スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--.--.-- | | スポンサー広告

世界が貴方を待っています -7-

はい、世界が~シリーズの最後の話になります!!
今回はシュナイゼル兄様とみんなです
最後は少し、ギャグと言うよりもぼのぼのになってしまいました…ちょっと残念です

次の更新は、止まっていたラウンズパロだと思います。その次にリクエスト企画、そしてまたラウンズっと言った順で書いていきたいと思っていますので、もうしばらくお付き合いください!!

それでは続きからどうぞー











○世界が貴方を待っています -7-








己にあてがわれた執務室。その机の上に乗った大量の書類を捌きつつ、ルルーシュは顔を上げずに、訪問者に問うた。


「………で、何の御用ですか。兄上」
「やだなぁ、ルルーシュ。顔くらい上げてくれても良いじゃないか」
「今日中にここにある分を終わらせなくてはならないので」
「君なら、そのくらい朝飯前だろう?」
「そうですね、貴方みたいな訪問者が来なければね…!!」


イライラとしたルルーシュは、思わず書類を捌いていた手を止めた。どいつもこいつも!
ルルーシュは、結局ブリタニアに拠点を置くことにした。ナナリーのお願いを拒否することができなかったのもあるが、1番の理由は、C.C.がここで良いと言ったからだ。


『…本当に、ここで良いのか?』
『くどいぞ、ルルーシュ。ブリタニアにはシャルルやクロヴィスがギアスを研究していた機関があるからな。元々、ほとぼりが冷めた頃に来る予定だったんだ。それが早まってしまっただけのことだろう? …あと』
『あと?』
『…お前も、あいつらと一緒にいたいだろう? いっつもあいつらが出ているテレビばっかり見てたしな』
『………しかし、俺は…』
『たまには、自分に素直になれ。……ただし、覚悟はしておけ』
『……覚悟』
『そうだ。あいつらの死を看取る覚悟。……まあ、お前があいつらにしたことだし、これで喧嘩両成敗じゃないか? 安心しろ。そうなった時は私が慰めてやるさ』


そう言って不敵に笑ったC.C.は、今は与えられた部屋でピザでも食べていることだろう。…むしろ、ピザを食べまくるためじゃないのか? と、ルルーシュは思ったくらい、のびのびとしている。
そしてルルーシュはと言えば、ナナリーやスザクの手伝いをしていた。最初は、C.C.と共に部屋でのんびりと過ごしたり、遊びにきた者達と会話をしたりしていたのだが、1度スザクに政務のことで質問を受けてから、まあ済し崩しと言った様に政務を手伝っていたのだ。
元々、そう言う約束だったこともある。死んだはずの人間が政治に関わるのはどうかと思ったが、それでも、何もしないと言う状況に、ルルーシュ自身が耐えられなかったのだ。
今では、金髪の髪と紫の瞳を持つ年若い敏腕執政官の噂は、ブリタニアだけではなく、他の諸国にすら届いている。年を取らないルルーシュにとっては、噂になるのはあまりいただけないが。
ルルーシュはため息をついた。


「………本当に、何の用なんですか?」
「金髪だと、やはりどことなく私に似ているね、ルルーシュ」
「は な し を 聞 け!!!!」


イライラと怒る異母弟に、シュナイゼルはいつも通りのロイヤルスマイルを浮かべる。


「なに、ただ単に君の顔が見たくなったんだよ」
「………ゼロが命じる。即刻この部屋から出ていけ」
「ああ、わかったよ」


にこにこと笑ってシュナイゼルは部屋から出る。その背中を見送って、ルルーシュは再びため息を吐いた。
これでやっと仕事が進められる。
そう、ルルーシュが思ったのもつかの間。


「酷いなルルーシュ。ギアスが発動するから、ゼロって言わないでくれないかい?」
「なんで戻ってきてるんですかあんたは!!!! って言うか効力切れるの早くないですか!?」
「はっはっは。愛かな?」
「だぁああああっっ!!! もうっ!!!!」


頭を抱えるルルーシュを見て、本当に楽しそうに笑うシュナイゼル。もう、本当にいい加減にしてほしい。
ルルーシュが、笑うシュナイゼルに何か投げつけてやろうと思った時、扉がノックされた。


「誰だ」
「咲世子です。失礼してもよろしいでしょうか?」
「ああ、入れ」


入ってきた咲世子は、手に1枚の封筒を持っていた。それをルルーシュに手渡す。


「ナナリー様からです」
「ナナリーから? 朝も会ったのに、何だ?」


訝しげに、ルルーシュは封筒の中身を取り出して読む。読み進めていく内に、ルルーシュの頬が緩んだ。


「……わかった。では、この書類を明日までには確実に片付けてしまわなくてはな。…と、言う訳ですので、兄上には構っていられません。気が散るのでさっさと出てください」
「おやおや、酷いね」


くすくすと笑うシュナイゼル。咲世子も笑っているところを見ると、シュナイゼルもこの手紙の内容を知っていたのだろう。…相変わらずの狸め。
ルルーシュが思わず睨むと、シュナイゼルは肩を竦めて、机の上に乗っている書類を見る。


「………ふむ。これとこれ、あとこっちの山は私の部屋に運んでおいてもらえるかな、咲世子さん」
「はい。かしこまりました」
「え、ちょ…兄上!」


咲世子が指示された書類を抱えて運ぶ。ルルーシュは思わず異母兄を呼んだ。その異母兄は不敵に笑うと、ルルーシュの頭を撫でる。


「明日、遅刻できないだろう? こう言う時は、兄に甘えなさい。君は頼ることも覚えるべきだよ」
「………見た目が子供だからって、子供扱いは…」
「良いじゃないか。君は永遠に私の弟なんだから」


ふふふと笑って、シュナイゼルは今度こそ部屋を出て行く。ルルーシュは少し苦笑すると、再び書類を捌き出した。今日中に終わらせて、明日を迎えるために。





次の日、ルルーシュはブリタニア宮殿跡地に来ていた。
5年前、フレイヤによって破壊されてしまった首都ペンドラゴンは、今ではもう当時の戦禍を思わせないほどに復興していた。そして、ブリタニア宮殿も、その1部が再建されている。今議会が執務を取り行っている場所は、こことは別に存在する。ブリタニア宮殿は今や観光地となっていた。
普段なら一般人達もいるはずの宮殿を歩いているのは、ルルーシュのみ。今日1日、一般人は立ち入り禁止なのだ。
ルルーシュが向うのは、この宮殿が再建される際、1番最初に復興された場所であるアリエス宮。
アリエス宮の入口で、咲世子とジェレミアが迎える。


「ルルーシュ様、ここでは鬘も外して大丈夫ですよ」
「…そうか?」


そう言って、鬘を外す。金から黒へ。5年前と変わらないルルーシュの姿だ。
咲世子は鬘を受け取ってから、深々とお辞儀をする。


「さ、皆様がお待ちです」
「参りましょう、我が君」
「ああ」


2人に促されて、ルルーシュはアリエス宮の中に入る。そこは、1度消えてしまったとは思えないくらい、昔の姿のままだった。


「あ、ルルーシュ! 遅いわよ」
「ごめん。出掛けにちょっと相談を受けてな」
「もー。今日はお休みのはずじゃなかったの? …まあ、ルルーシュらしいけど」


くすくすと笑うカレンに、ルルーシュもにっこりと笑った。
笑っていたカレンが、何か思い出した様に、持っていた鞄の中から包みを取り出してルルーシュに差し出した。


「そうそう、これ預かり物」
「…何だ?」
「今日仕事があって来れない面々からのプレゼントよ。これは会長、こっちがリヴァル、最後に神楽耶様と天子様の連名よ」
「…今日、何かの日だったか?」
「良いじゃないの、ただあげたいだけでしょ」
「では、私が預かっておきますね」
「ああ。頼んだ、咲世子」


咲世子にもらったプレゼントを渡した。


「あールルーシュ様ぁー。今日は黒いですねぇ」
「ロイドさんったらもう! すみません、ルルーシュ様」
「いや、良い」
「ルルーシュ。会うのはお久しぶり」
「…ニーナ。研究の方は良いのか?」
「電話だけじゃなくて、実際に貴方を見たいって思ったから、切り上げてきたの」


ニーナははにかんだ様に笑う。


「ねぇルルーシュ。私、やっぱり貴方のこと許せない」
「ああ」
「でもね、貴方が生きてて、嬉しいって思う心もあるの。これって、ユーフェミア様はどう思うかな?」
「…そうだな。彼女のことだ、きっと喜ぶんじゃないかな?」
「うん。私もそう思う」


ルルーシュの回答に、ニーナは満足げに笑った。


「おや、ルルーシュ。遅かったね」
「遅刻は厳禁だと、書いてなかったか?」
「兄上、姉上。すみません」
「さあ、姫君と騎士殿がお待ちかねだよ」


シュナイゼルに促されるまま、ルルーシュは部屋に入った。


「お兄様! もう、遅いですよ」
「ほんとだよルルーシュ。僕達、仕事を終わらせてから来たって言うのに、君の方が遅いってなんだよ」
「スザクさん、お兄様のことですもの。きっと誰かに何か頼まれて、断れなかったんですよ」
「ああ、ありそうだね。ルルーシュだし」
「……その通りなのがなにやら悔しいな」


むむっと言ったルルーシュの言葉に、2人はくすくすと笑った。
そんなルルーシュに後ろから抱き付いてくる者…C.C.だ。


「この私を待たせるとは、良い度胸だなルルーシュ」
「うるさい。そんなに待つのが嫌いなら、俺に瞬間移動でも教えとけ」
「あれはCの世界を通って動くから、まだコードを持って日の浅いお前には無理だろう?」
「…………いや、俺は冗談で言ったんだが…………あるのか、そんなものが」


だからこの女は神出鬼没なのか。


「さ、主役も来たことですし、そろそろお茶会を始めましょうか」
「そうだな。おい、ピザはないのか?」
「ささ、我が君。こちらへどうぞ」
「ルルーシュ、君の入れる紅茶が飲んでみたいな。ナナリー達が言うに、とてもおいしいらしいじゃないか」
「そうなのか? なら、私も飲んでみたいな」
「私も久しぶりに飲みたいわ! ねえ、ニーナ」
「うん。ルルーシュ、紅茶とかお菓子とか…料理上手かったもんね」
「だったらセシル君に料理のなんたるかを教えてほしいよー。…ねえ、スザク君」
「僕にふらないでくださいよ。ノーコメントでお願いします」
「あら、ルルーシュ様は執務でお疲れでしょうから、私が……」
「せせせせせセシル女史!! 貴女も研究でお疲れでしょう!! ここは私、ギルバート・G・P・ギルフォードが!!!!」
「皆様、お茶が入りましたよ。……あら? どうかなさいました??」
「相変わらず、天然なんだな。咲世子は」


笑い声が、アリエス宮に響く。
解決していない問題だって多い。世界は完全に平和になった、と言う訳でもない。仮初の平穏。いつか崩れてしまうかもしれない、平和。
自分の中の罪悪感がなくなった訳ではない。皆の前に出てきて良かったのかと自問自答することだって多い。年を取らない自分に対する不安もある。色々、思い悩むことは尽きない。
でも、今、皆笑っている。それだけで十分だと、ルルーシュはほほ笑んだ。










また、ちょくちょくお茶会をしましょうね、お兄様!
そうだな 今回来れなかった面々にも会いたいしな
じゃあ今度はミレイさんに相談する? あの人ならきっと楽しいお茶会にしてくれるよ
………何やら俺が被害を被りそうな予感がするんだが……
気のせいじゃないわよ
……どう言う意味だ、カレン
ミレイさんからもらったプレゼント、開けてみなさいよ
? ………う、こ、これは…………
…猫耳??
まあ、可愛いですね!
『今回は行けなくて残念だわ! でも次回は必ず行くから、それつけて待っててねーん』
……………………却下だ!!!!!!
カレン、何でこれ知ってたんだい?
買いに行ったとき、私も一緒だったからよ
素敵なお茶会になりそうですね、お兄様! 私、楽しみです!
うわ、痛恨の一撃……


スポンサーサイト

2008.10.20 | | Comments(2) | Trackback(0) | 中編小説

コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2008-10-22 水 00:59:56 | | # [ 編集]

コメントありがとうございます!

>Sign様
物寂しいと言っていただけて光栄ですww
私も、やっと落ち着いてきた気がします。…まあ、涙腺は緩んだままですが(笑)
シュナイゼル兄様に関しては、もうちょっと掘り下げて書いてもよかったかなーとも思いました。でもまあ兄様なので(←)あの方の飄々とした感じが出せていましたでしょうか?
ルルーシュとC.C.はきっと5年間ずっといちゃこらしてたんですよ(笑)まあ、一応残された側とのお話なのでwwでも、もう少しいちゃこらさせても良かったかなーとは思います
コメント、ありがとうございました!!

2008-10-24 金 04:15:02 | URL | あず #- [ 編集]

コメントの投稿


秘密にする

«  | HOME |  »

プロフィール

あず

Author:あず
ここは、管理人あずによる期間限定女性向け非公式ブログサイトです 公式とは一切関係ありません
サイト内の画像や文章は無断転載、複製、配布等の利用禁止です
基本ルルーシュ至上主義です 

最近のトラックバック

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。