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世界が貴方を待っています -5-

ロイドさんとセシルさんのターンですよ!!
セシルさんを出すからには、やらねばならないことがある…!! ちょっとした使命感に燃えました(笑)


リクエスト企画なんですが、みなさん反応してくださってて嬉しいですww
すごく感謝ですww ………感謝、なんですが………私書ききれるのか…
ぼそっと呟いた言葉は置いといて…(←)

それでは続きからどうぞー











○世界が貴方を待っています -5-








ロイドは退屈していた。研究が楽しくないのだ。
今はもうKMFを軍事目的では作れない。あくまでも災害時の救出をベースとした平和活動のためにしか作ることは許されていない。
ゆえに今は第7世代ではなく、前世代のKMF…主にガニメデをベースにKMFは作られていた。
ロイドも、ガニメデのために婚約したぐらいなのだから、当初は進んで研究をしていた。…が。
ぐでっと机にへばりつく。


「武器ーもっと色々な武器とかーサクラダイトとかゲフィオンディスターバーの応用とかしぃーたーいぃぃ!!」
「ロイドさんったら……。ナナリー様やスザ…ゼロのお陰で、そう言った研究も出来てるじゃないですか」
「でもほんの少しだよー。しかもあんまり効果が強いと駄目だって言われるじゃないかー。僕はもっともっとやりたいのにさー予算の許可が下りないしー」


ぶーぶーと言いながら、今度は椅子を回転させる。セシルは苦笑した。


「良いじゃないですか。平和なんですから」
「まぁ、陛下の願いだから、我慢するけどーでもぉー」


ぶつぶつと言うロイド。セシルは思う。
5年前、世界の平和を願って死んだ少年。彼は本当にすごいと思う。
だって、シャルル皇帝にも、シュナイゼル殿下にも忠誠を誓わなかったロイドに、唯一忠誠を誓わせた相手だから。
たった、18歳の少年なのに。全てを背負って逝った人。
セシルは優しく微笑んだ。


「さ、ロイドさん仕事してください!」
「えー……書類は僕の許容範囲を超えてるんだよ」
「…何か言いました?」
「あ、うそうそ!! やりますやりますやらせていただきます!!」


いつものやり取り。2人の後ろから、くすっと笑う声が聞こえた。
ロイドとセシルが振り返る。そこには、金髪の少年が1人。紫の瞳が、優しく細められる。
くすくすと笑っている少年を見て、ロイドは座っていた椅子から立ち上がり、セシルは手にしていた書類を落とした。


「おいおい、落としたぞ、セシル」
「え………へ、いか……?」
「今はもう陛下じゃないけどな」


落とした書類を、はいっとほほ笑みながら渡される。
セシルの涙腺が決壊したのと、ロイドが少年に…ルルーシュに抱き付いたのは、ほぼ同時だった。


「ルルーシュ様っっ!!!!」
「ほぅわあっ!!!! ろ、ロイド、いきなり飛び付くな!!」
「うそ、なんで、どうして、どうやって!!?」
「……べたべた触るな!! 全く……………セシル、ハンカチいるか?」


そっと差し出されるハンカチ。セシルはその差し出される手ごと握り締めた。強く、強く。


「陛下…っ良かった……良かった………」
「…色々と、すまなかったな」
「いえっ……とんでもないです……っ」


ああ、涙で上手く彼の顔が見えない。でも、握りしめている手は、暖かい。
声を上げて泣いたのは何時ぶりだろう。
おろおろしている彼の表情が可愛くて、年相応に見えて、セシルは少し笑った。





だいぶ、落ち着いたところで、ルルーシュからの説明を受ける。


「つまり、不老不死になったんですかー………少し研究しても良いですかー?」
「お前にだと、何されるかわからんから却下だ」
「ええー良いじゃないですかー。ほら、命令を遂行したっていうご褒美でー」
「……セシル、やれ」
「はい」
「あああ! ごめんなさいごめんなさい!!」


拳を握り締めるセシルに、ロイドは怯える様に後ずさる。相変わらずの様で嬉しいよ、とルルーシュは笑った。


「…それにしてもルルーシュ様、どうして鬘なんですー? 黒髪の方がきれいなのに」
「こんな真昼間から死んだはずの人間がうろちょろしてて良いと思うのか? 変装でもしないと歩けないしな」


まだたった5年しか経っていない。そう言うルルーシュに、ロイドは少し苦笑い。


「たったって言いますけどね、僕達みたいな真実を知る者にとっては結構長かったですよ」
「………すまない」
「別に謝って欲しい訳じゃないんで、良いんですけどぉー」


ロイドはそっとルルーシュの頭を撫でる。ああ、彼は5年前と変わらない。少年で、まだまだ子供で、こんな細い体で世界を背負って罪を背負って。
セシルは目を伏せつつ、ルルーシュに問いかけた。


「…あのルルーシュ様、ひとつ質問しても良いですか?」
「何だ?」
「あの時、5年前、どうして私達にはギアスをかけなかったんですか?」
「…………」


押し黙るルルーシュ。
そんなルルーシュの代わりとでも言うかの様に、ロイドが笑った。


「セシル君ったら、だいたいわかってるんじゃないのー?」
「ええ、まあ……憶測、ですけど」
「きっとその憶測で合ってると思うよぉ。僕達はスザク君のことをよーく知ってたからね」


スザクと言う名が出てきた瞬間、少しだけルルーシュの肩が揺れる。
そう、ロイド達にギアスをかけなかった訳。それは…。


「スザク君がゼロになった後、彼を知っている者を残すため、ですよね?」


セシルが確認のために言う。
ルルーシュは苦笑した。


「断定か。……まあ、その通りだがな」
「ほーんっと、ルルーシュ様は自分以外に優しいねぇ!」


あはっとロイドが笑う。セシルも仕方がないと言った様子で笑っていた。
5年前“枢木スザク”は死んだ。しかし、実際はルルーシュとのギアスと言う名の約束を守ってゼロとして、世界の平和を維持している。
ルルーシュはゼロ扮するスザクに刺された最期の時、彼に言った。これは罪だ、と。人並みの幸せも世界に捧げてもらう、と。
それは“枢木スザク”としての死と、個人としての死を意味する。実際、スザクも仮面を外すことなく、この5年間正義の味方ゼロとして生きてきた。
しかし、“枢木スザク”が完全に死んだ訳ではない。なぜなら、ゼロ・レクイエムの真実を知る人間が存在するからだ。
少なくとも、ロイドとセシル、C.C.と咲世子、ジェレミアとニーナの前では、“ゼロ”は正義の味方ではなく、仮面をかぶった枢木スザクだ。
もし本当にこれが罪ならば、ゼロ・レクイエムを知る者はいてはならない。そうでないと、“枢木スザク”は死んだことにはならない。
ルルーシュは、ゼロとして世界のために生きるだけではなく、枢木スザクとしての未来も生きてほしかった。たとえそれがほんの少しの範囲であったとしても。


「僕達、ちゃーんとその意図を汲んで、スザク君を呼ぶ時はわーざーと! 呼び間違えた様にしてるんですよー」
「スザク君には、怒られますけどね」
「意図を汲んでって…いつから気付いていたんだ?」
「割と最初から? なーんでスザク君が気付かないのかーって不思議なんですけどねー」
「…頼むから、スザクには言うなよ?」


ルルーシュが真剣に言う。セシルは首を傾げた。


「何故ですか? きっと、喜ぶと…」
「いや、絶対怒る! それはもう烈火の如く怒り狂うに決まっている!! ついでに俺が不死だからって本気で蹴ってくるぞ、絶対!!」
「そこまでわかってるんでしたら、良いじゃないですかー。それも愛ですよ、きっと!」
「…お前が言うと、なんか変な感じだな」
「えーひっどいですよー」


文句を言うロイドを、ルルーシュは軽くかわす。
その光景を微笑みながら見ていたセシルだったが、ふと、思い出す。


「やだ、私ったらルルーシュ様がいらっしゃったのに、何もお出ししないで!」


セシルが言った瞬間、ルルーシュとロイドの表情が固まる。そんな2人には気付かずに、セシルはにこにこと笑った。


「丁度、この間作ったクッキーがあるんです! ちょっと待っててくださいね!」
「い、いや、その、せ、セシル? おおおおお構いなく……っ!」
「そそそそうだよセシル君!! お茶だけで! お茶だけで良いって!!」
「もう! 何を言っているんですかロイドさんったら!! お茶請けは必要でしょう? ふふふ、今回のは自信作なんですよ。新鮮な竹の子が手に入ったんで、ちょっと奮発しちゃいまして」
「せせせせせセシル! クッキーと竹の子はセットではないぞ!!」
「大丈夫ですよ。隠し味にワサビを入れましたから!」
「ワサビって……それ隠れててくれるの? 絶対前に出てくるよ!?」


そもそも、それのどこが大丈夫なんだ!? 2人の必死の抗議が遠慮に見えるのか、セシルはいそいそと給湯室へと向かっていった。
その後ろ姿を見詰めつつ、逃げようとしたロイドの襟首をルルーシュががしっと掴む。


「……おい、逃げるな。こうなったら一蓮托生だろうが」
「僕ブリタニア人なんでー日本のことわざとかわかりませんから!」
「これは四字熟語だ。…俺1人で被害を被れと?」
「あれですよ、僕達が悲しむことなんて考えずに死のうとした罰ってやつですよ!!」
「ええいうるさい!! もがいて逃げようとするな!!」


もそもそと逃げようとしていたロイドだったが、疲れたのか諦めたのか、逃げるのをやめて大人しくルルーシュの横に座る。
そして怪訝な表情をルルーシュに向けた。


「……何だ?」
「いえね、ルルーシュ様前より体力付きました?」
「……………たぶん、不老不死になったことで、少しは変わっただろうが。…しかしリヴァルには効かなかったぞ。カレンは、規格外として…。お前も体力ないんだな」


余計なお世話ですーと、ロイドは筋肉があまりついていないルルーシュの体を見る。見た目は、そう変わっていないが。いや、不老不死と言うことは、外見的特徴は一切変わらないのだろうか? ロイドの目が研究者のそれに変わる。
今はもう掴んでいなかったのだから、この間に逃げればよかったのだ、ロイドは。


「お待たせしました!」


セシルの声が聞こえて、ルルーシュとロイドが腹を括る。
こうなったら、仕方がない。しかし、この数分後、なぜ逃げなかったのかを後悔する羽目になるのだった。










それで、ニーナはフレイヤの平和利用を目標に研究を進めているんですよ
……………へー
フレイヤ対策ももっと簡単に出来る様になりましたし
……それ、は、良かった、な
ラクシャータさんは医療研究の方に戻ったんですよ
………そう、か
あ、お茶のお代わりいかがですか?
……ああ、いただこう…………ロイド、まだ死ぬな まだある
ぼ、僕もう無理ですって!! ほんっともうダメ!! むぅりぃいい!!!!
?? どうかしましたか??
いや、何でも……(くそうっ! セシルも天然なのかそうなのか!!??)



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2008.10.13 | | Comments(4) | Trackback(0) | 中編小説

コメント

こ、これは確かに罰ですね

プリン伯爵もセシルさんも相変わらずのようで・・・やはりルルも、皇帝在位期間に差し入れとかいってふるまわれていたんでしょうね(笑
しかし、本編では何故か、日本のものを加えるセシルさん。日本になんか愛着あるんですかね?
ひょっとして、ナナリーも元気出してくださいねとかいってセシルさんの料理の被害を被ったりしてるのだろうか(汗
彼女に味のことで糾弾できる勇者が現れることを祈る(ぉ

2008-10-14 火 09:42:02 | URL | 真紅 #DTgdBuGg [ 編集]

・・・・罰ゲーム?

折角の感動のやりとりなのに、最後笑ってしまいました(つか大爆笑)。

5年たってもロイドはセシルにかなわないんですね。
彼らの変わらないやりとりにルルーシュもなんだか安心した事でしょう。

でもルルーシュ、感動の再会後いきなりの大ピンチに!ロイドからは実験対象にされそうだし、セシルから独創的料理をふるまれてるし・・・前者はともかく後者は逃げられんな(ただでさえルル、フェミニストだし) 

取り合えず…二人とも死ぬなよ!(色んな意味で)

2008-10-14 火 15:18:25 | URL | 伽羅 #CWUURYHQ [ 編集]

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2008-10-14 火 21:46:04 | | # [ 編集]

コメントありがとうございます!

>真紅様
ニーナが食べている描写があったので、きっとルルーシュも食べていたことでしょう……C.C.は意外に普通に食べてそうですが(笑)
日本の物を加え出したのはスザクが特派に来てかららしいですね。スザクがいたので、日本食に興味を持ったらしいですけど……それまではどんな料理を作っていたんだろう……謎だ……
セシルさんに料理のことを言える人物は、ギアスには存在しませんよね……きっとシャルルですら言えないんだろうなぁって思います(笑)セシルさん最強!?(←)
コメント、ありがとうございました!!


>伽羅様
罰ゲーム的な感じでww かなりの覚悟がいりますが(笑)
他のみんなは、どこかしら変わっていると思うんですが、この2人は何年たっても変わってないイメージがあります。あと咲世子さんとかww
不死ってことは、ある程度の毒素を打ち消すのが速そうなので、セシルさんはルルーシュを殺すことはないでしょう(笑)ロイドさんも、もうきっと耐性とかついてますよ!!(←)
コメント、ありがとうございました!!


>Sign様
面白いと言っていただけて嬉しいですww毎回、頭をフルに使って考えてます(笑)
楽しんでいただけたなら幸いですww
コメント、ありがとうございました!!


2008-10-17 金 23:00:11 | URL | あず #- [ 編集]

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