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リサイクルリサイクル!

パソコン内を整理していたら発掘した文章…
完結してない上に中途半端なところで終わっているけれど、結構書いたのでもったいないの精神で載せちゃいます(笑)
設定も特殊で、オリキャラが出てくる…と言うかオリキャラメイン? 夢小説とはまた少し違った感じなんですが、まああそんな感じのお話です
書いた当初は確か、一期の24話・25話が終わった直後だったかな??
当時のメモを見てみると、どうやらスザク君に対して一言物申したいと言うか、誰かあいつを殴れ殴らないなら私が殴る的なことが書かれていることから、だいたい意図は察していただけるかと(笑)
無駄に長い上に、所々間違えてますが(生徒会室の扉はスライド式だヨ)、それでもOKな方は続きからどうぞー







そして、貴方を幸せにしたい










私は、DVDのパッケージをぱくんと閉め、それをぎゅっと抱き締めた。
自然と、ため息がこぼれる。
そして。


「………………っぁぁあああああああぁぁっっっ!!!!」


DVDを抱き締めながら悶え叫ぶ私の姿は、人が見たら絶対引く。確実に引く! …そう確信を持って言える程不気味だろう。
すると、部屋の外の廊下を、ばたばたと走る音。そして私の部屋の扉が勢い良く開かれる。


「ねーちゃん今何時だと思ってんだ!! 毎度毎度近所迷惑を考えて行動しやがれ!!」
「だって~だってぇ~っっ!!」


ぶわわっと泣き出した私を見て、弟はぎょっと目を見開いた。そして居心地悪そうに頬をかく。


「あーもう。何泣いてんだよ! どうせアニメだろ!?」
「どうせ!? どうせって言う!? 仕方がないじゃない悲しいものは悲しいんだから!! ううう………たにぐちめ……っ!!」
「全く………だいたい、ソレ何回見直す気なんだよ。そのたんびに叫んで泣いてるだろ、ねーちゃん」
「だって! 春までルルなしなんてそんなの考えらんないんだもん!! 毎日DVDとSE一本ずつ見て過ごすのっ!!」
「ぉおーい、レポートがあるって言ってなかったか、大学二年生」
「それはそれ、ギアスはギアス!!」
「意味分かんねぇ!!」


弟は、私の机に散乱しているDVDを一つ手に取って眉を寄せる。


「確かに面白いって言えば面白いけどさー」
「じゃあ、あんたも見る!?」
「やだ」
「何でーっ!? 深夜放送だからあんたの好きないやぁんな展開もあるわよ! 女の子胸でかいわよ!! かっこいい男の子も出るわよ!! もちろんロボットも出るわよ!!」
「………ねーちゃんのハマってるヤツの内容完璧に知ってたら、いきなり所構わず語り出すじゃん。あれ嫌だ。怖いし」
「一話と最終話とMADは見たくせにーっ!!」
「それはそれ、ギアスはギアス!!」
「真似すんなっ!!」


ていっと投げたクロブタのぬいぐるみを、ヒラリっと避けて弟は笑いながら部屋を出て行く。私はもう一球(ぬいぐるみだけどね)渾身の力で投げる! ………が、それは閉まった扉に阻まれて、床にぽすんっと落ちてしまった。くそぅ…私と違って運動神経良いな、あいつ。
私はむぅっと眉を寄せると、持ったままだったDVDをじっと見る。そしてため息。


「あ~あ。春までルルはお預けかぁ~………次の小説発売日いつだっけ??」


つけたままスリープさせていたパソコンを開く。慣れた動作でパスワードを入力すると、起動するまで少し待つ。


「う~………やっぱスザクのあの発言は何度聞いてもむかっ腹だわ……いったい何様のつもりなのよ! 確かにルルも悪いとこはあるけど、でもスザクのあれはないわ!」


マウスを動かしながら、もう一度ため息。


「だいたいみんな酷すぎるのよねー。王の孤独だか知んないけど、もうルルの周りC.C.しか残ってないじゃん……………そのC.C.もオレンジ漬けと一緒に心中しちゃうしぃ………………」


思わずぽろりと出そうになった涙を、ぐぐっと留める。ギアス見だしてから涙腺緩んだよなー……。
私は頭を抱えて叫ぶ。


「あーもうっ!! 私がギアスの世界にいたら絶対何がなんでも法則を破ってまでルルを幸せにするのにーっっっ!!!!」
『―――…ほう。そこまで言うからには自信があるんだな?』
「あったり前でしょ!! 何度DVDとSE見て聴いて小説版漫画版読んだと思ってるの!? ストーリーは熟知済みよ!! そこからルルが幸せになるように変えちゃえば良いのよ!!」
『ふむ………なるほど』
「そうよそうよその通りよ!! 打倒本編!! 二次創作の力を舐めるなよ!!!!」
『二次?どうせならこちらで思う存分やってしまえ。私が許す』
「そう!! やっぱりどうせなら…………………………………って、え?」


ちょっと待って? 今私は誰と話している? だってここは私の部屋で、私以外他にはいなくって、………え??
混乱する私に、声はさらに言う。


『私は、約束を破ってしまったからな。あいつのそばに今、いる事ができない。孤独にしてしまう……』


まさかまさかまさか……!!
混乱した頭にその言葉ばかりが浮かぶ。だ、だって、これって、この声って!!


『………あいつを、幸せにしてやってくれ』
「………………ふぇっ!? え、ちょ、ぷ、プロポーズすれば良いんですかっっ!? 保護者公認!!!?」


叫んだ言葉は完全に無視され、そして、私の世界は暗転した。







目を開けて、一番に見えたのは、青い空と緑の木々と………そして、校舎。
ぼんやりとする頭で考える。あれー?どこかで見た事あるなぁー………………………ああ、アッシュフォードじゃん。
………………………………………………………って!


「…アッシュフォードっっっ!!!?」


私は思いっきり目を見開いた。そこには確かに、アニメと雑誌についていた設定資料で良く見ていたアッシュフォード学園。
え、ちょっと待って、どう言う事よコレ!!
混乱した頭を抱える。辺りをきょろきょろと見渡すと、私を不審げに見ている男子生徒。


「……そこのモブキャラ!」
「………………………は? 俺?」
「そーよあんたよ! 今は皇歴何年で総督は誰!? あと今生徒会メンバーは何人!? さっさと答えないと何かしらのものを潰すわよ!!」
「……ひっ!!」


私の表情か言葉かそれ以外かに恐れたらしい男子生徒が、逃げ腰になる。逃がしてたまるか情報源!!


「こーたーえーろーっ!!」
「う、うわっ!! い、今は皇歴2017年だ!! で、総督はコーネリア様!! 生徒会はこの間二人入って七人!! コレで良いだろ!!」


言い放った後、男子生徒は全速力で逃げ出していった。
…私の可愛い脅し程度であんなに取り乱さなくても良いじゃないの。失礼しちゃうわ!
でも………。


「………そ、っか…クロヴィス様、もう殺されちゃってるんだ…」


やだなー……SE聴いてからクロヴィス様結構好きになってたんだよなぁ~………。で七人って事は六話以降の時間…って事になるか………。つまり。


「………………………枢木スザクが生徒会にいる………………」


そう考えた瞬間、私は走り出した。クラブハウスの方向へ。
現実世界(って言って良いのかしら)じゃあ方向音痴だった私だけど、何度も設定資料見て二次創作までした私に、クラブハウスが分からないとでも? いいや、そんなはずがない!(反語)


「どいてどいてどぉぃぃぃいてぇぇぇっっっ!!!!」


私は急には止まれない!! 全速力で走り抜ける私を、アッシュフォードの学生がぎょっとなりながら避けていく。…途中、吹き飛ばした子がいたかもしれないけど、そんなのアウトオブ眼中!!
えーと、たぶんこっちを曲がって………………ほら見えた!! さすが私!! 雑誌にお金かけた甲斐があったわ!!
橋を渡って、クラブハウスの玄関に辿り着く。あんまり体力ないせいで弾む息を整えるためと、緊張を解すために、ひとつ深呼吸。


「すぅ………………はああぁぁぁ。………よし! いざ出陣!!」


扉に手をかけて、中に入る。
あああっっルルとC.C.がマオの時に言い合ってたホールだぁっ!! ……はっ! いけないいけない! そう言う妄想はとりあえずルルとC.C.に会ってから!
私はわたわたと階段を上る。…しかし、そこで私はある重大な事に気付いてしまった。


「……………………………生徒会室って、どこだっけ??」


よく考えたら、アッシュフォードの全体図とか教室の中の生徒の配置とか生徒会室の中とかは分かるけど、学園のどこにどの部屋があるかとかは資料になかったじゃん!


「いや、よく思い出すのよ私! ルルの部屋は二階でナナリーの部屋とリビングは一階、で、で………………あ! 二十四話!! たしかガヴェインが狙ったのは一階だ!!」


そうそう、乗馬部が馬で乗り込むんだから、一階じゃないとね!
いそいそと、上った階段を下る。
よし! 一階だって分かっただけでも良いわ! とりあえず、ソレっぽいのを片っ端から開けてけば良いんだもんね!!
私は拳を握り締めて、とりあえず階段の側にあった廊下への扉を開け放った。







私はひとつの扉の前に立つ。中からは幾人かの談笑が聞こえてくる。ここでビンゴのはず……っ!!
おおおおお落ち着け私っ!!
そっと扉に手をかける。そして、思いっ切り開け放った。


ばあぁんっっ!!!!


一番に目に入ったのは、中にいる人達の驚いた表情。
その中でも一際目を引くのは、黒い髪と紫の瞳のコントラスト。
うるっと涙腺が緩むのを感じる。が、そんなのには構ってられない。だって、だって、目の前にいるんだもんっっ!! しかも、ついさっきまで私最終話見てたんだもんっっ!!
ぼろぼろこぼれる涙を拭う事なく、私は彼に…言わずと知れたルルーシュに飛び付いた!!


「ルルーシューっっっ!!!! 会いたかったーっっっ!!!!」
「ほぅうわああぁぁっっ!!!!??」


ああっ生で! 生でこのすっとんきょうな叫びを聞けるなんて! あーもう感激っ!!
でも、いきなり飛び付いたのはちょっと不味かったかな………?
周りの…特にスザクとミレイさんとシャーリーの視線がちょっと痛い。ルルは、やっぱりイレギュラーに弱いらしく目を白黒させているだけ。よし! 言うなら今だ!!
私は、抱きついていたルルの体から離れると(名残惜しかったけどね!)、私を見ている周りににっこりと笑った。そして、さっき部屋を探している間に考えていたのを話す。


「皆さん、こんにちわ! いきなりごめんなさいね。すっごく久々にルルーシュに会えたもんだから、ちょっと興奮しちゃった!」
「…え、っと………貴女は誰? ルルちゃんとどう言った関係なのかしら?」


ミレイさんはにっこり笑顔。でもその笑顔の奥で、私の事を警戒してるのが分かる。
とりあえず、まずはルルの説得から! ルルさえ落としたら後はなんとでもなるわ!


「ああ、ごめんなさい。私は…レイ。レイ・ランペルージって言うの。ルルーシュの母方の従姉よ」
「…何だと?」


やっと思考能力が復活したらしいルルが眉を寄せて私を睨む。ふふん! そう言うだろう事は予想済みよ!!
私は少し大袈裟に驚いて見せた。


「え、ルルーシュ酷い! 確かに小さい頃に一、二回程度しか会った事なかったけど、忘れるなんて!!」
「え、いや」


私の目に浮かぶ涙を見て、明らかに焦るルル。
ふふふ、女性に弱いルルの特性をついてみました!(笑)
ずいっとルルに近づいて、彼の目を見つめる。そして、至近距離にいる彼にしか聞こえない程度の小さい声で呟いた。


「………………………C.C.に会わせて」
「…っ!!!?」


ルルの表情が一瞬だけ驚愕に染まる。でも、すぐにポーカーフェイスに戻って、ミレイさん達に笑いかけた。…私の腕を握って。


「会長、ちょっと出ますけど、良いですか?」
「え、ええ。構わないわよ」
「ほら、行くぞ」


私の手を引いてルルは部屋を出る。ルルの表情は固いし、生徒会メンバーの表情もいぶかしげだけど、私はそれどころじゃない。
きゃーっっっ!!!! 握ってる握ってる!! ルルの手ほっそ!! しっろーいっっ!! あああっっ頬がにやけるの止めらんないっっ!! う、うううふふふふふっ役得っ!!
廊下を少し歩いてから、私の手を引いて先に歩いていたルルが立ち止まり、振り返った。


「…お前はいったい………………………………おい、にやにや何を笑っているんだ?」
「いえっ! 気にしないで! すぐに元に戻るから!!」


ぺしぺしと頬を叩く私に、ルルは思いっきり眉を寄せた。あははははールルってば眉寄せても綺麗だわっ!!
妄想が抜けきれない脳を何とか黙らせて、真面目な表情を作ってルルを見る。


「私は、その、こことは別の世界の未来から来たの!」
「…頭にカビでも生えているのか?」
「うわひどっ! ギアスとC.C.の不死は信じるのに何で未来は真っ向否定なのよ!」
「……っ!」


心底驚いた表情のルル。ルルってば驚いた顔も(以下略)。


「…とりあえず、C.C.に会わせて。まずはそれからよ」


神妙な私の声に、ルルは眉を寄せながらも頷いた。………今の可愛いっ!! 絶対こくりって音したって!!







「誰だ、そいつは。私は知らないぞ?」


ルルの部屋でくつろいでたC.C.が怪訝な表情で私を睨んだ。
あああっ男の永遠の憧れシャツ一枚っっ!! ………って、萌えてる場合じゃなかったっ!


「C.C.私に言ったじゃない! ルルーシュを幸せにしてくれって!! 私プロポーズするつもりで来たんだから!!」
「…は? プロポーズ?」
「全く覚えがないな」
「少しくらい考えるふりとかしよーよ!」


ううう…どう言う風に説明すれば…………。


「えっ…と…………ルルーシュ以外とかC.C.以外は知らないって言うネタとかこれから起こるだろう事柄を言えば、信じてくれる? 私が未来から来たって」


ルルは怪訝な表情。C.C.は面白そうな表情。にやりと笑って私を促した。


「そこまで言うならやってみろ」
「う、うん……じゃあ」


何が良いかなぁ………。絶対他の人が知りえない事。うーん…。
じゃあ、まあとりあえず。


「ルルーシュは童貞!」
「ぶっ!!!!」


私が拳を握りしめて言い放った言葉に、ルルは吹き出た。C.C.はやはりなと呟いていたりする。


「おおおおおお前っっ!!!! ど、どこでそれを……っ!!!!」
「え? えーっと、未来でC.C.に教えてもらった、かな?」


顔を真っ赤に染めて詰めよってくるルルって可愛い! ああ駄目駄目、今は真剣にシリアスに行かなきゃ! ………いやもちろんシリアスなら童貞はないだろって突っ込みはいらないわ! 私もちょ~っと選択ミスったかなぁって思ったし! やっぱ空気読まなきゃ駄目よね…。


「う~ん、他だと………あ! クロヴィス様にギアス使ってマリアンヌ様の事件の事聞いたら、シュナイゼル兄様とコーネリア様が知ってるって言った!!」
「っ! …………………何故、それを知っている!?」
「だーかーら! 未来から来たって言ってるでしょ! ギアスとかC.C.に対しての適応力は良かったのに、何で未来は駄目かなぁ……」


はあっとひとつため息。もっと柔軟に行こうよ、柔軟にさぁ~。………私は柔軟すぎるかなぁって思うけど。……もうちょっときゃあきゃあ騒いだ方が普通だったかな……………………まあ今更考えてもしゃーない! 前向きに行こう!
私が一人でうんうん頷いていると、C.C.が思案顔で私を見た。


「おい。お前は未来から来たと言ったな?」
「うん、言ったよ。信じてくれたの?」
「………と言う事は、こいつが今やっている事がどうなったのか、知っているのか?」
「…っ!!」


C.C.の言葉にルルが目を見開いた。
この先の未来。うん、確かに私は知っている。そう、知っているからこそ。
私は真剣な表情で二人を見た。


「………私は、このまま進んで訪れる未来を、見たくない。変えたいの。もっともっと、ルルーシュに優しい未来に。だから来た。そのために来た。……だから、私を信じて?」


あんな事にはさせない。この先を知ってるんだから、それを利用してでも、あんな未来は来させない!
 真剣な私の目を見て、ルルもC.C.も真剣に返してくれた。
ルルがため息をひとつ。


「………………また、居候が増えるな」
「………っ!! それってここにいて良いって事!? きゃーっやったぁっ!!」


嬉しくてぴょこぴょこと跳び跳ねる私の頭を、べしっとルルが叩いた。


「跳ねるな!」
「いったいぃーっ」


むぅ……女の子に対してなんだから、もうちょっと手加減してくれればいいのにぃ………。
批難気に見つめた私に、ルルはもう一度頭をべしっと叩いたのだった。







てくてくと、先を歩くルルについて行く。向かう先は生徒会室だ。
“レイ・ランペルージ”を説明するらしい。自分に合わせろって言われたけど、大丈夫かなぁ………私、ルルに合わせられるかなぁ………………超不安。
とか、悶々と考えていたらいつの間にか生徒会室の前。
ルルは有無を言わさずに扉を開け放った。…ちょっとくらい心の準備をする時間くれたって良いじゃないーっ!
開けた瞬間に突き刺さってくるメンバーの視線! にこやかに笑いながら睨んで来るミレイさんとスザク。え、いやかなり怖いんですけど……。
そんな二人に気付いているのかいないのか、ルルは至って平然とメンバーに私を紹介した。


「改めてだが、こいつはレイ。俺の母親の妹の子供…まあつまりいとこだ。離れて暮らしてたから知らなかったんだか、おばさんは十年前に亡くなってて、この間おじさんも病気で亡くなったらしい」


ふむふむ。なるほど、だいたいの筋は分かったわ。じゃあ後は私に任せてもらおうかしら! ふふふ、二次創作で鍛えた妄想力を見よ!!


「私の親って、駆け落ちだったのね。だから、頼れる親戚もいなくて、途方に暮れてた時、ルルーシュのお母様…マリーおば様の事を思い出したの。おば様は、母さんの結婚に賛成してくれてたから。で、調べに調べてなんとかここまで辿り着いたって訳」


ま、こんな感じかな? ちらりっとルルを見ると、まあまあだ、と言っている様な表情。よし!
メンバーの反応を見てみると、シャーリー、カレン、ニーナ、リウ゛ァルは同情とかそんな感じの表情。信じてくれたみたい。


「そっか…大変だったんだね、えっと、レイさん」
「レイで良いよ。私も名前で呼んでも良い?」
「あ、私はシャーリー! よろしくね、レイ!」
「俺はリウ゛ァルな。何でも力になるからさ、相談してくれよ!」
「その、カレンです。よろしくね?私も、力になれる事があったら力になるわ」
「………ニーナ、です。よろしく…」
「うん、よろしくね! しばらくの間はここでお世話になると思うから…」


よっし、掴みは上々! …問題はこのメンバー以外、なんだけど……。
ちらりっとルルの方を見ると、何やらミレイさんとスザクに耳打ちしてる。たぶん、私は無害だって事を言ってるんだろう。二人の視線は相変わらず厳しいけど、幾分か緩んだ気もする。
私はにっこり笑って、ミレイさんとスザクを見た。


「えっと、よろしくお願いします」
「…ええ。私はミレイよ、ここの会長なの。よろしくね!」
「僕は、スザクです。よろしく」


ちょっと硬いけど、ルルの言い分を信じてくれたみたいね。は~、よかったぁ。枢木スザクはともかく、ミレイさんに嫌われたくないもん!


「ねぇルルちゃん、レイの部屋どうするつもりなの?」
「ああ、客間がひとつ余っているでしょう?あそこを使うつもりです。今は何もないんで、一通り買い揃えるつもりですけど」
「あ、じゃあ今度レイの買い物、皆で行こうよ!」
「あら良いわね、シャーリー! もちろん、男どもは荷物持ちよ~」
「げー、まじっすかーっ」


あははと笑い合う生徒会メンバー。
今のって、買い物行こうってシャーリーが言い出すの分かってて話振ったのかな? 今の会話で部屋の空気が軽くなった気がする……。はー、ミレイさんってやっぱすごいなぁ…。
感心してミレイさんを見てると、視線が合った。ちょっとどきっとしたけど、ミレイさんはにっこり笑ってウインクをひとつ。ぎゃーすっ!! か、かっこいいです、会長っ!! いや、何かもう一生ついて行きますって言いたくなっちゃうくらいっっ!!
頬を赤らめていたら、ルルが首を傾げた。


「どうかしたのか?」
「いえ! なんでもないの、気にしないで! ………それより、生徒会メンバーはこれだけなの?」
「え? うん、そうだけど」
「………あ、あと一人…って言うか一匹いるぜ」


よっし! アーサー!! 一度抱き締めたかったのよね~wwとりあえず知らないフリ知らないフリっと!


「一匹? 何か飼ってるの?」
「ええ、猫を一匹…。私と、その枢木君が餌やり当番なの…」
「アーサーって言うんだ。すごく可愛いよ」
「スザクは噛まれてばっかだけどなー」
「うん、残念ながら、片想いなんだ」
「へぇ~………」


苦笑しながら言うスザク。よっしゃーっ!! 名台詞いただきました!!
にやにやしちゃう顔を何とか押さえて、私は辺りをきょろきょろと見回した。


「今はいないの?」
「今はお散歩の時間かな? もう少ししたら帰ってくるよ」
「ふふふ、アーサーが帰って来るまでレイにも書類、手伝ってもらおうかしら♪」
「え、えええっっ!? 無理、無理ですから!!」


首と手を思いっ切り横に振る。
何て事言い出すんだ、この人は!! 私、自慢じゃないけど成績は社会科と国語以外どん底だったんだから!! 生徒会の書類なんてできないよ!! ………………………ん? あれ、ここってギアスの世界だよね? ギアスの世界って、英語、じゃなかったっけ……?? あれれ?? 今私普通に話してるけど、これ何語話してるんだ…?? ………………………………いや、深く考えない様にしよう。こう言う場合、考えたら負けだ…っっ!!


「と、とにかく! 私は部外者なんですから!!」
「ええ~、良いじゃない! 細かい事は気にしないでさぁ~」
「いえ、その、だから…っ」


微笑みながらにじり寄ってくるミレイさんに、少し身の危険を感じてしまうわ…。
あうあうあうーっと呟いていた私の襟首が、ひょいっと掴まれる。驚いて後ろを見ると、掴んでるのはルル。


「会長、すみませんが、こいつは今からナナリーの所に行かせるんで」
「え!?」
「あっらー、それじゃあ仕方がないわねぇ………諦めるわ」


きゃーっっ!! ナナリーに会えるんだ!! 会わせてもらえるんだ!! そうだよね、私これからクラブハウスに住むんだから、挨拶しないといけないよね!!


「これから、いくらでもコキ使ってやってくださいよ」
「うう~ん、そうね! じゃあ歓迎会やらなくちゃね!!」
「…え、その、やっぱり私書類しなくちゃならないの…?」


不安げに呟いた私の言葉に、ルルとミレイさんは一度顔を合わせてから、


「当然だろ?」
「当然よね!」


ぎゃーす!!


「で、でも私高校生じゃないし…っ!」
「えっ! 違うの!?」
「嘘だろ、いくつだよ!?」
「え……っと、その、二十歳、だけど………」
「「「「ええええぇぇ!!!?」」」」


いや、そんなに驚かれても…。そんなに意外かなぁ? まあ童顔だとは思うけど。
ルルとミレイさん以外はみんな驚いてる。おお、ニーナまで目を丸くしてるわ…。たぶんルルは内心びっくりしてるんだろうなぁ。ポーカーフェイスだけど、ちょっと目が泳いでるもん。


「私たちより、三つも上なの?」
「女性は年が分かり辛いよね」
「はー、世界は広いなぁ」
「ほんとよね…」
「………びっくり」
「………………………………そこまで言う?」


むむむ。童顔な事、密かにコンプレックスなんだから、あんまり言わないでほしいなぁ……。
私はむぅっと拗ねた表情をしたのだった。








あー………………緊張するっ。
今、私は廊下を歩くルルの後ろをてぺてぺとついて行っている。向かう先はリビングだ。


「良いか、くれぐれもナナリーを怖がらせるんじゃないぞ」
「はい! わかっております! いやぁん楽しみ~っ」
「………会わせるべきではないか…」
「いやいやいや! おとなしくしてるから会わせてーっ!!」


一瞬、本気で足を止めたルルにすがりつく。ここまできて会えないなんてそんなの蛇の生殺しよっ!! ルルはため息をひとつついてから、すがりついている私を剥がした。


「わかった。わかったからくっつくな」
「はい!」


そんなこんなで、辿り着いたリビング。
扉を開けると、そこにはふんわりと癒しの雰囲気を放っているナナリーがいた。扉の方を見て、にっこりと笑う。


「ナナリー」
「お兄様? おかえりなさい。今日は早いんですね。生徒会のお仕事は終わったんですか?」
「いや、まだあるんだけど、少しナナリーに話さなきゃいけない事があってね」
「話、ですか?」


きょとんっと首を傾けるナナリー。うわっうわうわ! 超かわいいんですけどなにこの子お持ち帰りしたーいっっ!! ああいけないいけない、顔がにやにやしちゃって……。あ、ほらルルがすっごく不審な目で見てる! やばいやばい!
私はなんとか表情を整えると、ナナリーの手にそっと触れた。


「! …………お兄様、じゃないですよね? スザクさんでもないし、C.C.さんでも………」


知らない人物の手に戸惑うナナリー。警戒されないのは、隣にルルがいるからなんだろうなぁ~。


「はじめまして、ナナリー。私はレイって言うの。ちょっと訳ありでね、貴女たち兄妹を守るために来たの。これからしばらく傍にへばりついていると思うんだけど、よろしくしてくれるかしら?」


にっこり笑って、優しく手を撫でる。ナナリーは首をかしげた。


「私、たちを守ってくれるんですか? …どうして?」
「……う~んと、まあ二人には幸せになってほしいから、かな?」
「幸せに?」
「そう!」


元気良く言った私に対して、ナナリーはくすりっと笑う。うううっなんて癒しの笑み!!癒されるわぁっ!!


「レイさんって、お優しいんですね」
「そうかな? 自己満足ってとこもあるんだけどね」
「そうだとしても優しいです。これから、よろしくお願いしますね」
「もちろん!」


うわぁいっナナリーと仲良しになったわ!! ふふふっ役得ww


「ナナリー、レイはとりあえず俺たちの母方のいとこと言う事になっているから」
「はい、わかりました。……あ、それでしたら、レイさんのこと、お姉様って呼んだ方が良いんでしょうか?」


………………………っっっ!!!!
ぐぁああっ!! 最高っっ!!!! こんなに可愛らしい女の子にお姉様♪なんて呼ばれた日には…っっ!!!! やっばいわやっばいわーっ全国のロリコン好きのお兄さんたちの気持ちがまるっとわかっちゃいそうだわっ!!!! ぐふふふふふっ


「……………全部口に出して言っているぞ」
「ふふ、レイさんって面白い人なんですね」
「とりあえずナナリー、絶対こいつをお姉様だなんて呼ぶんじゃないぞ? 何されるかわからないからな」
「え、ちょっと~なんか珍獣扱い? みたいな感じがするんだけどー………気のせい?」
「安心しろ、気のせいじゃなくて事実だから」
「あ、そっかー…ってひどいっっ!!!!」


私を軽くあしらうルル。ナナリーはくすくすと笑った。あー癒されるなぁ…ww







………と、まあここまでなんですが^^;
長々と読んでくださりありがとうございました!

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2008.09.25 | | Comments(2) | Trackback(0) | ネタ・設定

コメント

最高!!

主人公のキャラが最高です!!主人公の意見には私も頷きました!!ルルーシュが可哀想ですよね!!
でも、こんなキャラがいたら、幸せに慣れたんだろうな……と思いました!!

2008-11-19 水 15:56:50 | URL | 緋色 #- [ 編集]

コメントありがとうございます!

>緋色様
主人公のキャラは、私自身に世間一般の腐女子要素を上乗せした感じですかね??(笑)何事にも動じず、はちゃめちゃやって周りを慌てさせます(←)
これは1期を見終わった後に書いたのでこんな感じですが、2期を見終わって書いていたら、きっと主人公はスザクではなくルルーシュを殴っていることでしょう(笑)「ゼロレクイエムなんてなに馬鹿なことしよーとしてるのよあんたって子は!!!!」「ま、待て!! 何を言っているのかさっぱりだぞ!?」みたいな感じですかね?(笑)あ、あと扇ジャパンはぼこりに行かなくては(にっこりと黒い笑顔)
コメント、ありがとうございました!!


2008-11-28 金 01:54:46 | URL | あず #- [ 編集]

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