スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--.--.-- | | スポンサー広告

神さまは…

はい、連載している小説ではありません。
16話を見まして、もんもんとしている内に、レポート提出があるにも関わらず、書いてしまった未来捏造小説でっす!!(←)
こんなルル神ENDとか嫌だなぁー……みんなでハッピーに終わってほしいなぁ……56だから無理かなぁ……(←)

とりあえず注意!!
未来捏造です
スザク君とナナリーの子供が出てきます

それでも構いませんわよっておっしゃるお方は続きからどうぞ!!

……ちなみに、題名はブログ名そのまんまです。一番最後の部分で書いてある詩(もどき)は、このブログでのルルに対する想いそのものです。ちょっと恥ずかしいのですが、未来捏造+神ENDなお話を書く時の題名にしたいと思っていたので、本望です(笑)










神さまは、誰から愛をもらうの?








悲しい時や、辛い時。僕が必ず行くところがある。…夏限定だけど。
いつもはブリタニアに住んでいる僕達家族だけど、夏休みのこの時期になると、父さんの実家がある日本に帰ってくる。
この場所を、初めて知ったのは父さんから。父さんが一番大切にしている場所。
長い階段を上って、赤い鳥居を抜けて、少し走ったら森が開けてそこに着く。

一面のひまわり畑

僕は、悲しい気持ちもふっとんだみたいに、にっこりと笑った。


「今年も綺麗に咲いたなー!!」


見渡す限りの黄色の花。その風景に、嬉しくなってはしゃいでしまう。
ふと、目の端に黄色ではない色が見えた。…黒?
僕は少し首を傾げて、その黒に向かって走り出した。
近付くと、その黒が人であることが分かる。黄色のひまわりの中で、真っ黒な髪をなびかせながら、彼は佇んでいた。
彼が振り向く。その紫の瞳と目線が合った。
僕の胸がどきんっと跳ねる。
彼が、驚いた様子で僕を凝視した。


「……す、ざ……?」
「な、なんだよ! ここは僕の家の土地だぞ!! 勝手に入っちゃ駄目なんだからな!!」


紫の瞳の視線に耐え切れなかった僕は、少し怒っている風を装って言う。彼は、見開いていた瞳を、少し和らげた。


「…ここは、お前の家の土地、なのか?」
「ああそうだ! 枢木家の土地だ!!」
「………では、お前は……」


彼の細くて白い指が、僕の頬をそっと撫ぜた。そのさらりとした感触に、僕の頬は瞬く間に朱に染まる。


「スザクの、子供なのか…?」
「―――父さんを知ってるのか!?」


僕の叫びに、風がひまわりの花をぶわりっと舞わせた。








ひまわり畑を見渡せる丘に、僕と彼は座って話す。
彼は父さんの知り合いだと言うけれど、彼はどう見ても僕より少し年上って程度で、三十の半ばも過ぎた父さんの知り合いとは思えなかった。
そう正直に言うと彼は少し苦笑して、秘密を僕に教えてくれた。


「俺は、年を取らないんだ」
「??」
「秘密だぞ。……俺は神さまなんだ」


こっそりと僕の耳元で彼…神さまが囁く。でも、僕はそんなことに騙されるほど、子供じゃない。
そう思って、言い返そうと神さまの顔を見ると、逆光を浴びて、この世のものとは思えないくらい、美しく光る神さまがいた。だから、僕は何も言い返せなかったんだ。だって、本当に神さまなんだって思っちゃったから。
色んな話をした。
神さまなら、すごいことができるのかと問うと、神さまは苦笑して、実はあまりできないんだって言った。
神さまなら、色んなことを知っているのかと問うと、神さまは苦笑して、実は何も知らないんだって言った。
神さまなら、何でも叶えてくれるのかと問うと、神さまは苦笑して、実はそれ程万能でもないんだって言った。
神さまって、実は何も出来ないんだって意地悪して言うと、神さまは苦笑して、本当は見守ることぐらいしか出来ないんだって、悲しそうに笑った。
その悲しそうな笑みを、自分がさせたってことがすごく嫌で、見ていたくなくて、僕は一生懸命別の話題を話した。
無理矢理だったから、賢い神さまは気付いてるだろうな。でも、神さまは優しいから、僕の話に乗ってくれた。
そして、色んな話をした。
父さんのこと。母さんのこと。伯父さん伯母さん達のこと。僕の友達のこと。学校のこと。親戚のこと。最近好きな遊びのこと。…夏休みが始まる前に、けんかした親友のこと。


「で、そしたらあいつ、すっごく怒り出したんだ。別に、僕は悪いことしてないのに!」
「お前はそう思っても、相手にとっては嫌なこと、だったんじゃないか」
「だからって、あんなに怒ることないよ!!」
「そうかな? 相手がどれだけ怒ってるかなんて、お前には分からないだろう?」
「そう、だけど……」


もごもごと俯く僕の頭を、神さまは優しく撫でて、遠くを見た。


「その友達のこと、嫌いになったのか?」
「そんな訳ない!!」
「だったら、やっぱり謝らなくては」
「でも……」


神さまは、俯いていた僕の顔を、ぐいっと引き上げて真っ直ぐに僕を見た。


「謝るべきだ。心から、離れたくないと願うなら、謝るべきなんだ。言えずに、後から後悔しては遅いんだよ」
「………」
「あの時、謝っていれば。あの時、話し合っていれば。…そう、後悔したくないだろう? 失いたくは、ないだろう?」


神さまの悲しそうな瞳を見て、僕は直感的に悟った。
ああ、神さまは仲直り出来なかったんだなって。
ああ、神さまは後悔したんだなって。


「………分かった。謝る。…すぐに謝る!」
「…そうか」


呟いた神さまは、すごく嬉しそうな、泣きそうな表情で僕を見ると、僕をぎゅっと抱き締めてくれた。


「………すまない…………ありがとう………そう、言いたかったんだ、彼に……スザクに…」
「………神、さま?」
「…ああ、何でもない。何でもないんだ」


そう言って僕の顔を見た神さまの瞳の中に、僕が写ってる。
父さん譲りの茶色のくるくるっとした髪。
母さん譲りの藤色の瞳。
神さまは、僕を通して別の誰かを見てる。そう、思った。


「ルルー!!」


神社の方から、僕を呼ぶ声がする。あの声は、父さんだ。
僕が遅いから迎えに来てくれたのかな?


「父さんだ。…ねえ神さま! 父さんにも会って……あれ?」


振り返った先に、神さまの姿はない。
今の今まで隣りにいたのに、もう彼がいたと言う気配すらなくなっていた。


「ルル! やっと見つけた。…遅くなる前に帰って来なさいって言っただろう?」
「う、うん……」


きょろきょろと周りを見渡している僕の手を、父さんが握った。


「さ、戻ろう。ナナリーが美味しい料理作って待ってるよ。ルルが遊びに行ってから、カレンとジノ達も来たんだ。だから今日はご馳走だよ」
「うん……」
「…どうかしたのか?」


カレンおばさんやジノおじさん達が来るのを楽しみにしていたはずの僕が、はしゃがないから、父さんは眉を寄せて首を傾げた。


「……けんかしたのが、まだ辛い?」
「う、ううん! それは大丈夫!! 今日あいつに電話して仲直りするって決めたから!!」
「お、偉いな。昨日まではあんなに頑固に謝らないって言ってたのに」
「だって神さまと約束したから!!」
「……神さま?」


父さんが眉を寄せるのが分かる。僕だって最初は信じられなかったけど、でも彼は本当に神さまなんだ。
だから、僕は一生懸命父さんに神さまのことを伝える。
神さまがここにいて、僕と話してたって言う証が欲しかったから。


「あのね、ここで神さまに会ったんだ! 黒髪で、すっごく綺麗な、母さんより綺麗な紫の瞳で、どう見ても十代なのに父さんの知り合いで、色んな話聞いてくれて、謝った方が良いって、後悔しないようにって教えてくれたんだ!!」


一気に言って、僕の息が少し上がる。頬を赤くさせながら、僕は父さんを見た。ちゃんと伝わったか不安だったから。
そうして見た父さんの顔は、すっごく驚いた顔をしていた。僕は首を傾げる。変なこと、言ったかな? そりゃ確かにいきなり神さまなんて言い出したら驚くだろうけど、父さんの表情はそんな驚き方じゃない気がする。


「…まさか……ルルーシュ……?」
「父さん?」
「いや、まさか、そんなはずは……」
「あ、そう言えば神さま父さんに言いたかったことがあるんだって!!」
「言い、たかったこと?」
「すまない、と、ありがとうだって!!」
「―――っ!!!!」


言った瞬間、父さんに抱き締められた。ぎゅうぎゅう抱き締めてくる父さんに、僕は抗議の声を上げようと思ったけど、父さんが震えているのに気付いて、止めた。代わりに、神さまが僕にしてくれたみたいに、父さんの頭を撫でた。



あれから、何度も夏が過ぎた。
僕は、毎年毎年あの時期になると、ひまわり畑に足を運ぶ。
あれから神さまとは会えていないけど、これから先も会えないとは限らないから。
今度会ったら何を話そうか。
親友とは、仲直り出来たよって?
父さんと母さんも会いたがっていたよって?
カレンおばさんなんて泣き崩れて大変だったんだよって?
何を話そう。何を聞こう。
そんなことを考えながら、僕は今年も同じ道を辿る。
そして見えてきた黄色の海に、目を細めるのだ。










神さまって、特別を作っちゃ駄目なの
だってみんなに平等に愛を与えなきゃいけないから
みんなは神さまから愛をもらえる
でも、だったら
神さまは、誰から愛をもらうの?



スポンサーサイト

2008.07.30 | | Comments(7) | Trackback(0) | 短編小説

コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2008-07-30 水 03:16:18 | | # [ 編集]

コメントありがとうございます!

>もの様
初めまして!こんな辺境の地へようこそです!!話を気に入っていただけたようで…ありがとうございますww
そしてもの様のコメントで気付いたのですが……そうですよね、カレンとジノがくっついてるみたいですね(←全く考えてなかった/馬鹿)うあ…意図してた訳じゃないんですけど、これってやっぱりジノカレ要素ありって書いた方がよかったですかね…^^;
そして、この話を基とした~と言うことですが、こんな話で良かったらどうぞお使いくださいーww一応、著作権的なことを考えてくださったら、煮るなり焼くなりご自由にどうぞwwあ、あともの様のサイトも教えていただけると嬉しいですww
また、リンクまで張っていただき、ありがとうございます!!まだまだ未熟ですが、がんばっていきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いしますっ><*
コメント、ありがとうございました!!

2008-07-30 水 21:23:08 | URL | あず #- [ 編集]

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2008-08-01 金 17:15:14 | | # [ 編集]

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2008-08-02 土 04:04:43 | | # [ 編集]

コメントありがとうございます!

>Sign様
あああやっぱりそう見えますか!!私的には、全くそんな意図なかったり……^^;
じ、実は、「カレンとジノ達」の“達”って言うのは、「カレンとジノ」にかかっているんではなくて、「カレンと、ジノとアーニャ」にかかっていたのです(爆)
いえね…カレンは許せるんですけど、アーニャにおばさんってつけたくない乙女心とかでして……(←)紛らわしくてすみませんっ;どこかでアーニャの名前も出しておけばよかったです…
C.C.に関しては、死なずに普通に人として生きてるかなーっと。コードを受け渡したら、すぐ死んでしまうんですかね?V.V.のはその前のルル&コゥ様姉弟攻撃による負傷+コードを失くしたから、と思ってました^^;シスターも血を流して死んでましたよね?(ちょっと確認できてないですが)コードを失くしてすぐ死ねるなら、血を流す必要はないかなーっと……まあ推測ですが^^;
長々とすみません; コメント、ありがとうございました!!


>もの様
サイト、拝見させていただきましたーwwって、驚きですよ!!普通にお気に入りサイト様ですよ!!(興奮してテンションが…)え、「ゆるやかにゆるやかに終わりを告げる」とか「催涙雨が落ちた。」とか大好きです!!!!(←告白)
ジノとカレンについてですが、もの様のお好きな方で全然構わないです。ええ、何度見返しても確かにジノカレっぽいですし(笑)
私も、もの様の小説楽しみにしていますww
では、ありがとうございました!!

2008-08-02 土 22:05:01 | URL | あず #- [ 編集]

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2008-11-09 日 22:01:38 | | # [ 編集]

コメントありがとうございます!

>しろ様
初めまして!!読んでくださり、ありがとうございますww
気に入っていただけたようで、何よりですww
このお話は私も気に入っているので、ルル神に愛を届けたいと思っていただけてうれしいですwwありがとうございますww
これからも、どうぞよろしくお願いします!
コメント、ありがとうございました!!


2008-11-28 金 01:20:45 | URL | あず #- [ 編集]

コメントの投稿


秘密にする

«  | HOME |  »

プロフィール

あず

Author:あず
ここは、管理人あずによる期間限定女性向け非公式ブログサイトです 公式とは一切関係ありません
サイト内の画像や文章は無断転載、複製、配布等の利用禁止です
基本ルルーシュ至上主義です 

最近のトラックバック

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。