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真夜中の雲、真昼の月 -8-

はい、ラウンズパロ更新ですー
今日はこのひとつだけ……ううう。。。

ちなみに、ルルーシュの専用機なるものが出てきますが、機体名は私のフィーリングで…^^;アーサー王を見てて、あーこれかなーって思ったのをつけました。一応、ラウンズなので蜃気楼等の日本名はまずいかなと思ったので……

それでは、続きからどうぞー









○理解して欲しい訳じゃない。








スザクとジノはアヴァロン内の廊下を歩いていた。
今回、ラウンズである2人に命じられた命令はシュナイゼル殿下のEU侵攻の手助け。別任務を終了させたところのスザクとジノは、そのままKMFでアヴァロンまで飛んできたのだ。ゆえに、彼らのKMFは今KMF収納庫にてエナジーフィラーの交換が行われている。セシルに、先にシュナイゼルに挨拶をして来いと言われたため、彼らは操縦室を目指す。


「…シュナイゼル殿下、失礼します」
「ああ、入ってきたまえ」


入った操縦室には中央の席に座っているシュナイゼル。その両脇には、ゼロとカノンが立っていた。
ゼロがいることを知ったスザクは、一瞬立ち止まるが、跪いたジノを見て、すぐにそれに倣った。それを見て、シュナイゼルはにっこりと笑う。


「やあ、ラウンズがこれで3人も。これは何が何でも戦果を挙げなくては、父上に怒られてしまいそうだね」
「殿下の指揮でしたら、確実に戦果を得ることができますとも」


シュナイゼルの軽口に、ジノが笑って答える。ブリタニアの宰相閣下は、にっと笑った。


「今回は、私が指揮を執るのではなく、ナイト・オブ・ゼロにやらせようかと思っていたんだよ」
「…ゼロにですか? じゃあ、ゼロの専用機が完成したのですね」
「そう、先日やっとね」


ラウンズに入った者には、専用のKMFが与えられる。ナイト・オブ・ゼロとなったルルーシュにも、当然専用機が作られた。作った担当者はラクシャータ率いる技術者達だ。
ジノは口笛を吹くと、佇んでいるゼロに話しかける。


「模擬はしたんだよな? どんな感じだったんだ?」
「…スリー。シュナイゼル殿下の御前だぞ」
「私は構わないよ。続けてくれても」
「ほら、殿下もこう言ってくださっているし! で、どんな機体だ? 特性は? 名前は?」


矢継ぎ早に質問をぶつけてくるジノに、ゼロは少し苦笑を浮かべた。


「指揮官機だからな、攻撃系はあまり強くない。そのかわり、防御力は高い。機体名は、モーガン・ル・フェイだ」
「モーガン! そりゃまた大層な名前で!」
「命名は私なんだよ。彼に合っているとは思わないかい?」


くすっと笑って、シュナイゼルは黙ったままのスザクを見る。その視線に、スザクは眉を顰めた。ゼロが何とも言えない表情でシュナイゼルを見る。
脇に控えていたカノンが、手を打った。


「はいはい、おしゃべりはその位にしていただける? そろそろ作戦開始区域よ。ゼロ、2人に作戦を説明してやってちょうだい」
「ああ、わかった。2人とも、こちらへ」


ゼロに促されて、スザクとジノは画面のあるところまで移動する。その間、スザクは目の前にいるゼロをこっそりと伺った。
まだ、顔色が悪い様に見える。無理をしているのではないか。まだ体調が万全ではないのではないだろうか。そんな考えが頭を巡る。そんな心配をする仲では、もうないと言うのに。この間のカレンの言葉が頭に響く。
スザクの葛藤を余所に、ゼロとジノは作戦について話し合っている。上の空なスザクを、ジノが小突く。


「おーい、スザク。聞いてるのか? ここ! 覚えておけよ!」
「あ、ああ。分かっている」
「……では、こちらの小隊が動き出したら、作戦コードΣが展開。この場所に配置されているKMF隊がこう動く。だからトリスタンはこちらに、ランスロットはこのまま旋回して…」
「こっちの敵KMF隊が動いたらどうするんだ?」
「その際はここにある別動隊が排除に向かうことになっている。まあ、細かい指示は戦場で行うから、通信に注意していてくれ」
「りょーかい! スザクもわかったかー?」
「…ああ、了解した」


頷いたスザクを一瞥すると、ゼロはすっと視線を逸らした。


「あと、今回はカレンがいないんだ。私は戦場には出るが、少し後方で指揮をさせてもらう」
「カレンがゼロをほっておくなんて、珍しいな」
「…KMFが整備中なんだ」
「ふーん、大丈夫なのか? 護衛に何機か付けとけよ」
「私の専用機は防御力が高いと言っただろう? 後方にいれば平気だ」


カレンがいない。そのことにスザクは眉を顰めた。彼女は一体何をしているんだ。彼を、守るんじゃないのか?
スザクはぎりっと唇を噛み締める。矛盾だらけの自分の思考が、嫌だ。彼を憎いと思う気持ちが薄れた訳ではない。なのに、なのに…。
苦々しい表情のスザクを見て、シュナイゼルはくすっと笑った。そして、傍らにいる己の忠臣にひっそりと話しかける。


「おやおや。枢木君は色々大変の様だね」
「ああ言うタイプは、考え込むほど深みにはまっていくでしょうね。答えは、すぐ近くにあると言うのに…」
「ふむ。……そう言えば、ゼロの護衛の少女はどうしている?」
「殿下の指示通り、ゼロが出撃することを知らせていないので、現在はアリエスにいる様ですわ。ゼロ自身が通信する暇も与えませんでしたし、しばらくは知らないままでしょうね」


カノンの言葉に、シュナイゼルはにっと笑う。


「今回は彼女にいてもらっては困るからね。せっかく専用機が出来たのだから、ゼロ自身の能力を見てみたい。本当だったらラウンズは彼1人だけでと考えていたのだが、父上は意外に彼に甘いらしい」
「ですが、平気でしょうか? たしか、彼はここ最近まともな食事を取っていないはずですが」
「まあ、大丈夫なんじゃないかな? 駄目だった時はこちらが助ければ良いのだし」


その方が、恩を着せることができる。と、シュナイゼルはにこりっと笑う。その表情だけを見ると、慈悲深い聖人の様だ。カノンは少し苦笑する。執着を見せないシュナイゼルが、ゼロに対して、歪んではいるがかすかな執着のような感情を持つのは喜ばしいことだ。しかし、ゼロにとっては最悪以外の何物でもないのだろう。
作戦の説明が終わったらしく、ゼロはシュナイゼルの方に向き直ると、礼の形を取った。


「…それでは、私はKMFで配置につきます。スリーとセブンも、準備を。作戦開始時間を間違えるなよ」
「はーい! 了解」
「………わかった」
「…では、失礼します」


シュナイゼルに頭を下げると、ゼロは操縦室から出て行く。そして向かうはKMF収納庫。アヴァロンの廊下を歩きながら、ゼロは唇を噛み締めた。
シュナイゼルの考えはわかっている。ゼロの…ルルーシュ自身の力が見たい? 俺の能力がどの程度が知りたい? ならば見せてやろう。見せつけてやろうではないか。
ゼロは拳を強く握り締めた。





ランスロットがKMF収納庫に収まる。スザクはコックピットの中で一息ついた。
作戦は、ほぼ完璧に終了した。もちろん、勝利して。
相変わらず、彼は采配が上手い。刻一刻と変わる戦場の様子を少し見ただけで、すぐに指示を出す。しかも的確な上、スザクや他のパイロット達が動きたいと思うのを事前に察してくれる。
どう動いても、サポートをしてくれる存在。敵として対峙していた時は、脅威でしかなかったが、味方となると、ここまで心強いものなのか。
スザクがランスロットから降りると、横に収まっていたモーガンからゼロが降りてきたところだった。
彼は、ちらりっとスザクを一瞥すると、すぐに視線を逸らして歩き出す。シュナイゼルに報告にでも行くのだろう。一応、スザクやジノも報告に行かなくてはならない。ジノはどこだ、と辺りを見回していると、ゼロが少しよろめいたのが視界に入った。スザクの眉が歪む。
やはり、本調子ではなかったのだろう。スザクはゼロに近寄る。シュナイゼルへの報告は、己とジノだけでも構わないだろう。先に待機室で休む様に言おう。…別に、心配だから、とかではなく、ふらふらとされていると邪魔だからだ。そう、言い聞かすかの様に繰り返す。
スザクが彼に呼びかけようとした時、彼の体が、一際大きく揺れた。そして、がくんっと彼の体が崩れ落ちる。


「…っルルーシュ!!!!」


スザクはとっさに崩れる彼の体を抱き留めた。思わず、彼の本名を叫んでしまったのは無意識の様で、周りに人がいなかったため、それがゼロの本名だと知られることはなかったが。
抱き留めた体のあまりの軽さに、スザクは唇を噛む。軽い上に、服の上からでも分かるほど、細い。スザクが少し力を込めるだけで、彼は折れてしまいそうだ。
スザクは、意識を失っている彼を壊れ物でも扱うかの様にそっと抱き上げると、足早に救護室へと向かった。










細すぎる身体
軽すぎる身体
この折れそうな身体で
君は、世界と戦っている


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2008.11.07 | | Comments(2) | Trackback(0) | 捏造・長編/真夜中の雲、真昼の月

コメント

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2008-11-14 金 09:21:02 | | # [ 編集]

コメントありがとうございます!

>Z様
ルルーシュは愛する者(この場合ナナリーですね)のためなら、自分を削ることもできる人だと思います。なので、色々雑用をさせられても、気力でがんばりそうです…
スザクに関しては、アニメ本編での彼の心理描写が少ないので、完全に私の妄想なんですが^^;スザクはルルーシュに対して、恨みだけの感情しかなかったとは思えないのです。確かに、恨み、怒り、そんな感情がほとんどだったと思いますが、それだと、時折アニメ本編で見せるルルーシュに対しての行動(中華でミレイさんとアーニャの写真を見てる時とか、素でしたよね?)が矛盾してるなーっと思いまして……許せないって言う感情だけではなく、許したらいけないーみたいな、その、………なにを言っているのかわからなくなってきました。。。orz
ま、まあ、そんな感じに恨みだけじゃないかなーって思って書き出したのがこの話なので!!(←)スザクとルルーシュを和解させてみようみたいな感じなので、恨みざらましなスザクはまた別に書いてみたいなーなどと考えています><
長々と、しかもまとまってなくてすみません;
コメント、ありがとうございました!!


2008-11-28 金 01:31:08 | URL | あず #- [ 編集]

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