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真夜中の雲、真昼の月 -4-

はい、ラウンズパロの4話です!
今回は、本編で離反してしまった騎士団をルルーシュの味方にしたい! と思った結果です(笑)
蓬莱島等の部分に関しましては、矛盾点や疑問点があると思います。…がそこはフィーリングでお願いします!!(←)
C.C.が普通にシャルル皇帝と話してきた描写がありますが、このお話はあくまでルルーシュメインにしたいので、シャルル皇帝やV.V.、マリアンヌ母様の計画等には触れません。ただ単にC.C.は絶対出したかったんですよ!!(←)

…ギアス本編ももう来週で終りですね……
24話は、なんかもうおもしろすぎていっぱいいっぱいになりまして…感想はなしにします。上手く伝えられそうにないです^^;(いつもはちゃめちゃですが/爆)
とりあえず、ナナリーの開眼はよかった!! シュナイゼル兄様は中ボスで彼女が最終ボスですね!! さすがは妹越えが最終テーマ!!(←)
来週、リアルタイムで見れないことが一番悔しいです。。。

とりあえず、続きからどうぞー










○後悔、懺悔、悔恨。








カレンはルルーシュの部屋の前に立っていた。
毎朝、彼を起こすのはカレンの日課だ。
扉をノックしても、反応が返ってこない。カレンは懐から合鍵を取り出すと、扉を開けた。
部屋に入って、まっすぐに寝室へと向かう。ベッドには、白いシーツに包まったルルーシュの姿。
カレンは苦笑しながら、ルルーシュを起こそうと手を伸ばす。…伸ばした手が止まる。


「…う……うぅ………やめ…」
「………ルルーシュ」


魘されて、冷や汗をかいているルルーシュ。ベッドの脇にあるテーブルに置いてあった水差しの水が、昨夜ルルーシュをここに連れてきた時に見たよりもかなり少ない。どうやら、昨夜も魘されては起き、魘されては起きを繰り返した様だ。
カレンは悲しそうに表情を歪める。そして薄く汗をかいているルルーシュの額に、そっと触れた。


「ごめん……ごめんね、ルルーシュ……私、守りきれてないね……ルルーシュは、みんなを救ってくれたのに……」


何度も何度もごめんを繰り返す。
カレンの脳裏には、1年前のことが思い出されていた。





エリア11の政庁内の奥。けっして光が届かない場所に、罪人達の留置場が存在していた。
今そこに収容されているのは、先日行なわれた、後にブラック・リベリオンと呼ばれる決起を成し、失敗した黒の騎士団幹部達。
扇は黙り、玉城は泣き、南と杉山は亡くなった団員を想い、ラクシャータは煙管がないことに文句を言い、四聖剣は苦悩の表情を浮かべ、藤堂は黙ったまま。
そして、カレンは…。


「うう……ちくしょーっ!! なんで俺達がこんなところで捕まってなきゃいけねーんだよ!!」
「…玉城、少しは静かにしろ」
「うるせぇっ!! これが黙ってられるか!! …きっと、きっとゼロが何とかしてくれるよな? なぁ!?」
「……………来ないわよ、ゼロなんか」


ぼそりっと呟かれたカレンの言葉に、その場にいた者が固まる。彼女が発した呟きは、今までゼロを慕っていたものと、正反対に冷たかったからだ。
扇が、心配げにカレンを見る。


「カレン……大丈夫だ。きっと、彼なら…」
「来ないわ……あんなヤツ、来るわけないのよ!!!!」


カレンの瞳から、涙が零れ落ちる。
悔しい悔しい悔しいっ!!!!
今まで自分達を騙していた!! 嘘をついていた!! 信頼していたのに…っ!!
他のメンバーは、泣き出したカレンにどう接すれば良いのか分からない。彼女は、ゼロを追って行ったはず。そこで、一体何を見たのか…?
戸惑っていると、留置場の入り口が開く音がした。
誰かが入ってきた様だ。とうとう、自分達の処分が決まったのかと、全員が身を固くする。
かつかつかつと、入ってきた彼は、迷いなく、カレンの格子まで歩くと、その場にしゃがみこんだ。
低く、静かな声が、留置場内に響く。


「……………怪我は、ない様だな」
「……っっ!!!!!!」


カレンは、目の前が真っ赤に染まったかの様な感覚に陥る。
だって、目の前にいるこの男は……っっ!!!!


「今更…今更何の用なの!? 私達のこと今まで利用してたんでしょ!? 嘘だったんでしょ!!? よくおめおめと私の前に姿を見せられたわねっいい加減にしなさいよルルーシュっ!!!!」


感情の言うまま、彼に向かって叫ぶ。あふれ出た涙は、もう止められない。
彼は、少し寂しそうな表情。彼の美しい顔の半分は、赤黒い眼帯で覆われていた。


「……そうだな」


一言呟くと彼は立ち上がり、留置場内をくるりっと見渡した。


「……喜べ、無罪放免…とまでは行かないが、ここから出られるぞ」
「!!!?」


彼の言った言葉に、全員が驚愕する。何を言っているのだ、この男は。
そんな様子を見て、彼は苦笑しつつ、なおも言葉を続けた。


「黒の騎士団に所属していたメンバーは、今後テロ活動をしない、と言うことを条件に、釈放される。しかし、釈放と言っても、移動できる場所は多くない」
「ルルーシュ……あんた、何を言って……」
「黒の騎士団及び、日本人は、エリア11から少し離れた沖合に設置される蓬莱島と言う人工島に収容されることとなる」
「…隔離政策……か」


苦々しく、藤堂が唇を噛んだ。
彼は、なおも言葉を続ける。


「武力を持つことは許されないが、蓬莱島では完全に日本人が自治を行なう。ブリタニア人は蓬莱島での政治に介入することができない。人工の島とは言っても、一応農業や工業、その他産業を行なうことも可能だ。…日本と言う名前は戻らない。『エリア11特別隔離区域・蓬莱島』と言う名称になる」


彼の言葉に、その場の全員が目を見開いた。
彼は平然と言っているが、それは、つまり……。


「……それって、つまり、その島の中が、日本になる…って言うこと、なのかい…?」
「日本が本当に戻ってくるわけではないが、自治ができることを考えれば、そうとも言えるか」


呆然と呟いた扇の言葉に、彼は苦笑した。
メンバーの目が輝く。留置場に入れられて、後は死を待つだけだった状態から、見えた一筋の光。


「……一応、条件もある」


メンバーは彼に集中した。


「先ほども言ったが、武力の放棄、島から出ることは基本許されない、騎士団の解体。…そして、ゼロの処刑」
「っっ!!!!」


カレンの顔が、驚愕に歪む。
今、この男は何て言った…?


「……ルルーシュ………それって…」


彼は、苦く笑う。


「実際に、処刑される訳じゃなく、ゼロはブリタニア側に売られることになる。知略が惜しいそうだ」
「……そんな…っ!!」
「ゼロを犠牲にして日本をもらうのかよ!?」


口々に言うメンバーに、彼は優しいが悲しい笑みを浮かべた。


「俺一人分の価値…がどれだけなのかは分からないが、皇帝から公約をもぎ取れたのはここまでだった。本当は、日本ぐらい解放しろって、言ったんだけどな。さすがに、そこまでは無理だった。…むしろ、俺の身一つでここまでもぎ取れたんだから、良い方なのかな」
「……君、は……」


メンバーは、目の前にいるカレンと同い年ぐらいの少年を凝視する。今の言い方では、つまり……。


「これは、俺からのお前達への謝罪だ。あんな、重要な時に、私用を優先して、すまなかった」


頭を下げた彼に、メンバーは驚きを隠せない。


「君、が……ゼロなのか……?」


呆然と呟かれた言葉に、彼は寂しげに笑うだけで答えない。
もう言うべきことはないとばかりに、彼は背を向ける。
その背中に、カレンが叫んだ。


「…どうして!? どうして、自分を犠牲にしてまで、私達を!? あんたは、私達を利用してたんじゃないのっ!?」


去ろうとする彼の足が止まる。
彼は、眼帯に覆われていない右目を閉じた。


「…利用、していたのは事実だ」
「だったらなんでっ!!?」
「……7年前、俺とナナリーは日本に人質として送り込まれた」


静かに語る彼の台詞に、藤堂がぴくりと眉を上げる。


「その時過ごした日本は、美しかった。母がまだ生きていた時と、同じくらいに。………だから、日本を取り戻したいと思った気持ちは…本当だった」
「………君は…」


藤堂が彼をじっとみつめる。カレンが、ぼろぼろと涙をこぼす。
彼は、止めていた足を再び動かした。
カレンは歪む視界で彼を見ていた。どうして? どうしてそんなに自分を犠牲にできるの? 彼を守る人は、いないの?


「ならばカレン、お前がルルーシュの騎士になればいい」
「っC.C.!?」


突然降ってきた声。その声の主は、いつも不敵に笑う灰色の魔女。
C.C.の姿を見て、彼が焦った様な声を出す。


「お前……なんでここにいる!?」
「いるからいるんだろう?」
「皇帝に見つかったら、お前どうなると…っ!!」
「安心しろ、話をつけてきた。…私はナナリーの護衛になる。咲世子も一緒だ」
「話って……」
「大丈夫。私に害はない」


彼を安心させるために、C.C.は彼の頭をそっと撫でる。彼は顔を歪めて、一言、すまないと消えそうな声で呟いた。


「…さて、さっきも言ったが。カレン、私はナナリーで手一杯だ。だから、こいつの騎士にならないか?」


C.C.が優しく笑う。
カレンは、零れる涙を拭って、答えた。





眠るルルーシュの額に浮いている汗を、軽く拭って、カレンは優しく笑う。
ブリタニアや他の諸国は隔離政策としか思っていないが、“日本”はずいぶん復興したらしい。人工の島を使っているため広さの問題はあるが、それでも、ブリタニアに完全支配されていた頃より、状況はだいぶ良いみたいだ。
元黒の騎士団の面々は、蓬莱島の政治を運営している。ラクシャータなどの技術者は、カレンとルルーシュのサポートまでしてくれている。
カレンはそっとルルーシュの額を撫ぜた。


「………ルルーシュ」


彼を起こさなければならないとわかっているが、カレンが額に触れたとたんに和らいだ表情を見ると、もう少し寝かせてあげたい気持ちになってくる。
カレンは優しく彼の頭を撫ぜる。
そう、もう少し。もう少しだけ…。










いつか、悪夢も見なくなるくらい幸せにしてみせるから
あなたがくれたものを、それ以上のものを、あなたにあげるから
絶対、絶対、絶対だから
だから、もう少しだけ待っていて

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2008.09.23 | | Comments(0) | Trackback(0) | 捏造・長編/真夜中の雲、真昼の月

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