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Cの世界・6

平穏に少しスパイス。
ユフィが登場です。
ユフィは単品ならば(ここポイント / 笑)好きなキャラです。もっともっと勉強して、人の醜いところも知って、成長していってほしかったのです。





6.皇女、現る










はぁ…と、ルルーシュはため息をつく。
横の席で話していたスザクとリウ゛ァルは、思わずお互いの顔を見合った。


「ため息なんてして、どうしたんだい?」
「なんか深刻そ~な顔してるなぁ。悩み事? 話だけならいっくらでも聞くぜ~」


心配そうに顔を覗き込んでくる友人二人に、苦笑の混じった笑みを返した。


「いや………今日、妹が本国からこっちに来るらしくってな」
「妹?? ナナちゃん以外にもルルーシュに妹っていたのか?」


ルルーシュの家庭事情を知らないリウ゛ァルが首をかしげる。
事情を知っているスザクは、なんと言ったらいいか分からないといった表情。
ルルーシュは、今度こそ苦笑した。


「妹、って言っても異母だしな。一歳違いなんだ」
「異母………………えっと、聞いちゃいけなかった?」


少し挙動不審気味になるリウ゛ァルを見て、ルルーシュは普通に笑った。


「本当に聞かれて困ることなら言わないさ」


そのセリフを聞いて、リウ゛ァルは、ほっと息を吐く。
ルルーシュは家庭の事情などのプライベートなことを聞かれるのを嫌がるから、ミレイを除いた、リウ゛ァルやその他の生徒会メンバーはあまり詳しくない。
逆にスザクは、ルルーシュたちがこちらに来た当初、枢木の屋敷に一時住んでいたこともあって、多少のことならば理解していた。


「昨日、早く帰っただろ? 兄から電話があって、それがその内容だったって訳だ」
「C.C.が迎えに来たヤツ?」


C.C.の名前が出た一瞬、スザクの表情が歪んだが、他の二人はそれに気付かない。
ルルーシュの脳裏には昨日の電話が思い出されていた。






「お久しぶりです。シュナイゼル兄上」
『ああ。そちらは皆元気かい?』
「お陰様で。…それで、ご用件はなんですか?」
『…もう少し近況報告とかないのかい、君は。結構久々だって言うのに冷たいなぁ』
「………………………特に兄上に報告することもない、いつも通りの日常でしたよ。はい、近況報告終わり。で、ご用件は?」


容赦のないルルーシュに、シュナイゼルは苦笑した。


『相変わらずだね。じゃあそんな日常にスパイスを加えるようなことを教えてあげよう』
「慎んで遠慮します!」
『明日、ユフィがそちらに遊びに行くよ』
「だから遠慮してるだろうがっ! ………………って、え?」


怒鳴った後で、シュナイゼルの言葉を理解したルルーシュの頬に冷や汗が落ちる。なにやら、すぐ下の異母妹の名前が聞こえたような……。


「…ユフィが? なんでまたこんな急に。………まさか姉上まで来るんじゃないでしょうね!?」
『いや、それはないから安心してくれ。どうやらユフィが君に会いたいとクロウ゛ィスに言ったらしい。今の在日外交官はクロウ゛ィスだからね、ユフィに甘い』
「………………姉上は止めなかったんですか? そもそも、ユフィには学校があるでしょうが」
『あの子の学校は明日と明後日、創立記念で休みらしいよ? コーネリアは最後まで反対していたが、やっぱりユフィに甘いからねぇ』
「………………………ちなみに、兄上は止めたんですか?」


眉をピクピクさせながら、引き吊った笑顔でルルーシュは問いかける。
答えは分かっている。分かってはいるが、それでも聞かずにはいられなかった。
シュナイゼルは、電話越しでも分かるほど良い声で答えた。


『ああもちろん、こんな面白そうなこと止めるはずないじゃないか』
「…ああそうですね! 貴方はそういう人ですもんね!! ええ分かってましたとも!!!!」


なにかを期待した自分がバカだった…。


『ああ、安心しなさい。ユフィはプライベートとして行くみたいだから』
「当たり前ですっ!!」


一般市民のはずのランペルージ家に、皇族が訪ねて来るなんておかしすぎる。そのぐらいの配慮はしてもらわねば困る。


『それで、だ。明日の二時の便でそちらに着くらしいから、よろしくたのむよ』
「は? クロウ゛ィス兄上が迎えるのではないのですか?」
『プライベートだからね』
「………………………………まさかとは思いますが、ユフィ一人でくるんですか? 護衛もなしに?」
『ははは、そのまさかさ!』
「…っ止めろよ!!!?」


受話器の向こうの笑い声を聞きながら、ルルーシュは、がくぅっと膝をついたのだった。






う………嫌なことを思い出してしまった……。
急に黙ったルルーシュをリウ゛ァルは怪訝な表情で見る。
そんな友人に笑いかけた。


「だから、妹を迎えに行かないといけないから、今日午後から早退するんだ。生徒会も欠席する」
「え! 今日いないの!?」


いきなり大声を出したスザクに、ルルーシュは驚いたが、肯定の意味でうなずく。


「そうだ。……お前、俺の話聞いてたか?」
「スザクはエアークラッシャーだもんな~」


からかい気味のリウ゛ァルのセリフを、スザクは眉を寄せた。


「ひどいな、ちゃんと聞いてたって」
「どうだかな」
「ルルーシュの言うことだよ? 僕が聞き逃すわけないじゃないか。確認しただけだって」
「………………………お前、意味分かって言ってるのか…?」
「? もちろん」
「………………………空気読め」
「ルルーシュも大変だなぁ………」
「???」


何を言われているのか分かっていないスザクはきょとんっとしている。
ルルーシュとリウ゛ァルはため息をついた。






場所は変わって空港。
ルルーシュは電光掲示板を見上げる。ユフィが乗っているはずの飛行機は、すでに着いていた。
飛行機から降りて来る人で、ロビーは混雑している。
ルルーシュは柱に背を任せ、その人波を傍観していた。
異母妹は目立つ容姿をしているから、探す必要もないし、彼女はたぶん自分を見つけるだろう。
そのルルーシュの想像通り、彼に向かって駆けてくる桃色の髪の少女。


「ルルーシュ!」


彼女…ユーフェミアはルルーシュに抱きついた。ルルーシュは、少しよろけたがなんとか持ち直し、彼女を抱き締め返す。


「久しぶり、ユフィ。
 まったく! 一人で来るなんて誉められた行為じゃないな? もう少ししたら長期休暇だから、その時になれば会えただろう?」


苦笑しながら話すルルーシュの瞳…主に左目を覗き込みながら、ユーフェミアは頬を膨らました。


「いいじゃない! 私は今、ルルーシュに会いたかったの! ………ルルーシュは私に会いたくなかった?」
「そんなはずないだろう? ばかだなぁ、ユフィは」
「まあ! ひどいわ、ルルーシュ!」


二人はくすくすと笑い合う。
周りの人間は彼らを見て、微笑ましく思った。可愛らしいカップルだ、と。…だれもこの二人が兄妹だとは思わない。
ルルーシュがユーフェミアの手を握った。


「じゃあ行こうか。母上もナナリーも待ってる。……おまけもいるがな」
「まあ! ふふ、楽しみだわ」






家の玄関の扉を開けると、ナナリーがマオと共に待ち構えていた。


「ただいま、ナナリー。マオも」
「おかえりなさい、お兄様! それから、いらっしゃい、ユフィ姉さま!」
「いらっしゃ~い」


出迎えてくれた二人に、ユーフェミアは微笑んだ。


「お邪魔するわね、ナナリー。あと、マオさんでしたよね? はじめまして。ユフィと言います」


笑顔で挨拶をしたユーフェミアを見たマオの表情が、一瞬固まる。
しかしそれはすぐに人懐っこい笑顔に変わった。


「…ユフィ? よろしくね~」
「さあ、上がってください! 今夜のお夕飯は、お母様が腕によりをかけたんですよ! もちろん、私も、手伝ったんです」
「まあ! それは楽しみだわ」
「ふふ、早く早く!」


ナナリーはユーフェミアの腕を取って、ダイニングへと連れていく。それを見て、ルルーシュは苦笑した。


「ナナリーもユフィも元気だな。………………マオ?」


反応を示さないマオを、ルルーシュはいぶかしげに見る。
マオは、ナナリーとユーフェミアの背中を見ていた視線をルルーシュに向けた。その表情には笑顔を乗せる。


「ルルーシュ、僕ちょっとC.C.とお話してくる!」
「は? いや、もう夕飯だろ?」
「ついでにC.C.呼んで来るから! 先おしゃべりしてて~」


マオはとててーっとC.C.がいるであろう二階に走って行った。
玄関で一人、ルルーシュは首をかしげる。


「…なんだ、一体」










C.C.、C.C.! 大変大変っ!!
………っ!! ま、マオ!?
ん? 今なにか隠した?? ……………………折り紙??
いや別に不器用だと言われたからとかあいつを見返してやりたいとかそう言う訳じゃないぞ?
ふぅーん ……って、そんなことどうでも良いよ! それより大変なんだって!!
………………………………………ど、どうでも良い………

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2007.07.13 | | Comments(2) | Trackback(0) | 捏造・長編 / Cの世界

コメント

全力で同意ーーっ!!

 >ユフィは単品ならば(ここポイント /笑)好きなキャラです。
 もっともっと勉強して、人の醜いところも知って、成長していってほしかったのです。
 激しく全力で同意です!!ユフィはスザクにとっての「聖女」のまま死んでしまったのがいけない!
ユフィの「慈愛」は本当の慈愛ではなく、知らないが故の無知、または上からの、持ってる者の傲慢さからくるものですよね。
 特区の理由を「ナナリーの為」と言いましたが、どこがナナリーの為だったのか。
 ナナリーは「兄(ルル)さえいれば、それでいい」と言いました。
とどのつまりは「余計な事しないで。もう私達に関わらないで」という事。
なのに、自分が「2人と一緒にいたいから」というそれだけの理由で総督の許可なく、独断で特区宣言。
これ完璧に「ナナリーの為」じゃなくて「自分の為」じゃないですか。
これじゃ、「慈愛の姫」というより「自愛の姫」って感じです。
 なので、ユフィにはスザクと共に生き残って、「特区」が失敗した事により、人や現実を知って、成長してほしかった…。

2007-07-13 金 21:15:44 | URL | 紗鳳寺 のえる #- [ 編集]

紗鳳寺のえる様

>ユフィの「慈愛」は本当の慈愛ではなく、知らないが故の無知、または上からの、持ってる者の傲慢さからくるものですよね。
そうですよね! やっぱりそう思いますよね!
ユフィ自体はそこまで悪い子じゃないのですが、考えが足りないんですよね……もうちょっと色々考えてほしかった。。。
スザクはユフィの良い面しか見えてませんよね……まだ出会ってほんのちょっとなので仕方がないのかなぁって感じです……もっと一緒にいたらもっと違ったのでしょうね。
このCの世界はルルーシュを幸せにする目的の他に、スザクとユフィに言いたい事を言いまくるという目的があります。もうちょっと先ですが。。。その前にC.C.とスザクの対決です☆
全力で同意して下さりありがとうございました!

2007-07-14 土 00:06:08 | URL | あず #- [ 編集]

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