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真夜中の雲、真昼の月 -12-

はい! 真夜中真昼の12話です!!
お、お待たせしましたー…><;
前回、おいおいおい! なところで終り、そのまま放置ですみません^^;
なんと言いますか、ルルーシュの方も色々と悶々してるんです(笑)

それでは、続きからどうぞー











○それでも、僕は








話は少し前に遡る。
通信を切ったルルーシュは、敵KMFと少し離れたところに降りた。そして、こちらの存在をアピールするために、モーガンに備え付けられているハドロン砲を放つ。
砲撃は敵KMFを数機撃破する。そして、敵がこちらを視覚したのを感じた。
ルルーシュはにやりっと笑う。


「…よし、そうだ。こっちに来い」


モーガンはアーニャの専用機モルドレッドの様にハドロン砲を撃つために作られた訳ではないため、あまり使うことは出来ない。今さっき使ったのも、ラクシャータが急ごしらえで設置してくれたものだ。
ルルーシュは通常の銃を構え直す。射撃の腕自体は悪くはない。しかし、確実に狙うならば十分に引き付けた方が良いだろう。
ルルーシュは相手との距離を保ちつつ、態勢を立て直した。
敵KMFの攻撃をなんとか避けつつ、ルルーシュも相手に向かって攻撃を開始する。


「…10分、くらいか? この分だともちそうだな…」


先程のカレンの様子なら、敵KMFを蹴散らしてすぐにこちらに向かってくるだろう。そこまでもつことが出来れば。
ルルーシュの専用機であるモーガンは指揮官機だ。攻撃力は他のラウンズの戦闘機に比べて遥かに低い。その分、情報処理能力と防御力に特化しているのだ。攻撃力を削って成された防御力特化は、ルルーシュを守ってくれる。
一斉の攻撃にもびくともしないルルーシュの機体に焦りを感じたのか、敵KMFの1機がこちらに向かって突進してきた。
ルルーシュはふんっと嗤う。


「自棄になったのか? だが、真正面から向かってくるなど……標的にしてくださいと言っているようなものだな」


向かってくる機体に、ルルーシュはモーガンを1歩下がらせると銃を構えた。そして敵KMFに向けて銃を放とうとする。
その瞬間、背後からの衝撃がルルーシュを襲った。


「―――っな!!?」


突然のことに驚いたルルーシュが己の背後を見ると、そこには敵KMFが2機。どうやら、まだ伏兵がいた様だ。
背後の敵に気を取られた瞬間を狙って、前方から向かってきた敵KMFがモーガンに体当たりをした。モーガンは体勢を崩して倒れ込む。
ルルーシュは己の失態に舌打ちした。


「くそ! なんて様だ!!」


一旦相手との距離を置こうと、ルルーシュはフロートユニットを起動させる。…が。


「……エラー、だと!?」


画面に赤く表示される文字は、フロートユニットの故障を告げている。どうやら、先程背後から攻撃された際に、壊されてしまった様だ。
なお且つ、モーガンの生体コードと現在位置を示す信号を発する部分も、今さっきの衝撃で壊れてしまった様だ。これでは、味方の増援が来たとしてもルルーシュの位置が分からない。
ルルーシュはぎりっと歯を噛み締めた。
そうしている間にも、敵KMFが体勢を崩しているモーガンを攻撃してくる。今はまだモーガンの防御力のお陰で大したダメージにはなっていないが、この状態が続くのは不味い。


「ハドロン砲を放つか……いや、そうすると機体のエナジーフィラーの残量が…防壁も一旦解かなくてはならないし………逃げる、にしても俺の技術で逃げ切れる訳がない……」


考えが浮かんでは消え、浮かんでは消え。どうするのが1番得策か? 考えつくどの案も、この状況を打破出来るとは思えない。
万事休す、と言ったところか。ルルーシュは苦笑を浮かべる。
本当に、オトリにしかならなかったな。いや、こんな様ではオトリにもなっていない。
本当に、本当に、俺は馬鹿だな。
俺が、ここで死んだとしても、ナナリーは安全だ。C.C.と咲世子が守ってくれるから。むしろ、俺に対しての人質として命の危険にさらされているよりも良いかもしれない。
ああ、カレンはまたきっと自分を責めるだろうな。そんなこと、思わなくても良いのに。
ジノやアーニャ、ノネット辺りは悲しんでくれるだろうか。それとも、やはり馬鹿な奴だと笑うだろうか?
きっと、シュナイゼルは興味を失った様に笑うのだろう。コーネリアは、喜ぶだろうな。


「………………」


スザクは。…スザク、は、どう思うだろうか。
死んで当然だと、嗤うだろうか?
自分で殺したかったと思うだろか?
それとも。
少しは、涙を流してくれるだろうか…?


「………はっ! 馬鹿馬鹿しい!」


そんなこと、ある訳がない。だって、自分はユーフェミアを、彼の主を殺したのに。
ビーっとルルーシュの耳に、エラー音が響く。どうやら、エナジーフィラーの残量が残り少ない様だ。このままでは、防壁を張ることも出来なくなり、最終的には…。


「…………俺に、ふさわしい無様な死、だな」


ははは…と力なく笑うルルーシュの表情は、この場に他の誰かがいたなら、こう称すだろう。

―――今にも泣き出しそうな、小さな子供の様な表情だ、と。

操縦桿を握っていたルルーシュの手が、力なく落ちる。
もう、良い。
すまない、ナナリー。
すまない、C.C.。
すまない、カレン。
……………
すまない…………スザク。
ルルーシュは瞳を閉じる。そして、エラー音が響く中、最期の時を静かに待った。
そして―――


『何をやってるんだお前はっ!!!!』
「っ!!?」


死を覚悟したルルーシュの耳に響いたのは、必死な声。そして、現われたのは白き騎士ランスロット。
ランスロットはルルーシュを庇う様にしながら、敵KMFを鮮やかに次々と倒していく。
その間も、ランスロットから、声が響いた。


『だから、だから俺は無理だって言ったんだ!!!! こんなになって、何してるんだよこの馬鹿がっ!!!!』
「……………す、ざ……」


ルルーシュの目が見開かれ、歪む。
やめてくれ。そんな風に言わないでくれ。
だって、そんな風に心配しているかの様に言われたら、期待してしまう。
だって、そんな風に助けてくれたら、期待してしまう。

昔みたいになれると。
許してもらえると。

ルルーシュは頭を振った。そんなこと、考えてはいけない。だって、俺は許されないことをしてきた。だって、俺は……。
期待、なんてしてはいけない。
期待、なんてする権利はない。
そう、思っているのに。
なんで。


「………なん、で、俺なんか、助けるんだ…」


許されない罪を犯したのに。
俺が憎くないのか?
俺を殺したくないのか?
憎いなら、助けなければ良い。
殺したいなら、今この瞬間に殺せば良い。
なのに、
どうして……?
力なく揺れていたルルーシュの腕が持ち上がり、彼の顔を覆い隠す。
そして、その端からつうっと一筋の雫が落ちた。










ほんとうは、わらいあいたい
ほんとうは、むかしみたいに
だけど、それをおれがおもうのはいけないことだから
だから、それをおしころす
でも、それはささいなことでおもてにでてきてしまう
だから
だから
…だから

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2009.03.11 | | Comments(0) | Trackback(0) | 捏造・長編/真夜中の雲、真昼の月

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