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共犯者との付き合い方

ルルーシュとC.C.とスザク。
平和なとある一日。










「………ごめん、いきなり押しかけて」
「いいさ、気にするな。これ以上赤点だと退学するもんな」
「ひどいなぁ、そこまで悪くないよ」


初めて入るルルーシュの私室を興味津々と言った様子で見ながら、スザクは苦笑する。
たしかに、今度のテストの勉強を教えてほしいとは言ったが、彼は退学するほどまで成績は悪くない。………出席日数を考慮せずにだが。
ルルーシュはカバンを机の上に無造作に置くと、制服の上着を脱ぐ。


「そこらにでも座っててくれ」
「うん。…………ねぇ、このぬいぐるみってルルーシュの?」
「いや……………………………ナナリーのだ」


スザクは、ふーん……と呟くと、ぬいぐるみには興味を失ったらしく、テストの際に提出しなくてはならない課題をカバンから取り出して解き始めた。


「わからなくなったら教えてね」
「本当にわからない場合だけな」
「はーい」


スザクに背を向け上着をハンガーに掛けながらルルーシュは、いつもぬいぐるみを抱いて勝手にベッドを使う共犯者のことを考える。


(………どうやら上手く逃げたようだな………)


一番の心配事だったのだが、杞憂に終わってほっとする。
リビングで多少時間を稼いでおいて良かった。


(騎士団の方にでも行ったか……)


まあ彼女も共犯者が窮地に陥るような真似はしないだろう。
ルルーシュは上着を仕舞おうと、タンスを開ける。そして、


「………………………………………………」
「………………………………………………」


ばたんっ!!


思いっきり開けたタンスを閉めた。


「え、どうかした?」
「―――いやなんでもない! 気にしないでくれ!!」
「?? う、うん?」


首を傾げるも、スザクは再び課題を解き始める。
それを確認して、ルルーシュは再びタンスを開いた。


「(………で、お前はどうしてこんな所に入っている)」


そう。服に紛れてタンスの中に座っていたのは、言わずと知れた共犯者。


「(貴様がいきなり枢木スザクを部屋に連れてくるからだ)」
「(逃げる時間は充分あっただろうが!)」
「(ああ。だがもうすぐピザが届くんだ。それを食べてからでないとどこにもいけない)」
「(こんのピザ女がっ!!)」
「ルルーシュ、何か言った?」
「っ!! いや、何でもない」
「そう?」
「(……………ともかく、だ。お前はスザクが帰るまでここでじっとしてろ。良いな)」
「(それは困る。ピザが来ても食べられないじゃないか! ピザはあつあつが一番おいしいんだぞ!!)」
「(はっ! 自業自得だ)」


がたがたがた!


「る、ルルーシュ……タンスが」
「…気のせいだ。気のせいだスザク気にするな! …それよりもさっきもその問題をやってなかったか?」
「う、うん。………少し、難しくって」
「どれ、見せてみろ……ああ、これならこっちの公式を使って……」
「あ、そっか! ありがとうルルーシュ」


がたがたがた!!


再びタンスが揺れる。
さすがにスザクも眉を寄せた。ルルーシュも溜め息をこぼす。


「…………タンスの中で何か飼ってるのかい?」
「……………………ピザ好きの馬鹿をな…」
「…へ?」


こんこんっ


「お兄様、よろしいですか?」
「ナナリー? どうしたんだい」
「うふふ、ピザが届きましたよ。リビングで咲世子さんがお茶を入れてくれましたから、お二人も休憩にしませんか?」
「ああ、それは良いな。スザク、少し休憩しとけ。根を詰めると逆効果だしな」
「うん、じゃあお言葉に甘えて……。でもルルーシュ、あんまりピザばかり食べてると太るよ」
「あ、スザクさんもっと言って下さい。お兄様ったら最近本当にピザばかりなんですよ」
「……ポイントを集めてるだけだよ」
「相変わらずポイント好きなんだね。主婦の鑑だ」
「主婦じゃないだろ、主婦じゃ。………とりあえず先に行ってろ。ナナリー、すぐ行くからこいつと先に行っててくれ」
「はい、わかりました」


二人の足音が廊下から消えるまでルルーシュはじっと待つ。
完全に足音が聞こえなくなったところで、タンスを開けた。


「……………………………私の、ピザ………」
「………仕方がないだろう、この場合。我慢しろ」
「……………………ピザ」
「……………………騎士団で待ってろ。後でなんとかしてピザを買って持っていってやるから」
「あつあつが良い。買って3分以内に持ってこい」
「………………………………無茶苦茶言うな」











ぬるい、ぬるすぎる。買ってから何分たってるんだ。これでは私の気は収まらないぞ。
…………………じゃあ食べるな。
ああっ!! 私のピザーっ!!

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2007.06.25 | | Comments(0) | Trackback(0) | 短編小説

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