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真夜中の雲、真昼の月 -13-

はい! お久しぶりです!! 更新できずにももも申し訳ないです><;
4月で新生活スタート、と言うことで、色々忙しくて。。。い、院生も楽じゃないです…;なんか、発表が4月の段階で3つあるよ!! 死ねと言うのか!?←
しかし、社会人になってお仕事なさっている方はもっと忙しいのでしょう……私が弱音を吐いちゃいけない…っ
と、言う訳で真夜中真昼の13話です!! 遅くなって申し訳ありませんでした!!

とりあえず続きからどうぞ!!











○大切だから、傷つく








フロートユニットが壊されたモーガンを、ランスロットが抱える様にしてアヴァロンへと持ち帰る。
ふたつの機体の間に会話はない。
アヴァロンのKMF収納庫に機体を収めると、2人はそれぞれの機体から降り立った。
お互いに気まずい雰囲気が流れる。
ゼロもスザクも、視線を逸らしたまま黙り込んだ。
その時、収納庫に紅蓮弐式とトリスタンが戻ってきた。
機体をスペースに収めるのもそこそこに、紅蓮弐式からカレンが飛び降りた。
それなりの高さがあるにも関わらず、カレンは軽々と地面に着地する。そして、涙でぐしゃぐしゃになった顔で、ゼロに駆け寄った。


「る…っ、ゼロっ!! 怪我は!? 怪我とかない!? 大丈夫なの…っ!?」
「……ああ、大丈夫だ。その、心配かけた」


苦笑するゼロ。そんな彼の表情を見て、カレンは安心して力が抜けたのだろう。その場に座り込んだ。
そんなカレン、ゼロは慌てる。


「か、カレン? 大丈夫か?」
「……じゃ、なくて」
「…え?」
「…私の心配じゃなくて、自分のこと考えなさいよ、この馬鹿っ!!」


流れる涙もそのままに、カレンはゼロを睨みつけると、己を覗き込んでくる彼の頬を引っ叩いた。ゼロの瞳が思わず見開かれる。
スザクと、トリスタンから降りてきたジノが、どうなるのかと少しハラハラしながら、2人を見る。


「あんたっていっつもそう!! 今の状況分かってんの!? 危なかったのは、大丈夫じゃなかったのはあんたの方でしょう!? 何で私の心配してるのよ!!」
「…いや、それは………」
「何でさっさと敵に向かって行ったの!? 私を何だと思ってる訳!? あんたの護衛なのよ、護衛よ!! わかってるの!?」
「……ああ、理解している」
「してないっ!!」


がっと、カレンがゼロの襟首を掴む。そして、カレンは悲しそうに呟いた。


「護衛、なのよ? ……守らせてよ、あんたのこと……」
「…………」
「守るって、言ったじゃない……なのに、あんたが守らせてくれない、なんて、私にどうしろって、言うのよ」
「………カレン」
「今回だけじゃない、いつも、いっつも……護衛である私を、護衛対象のあんたが守ってどうするのよ……」
「………カレン、すまない」


苦笑しつつ、ゼロは言う。


「そう言う、性分なんだ」


ゼロの襟首を掴んでいたカレンの手が離れる。そして、彼女は顔を両手で覆った。


「……あんた、馬鹿よ。……大馬鹿だわ……どうしようもないくらい、馬鹿…」
「………………ああ、そうだな」


泣くカレンの頭を、ゼロはそっと撫でる。
そんな2人を見つつ黙ったまま立っているスザクに、ジノが近寄った。


「…ゼロ、無事でよかったよな」
「……………」
「スザクってば、敵一掃したかと思ったらすぐに飛んで行くから、びっくりしたぞー」
「……………」
「あんなに必死になったスザク見るの、私は初めてだな」
「………に」
「ん?」
「…そんなに、僕、必死だった…?」


ゼロを見つめながら問うスザクに、ジノは苦笑する。


「必死も必死。ものすごかったぞ」
「……………そう」


スザクの複雑そうな表情を見て何か察したのか、ジノはそれ以上、言わない。
収納庫に、カレンの泣き声だけが響く。
その沈黙を破ったのは、開いた扉。
息を切らせて入ってきたのは、コーネリアだ。彼女はゼロの姿を確認すると、深く息を吐いた。そして、ゼロに近寄る。
カレンを撫でていたゼロは、近寄ってくるコーネリアに体を向けた。座り込んで泣いていたカレンも、皇女の登場に、何とか立ち上がってゼロの後ろに控えた。


「…報告に向かうのが遅れて、申し訳ありません。敵KMFは全て排除。味方KMFの損失は…」
「そんなことを聞きたいのではない」


ゼロの言葉を遮って、コーネリアが言って、彼を睨みつけた。その不穏な雰囲気に、スザク達の表情が強張る。しかし、ゼロはいつもの如く無表情を保っていた。


「…では、一体何を…」
「先程の件……何故あの案を取った」
「………」
「貴様がオトリにならずとも、他にも案は確実にあったはずだ。なのに、何故あの案を選んだ」
「………」
「答えろナイト・オブ・ゼロ!!」


コーネリアが声を張り上げる。黙っていたゼロの口が、開いた。


「それが一番有効な手だったからです」
「…己を犠牲にすることが、か?」
「…犠牲にする気など、ありませんでした」


己を睨みつけるコーネリアに、ゼロは少しだけ目を伏せた。
そして、小さな声で呟く。


「……………私が死んでいた方が、貴女にとって喜ばしいことなのではありませんか?」
「―――っ!!」


カッと目を見開いたコーネリアは、ゼロの頬を引っ叩いた。ゼロの体が横に倒れる。
思わず駆け寄ろうとするカレンやスザク、ジノの前に、コーネリアがゼロの胸倉をがっと掴んだ。


「私を侮辱する気か!!」
「……そのようなつもりは…」
「お前が死んで! お前が死んで喜ぶ私だと思うのか!?」
「…………………」


ぎりっと噛みしめて、コーネリアはゼロを睨む。その薄紫の瞳が潤み、眉が歪んだ。
ゼロの胸倉を掴みながら、コーネリアは俯く。


「……確かに、お前を殺したいと思ったさ………妹を、殺されたんだからな…」
「……………」
「…だが、私は、知ってしまった」


俯いていたコーネリアの視線が、上がる。コーネリアの顔を見たゼロは、はっと息を呑んだ。
なぜなら、彼女はその両目から涙を零していたから。


「お前が、どんな思いで、ユフィをその手にかけたのか…。どれだけ、苦悩したのか……、何故、撃たなくてはいけなかったのか…」
「……………C.C.、ですね。貴女に話したのは」
「何故、言ってくれなかった? 真実を、知ってさえいれば…」
「…真実がどうであれ、ユフィを殺したのが俺、だと言うことに変わりはありません。…貴女にとって、憎むべき仇であると言うことも」


表情を変えない様に、淡々と話すゼロに、コーネリアの表情は歪んだ。


「お前は、そうやって全て、背負い込むんだな……」
「…………………」
「……ルルーシュ」


コーネリアの腕が、ぎこちなくゼロの背に回される。そのまま、コーネリアはゼロを抱き締めた。
ゼロは少し眼を伏せる。


「……それでも、お前は私の弟だ。…弟、なんだ。…だから、無事で……無事で、よかった」
「…………」


ううっと泣くコーネリア。そんな彼女にされるがままになっているゼロ。
それまで黙って聞いていたジノは、動揺しているカレンに目配せをすると、スザクの腕を取って、収納庫から出た。
ずんずんと前を行くジノに、スザクは疑問の声を上げた。


「…ジノ! 一体どこへ…っ」
「シュナイゼル殿下のところさ。まだ、誰も報告に行っていないだろう?」


いつもと変わらない、ジノの口調。スザクは眉を寄せた。


「……ジノは、さっきの話を聞いても、驚かないのかい…?」
「ゼロが“ゼロ”だってことか? それとも皇族だってこと?」
「………っ」


なんてこともない様に言うジノに、スザクは思わず口を噤んだ。
そんなスザクに構わずに、ジノは苦笑して話す。


「ゼロが皇族だって言うのは、ラウンズのメンバーのほとんどが知ってるさ」
「……なんでっ!?」
「黒髪に紫の瞳の18歳ほどの少年。宮殿内…特に軍では、有名だからな。閃光のマリアンヌ様とその御子様達。丁度、ナナリー様がエリア11で発見保護されてたし、ゼロはたまにだがナナリー様に会いに行ってたから。何か事情があるんだろう、ってさ。だから誰も言わない」


すっとジノの表情が暗くなる。


「その事情が何かって考えた時に、可能性のひとつとしてエリア11のゼロのことも考えたからなー……ああ、やっぱりって感じだな」
「……………」


ジノの歩みが止まる。そしてスザクの方を振り返った。
その真剣な青い瞳が、スザクをじっと見つめる。


「私は、スザクとゼロがどんな関係だったのか知らない。ゼロが何故ユーフェミア様を殺害したのかも。そしてスザクがゼロをどれだけ憎く思っているかも」
「………」
「過ごした時間は短いが、私にはゼロがそこまで悪人だとは思えない。何か、事情があったのかもしれない。何か、仕方のない事態に陥ったのかもしれない」
「………」
「スザクから見たゼロは、ユーフェミア様を殺害した悪人なのかもしれない。だけど、それは一方から見ただけだ」


ジノの手が、スザクの腕から離れる。


「片方から見て悪人でも、もう片方から見たなら善人である場合もある。戦争とか、ほとんどがそうだ。私達ラウンズはブリタニアにとって善だけど、他の国からすれば悪でしかない。…だから」
「………だ、から?」
「迷っているなら、揺れているなら、もう片方から見てみればいい。それから、決めても遅くはないと、私は思うぞ」


にっと笑うジノ。彼はそのまま歩き出す。
もう腕を引かれていないスザクは、その場に立ち尽くしたまま。


「報告は、私がしておく。ひとつ貸しだからなー」


前に歩きながら手を振るジノ。
そんな彼の背中を見つめながら、スザクは拳を握り締めた。










誰かにとっての真実は
誰かにとっての虚実となり
誰かにとっての善は
誰かにとっての悪となる
ならば
彼の真実は―――?

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2009.04.15 | | Comments(0) | Trackback(0) | 捏造・長編/真夜中の雲、真昼の月

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