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真夜中の雲、真昼の月 -11-

先に書けたので、こちらをup
それでは、続きからどうぞー














○この手から、滑り落ちるモノ








前方上空に出現した敵KMF隊は、敵を視覚に捕らえた瞬間アヴァロンを飛び出したトリスタンと少し遅れて出艦したランスロットの2体によって蹴散らされた。敵の目がその2体に向かっている間に、カレンの紅蓮弐式が背後に回り込み、敵拠点の周辺に配置されていたKMFを破壊した。
その間も、ゼロは終始届けられる情報を聞き取り、的確な指示を各部隊に送り続けた。その功績か、敵拠点の制圧は当初考えていたものよりも幾分か早く終了した。
味方の被害も少なく、小隊のKMFはすでにG-1ベースかアヴァロンへと帰還していた。
今外に出ているのはラウンズとカレンのみ。


『なーゼロ。もう良いんじゃないのか?』
「……いや、何か見落としている様な……」
『…確かに、報告と私達の推測では、敵KMFはもう少しあったはずよ』


カノンの言葉に、ゼロは周りを見渡す。数の合わないKMF。残りはどこへ?
ゼロが考え込んでいる時、カレンから緊急の通信が入った。


『ゼロ!! 敵KMF発見しました!! 数は20、フロートユニットはなしです!!』
「やはり伏兵か。…カレンはそのまま敵KMFを撃破しろ」
『了解!!』
『おおっと、こっちも敵さんのお出ましみたいだ』
「…スリーもか。セブンはどうだ」
『今のところ見当たらない………いや、いた』


ふむ、とゼロは考える。主要機体のいる位置に伏兵。この分だと、G-1ベースにも敵の伏兵が向かっているだろう。ゼロは通信を入れる。


「G-1ベースで待機中のKMFは戦闘準備。ベースは少し下げて、敵KMFが現れた場合、主砲にて一時威嚇しろ」
『イエス・マイロード!』


指示を出し終わると、ゼロ自身はフロートで空に浮く。全体を見渡すためだ。
敵拠点が落とされて、残った部隊が取る方法をいくつか考える。拠点の奪還は難しい。なにせラウンズが出ているのだ。残存部隊で勝てるはずがない。だとすると。


「……狙うは、皇族のいるアヴァロンか」


ゼロは画面を操作して、周囲を調べる。すると。


「…………いた」


戦場となっている場所から少し離れた位置、アヴァロンに比較的近い場所を滑走するKMF十数機。見たところ、フロートユニットが設置された機体の様だ。
こちら側の伏兵はアヴァロンを叩くためのオトリなのだろう。たった十数機でアヴァロンが落とせるとは思わないが、もし万が一皇族の2人に怪我でもされた場合、この場にいる一般兵が責任を取らされるだろう。
ゼロは舌打ちをひとつ。
ラウンズの2人とカレンは現在交戦中。G-1ベースは下がらせたため位置的に遠い。比較的近い位置にいるのは…。


「………俺、か」


ゼロは機体を敵KMFの方向へ急降下させる。
その行動に驚いたのは、現在交戦中の3人。


『ちょ、何してるのよ!!』


思わず素に戻って叫ぶカレンに、ゼロは苦笑した。


「敵KMFを発見した。どうやらアヴァロンを狙っている様だから、私が引き付ける」
『あんた自分の操縦技術分かってんの!? 私が行くわっ……って邪魔よこいつらっちょこまかとっ!!』
『もうすぐこっち終わるぜ。待てないのか?』
「ああ。アヴァロンの防御力は知っているが、万が一って言うこともあるからな。もし皇族の方々に何かあったら困る。お前達はそちらを片付けてから…」
『君のKMF技術じゃあいくら機体が高性能だからって無理なんじゃないか!?』


スザクの言い草に、ゼロは苦笑する。確かに、KMFの操縦技術は高くはないが。


「…オトリくらいには、なるさ」
『っ!!!!』
『…それは、指揮官としての判断なのか?』


いつものようにはしゃがない、静かに問いかけてくるジノの声。ゼロはそれに苦笑した。


「ああ。これが一番少ない被害になるルートだ」
『…ふむ。良いんじゃないかな』
『シュナイゼル殿下!?』


いきなり通信が開いた相手は第二皇子。その後ろにはどうすべきか迷っている第二皇女の姿。


『指揮権はゼロにあるのだし、彼が言うのだから、本当に最小の被害になるんだろう。好きにしなさい』
「イエス・ユア・ハイネス」
『ちょっ! るっ…ゼロっっ!!』


シュナイゼルに返事をした後、ゼロは通信を消す。
そしてそのまま、敵KMFのいる地点に突っ込んだ。





スザクとカレンは焦りを感じていた。
早く、早くこの場にいるKMFを蹴散らせて、彼の元へ行かなくては。
そう思って機体を操縦するが、焦る程上手く操縦が出来ない。唇をぎりっと噛んだ。
アヴァロンの中でも、ひとり焦っている人物がいた。コーネリアだ。
彼女は通信が切れた画面をしばらく睨みつけていたが、考えがまとまったのか、背後に控えていた己の騎士に叫んだ。


「ギルフォード! 今すぐKMFでル…ゼロが向かった地点に行け!」
「は、しかし」
「KMFは持ってきたのだろう? 行かないのなら、私が出るぞ!」


必死に言うコーネリアのその言葉に、戸惑っていたギルフォードが慌てて動き出す。コーネリアは退院したとは言え、まだまだリハビリの必要な体だ。そんな体で戦場に出るなど、彼女の騎士として認める訳にはいかない。
慌てて収納庫に向かったギルフォードの背中を見送って、コーネリアはふうっと息を吐く。そんなコーネリアに、シュナイゼルは飄々とした様子で話しかけた。


「何故だい?」
「…え」


その言葉に、コーネリアはシュナイゼルを見る。彼はほほ笑んでいた。表面は。
部屋にはシュナイゼルとコーネリアの2人だけ。その状況に今やっと気付いたコーネリアは思わずシュナイゼルから視線を外した。


「…何故、と言いますと?」
「彼は、ユフィの仇だろう? 何故他ならぬ君が彼を助けようとするのだろう、と疑問に思ってね」
「っ!!」
「スザク君にとってユフィは主だった。しかし所詮は他人。でも、君にとってユフィは他人ではない。大切に大切にしてきた妹だ。その妹を殺した相手を、どうして助けようとするんだい?」
「そ、れは……」


シュナイゼルはじっとコーネリアを見る。
何故? 魔女から話を聞いたから、真実に、近づいたから。
そう、知ってしまったから。
コーネリアにとって、彼は…。


「私に、とって………ルルーシュは」
『緊急事態発生』


コーネリアの言葉に被る様に、機械音と共に無機質な合成音声が響く。
淡々と。無情に。


『ナイト・オブ・ゼロ専用機モーガン・ル・フェイ大破。ナイト・オブ・ゼロの生命コード、識別不能』


事実だけを、述べた。










掴んだと思うと、離れていく
手に入れたと思うと、滑り落ちてしまう
この小さな手は
何も掴めないまま?

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2009.02.09 | | Comments(2) | Trackback(0) | 捏造・長編/真夜中の雲、真昼の月

コメント

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2009-02-09 月 16:00:30 | | # [ 編集]

コメントありがとうございます!

>Sign様
お久しぶりですww 年度末は忙しいですよね……体調を崩さないようになさってくださいねww
さて、我らがルルーシュ君の撃墜率ははんぱないですねww(←)しかも機体新品なのにww(笑)たぶん、ラクシャータ姐さんがぷっちんしていることでしょうww
私、鬼畜さんなシュナイゼル兄様ほぼ初めてなので、どこまで鬼畜でいるか…(←)兄様は結構ブラコンシスコンかなーって思ってたりするので…(頭に“自分やブリタニアに害がなければ”ってつきますが)最後まで鬼畜に書けるか心配です……
それでは! コメント、ありがとうございました!!


2009-02-17 火 23:17:03 | URL | あず #- [ 編集]

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