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真夜中の雲、真昼の月 -10-

お久ぶりです。。。
えと、卒論が終わった解放感からか、風邪をひきまして、数日間寝込んでおりました(←)
あ、いえノロとか新型とかインフルじゃありませんよ!! ただの風邪なんです。。。orzどこまで弱いんだ、私の体っ
なので更新に間があいてしまって申し訳ありませんっ
いただいたコメントも返せてないし、うう………

まあ熱も下がったことですし、更新です!!
微妙なところで止めてたので、早く更新したかった真夜中真昼の10話です!! 前回の話が折り返し地点なので、とりあえず、終了に向けて突き進みたいと思います!! …ので、もう少しお付き合いください!!
作中の作戦云々は、熱にうなされた頭で考えたことなので、矛盾してたりおかしかったりすると思いますが……そこはフィーリングで!!(口癖だなぁ、もう…)

それでは、どうぞー









○過去は変えられない








前回のEU侵攻から、2週間がたった。
ラウンズ服に身を包んだスザクは再びアヴァロンにて、シュナイゼルに呼ばれていた。呼ばれた先には、同じくラウンズ服に身を包んだジノとゼロ、そしてその護衛であるカレンの姿があった。
室内のソファーには、すでにシュナイゼルが座っている。その彼の横で座っていたのは。
スザクが目を見開く。


「―――コーネリア様」
「…久しいな、枢木」


少し微笑みながらスザクを見るのは第二皇女であるコーネリア。1年前のブラックリベリオンの際に負傷し、そのまま最近まで入院とリハビリを行っていたはずだが。


「もう、お身体はよろしいのですか?」
「……ああ、もう平気だ」


コーネリアの視線がすっと下がる。そこでスザクは気がついた。彼女の怪我の原因は、同じこの部屋にいる彼だと言うことを。
ゼロは黙ったまま微動だにしない。彼の傍に控えているカレンは、すこしばかり険しい表情でシュナイゼルを睨みつけていた。
少しばかり微妙な空気が部屋を満たす。いつもならば場を和ませようとするジノも、どうしようか決めかねている様だ。
そんな部屋の空気を破ったのは、にっこりと笑っている表情の裏を見せない人物。


「コーネリアには、今回の作戦を見学していてもらおうと思ってね」
「見学、ですか?」


シュナイゼルの言葉にジノが反応する。見学とは一体どう言う意味だろう。スザク達も首を傾げた。


「まあ、コーネリアのリハビリも兼ねてね。新しくラウンズ入りした2人と、その新しいラウンズであるゼロのお付であるカレン君の力量を見てもらおうと思ったんだよ。丁度、コーネリアも退院したことだしね」
「力量を? 何故、わざわざ…」
「コーネリアが戦前に復帰した場合、君達と共に闘うかもしれないだろう? 今の私みたいに、父上から君達を借りて。そうなった時に、君達の力を知っていた方が良いと思ってね」


まあ確かに、と頷くジノ。
にっこりと笑って言うシュナイゼルに、コーネリアは少し眉を寄せていた。それを見て、スザクの眉も歪む。
ふと、スザクの耳に、カレンの呟きが聞こえた。


「……ふん。どうせ、ゼロとコーネリアが会った時にどんな反応をするのか見たかっただけのくせに…っ」
「………カレン」
「……分かってるわよ」


小声でたしなめるゼロに、カレンはむすっとした表情でそっぽを向く。ゼロはそんなカレンの様子を見て、仕方がないなと言った様子で苦笑した。
そのゼロの表情を見て、なんとも言えない表情を浮かべているのはスザクとコーネリアだ。
そんな彼らの様子を見て、ひとり楽しそうに笑うシュナイゼル。そんなシュナイゼルにカノンがため息を吐く。


「……殿下、楽しそうなところ申し訳ないのですが、そろそろお時間ですわ」
「おや、もうそんな時間かい? …なら仕方がないね」


カノンがスザク達に書類を手渡していく。今回の作戦の概要の様だ。


「今回の作戦も、前回同様ゼロに指揮を任すことにしたよ。…ゼロ、前回の様な功績を期待しているからね」
「…イエス・ユア・ハイネス」


シュナイゼルの言葉に、ゼロはひとつ頷く。
全員に書類が渡ったのを確認してから、カノンは机に地図を広げ話し出した。


「資料を見ると分かると思うけど、今回は敵の拠点を制圧するのが目的よ。敵はこの山の麓にある洞窟を根城にしているわ。ここ一帯は洞窟の多い場所で、比較的大きな洞窟にKMFを隠しているみたい」
「……背後は湖か。湖側の状況は?」
「一応、何機か配置はしてあるみたいよ。でも、あちらはフロートシステムを備えたKMFを持っていないはずだから」
「そうだな……正面からと左右、そして空から後ろに回って下る………今使えるのは?」
「小隊が20程度と後方待機が10ってとこかしら。今回は拠点制圧だから、歩兵はなしで全員KMFよ」
「……敵拠点の制圧にしては少ない…が、ラウンズがこれだけいることを思えば多いくらいか」
「そう言うこと。ご希望なら応援部隊を呼べるけど?」
「そんなものはいらない」


ゼロとカノンによって話はぽんぽんと進んで行く。頭を使うことに関しては不得意なスザク達は黙ったままだ。


「KMFのある洞窟の位置は?」
「事前の調査では、この地図に赤く印をしてある部分ね。敵のKMF保有数はざっと考えて500ってところかしら」
「…そうだな。洞窟の大きさ、広さ、数を考慮してその程度だろう」
「編成は? どうするの?」


カノンに問われたゼロは、聞くだけだったスザク達に振り返った。


「スリーは左側から敵拠点中心部に向かって突き進め」
「オーケー。了解」
「…セブンは正面から。最初に一度威嚇射撃で敵を誘い出せ」
「……了解」
「カレンは湖の方からだ。背後を取って敵が逃げられない様に」
「了解しました!」
「細かい指示は、戦闘中に出す。…これで良いか?」


ゼロの言葉にカノンはにっこりとほほ笑んだ。


「で、残った右側を小隊で埋めるって訳ね。分かったわ。…でも、スザク君とジノ君は味方小隊に被害が及ばない様にしてちょうだいね」
「やっだなーカノンさん! さすがの私達でもそれはしないって!」
「分からないわよー。ラウンズって集団で動くことに慣れてないから」
「まあ確かに」


笑いながら話すジノとカノン。そんな2人の会話を聞いている様子もないゼロは、手に持っている書類をじっと見ながらまだ何か考えている様だ。ゼロの横に控えたカレンも同じく書類を見ている。スザクは、ゼロと同じ空間にいるのが気まずいらしく、少しばかり落着きがない。シュナイゼルはそんな様子の彼らを見て、くすりっと笑った。隣に座るコーネリアが少し首を傾げる。


「どうか、なされましたか、兄上」
「いや、少しね。…それにしても、ゼロは良く頭が回るね。敵にしたならば手強い相手になりそうだよ。そうは思わないかい?」
「…そ、れは………そう、ですね……」
「だろう?」


目線を逸らす異母妹に、シュナイゼルは心底楽しそうに笑う。
コーネリアは何とも言い難い表情でゼロを見た。相変わらず、飄々とした様子で感情を見せないゼロ。そんなゼロを観察するかの様にじっと見つめるコーネリア。ゼロの視線がすっと書類から逸れた瞬間、ゼロとコーネリアの視線が重なった。
とっさに視線を逸らしたのはコーネリアの方。視線を逸らされたゼロは少し眉を寄せた。てっきり、睨みつけられると思っていたのだが。


「…ゼロ、どうかしましたか?」
「……いや、別に何でもない」
「んー? 何だ何だーゼロ、どうかしたのかー?」
「何でもない。それよりも、そろそろ待機しておいた方が良さそうだ。……シュナイゼル殿下」
「ああ、分かっているよ。現場の指揮はゼロに一任するから、好きにしてくれて良い。ただし、戦果を挙げること。良いね?」
「イエス・ユア・ハイネス」


シュナイゼルに対して一度敬礼したゼロは、コーネリアに一礼をしてから部屋から出て行く。その後を、カレンが続いた。


「んじゃ、私達も待機するか。なあ、スザク」
「……ああ」
「…枢木」


ジノと共に部屋を退出しようとしたスザクに、コーネリアが声をかける。コーネリアはソファーから立ち上がるとスザクの腕を掴んだ。


「…少し、話がある。時間は取らせない。……ヴァインベルク、枢木を借りて行くぞ」
「作戦開始までには返してくださいねー」
「分かっている。…枢木、付いて来い」
「あ、はい」


シュナイゼルに一礼してから、スザクは先を行くコーネリアの後を小走りで付いて行った。ジノはスザク達が行った方向とは逆の収納庫へ。部屋の中には、楽しそうに笑うシュナイゼルと書類を手に最終確認をするカノンだけ。


「…殿下、よろしいのですか?」
「ん? 何がだい?」
「コーネリア様のことですよ。最近、情緒不安定だとお聞きしましたが」
「だから、尚更だよ」


カノンに手渡された書類を流し読みながら、シュナイゼルはにっこりと笑う。


「あのままのコーネリアでは、戦場に復帰出来なさそうだしね。なら、不安定になっている原因と向き合った方が良いだろう? これでも、妹に立ち直って欲しい兄心なんだよ」
「…その原因と向き合った結果、血を見ることになったとしても知りませんからね」
「大丈夫だよ、きっと。そんな結果にはならないさ」


なおも笑ったままのシュナイゼルに、カノンは深くため息をついた。ただの楽観視なのか、それとも確信があるのか。どちらにせよ、今回の作戦に関わらなければそれで良い。カノンはそう思うことにして、通信のスイッチを入れた。








コーネリアがスザクを連れてきたのは、このアヴァロンの中で彼女に与えられている客間だ。
部屋に入り、ソファーに座ることを勧められてから、コーネリアは一言も話さない。眉を寄せて視線を彷徨わせたままだ。
コーネリアとスザクの間にあるテーブルの上で、ギルフォードが淹れた紅茶が冷めていく。
耐え切れなくなったスザクは、無礼を承知でコーネリアに問いかけた。


「……あの、コーネリア様。一体自分に何の御用でしょうか?」
「………あ、ああ。その、だな…………」


口を開くものの、また再び口ごもるコーネリアの様子に、スザクの脳裏にはある人物が浮かぶ。彼女がこれ程までに動揺する相手。それは…。


「…………ゼロの…いえ、ルルーシュのこと、ですか?」
「…っ!!」


コーネリアは弾かれた様にスザクを見る。


「そ、うだ。…………枢木、お前は、あいつから何か聞いているか?」
「何か、とは?」
「その、一年前のことを、だ」
「………いえ。自分は彼がラウンズ入りするまで、死んだ、と思っておりました。それに、同じラウンズになったからと言って、事務的なこと以外、話すこともありませんから」
「そう、か」


スザクの答えに、幾分か残念そうなコーネリア。その様子を見て、スザクは首を傾げた。


「あの、何かあったのですか?」
「いや…………少し、話を聞いて、しまってな」
「話?」
「何を、どのあいつを信じれば良いのか、分からなくなったんだ」
「…っ」


スザクの脳裏に、ついこの間、彼が倒れた時のことが思い出される。そう、自分も迷っている。どのルルーシュを信じれば良いのか。
学園で、友達だと言ってくれたルルーシュ?
ゼロとして、殺し合っていた、ユフィを殺したルルーシュ?
何度も何度も考えているが、まだ答えは出ていない。答えが、見つけられない。
だって、答えを見つけることが出来る程、自分は彼の本音を知らないから。
表情の強張ったスザクを見て、コーネリアが苦く笑う。


「お前も、魔女の話を聞いたのか?」
「……魔女?」
「…なんだ、違うのか?」


スザクが“魔女”についてコーネリアに問いかけようとした時、緊急時を知らせるブザーが鳴り響いた。
次いで、放送が流れる。


『緊急事態発生! 前方上空より敵KMF部隊接近! 戦闘人員は各自持ち場に急行せよ!! 繰り返す!! 緊急事態発生!!』
「敵はフロートユニットを持っていないはずじゃ…っ」
「完全に確かな情報などありはしない! 枢木、早く行け!!」
「はい!!」


スザクは全力で収納庫まで走る。
今は、目の前の戦闘を終わらせることだけを考えろ。そう、自分に言い聞かせて。










完全に確かな情報など、ありはしない
それは真理
聞く者によって、情報は変わる
伝える者によって、情報は変わる
完全に確かな情報とは
ただ本人の心の内にのみ存在する

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2009.02.02 | | Comments(0) | Trackback(0) | 捏造・長編/真夜中の雲、真昼の月

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