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10万hitリクエスト企画2

はい、リクエスト企画第二段! M様のリクエストで「『土の味』捏造スザルル」です!!
あのままシュナイゼル様につかまってしまったルルーシュと、それを助けようとするスザクです
…シュナイゼル様ぜんぜん出てませんが^^;
この話では、ルルーシュはまだ世界のために死のうとは思ってません。だってナナリー生きてますから!! ……そう言えば、この状態ってロロも生きてますよね? やだ、もうこのままいっちゃえばいいのに!! ………あ、だめだ、シャーリーがいない。。。orz

リクエストされたM様のみお持ち帰りOKです。著作権は放棄していませんので、そこを配慮してくださればお好きにどうぞwwリクエスト、ありがとうございました!!

それでは続きからどうぞー









○取れなかったその手を掴む








どうして、こんなことになったんだ。
スザクは何度したかわからない自問自答を繰り返す。
僕はただ、ルルーシュの、嘘ばかりつく彼の手を取ろうと。2人でやり遂げようとしただけだったのに。
2人でやって、できなかったことはない。だから……。
なのに、なんで君は僕を裏切り者だと言っているんだ?
なのに、なんで君はブリタニア軍に捕らえられているんだ?
なのに、なんで君はシュナイゼル殿下と話しているんだ?
どうして? 僕の、せい?
僕が、もっと早く軍の存在に気付いていたら。
僕が、もっと早く君の手を取っていたら。
ぐるぐると言葉だけが頭の中を回っている。何がどうなっているのかさえ、スザクは把握できていない。
スザクのいる少し先には、ルルーシュが捕らえられている車。
スザクはふらつく足で、その車に近寄って行った。
カノンは今、アヴァロンの方へ一旦戻っている。たぶん、ルルーシュを収容する用意をしているのだろう。ルルーシュと話せる機会は、今しかない。
車の周りを囲んでいる兵士が、スザクを止める。スザクはカノンの指示だと嘘をついて、車の中に乗り込んだ。


「………ルルーシュ」


車の中に座っているルルーシュは、スザクを見ようともしない。その存在自体がないかの様に、ルルーシュは黙ったままだ。


「ルルーシュ、聞いて。僕は、君を裏切った訳じゃないんだ。こんなこと、知らなかったんだ。だから」


スザクは必死に言う。ルルーシュに信じてほしくて。


「……僕が、君を逃がしてあげる。大丈夫、今はカノンさんもいないし」
「……………お前を信用しろと?」


やっと反応を返してくれたルルーシュに、スザクはほっとしながらも、頷く。


「きっと、ううん、絶対逃がしてみせるから、だから」

ばしんっ!!


鈍い音。そして自分の頬に感じる痛みと熱。
スザクは、一瞬、何があったのか分からなかった。
分かるのは、ルルーシュがスザクの方を見て睨んでいると言うこと。ルルーシュの目から、透明な雫が零れ落ちていること。
一瞬おいて、スザクは自分がルルーシュに頬を叩かれたのだと言うことを理解する。


「ふざけるな!!!! 貴様を信用しろ? 逃がす? は! 裏切りが得意な騎士殿の言うことを信じられる訳ないだろう!!!!」
「ちが、違うんだルルーシュ! 僕は…っ!!」
「黙れ!! お前となんてもう二度と話したくもないっ!!!! 俺の前から消え失せろっ!!!!」


ルルーシュが唇を震わせながら、スザクの体を車から押し出す。
普段なら、ルルーシュの力くらいで、スザクが押される訳はないのだが、今のスザクは呆然としてしまって為すがままだ。
結局、そのまま車から追い出されたスザクは、ルルーシュがシュナイゼルの元に連れて行かれるのを、黙って見ていることしかできなかった。





ルルーシュがシュナイゼルに捕らえられて、一週間が経った。ルルーシュは好機を狙っているのか、今は大人しくしている。逆にシュナイゼルは忙しそうだ。始まりかけていた超合集国との戦争を、なんとか一旦停止させたから、その処理に追われている。
ゼロ不在のためか騎士団の動きもなく、世界は硬直状態となっていた。
そして、ルルーシュが秘密裏に捕らえられてから、一週間と少し経った日。
スザクの中で、結論が出た。





ルルーシュは、シュナイゼルから渡された書類を捌く手を休めた。
部屋に唯一ある格子のついた窓の外を見る。今日は、どうやら洗濯日和の様だ。そう思って、ルルーシュは苦く笑う。主夫だった頃が、酷く遠くに感じた。
今、ルルーシュが宛がわれている部屋は、ブリタニア本国のシュナイゼルに与えられている宮殿の中にある。
部屋自体は、普通の皇族が使用するものと、何ら変わりはない。応接室、寝室、バストイレと、広さもルルーシュが皇族だった頃に使っていた部屋よりも、少し大きいくらいだ。しかし、捕らえられていることには違いない。窓は応接室にしか存在しない上に格子付き、外へと通じる扉は鍵がかかっており、外には警固の人間が数人いる様だった。
俺ひとりに、大層なことだ。ナナリーと言う存在を握られている以上、ルルーシュがここから出ることはできないと言うのに。ナナリーだけではない。今エリア11の政庁には、カレンも捕虜として捕まっているのだ。
こんな、鳥籠の中の鳥の様な生活を、ルルーシュは望んでいない。できるならば、今すぐにでも飛び出したいくらいだ。しかし、それはできない。
書類を持つ手に力が入る。この書類だって、ブリタニアの利益になる様なことはしたくない。だが、ナナリーやカレンの安全の代わりになるのなら…。
ルルーシュがため息をついて、再び書類に取りかかった時、扉がノックされた。ルルーシュは首を傾げる。カノンだろうか? しかし、まだ書類を取りに来る時間ではない。
いぶかしむルルーシュを余所に、扉が開かれる。現われたのは。
ルルーシュは思わず、手に持っていたペンを彼に投げつけた。そして叫ぶ。


「出ていけ!!!!」
「………」
「どの面下げてここにいる!!!?? 貴様の顔なんぞ見たくもない!!!!! 出ていけ!!!!!」
「………」


ルルーシュは彼を…スザクを睨みつける。ああ、何でこいつはここにいるんだ。会いたくない。もう二度と、顔も見たくない!!
怒りのために体を震わせているルルーシュに、スザクは無言で近寄る。近寄ってくるスザクから離れるために、ルルーシュは椅子から立ち上がる。その瞬間、椅子が倒れた。思いの他大きく響いたその音に、ルルーシュが一瞬気を取られる。その瞬間を、スザクは見逃さなかった。


「……っ!!?? 何をするっ!!!!」


スザクはルルーシュをその肩に担ぎ上げた。あまりのことに、ルルーシュは一瞬固まるが、すぐに暴れようとする。
スザクの背中を思いっきり叩き、腹を蹴るが、スザクはビクともしない。


「…っこの!!!! 離せ!!!!」
「…………暴れても良いけど、しゃべらないで。あんまり騒ぐようだったら、口塞ぐから」


この部屋に入って初めてのスザクの声は、とても低く、何かの決意を秘めていた。
スザクはルルーシュを担いだまま、扉の外へと出る。
外へ出て、ルルーシュは息を呑んだ。廊下には、十数人の警固の人間が倒れていたからだ。彼らの胸が動いている所を見ると、気絶しているだけの様だが。
良く見ると、壁には銃痕の様なものも見える。ルルーシュは状況が良く理解できずに困惑した。


「…お、おい、一体……」
「…しゃべると、舌噛むから気をつけて」
「………は? え、ちょ…っ!!!!」


言うや否や、スザクは全速力で走りだした。とても、人ひとりを担いでいる様には思えない。ルルーシュは目まぐるしく変わっていく風景と風に圧倒されて、得意の思考も働かせられない。むしろ気分が悪くなってきた…。
途中で、幾人かとすれ違ったが、彼らが声をかけようとする前に、スザクは走り去った。目的の場所まで。





スザクが辿り着いたのはKMFの収納庫。
ルルーシュを担いでいるスザクを不審に思った兵士がスザクに声をかけるが、瞬殺されて地に伏せる。
ルルーシュは何がどうなっているのかさっぱり分からず、息を切らしてもいないスザクの髪を引っ張った。


「おい!! 一体何なんだっ!!? 説明しろ!!!! 聞いているのか!!??」
「………そんな暇ない」


喚くルルーシュに一言だけ返すと、スザクは他の兵士が来ない内に、目的のもののところまで走った。
そして、その目的のものを見つけると、スザクはルルーシュを担いだまま、ソレに登る。
その物体に、ルルーシュは目を見開いた。真白くて金のフレームのKMF。そう、スザクの専用機、ランスロットだ。


「ちょ!! おいっ!!!! ………うわっ!!!!」


ハッチが開き、スザクは迷うことなく、コックピットの中にルルーシュを放り投げた。そして、己も操縦席に座ると、ハッチを閉める。
狭いコックピットの中では、自然とルルーシュとスザクは向き合う形で座り合うことになった。


「……………何の、つもりだ」
「………」
「どう言うことだ!! いい加減にしろ!!!! 下ろせ!!!! 今すぐ下ろせ!!!!」


ここまで来れば、混乱しているルルーシュでも分かる。スザクはこのままルルーシュを逃がす気なのだろう。
怒りのせいか、ルルーシュの頬は赤く染まり、美しい眉は歪みきっていた。ルルーシュは怒りのまま叫ぶ。


「貴様に助けてもらうなんてまっぴらだ!!!! 俺は戻る!!!!」
「戻さない!!!!」


発進準備をしていたスザクが、叫んだ。思わずルルーシュが押し黙る。
スザクは目の前のルルーシュを見た。その翠の瞳は、少し潤んでいる。


「嫌だ、戻さない!! 戻したくない!! 君は、あそこにいるべきじゃないんだ!!!!」
「あそこにいる原因を作った奴に言われても白々しいだけだ!!!!」
「そうだよ!! 僕が、俺が原因だ!!!! だけど、本当にあの時は君を裏切る気なんてなかったんだ!!!!」
「口ではどうとでも言えるさ!!!!」
「…本当、なんだ。だから………」


スザクの目が、すぅっと細くなった。そして、操縦桿をぎゅっと握り締める。


「僕は、君を逃がす」


そして、ランスロットは発進した。
いきなりのGに、ルルーシュはスザクにしがみ付いている様な体勢になる。それが嫌で、何とか体を動かそうとするが、コックピットが狭いため、上手くいかない。


「……あまり動くと、怪我するよ」
「うるさい!! 戻れ!! 今すぐ戻れ!!」
「嫌だよ。それとも、君あそこが好きなの?」
「そんな訳がないだろうが!!!!」


ルルーシュは思わず、スザクの頭を叩く。


「じゃあ、良いじゃない」
「良くない!!!! ナナリーが人質にされているんだぞ!!!!」
「それも大丈夫だ。ナナリーやカレンは、咲世子さんが保護した」
「……何だと!?」


ルルーシュは目を見開く。
スザクはぽつりぽつりと話し出した。


「あの後、君がシュナイゼル殿下に連れて行かれた後、考えたんだ。僕は、どうしたいんだろうって」
「………」
「神社で、君と手を取り合おうと思ったのは本当だ。2人で力を合わせれば、戦争と言う手段以外でも世界を変えられるって思ったから」
「………」
「君のこと、完全に許した訳じゃないんだ。まだ、憎いって思う気持ちはある。だって、君はユフィの仇だから」
「………」
「でも、僕は気付いてしまった。君が、嘘吐きだってことに。君が、何でも全て背負ってしまう人だってことに」
「………」
「それに、このまま、君に誤解されたままで君と別れるのが、すごく、嫌だった、から。………はは、矛盾、してるよな。僕は、君が憎いはずなのに、嫌われたくない、だなんて」


ルルーシュは無言。スザクは泣きそうなのを必至で堪えた。


「だから、逃がそうって決めた。決めてから、エリア11に行って、政庁にいたナナリーとカレンを、蓬莱島に連れてって、咲世子さんに託して」
「……………なる」
「…え?」
「……お前は、どうなる。こんな、ゼロや捕虜を逃がして、総督位にいる皇女を連れ去って、………こんなことをして、お前はどうなる! どうせこの後あっちに戻るつもりなんだろうが!!」
「……えと、処刑、かな?」


言った瞬間、ルルーシュはスザクの頬を思いっきり叩いた。


「馬鹿か貴様は!!!!」


スザクは目を見開く。叩かれたからではない。ルルーシュが、その紫の瞳から、涙を零していたからだ。


「る、ルルーシュ……」
「馬鹿だ馬鹿だと思っていたが貴様はどれだけ馬鹿なんだ!!!! 自己犠牲すぎるぞ!!!! 死にに行く馬鹿がどこにいるっ!!!!」
「…あ、今のちょっと懐かし……いたっ」


今度は頭を叩かれた。


「憎んでいる、仇の俺を助けようとするなんて、馬鹿だ!!」
「………うん」
「死ぬって分かっているのに、戻るなんて、馬鹿だっ」
「………うん」
「ほんと………お前なんて、馬鹿、だ……」
「………うん」


己の胸にしがみついて泣くルルーシュを見て、スザクは苦く笑った。ああ、今操縦中じゃなかったら、ルルーシュを抱き締めて、慰めるのに。
しばらく泣いていたルルーシュだったが、泣きやむと、スザクをぎゅっと抱き締めた。


「ルルーシュ…?」
「…………俺と、お前がいて、できないことは、ないんだろう?」
「え…?」


きょとんっとするスザクを、ルルーシュが見つめる。


「なら、こっちに来い。お前の意見の全てを聞くことは、できないが、なるべく善処する。戦争以外の方法を、考える。幸い、今は停戦中だから、やり様はある。…だから、」


そっと、ルルーシュの手がスザクの頬に触れた。


「俺の、傍にいてくれない、か……?」
「………ルルーシュ…」


驚いた表情だったスザクの顔が、泣き笑いの様なものに変わる。
そして、スザクは操縦中なんてことも考えずに、ルルーシュのことを抱き締めた。










わわわ! す、スザク!! 機体が傾いてるぞ!!
あ、ごめん!! 嬉しくてつい忘れてた
お、お前って奴は…………ん? おい、このレーダーに映るKMF、追手じゃないか?
あ、そうみたいだね 結構多いなぁ
ラウンズが相手だからだろう
………(いや、なんとなくシュナイゼル殿下の指図っぽいな…)
逃げ切れるか、スザク
…誰に言ってる? 安心して、僕の腕の中にいてくれれば良いよ
………………!!(←今更ながらに体勢のことに気付いた)
よし! 一気に行くからね!!
まままま待てスザク!! この体勢を変えてから……っ
しっかり僕に掴まっててねーうおりゃあっ!!
ほわあぁぁああああっっ!!!!??


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2008.10.25 | | Comments(0) | Trackback(0) | 短編小説

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