト企画第十四段! まるみ様のリクエストで「ゼロを捕らえた報酬として記憶を改ざんされていないルルを貰ったスザクが昔のルルに躾けなおす話」です!!
DVですよ!! 殴る蹴るの暴行ですよ!!(←) なのでご注意くださいっ
…普通のスザルルサイトさんなら、躾けなおす~って時点でDVより801でしょうねぇ……え、えっと、そう言った絡みが書けないので……;
しかも、時間が空いた時に少しずつ書いていたせいか、まとまっていないような…? 一応確認はしたのですが、フィーリングでお願いします!!(特にスザク君!!/爆)

ではでは! リクエストくださったまるみ様のみお持ち帰りOKです。著作権は放棄していませんので、そこを配慮してくださればお好きにどうぞwwリクエスト、ありがとうございました!!











○カンパニュールの涙








もう、あれから何日過ぎただろう?
何か月も経った様な気もするし、数日しか経っていない気もする。
時間の感覚も分からない。
体をベッドに沈めたまま、ルルーシュは閉じていた瞳を開けた。
その紫水晶の瞳に以前あった鋭い光は消え、今はただぼんやりと濁った鈍い色のみ。
起き上がることすら億劫で、ルルーシュはそのまま、視線だけを扉の方に移した。
何度、逃げ出したのか分からない。何度も、何度も。
でも、今では体を動かすことすらできずにいる。
全てに疲れて、もう、このままで良いと思う様に、なってしまった。
何故、こうなったのだろう?
一体、何故?
それは、彼が親友だった男に捕まった所から、始まった。





神根島で捕まえたルルーシュにスザクが最初にしたこと。
それはゼロの服を剥ぎ取り、拘束服を着せることだった。
無理矢理に着せられる拘束服に、当然ルルーシュは抵抗する。


「やめろっ!!」
「………」


しかし、スザクは黙ったまま。元の柔らかな印象からはかけ離れた冷たい視線をルルーシュに向けた。
力でスザクに敵うはずもない。ルルーシュはスザクを睨むことしかできない。
その睨みつける視線が癇に障ったのか、スザクはルルーシュの腹を蹴り上げた。


「―――っ!!」


声にならない悲鳴を上げるルルーシュの髪を掴んで、スザクは冷たく言い放った。


「…その眼、やめろ。不愉快だ」


痛みに表情が強張るが、ルルーシュはスザクを睨むことをやめない。それだけが、今のルルーシュに出来るたったひとつの反抗だからだ。
すぅっとスザクの眼が細くなる。そして次の瞬間、髪を掴んでいた手を、ぶんっと振った。当然、掴まれていたルルーシュはそのまま壁に叩きつけられる。
衝撃に、息も出来ないルルーシュ。壁を背にうずくまっているルルーシュを一瞥すると、歩み寄り、首元を掴んで持ち上げた。


「………ど、こへ、連れて……」
「皇帝陛下の元だ」
「―――っ!!!!」


スザクの言葉に、ルルーシュの眼が見開かれる。暴れようとするが、拘束されているので上手くいかない。
ルルーシュの必死の動きも、スザクにとっては何のことはない。つかつかと部屋を出て、廊下を歩き、そして、その扉の前に立った。
この先に、皇帝がいる。


「…反逆者ゼロを捕えてまいりました」


何の感情も感じられない声で、スザクが淡々と言う。
その声に応じて扉が開く。
ルルーシュにとっての地獄の門が。





スザクはゼロを捕まえた功績によって、帝国最高の騎士ナイトオブラウンズに入る事となった。
そして、もうひとつ。彼に与えられた褒賞。
それはスザク本人が望んだもの。
ゼロ―――ルルーシュの身柄だった。


皇帝との謁見を終え、スザクは己にあてがわれた部屋の隅に、ルルーシュを放り投げた。
衝撃に、ルルーシュの表情が歪む。しかし、そんなことを気にせず、スザクはベッドに倒れ込むように横になった。
そのまま動かなくなるスザク。それを見て、ルルーシュは拘束服をなんとか緩めようと、痛む体に鞭を打ってもがく。そんな自分が情けなくて涙が出そうになるが、なんとか拘束を緩める事に成功した。
そして、スザクが眠っていることを確認してから、逃げ出すために扉ににじり寄る。
もう少しで、扉に手が届く。その時。


「……何をやっているんだ?」
「っ!!」


ルルーシュが振り返ると、スザクはベッドから体を起こして、こちらを睨みつけていた。
そこで構わずに扉から飛び出ればよかったのかもしれない。しかし、その時ルルーシュはスザクの視線に固まってしまっていたのだ。
スザクはベッドから降りると、ルルーシュの目の前に立つ。威圧的なその表情と雰囲気に、ルルーシュは恐怖を感じた。
学園にいた時のスザクからは考えられない様な、硬質的な表情。ルルーシュの背に、冷や汗が流れる。


「……何をしているのか、聞いているんだ」
「……………」


黙ったままのルルーシュにイラついたのか、スザクはルルーシュの頬を叩いた。


「俺が聞いたことには答えろ。分かっていないのか? お前の命は俺が握っていると言うことを」
「……貴様……っ!!」
「………」


ぎりっと歯を食いしばってスザクを睨みつけるルルーシュ。それを見て、スザクはもう一度ルルーシュの頬を叩いた。


「…その眼をやめろと言ったはずだ。………やめないのなら」


ルルーシュの襟元を掴む。そして、そのままルルーシュを床に叩き付けた。


「……そう、躾けるだけだ」


床に倒れているルルーシュを、スザクが無表情のまま見る。
…そこから、ルルーシュにとっての地獄が始まった。





ルルーシュはベッドに横たわりながら、ただ、天井を見つめる。
その虚ろな表情には、ゼロとして活動していた時の光が失われていた。
最初の内は、抵抗していた。逃げようとしていた。
しかし、その度に殴られ、蹴飛ばされて、いつの間にか、スザクを睨みつけることすらしなくなった。
大人しくなったルルーシュに対して、スザクは何もしない。殴ることも、蹴ることも。
興味を失った訳ではないことの証拠に、彼は暇な時は常にルルーシュの傍にいる。ずっと、ベッドに横たわったままあまり動かないルルーシュの傍にいる。よくルルーシュの表情を覗き込んで、ほっと息を吐いていた。
ルルーシュは視線を、部屋の隅に置かれた姿見の方に移す。
そこに映るのは、生気をなくした無表情な己が力なくベッドに横たわっている様。それを見て、ルルーシュは頭の中で嗤う。まるで、人形の様だ、と。
シュンっと音がする。扉の開く音。スザクが戻ってきたのだ。
スザクはラウンズのマントを椅子にかけると、すぐにルルーシュの元へと近付く。


「…あれ。今日は起きてるんだね、珍しい」


スザクが話しかけてくるが、ルルーシュは姿見を見たまま、何も話さない。
それはいつものことだ。スザクが話しかけても、ルルーシュは話さない。瞳の光を失くしたと同じくらいの頃から、ルルーシュは言葉を忘れてしまったかの様に、何も話さない。
そんなルルーシュに構わず、スザクは話す。


「今日はヨーロッパの方に行って来たんだ。本来なら、3日くらいかかる任務だったんだけど、君をひとりにしておく訳にもいかないから、早めに終わらせて、ランスロットで飛んで帰って来たんだ。まあ、それでも2日かかったけど」


そうか、スザクはいなかったのか。そんなことすら気付かない程になっている自分を、ルルーシュは心の中で嗤う。逃げ出すチャンスだったのに、馬鹿だな、俺は。でも、逃げ出そうと思う気持ちもない。やっぱり、馬鹿だな、俺は。


「この2日、何もなかった? 大丈夫だった? 変ったことはなかった?」


ルルーシュは視線を姿見からスザクに向ける。ベッドを背もたれに座って話すスザクの表情は、ルルーシュには見えない。


「僕の方も、変わりはなかったよ。いつもと同じ」


ルルーシュとの一定の距離を保ったまま一方的に話すスザク。彼は、暴力をふるう以外で、ルルーシュに触ろうとはしない。ゆえに、ルルーシュが大人しい今、スザクからの接触は全くない。もちろん、体を動かすことすら、めったにしないルルーシュからも。


「いつもと、同じ。殺して、殺して、ころして……」


スザクの背中が小刻みに震えている。泣いているのだろうか。
ふと、ルルーシュは手を動かした。それは、完全なる気まぐれ。あえて理由を挙げるとすれば、手が届く範囲にスザクがいたから。ただ、それだけのこと。
ルルーシュはそっと俯いて震えるスザクの頭に手を、置いた。


「―――っ!!」


その瞬間、スザクは弾かれたかの様にルルーシュの手を払った。
ルルーシュを見る表情は、怒り…と言うよりも脅えを含んでいる。ルルーシュは心の中で首を傾げた。何故、脅える必要があるのだろう…?


「―――……だ…………駄目だ…っ」


スザクはルルーシュから一歩後ずさる。


「ぼ、僕に触ったら、ルルーシュが汚れる……だから、駄目だ…っ」


表情を歪めさせて、スザクはその場に蹲った。


「ルルーシュは、綺麗な世界にいなきゃ……真っ白でなきゃ………」


スザクの言葉に、ルルーシュは心の中で苦笑する。自分は、もう汚れまくっているのだ。それを、スザクも知っているはずなのに。


「ルルーシュ、は…僕と同じじゃないんだ……だから、だから……」


ルルーシュは、横たえていた体を、なんとか起こした。そして、ベッドを降りる。
スザクは混乱している様で、ルルーシュの動きには気付いていない。この状態なら、簡単に逃げ出すことができるだろう。しかし、ルルーシュは立ち上がったまま、動かない。


「……ゼロ、はもういないんだ………ゼロは、いない……だから……」


ぼろぼろと泣きだしているスザク。


「ゼロ、なんか必要ないんだ……君は……ルルーシュは、綺麗なところにいなきゃ…」


ぶつぶつと言うスザクの前に、ルルーシュは立った。さすがに目の前に立ったことは分かったスザクが、ルルーシュの顔を仰ぎ見た。
ルルーシュのスザクを見る瞳には、何の表情もない。ただ、泣いているスザクを見ているだけ。まるで、人形の様に。


「……………は…はは……ははは、は」


頭を抱えて、泣きながら嗤い出すスザク。


「…何で、上手くいかないんだろうね………僕は、ただ…」
「…………………」
「僕はただ、君やナナリーが、普通に笑っていられる様に、したかったはずなのに…」
「…………………」
「君達は、僕にとって聖域なんだ……汚れてない、綺麗なもの、なんだ………なのに、何で……」


スザクがルルーシュを見る。泣きながら、人形の様に無表情のルルーシュを、見つめた。


「君が、ゼロなんだ………何で、君が汚れるんだ……汚れるのは、僕だけで、良いのに…っ!!」
「………………」
「…君がゼロ、だって言うことが許せなかった……だから、君を捕まえて、ゼロを消して、…そうすれば、綺麗な、汚れてない君に、戻るって、また、笑って迎えてくれるって、思って」
「………………」
「そんな、……そんな人形みたいな君にするつもりなんて…っ!!」


スザクの慟哭が響く。
ルルーシュはそっとスザクに手を伸ばした。少しだけ触れる指先に、スザクの体がびくっと震えて逃げようとする。そんなことには構わず、ルルーシュはスザクの頭を抱き寄せた。
目を見開くスザク。


「………る、るーしゅ…?」
「…………………」


ルルーシュは言葉を話そうと口を開く。が、長い間何も話さなかった声帯がぴりぴりと痛むだけで、なかなか声が出ない。
痛むのどに眉を寄せながら、ルルーシュは必死に言葉を紡いだ。


「…………………な、い」
「……え…?」
「お、れは……きれ、いなん…かじゃ、ない」


ルルーシュはスザクを抱き締める手にぎゅっと力を込めた。


「だ、から……お、れにとって、の、きれいなもの、は、まもりたかった、ものは、ナナリー、と………スザク、なんだ」
「……………っ」
「まもる、ためには、力がひつようで……だから、おれは……」
「…………ルルーシュっ」


スザクの腕が、ルルーシュの腰に回る。


「ごめん、な? おれが、ゼロ、で……」


スザクの髪をそっと撫ぜる。
スザクはルルーシュの胸元に顔を埋めながら、泣く。
声を上げて泣き出すスザクを、ルルーシュは優しく抱き締めた。
そして、ルルーシュの瞳から、一筋の雫がこぼれ落ちる。
その雫は、スザクの落とした雫と混ざって、落ちた。










抱いていた想いは、同じ
想っていた未来も、同じ
ただ異なったのは手段と行動
すれ違う想いと明かされない想い
並行線だったふたつの道が交わる
そこからは、ただひとつの道となる

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2009.04.30 | | Comments(0) | Trackback(0) | 短編小説

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