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世界が貴方を待っています -6-

今回はコゥ姉様とギルフォード卿、そしてジェレミア卿です!
ちなみに、ジェレミア卿はオレンジ農園をアーニャに任せて(文字通り)飛んできました(笑)

それではどうぞー











○世界が貴方を待っています -6-








コーネリアは、己の騎士であるギルフォードを従えながら廊下をずんずんと歩く。

なんだ、さっきの会議は!

先ほどまで、コーネリアもブリタニアの代表の1人として、超合集国の会議に参加していたのだ。…だが、先ほどの会議は酷かった。
何が酷いと挙げるとするならばブリタニア代表の1人であるナナリーと、その補佐ゼロの日本政府に対する態度だ。
別に、2人は表面的にはいつも通りなのだが、長年共に過ごしているコーネリアにはわかった。会議室の温度が数度下がっていた様に感じられたぞ。
しかも、日本政府側の意見や要望に対して、いつも以上に鋭い(鋭すぎる)反論や意見を述べる2人。コーネリアとしては止めたかったが、2人の言っていることに問題はなく、むしろ的を得ている意見だったので、そのまま放置するはめになった。ちなみに、コーネリアが止めようと思った理由は、扇首相の顔色がすこぶる悪かったからだ。扇首相のことを考えてではなく、彼の顔色が悪すぎるせいで、周りの諸国代表達が不安げな表情を浮かべていたから。
いまや日本は、ブリタニアと中華に並ぶ大国。その首相が今にも死にそうな表情で会議に出ていたら、何かあったのかと疑いたくもなる。
せっかく、世界が安定し始めていると言うのに、ここで崩す訳にはいかない。ナナリーとゼロも、そう思っていたはずなのに。


「…全く、あいつらは一体何を考えているのだ!」
「ひ、姫さま」
「扇をいじめたいなら会議ではなく個人的にやれば良いだろうが!!」
「そ、それもちょっと……」


苦笑している騎士の言葉は、今のコーネリアには入ってきていない。
目指すはナナリーの執務室。コーネリアはずんずんと廊下を進む。
コーネリアは角を勢い良く曲がる。その瞬間、彼女は何かに当たる感触を感じた。


「…ん?」
「ほわぁあっ!!??」


聞こえる叫び声にコーネリアは一旦立ち止まり、おそらくぶつかってはじいてしまったのだろう人物を見る。
相手は18歳位の、金髪の少年。彼は尻もちをついていた。彼の視線が上がって、コーネリアと視線が交る。
少し顔色の悪い表情。そして、美しい紫の瞳。
2人はお互いを認識すると、びきっと固まった。
硬直している頭の片隅で、コーネリアは思った。

ああ、だからナナリー達は扇を集中攻撃してたんだな。…日本政府と諸国はとばっちりか。

ならば注意したところで聞かないだろうなぁ。と、明らかな現実逃避に入って行くコーネリア。彼…ルルーシュの方も、焦点が少し合っていないため、コーネリアと似たような状態なのだろう。
そんな、ある意味似た者姉弟な2人の硬直を解いたのは、コーネリアの騎士、ギルフォードの叫び声。


「ひ、姫さまが2人―――――~~~っっ!!!???」


ルルーシュとコーネリアがギルフォードを見る。彼は混乱しているのか、己を見てくる2人のコーネリアのどちらを見るべきなのかと視線を右往左往させていた。
尻もちをついた状態のままのルルーシュが、ぽつりっと呟いた。


「……………まだ、ギアスキャンセルしてなかったんですね」
「そんな暇、なかったからな。………ん」
「……あ、どうも」


ルルーシュの呟きに返したコーネリアは、座りこんだままのルルーシュに手を差し出した。差し出されたルルーシュは少し思案してからその手を取って立ち上がる。
言いたいことや聞きたいこと、問い詰めたいことなどなどたくさんある。
しかし、今は……。


「ひ、姫さま!? どちらが本物の姫さまなのですかっっ!!!??? まさか分裂なさったのですか姫さま―――っっ!!!!」
「…………これ、何とかならないのか?」
「…………何とか、なる力を持ってる奴はいるんですけど…」


少し泣きそうになっているギルフォードの姿に、ルルーシュは何とも言えない表情。
ギアスキャンセラーを持つジェレミアは、今はまだきっと飛行機で空の上だろう。何せC.C.が連絡したのは昨日なのだから。
ルルーシュは苦笑する。自分で行ったこととは言え、何だか居た堪れない。
早くキャンセラーをしてギルフォードのギアスを解いてほしいせいか、ルルーシュはジェレミアの幻聴まで聞こえる様だ。


「我が君――――っっ!!!!」
「そうそう、こんな感じ………………って!!!???」


声の聞こえた方をルルーシュ達が見ると、廊下の横…庭園が広がる場所から、誰かが土煙りを上げつつこちらに突進してくる。


「わぁぁぁぁあああああががあぁぁぁぁあああああきぃぃぃいいいいみぃぃぃぃいいいいいいいっっっ!!!!!!!」
「…ちょ、ジェレミア!!?? お前どうやって!!??」
「ご連絡をいただいてすぐに修理していたジークフリードで飛んで参りました!!!!!!」


突進してきたジェレミアは、ルルーシュのすぐ傍まで来ると、器用に止まった。あ、明らかに慣性の法則とか無視している。
ルルーシュが恐る恐るジェレミアを見上げると、当のジェレミアは感極まったらしく、滂沱の涙を流していた。


「ルルーシュ様っっ!!!! 生きていらっしゃるのでしたら何故私に言ってはくれなんだのですか!!?? 私は、貴方のためでしたらどんなことでも致しますのに!!!!」
「あー………その、す、すまない。やはり死んでいる人間だから、会わない方が…」
「そんなことはございません!!!! 私はルルーシュ様の意志を尊重してゼロ・レクイエムを実行しましたが、本音を言わせていただけるならやはりルルーシュ様には死んでいただきたくなかったと!!!!!!」
「わかった!! わかったからずんずんと近寄ってくるな!!!!」
「ジェレミア卿!! 姫さまに対して無礼だろう!!!!」
「いや、ギルフォード。私はこっちだ」


じりじりと壁に寄せられるルルーシュとにじり寄って行くジェレミア。そんなジェレミアを諌めようとするギルフォードに、コーネリアがため息をついている。


「そ、そうだジェレミア!! ギルフォード卿にキャンセラーを!!」
「イエス・ユアマジェスティ!!」


ルルーシュが言うや否や、ジェレミアの仮面の目の部分が開き、キャンセラーの力が発動される。


「……ひ、姫さまじゃなくて……ルルーシュ、様?」
「…………そうだ。ギルフォード卿、こんなギアスをかけてしまってすまない」
「あ、いえ」


ギアスから解放されたギルフォードに、ルルーシュは謝った。
そんな様子を見ていたコーネリアは、なにやら複雑な表情を浮かべていた。





一旦、お互いが落ち着くために空いている部屋に入る。
ギルフォードはお茶の準備を行うが、ルルーシュはそれを遠慮した。


「いや、俺はいい」
「ですが…」
「……竹の子クッキーで腹がいっぱいなんだ…」
「たけのこ??」


なんだそれはと言いたそうな様子のコーネリアとは逆に、セシルの料理を食べたことのあるジェレミアとギルフォードは何があったのか理解した様だ。2人は気の毒そうにルルーシュを見ていた。
しばらく無言が続く。
ジェレミアとギルフォードは己の主の後ろに立っているのだが。…気まずい。確実に気まずい。
続く沈黙を破ったのは、ルルーシュだった。


「………俺が、生きながらえているのは、貴女にとって耐えられないことだろうと思う」
「……………」
「貴方にとって、俺は最愛の妹を殺した憎い奴だから」


ルルーシュがそっと眼を伏せる。思い出すのは、優しい彼女の笑み。


「…俺は、不老不死になった。なって、しまった。だから、死ぬことはできない。だが、刺されたり撃たれたりすると、普通の人間と同様、痛みを感じる」
「……………」
「貴女の気が済むとは思わないが、少しは……」
「………どう言う意味だ」


ルルーシュを睨みつけるコーネリア。ルルーシュは小さく笑う。


「だから、貴女の気が済むまで、殺せばいい」
「っ!! ルルーシュ様、それは…っ!!」
「動くなよ、ジェレミア」


思わず身を乗り出したジェレミアを、ルルーシュは止める。
すっと立ち上がるコーネリア。ルルーシュが目を閉じた。
こんなことで許されるとは思っていない。だけど、生きてしまった。生き残ってしまった自分。何かしないと、罪悪感でいっぱいになりそうだ。
コーネリアがルルーシュの目の前に立つ。


「……気の済むまで、やってくれて構わない」
「……………ふぬぅっっ!!!!」

ばっちーんっ


コーネリアが、ルルーシュの頬を思いっきり張り叩いた。
そして、少し頬の赤くなったルルーシュを、コーネリアは力いっぱい抱きしめた。
ルルーシュが目を見開く。


「……………あの、」
「…この馬鹿者がっっ!!!!」


耳元で聞こえる怒声。ルルーシュは思わず眉を顰める。そんなルルーシュを、コーネリアは抱き締め続ける。…ぎゅうっと、力を込めつつ。


「…あの、ちょ………」
「お前と言う奴は本当に嫌な奴だな!! お前が不死だからといって私がお前を殺して満足するとでも思ったのか!!? 屈辱的だぞ!!??」
「……いや、その、マジで苦し…………」
「確かに憎いさ!! ああ憎い!! 仕方がないだろう、お前はユフィを殺したんだからな!! だからって、こんなことしてユフィが喜ぶとでも思うのか貴様は!!!!」
「………………も、もう…」
「ひ、姫さま!! その辺になさらないとルルーシュ様がっ!!」
「コーネリア皇女殿下!! 我が君をお放しください!!」
「ええいうるさい!!!! お前達は黙ってろ!!!!」


抱き締められているルルーシュは、なにやらぐったりしている。そんなルルーシュに、主従は慌てるが、コーネリアはそれを一喝した。


「おいルルーシュ!! お前は私の気の済むまでと言っていただろうが!! 気絶するのはまだ早い!!!!」
「……………」
「この軟弱者が!!!! そんなに弱いくせに、お前と言う奴は、何も言わずに…っっ!!!!」
「……………それは…」
「何も、言い訳もせずに、自己完結して、死のうとなんてする馬鹿がどこにいる!!!!」
「…………」


抱き締めていた腕の力が少し弱まって、ルルーシュはコーネリアの顔を見る。
彼女の眼には、うっすらと涙が浮かんでいた。


「………お前は、ユフィを殺した仇だ」
「………はい」
「お前のことは、憎い。とても憎らしいさ」
「………はい」
「………でも、お前は私の弟でもあるんだ」


コーネリアが、ルルーシュを抱き締める。今度は優しく。そっと。


「………生きてて、良かった」
「……………」
「……すまない、すまなかった」
「………いえ、俺の方こそ…」


ルルーシュの手が、コーネリアの背に回る。


「……すみませんでした、姉上」
「本当にな。…この馬鹿が」


…もっと、話し合えば良かったんだ、私達。そう、コーネリアは言って、ルルーシュを抱き締める。ルルーシュの服に、彼女の涙が落ちた。










ううううよかったです我が君ぃぃいいい!!!!
……ジェレミア、ハンカチ…よりタオルだな ほら、拭かないとみっともないぞ
姫さま、ハンカチをどうぞ あまり強く擦ってはいけませんよ
ええいギルフォード!! そんな顔をするな!! 恥ずかしいだろう!!
……姉上、顔赤いですよ
ううううるさい!! 私は、お前のこと完全に許した訳ではないのだからな!!
はい、わかっています
こう言うのが、“ツンデレ”と言われるものなのですか?
………ジェレミア、お前どこでそんな言葉を……
私のオレンジ農園を手伝っているアーニャからです
“ツンデレ”とはなんだ、ギルフォード
さあ、私も存じません…
ルルーシュ、説明しろ
……アーニャ、余計な知識を………


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2008.10.17 | | Comments(3) | Trackback(0) | 中編小説

コメント

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2008-10-18 土 10:38:35 | | # [ 編集]

感想

ルルの予感は的中してしまったんですか、そうですか。でも同情はしません(マテ
ネリ様・・・貴方が力こめて抱きしめたら、ルルは圧死してしまいますwww(ぉ
なんだかんだ言って兄弟思いなネリ様はいいお姉さんですね。
あのー、ジェレミア・・・なんでオレンジ農園にジークフリート持っている??ジェレミアのルル生存に対する喜び方はあり得るとしても、そっちが・・・。
セシルさん、ジェレミアも巻き込んでいたのか・・・まさかアーサーも被害受けてるとか(何
ネリ様、知らぬが仏ということもありますよ(笑

駄文失礼しました。それでは。

2008-10-18 土 13:53:00 | URL | 真紅 #DTgdBuGg [ 編集]

コメントありがとうございます!

>Sign様
ちょっとシリアス入ってしまいまして、あせりました^^;この話はギャグなんだーっと言いながらギルとジェレミアに託しました(笑)
ルルーシュとコーネリア様は、ギアス界の二大ツンデレだと思っています(←)
コメント、ありがとうございました!!


>真紅様
コーネリア様だけじゃなく、大体の人間でも死にそうですよ、彼は(笑)
コーネリア様は、兄弟のこと結構好きなんだと思うんですよね。同腹の妹だけではなく、異母であっても兄弟を大事にしそうです。この話では、コーネリア様もゼロ・レクイエムの真実を知っていると言う設定なので、余計に、ルルーシュを嫌えないと言うか、ユフィの仇としてだけを思えないと言いますか……みたいな感じです
ジェレミアがジークフリートを持っていたのは、今まで使ってたし愛着わいているかなーっと思ったので(笑)あ、あと畑を耕すのに丁度良くないですか??(←)…急いでジェレミアをルルーシュのもとに来させたかったんですが、さすがにジェレミア自身にフロートユニットをつける訳にもいかなかったので…^^;
きっとこの後、ツンデレの意味を知ったコーネリア様によって、ルルーシュは殴られます。理不尽なww(←)
コメント、ありがとうございました!!


2008-10-20 月 01:00:39 | URL | あず #- [ 編集]

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