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17話派生なお話

タイトル通り、17話派生なお話です
暗いです。ええ、けっこう暗いです。+また神ネタって言うか不死ネタです^^;
こんな展開にはなってほしくないですねー
……ギアスは毎週毎週心臓に悪すぎる…

今回、本当はスザク君的な話を書こうとしたはずなのに……あれ?(←)

まあとりあえず、続きからどうぞ!!










神 が 生まれた 日








戦闘も膠着状態に陥り、一旦戦況を把握するため、ゼロ…ルルーシュは斑鳩に戻った。
真っ直ぐに自室へ向かう。
自室に入る直前、C.C.のことを思い出し、おびえさせないように仮面を外した。
仮面を外したとたん、地面に水滴がぼとぼとと落ちる。枢木神社を出てから、ずっとこの調子だ。自分は、非情に、冷静にならないといけないのに。
苦く思う気持ちを表すかの様に、ルルーシュは水滴…涙を踏みつけて自室に入った。


「…あ、おかえりなさい。ご主人様」
「………ああ。大人しくしていたか?」
「は、はい! ……あの、ご主人様、どこか痛いんですか…?」
「……………」
「涙が……」


C.C.はルルーシュに近寄って、その細い指をそっと頬に這わせようとする。しかし、寸でのところで、ルルーシュが後ろに下がったため、その指は宙を彷徨う。
C.C.はその反応にびくっと怯えた。


「もっ、申し訳ありませんっ」
「…いや、構わない」


ぼろぼろと流れ出る涙はそのままに、ルルーシュは画面に向かう。
そんなルルーシュに、C.C.は後ろに付いて何かを言いたそうにしていた。背後のそんな気配を感じて、ルルーシュはC.C.を振り返る。


「…どうした」
「あ、あの、このお部屋には台所はないのですか?」
「台所?」
「そ、その…私、この部屋から出ないように言われてますし…」
「腹が減ったのか? それならピザは無理だが保存食を……」
「わ、私じゃなくて!!」


手を握り締めて、C.C.は訴えるかのようにルルーシュを見た。


「その、ご主人様の…」
「俺?」
「ご主人様、何も、召し上がっていない様子、でしたから……私、やることありませんし、ご主人様が忙しいのでしたら、料理をお作りしようかと……あ、味は保障しますから!!」


必死に言うC.C.に、ルルーシュはこの部屋に入って初めて微笑した。まだ、涙はこぼれたままだったが。


「いや、大丈夫だ。ありがとう」
「……っっ!!」


ありがとうと言われて、C.C.の表情が輝く。
ルルーシュは再び画面に向き直る。C.C.は大人しくしていることに決めたのか、チーズ君を抱き締めて、ソファーへ戻った。


「食事……か」


ルルーシュは苦笑する。さっきあんなことをされたせいか、食欲が全くない。
ふと、考える。前に食事をしたのは、いつだったか。
そのことを考え、ルルーシュは目を見開いた。最後の涙が散る。


「………どう言う、ことだ…?」


前に食事…らしきことをしたのは、C.C.にピザを食べさせるために一切れ口に入れたあれだけだ。あれから、動揺していたこともあってか、水以外口にしていない。なのに、全く食欲がないとはどう言うことだ…?
そもそも、あのアーカーシャの剣があった場所から帰って来て、何か食べたか? いや、何も食べていない。

まさか…っ

ルルーシュは勢い良く立ち上がると、部屋に置かれている鏡を見た。いきなりの行動に、C.C.が怯えているが、それに構っていられるほど、ルルーシュには余裕がない。
急いでコンタクトを外す。そして、鏡を見た。


「………ギアスは、失われていない………」


真っ赤に染まった左目を見て、ルルーシュはほっと安堵の息を吐く。
Cの世界でC.C.の記憶を見た限りでは、コードを受け取った場合、ギアスが使えなくなっていた。ならば、何故? 思い違い、なのか?


「あ、の……ご主人様……?」
「…ああ。すまない、何でもないんだ」


怯えるC.C.に、少しだけ微笑みながらルルーシュは彼女を見た。
彼女の指に巻かれた絆創膏が目に入る。
C.C.は不老不死だ。傷を負った場合も、すぐに傷口は塞がっていた。
ふと、嫌な予感が、ルルーシュの脳裏を過ぎる。


「……その絆創膏」
「え……?」


C.C.に近寄ると、そっと彼女の手を取る。C.C.はびくっと肩をすぼめるが、ルルーシュに抵抗することはない。
ルルーシュはそっと、絆創膏を剥がす。その下には……


「……………き、ず…」
「え、あ、べ、別にもう痛くありませんし、血も出てません! だ、だから平気です!!」


己が負わした傷が残っていることに愕然としていると、勘違いしたC.C.は必死で首を振った。
ルルーシュの体が小刻みに震える。
どう言うことだ? 何故まだ傷が残っている? C.C.のコードはどうした? 皇帝が奪ったのか? それとも……?
ルルーシュは、C.C.の手を振り払いたい衝動にぐっと耐える。代わりに、震える手で、強張る表情で、C.C.に優しく言った。


「ばんそうこう、張り替えるから、少し待っていてくれ」
「は、はい!!」


きらきらと嬉しそうに笑うC.C.の顔を、ルルーシュは見ていられなかった。








自室ではない、使われていない部屋。
薄暗い室内で、ルルーシュはかたかたと震えながら、机に左手を置いた。
右手には銃。その銃を左手の甲に押し当てる。


「違う。そんなはずはない。俺の思い違いだ。俺の勘違いだ。そんなことはない。そんなこと、あってたまるか。違うんだ…っ!!」


ぐっと目を塞いで、銃のトリガーを引く。
パシュっと言う音と共に、痛みがルルーシュを襲う。
しかし、そんな痛みよりも、確認しなくてはならないことがある。
銃で撃った手の甲を、目の高さまでかかげた。
ごぼりっと流れ出る血。
赤い血が流れ出ていることに、ルルーシュは安堵の表情を見せる。しかし、その表情はすぐに驚愕の表情に切り替わった。

赤い血が、ふいに止まったからだ。

がたんっと音をたてて、銃が右手から滑り落ちる。震える手で、ルルーシュは手の甲の血を拭った。


「嘘、だろ? 嘘、嘘だ!! 嘘だ!! 嘘……誰か嘘だって、言ってくれ……っ!!!!」


ルルーシュの悲鳴が、部屋に木霊する。
血が拭われた手の甲には、傷ひとつなかった。










おめでとう、あなたは王の力を手に入れました
おめでとう、あなたは神の力を手に入れました
おめでとう、おめでとう、おめでとう

でも、それって本当に良いことなのかしら

おめでとう、王の力はあなたを孤独にする
おめでとう、神の力はあなたを苦しめる
おめでとう、おめでとう、ざんねんでした

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2008.08.05 | | Comments(3) | Trackback(0) | 短編小説

コメント

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2008-08-05 火 05:01:55 | | # [ 編集]

かなりストライクでした。

はじめましてです。
サーチからやって来ましたが、こういうの誰か書かないかな?とか思ってたら本当にあって感動しました。
暗さ具合が良いですね。私はギアスの最後はルル不老不死孤独生き地獄で終わって欲しいと思っているいけない人なので、読んでよかったです。妄想の助けになりました。
出来れば続きが読みたいなぁ・・・と思ってみたりして・・・。

乱文失礼しました。また読みに来ようと思います。

2008-08-06 水 15:14:55 | URL | 如月六花 #2vebo86g [ 編集]

コメントありがとうございます!

>Sign様
私結構救われない話好きだったりするのでww(←)でも愛故ですよ!!(余計あかんわ)
私的に、どうもルル・スザ→銃、カレン・ロロ→ナイフなイメージがあるみたいで……そうか、ナイフで切りつけるか……考えもしなかった…(←)あと、ルルーシュは切れたら銃で撃ち抜くくらいするかなーっと言う私の偏見から成り立っている話です(ヲイ)
人間となったC.C.と不死になったルルーシュを対比させたかったので、より暗くなったと言っていただけて万々歳ですww(←)
17話のスザク君には、足蹴にした後に手を差し出すってどんだけ飴と鞭やねん!!と突っ込みをいれました(笑)あれですね、あそこでのスザク君の歩みよりは、どうしてもルルーシュをもう一度叩き落したい監督の意図が見えまくりで、あまりスザク君自身を見直したって感じには捉えられませんでした^^;
それでは、毎日暑い上に大雨なので、お気をつけくださいね!!コメント、ありがとうございました!!


>如月六花様
お越しいただきありがとうございます!!そしてはじめまして!!ストライクに入れて嬉しいですww
私も結構暗い話が好きなので、嬉しいですww
ギアスの最後は本当にそうなりそうな感じですよね……そんな最終回でも美味しくいただけますが!!もちろんハッピーエンドがいいですが!!でも絶対なさそうですもの!!(←)
妄想のお手伝いができたのでしたら、幸いですww
続き…ですかー……そうですね、続きを書くとしたらどんな感じの方向へ行くと良いですかね??うーん……不死神ルルが皇帝と会話するとか、不死神ルルが超合衆国を完成させた後人知れず行方をくらまして残された人の話とか、全てが終わってから数年たって行方をくらませていた不死神ルルがナナリーの結婚式にこっそりやってきてスザクと鉢合わせする話とか、不死神ルルがC.C.との約束を果たすためにオーストラリアのマオのお家でC.C.と二人暮らしを始めた話とか……??こんな感じですかね??(ネタだけですが)
もし時間があったら書いてみたいです!!でもきっとどれでも暗い話になることは間違いなしでっす!!(←)
それでは、コメントありがとうございました!!またのお越しをお待ちしております!!

2008-08-08 金 23:57:21 | URL | あず #- [ 編集]

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