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王を紡ぐ円卓の騎士 -14-

14話目でっす!!
クライマックスですよー
なのでなるべく早めに上げたいと考えています。…ええ、予定は未定ですが(笑)

まあとりあえず、続きからどうぞー












○彼の瞳の緋








“悪魔”と呼ばれることには、慣れている。
本国の皇族達…特に皇妃連中は、廊下を歩くルルーシュを見て、よくひそひそと囁いていた。こちらに聞こえる様に、ひっそりとはっきりと。
ギアスのことを知っている者は、大体がその力を嫌悪する。むしろ、知っているのにルルーシュと普通に付き合う者の方が、稀なのだ。
…そう、稀。稀なのだ。
ルルーシュは思考の片隅で考える。
ギアスのことを知ってしまった生徒会のメンバーは、どう言う反応を示すだろう。
今までの様に付き合ってくれるのか?
それとも、嫌悪して、離れていくのか?


「悪魔なぞ、死んでしまえ!!!!」


男の動きが、スローモーションの様に見える。
そう、“悪魔”と呼ばれることには慣れている。
慣れているのに。
生徒会のメンバーのことを考えると、どうしてこんなに胸が痛いのだろう…?
銃弾が真っ直ぐルルーシュに向かってくる。それを、ルルーシュは呆然と見ていた。
見ていた、が。


「―――ルルーシュっっ!!!!」


常では聞くことのできない人の悲鳴が聞こえる。
そのことに驚いて、ルルーシュは少し体勢を崩した。


「―――っ!!」


肩に焼ける様な痛み。体勢を崩したことによって、弾道がずれ、左肩に当たった様だ。
左肩から流れる赤い血を右手で押さえ込みながら、その場に蹲る。


「お兄様っっ!!!!」
「…っ大丈夫、大丈夫だから……っ」


悲鳴を上げるナナリーに、ルルーシュは心配させない様に優しく言う。痛みを堪えつつなので、少し声が引き攣っていたが。
蹲るルルーシュを、我に返ったスザクとミレイが駆け寄る。


「ルルーシュ!!」
「スザク君、止血!!」


ミレイが己のネクタイを外してスザクに渡す。スザクは受け取ったネクタイでルルーシュの肩を縛った。痛みに、ルルーシュが呻く。


「……………撃ったのか…」


ぼそりっと呟かれた言葉は、生徒会室の入り口から。
男達が振り向くと、そこには目を見開き呆然と立ち尽くすC.C.。彼女の銃を持つ手が、かたかたと震える。


「……貴女は……警備の者か。…たった一人で、我々に立ち向かうのは、愚かですね。そんなにこの悪魔が大事ですか」
「…………ルルーシュを、撃った、な」


繰り返すC.C.に、男が怪訝な表情を浮かべた。
ルルーシュの背筋が寒くなる。あんな、あんな冷たく無表情なC.C.は、見たことがない。


「―――し、C.C.!! 俺は無事だ!! 無事だから!!」
「………ルルーシュ」


思わず叫ぶルルーシュを、C.C.が見る。やっと視線が合ったことに、ルルーシュはほっとするが、再び銃口を向けられ、苦々しく男を睨んだ。
ミレイはルルーシュを抱き締める様に庇い、スザクはそんな二人の前に立つ。
男は鼻で嗤った。


「そこを退きなさい。その悪魔は、貴方達が命をかけて護るほどの価値なんてありませんよ」
「……価値なんて、関係ない! ルルーシュを護るのは、僕が決めたことだ!!」


男の言葉に、スザクが反論する。ミレイも深く頷いた。
しかし、ルルーシュはそんな二人を見ている余裕がない。何故なら、先ほどからC.C.の表情が冷た過ぎるから。


「…頭の悪い人達ですね。そんな悪魔、いない方が世界は平和なのに…」
「―――止めろっ!!!! C.C.っっ!!!!」


男の声に被って、ルルーシュは叫んだ。しかし、遅い。ルルーシュが叫んだ瞬間、C.C.が跳躍し、男と兵士に向かって銃弾を撃つ。


「―――っな!?」


C.C.に撃たれて、兵士達が倒れていく。男は目を見張った。そんな男を、C.C.はなおも無表情で睨みつける。


「ルルーシュが、世界に必要ないだと? 寝言は寝てから言え。この愚か者が…!!」


一言、呟いてからC.C.が放った銃弾が、男の足を撃ち抜く。その銃声を合図に、藤堂とヴィレッタが生徒会室に入ってきた。


「動くな!! 貴様達に逃げ場はない!!」
「大人しく投降しろ!!」


入ってきた見知った二人に、緊張の糸が切れたのか、生徒会メンバーが安堵の息を吐く。
男は、汗をかきながらも、不敵に嗤った。


「…たった、三人でどうすると言うんです? こちらにはまだまだ兵力が…」
「もうここにいる奴等だけだけどな」
「っ!!!?」


いきなり、窓の方から聞こえた第三者の声。
部屋にいた全員がその声の方を見ると、そこには銃を片手に持ったジノとアーニャの姿。
彼らがいることに、ルルーシュは驚いて目を見張った。


「ジノ…にアーニャ…? どうして…」
「お久しぶりです、ルルーシュ様。もうすぐコーネリア殿下とギルフォード卿、あとグラストンナイツ達が着きますよ」
「戦力…こちらの方が、上」


彼らの足元を見ると、ルルーシュ達を囲んでいた兵士が数人倒れていた。この部屋にいた兵士らも、もう残り少ない。その事実に、男は唇を噛んだ。


「お前達に、もう勝機はないぞ」
「……………」


冷たく言い放つC.C.を、男は睨む。


「……何故だ。何故こんな悪魔が生かされる」
「悪魔ではない。ルルーシュは悪魔なんかじゃない」


C.C.は強く言う。
そして、悲しそうに笑った。


「悪魔なら、涙なんか流さない」
「………C.C.…」


ルルーシュは、C.C.を見て泣きそうに眉を歪めた。そして、ありがとうと呟く。悪魔じゃないって、言ってくれて嬉しかったから。
そんな中、男は嗤い出した。


「…ふふ……悪魔じゃない? そんなはずがない。我が主の言葉が間違っているとでも? そんなことはありえない。ありえない」


くすくすと嗤う男。男は手にしていた銃を構えた。


「そんなはずはない。悪魔は死ななくてはいけない……っ!!」


銃口が再びルルーシュに向けられ、トリガーに指がかかった。
息を呑んだルルーシュに覆いかぶさる様に抱きついたのは、ミレイ。
目を見張ったルルーシュを庇う様に前で手を広げたのは、スザク。
そして、ルルーシュを庇うために男の銃を持つ手に飛び付こうとしているのは、C.C.。
ナナリーの、シャーリーの、ニーナの、リヴァルの悲鳴。
このままでは、誰かが、傷つく。傷ついてしまう。
もう、誰かが傷つくのを見るのは。もう、誰かが赤く染まるのを見るのは。

そんなの、もう嫌だ…っ!!!!

そう思った瞬間、ルルーシュは左目のコンタクトを外す。そして、左目が赤く染まり、鳥が、羽ばたいた。


「撃つなっっ!!!!!!」
「―――っっ!!!?」


男が驚愕の表情を浮かべ、手が震える。トリガーを引こうと思っても、指が、動かない。
その隙を、C.C.が逃す訳はない。男の手を蹴って、銃を落とす。
男と同じく、銃を握ったまま動けない兵士達を、藤堂とヴィレッタが昏倒させて行った。


「ルルーシュ!!」


C.C.がルルーシュに駆け寄る。ルルーシュは、硬く手を握って硬く目を閉じて何かに耐えるように俯いていた。そんなルルーシュに、ミレイとスザクは心配そうに肩を抱く。


「ルルーシュ!? 大丈夫!?」
「やだ、顔色悪いわ!」
「お前達、ルルーシュから離れろ!!」


C.C.が慌てて叫ぶ。
先ほどの反応は、ギアスだ。暴走するかも、しれない。もしこの場で暴走して、生徒会のメンバーに何かあったら………ルルーシュは立ち直れない…っ!!
ミレイとスザクを押しのけて、C.C.はルルーシュの顔を上げさせる。


「ルルーシュっ」


C.C.の声に、ルルーシュは少しだけ、瞳を開く。その目は、両方共綺麗な紫水晶。
目の色が赤くなかったことに、C.C.はほっと安堵の息を吐く。しかし、それもすぐに緊張の声に変わった。


「…っルルーシュ!!」


腕の中のルルーシュが、がくりっと力をなくす。
そしてルルーシュは意識を手放した。










咄嗟だったから、あまり良く覚えていない
夢中だったから、あまり良く覚えていない
…ああ、またあの声が聞こえる
心の奥で、自分を心配するあの声が

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2008.07.31 | | Comments(2) | Trackback(0) | 捏造・長編 / 王を紡ぐ円卓の騎士

コメント

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2008-08-01 金 17:00:58 | | # [ 編集]

コメントありがとうございます!

>Sign様
お久しぶりです!!お引越しでしたか!!それはお疲れ様です!!携帯からも見ていただけて…ありがとうございますww
話はあと2話ぐらいですかね。もうオールキャストなので、もちろんあの方も出しますよー!!緋色の目をした黒髪の魔神様です(笑)まあ設定は違いますが、ルルーシュとは別に出したかったので満足ですww
最近暑いですからねーSign様も体調には気をつけてくださいね!!
それでは、コメントありがとうございました!!

2008-08-02 土 22:09:26 | URL | あず #- [ 編集]

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