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王を紡ぐ円卓の騎士 -12-

6万hitありがとうございます!! こんな辺境の地ですが、どうぞこれからもよろしくお願いいたします!!
何かお礼とかしたいんですけど、今は連載抱えてますしねぇ……うむむどうしよう…何か考えます…

はい、12話です。
明日明後日はきっと更新どころじゃないと思うので、今更新しておきますね!

今回はオリジナルキャラクターが敵として登場しますーご注意ください
そして生徒会メンバーに皇族バレですよ!
あと、話の内容のことをちょーっとだけ言いますと、ルルーシュのギアスのことを知っているのは、今学園にいるメンバーではC.C.とナナリー、ジェレミア、ヴィレッタだけです。一応、皇族の秘密ってことになってる感じですかね。
あと、ルルーシュに話かけてくる“誰か”さんは“彼”です。出したかったんですよね、別々にww

まあ内容はその辺にしまして…
それでは続きからどうぞー







○世界の色が変わる







開いた扉から、ばたばたと無作法に入り込む男達。
いきなりのことに、ルルーシュ達は混乱する。対応できない間に周りを包囲され、男達は手に持った銃をルルーシュ達に向けた。
銃と言う凶器を見せ付けられ、シャーリーとニーナが悲鳴を上げる。その声にナナリーは怯えた様に震えるが、しっかりと手を握っている兄のぬくもりがあったため声には出さずになんとか耐える。
無表情な男達に怯えながらも、ミレイはメンバーの前に出て、男達を睨み付けた。いったい何の用なのかは分からないが、男達の服装は軍服だ。この場にC.C.がいない以上、彼ら兄妹を護らなくてはならない。もちろん、生徒会のメンバーもだ。
前に出たミレイを庇う様に、スザクとリヴァルが彼女の横に立つ。ミレイがちらりと後ろを見ると、ルルーシュはナナリーを庇う様にしゃがんで、彼女の手を握っていた。シャーリーとニーナの前にはカレンがいる。
ミレイは息を吸い込む。そうしないと、恐怖で声が出ないのだ。いきおいをつけて、なんとか震えない様に声を出す。


「我がアッシュフォード学園に何の御用ですか? こんなテロの様な真似をして……いくら軍属と言え、横暴ではありません? 用件があるならもっと穏便にしていただきたいわ。……銃を下ろしなさい」
「それは出来ない相談ですな」


ミレイの言葉に反応したのは、銃を構えている兵士達ではない。扉の方から入ってきた、おそらく上官だろうと思わしき男。
男はにやりと笑う。その表情に、ミレイとスザクの表情が歪んだ。


「横暴とは思うが、こちらにも事情がありましてな。アッシュフォード嬢、貴女ならその理由がお分かりかと…」
「あら、何のことだかさっぱりだわ! こんな事態を起こす様な理由なんてね!!」


表面に出していないが、ミレイは内心焦っていた。今の含みのある物言いでほぼ100%はっきりした。兵士達の狙いが、彼らだと言うことが。できることなら、彼らとは関係ない事柄であって欲しかったが、彼らのこと以外でアッシュフォードが軍人に襲撃されることは、ほとんどないだろう。
スザクもそれに気付いたのか、少し後ろを気にしている。


「知らないふり、ですか。まあそれでも良いですが、こちらには人質がいるんですよ? ……この学園の生徒、と言う人質がね」
「「「「!!!!!」」」」


男の言葉に、メンバーは表情を歪めた。
ルルーシュはぎりっと下唇を噛む。そんな兄の様子を感じたのか、ナナリーが不安そうにルルーシュの手を握った。
どうすればいい? どうすれば学園の生徒を、生徒会の仲間を、ナナリーを護ることができる?
ナナリーの手を握っていない方の手で、己の左目に触れる。これを使えば、これを使ったなら、こんな男達など…!
男は、生徒会室にいる者を見回していたが、目的の相手を見つけたのか、にやりと笑った。そして横にいた兵士に命令する。


「おい、そこの黒髪の男子生徒だ。捕まえろ。…目は布で塞いでおけ」
「イエス・マイロード」
「っ!!」
「逃げなさいっっ!!!! スザク君っ!!!!」


ルルーシュの息をのむ音。ミレイが振り返ってルルーシュに向かって叫ぶ。
名を呼ばれたスザクは、ルルーシュに近付いてきた兵士を蹴り倒した。しかし他の兵士が別の方向からルルーシュに襲い掛かる。


「ルルーシュっ!!!!」


スザクは最悪な結果を想像したのだが、それとは違い、兵士はなぜか崩れ落ちる。唖然としていると、ふんっと髪を払いながらしゃがんでいたカレンが立ち上がる。その手には護身用だろうスタンガン。


「事情は分からないけど、手荒な真似、しないでちょうだい」
「……カレン…」


見ると、カレンの後ろで、震えながらもシャーリーは椅子でニーナは護身用のスタンガンで近付いてくる兵士達を近付けまいとしていた。リヴァルもミレイを護るために兵士達と対峙している。
学生だと侮っていたのだろう。兵士達は思わぬ反撃に合い、少し戸惑っている。
しかし、それも時間の問題だ。彼らは訓練された者達。すぐに制圧されてしまうだろう。そうなった場合、一番良い方法は…。
ルルーシュは少し思案すると、ナナリーの手を優しく握る。その手から何か感じ取ったのか、ナナリーは泣きそうな表情でルルーシュを見た。震える唇が兄を呼ぶ。
そんなナナリーを落ち着けるために、ルルーシュは握っていた手を離すと、彼女の頭を撫でた。


「大丈夫。大丈夫だから」
「お兄様……」
「すぐにC.C.やジェレミア達…藤堂さんも来てくれるから。……な?」
「……………はい」


気丈にも頷いたナナリーを、ルルーシュは抱き締める。
そう、この学園には多くの警備の人間やルルーシュ派の軍人、日本から派遣された人間がいる。そうやすやすと全てが制圧されるはずがない。ならば、ルルーシュが取る行動はひとつ。何が何でも時間を稼ぐことだ。…この仮初めの楽園を手放すことになったとしても。
ルルーシュはナナリーから離れると、ミレイとリヴァルを押しのけて、男と対峙する。


「―――っルルちゃん!!」
「大丈夫、ですから」


悲痛な声を上げるミレイに一度微笑むと、ルルーシュはその表情と雰囲気を一変させて男を見る。
男が、兵士達が一歩下がるほど、今のルルーシュの雰囲気は威厳に満ちた皇族のそれ。


「貴様ら、いったい誰の指図で動いている。…私を、神聖ブリタニア帝国第十一皇子ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアと知っての所存か」


ルルーシュの言葉に、生徒会メンバーが息を呑むのが分かる。事情を知っていたミレイとスザクは、苦々しい表情だ。こんな形で知られてしまうなんて…。
男はルルーシュの雰囲気に圧されていたが、なんとか持ち直した様子でルルーシュを睨んだ。


「…もちろん、知っているからこそですよ。ルルーシュ殿下……いや、黒の皇子」
「ほう……その名を言うということは、貴様達の主は皇族だな」


ルルーシュがこともなさげに言うのに対して、男が目を見開く。
そんな様子に、ルルーシュは鼻で嗤う。


「私を“黒の皇子”なんて名で呼ぶのは、一部の皇族連中だけなのでな」
「………本当に、忌々しい人ですね。黒の皇子……この悪魔の子が…っ」
「悪魔とは失礼だな。だいたい、貴様らがこんなことを起こさなければ、私は一般庶民として生きていたさ」
「王の寵愛を一身に受けているのに? 陛下は貴方を側におきたくて仕方がないのに?」
「こちらとしては迷惑な話だ」


心底から言うルルーシュに、男は表情を歪め嗤う。汚らわしいものを見るかの様に。


「迷惑な話? 貴方の様な人が陛下の寵愛を迷惑? 貴方は生きているのもおぞましい悪魔だと言うのに、側におこうとしてくださっている皇帝陛下にそんな口を聞くな!!」


感情を高ぶらせる男に、ルルーシュは内心で舌打ちをする。この男は純潔派…それも皇帝を崇めるタイプだった様だ。男の目が、狂気に満ちていく。


「だいたい、悪魔が生きていていいはずがない! 貴方の様な悪魔は早く滅さなくてはならない…っ」
「お兄様を悪く言わないで!!!!」


ルルーシュは驚いた様子で後ろを振り返る。叫んだナナリーの頬は興奮からか赤くなっていた。彼女の横には、スザクが寄り添う。


「お兄様は悪魔なんかじゃありません!! すごく優しい人です!!」
「そうだ! ルルーシュのことを知りもしないくせに、勝手に…っ!!」
「知らないのは貴方達の方だ!! この悪魔が何をしてきたのか!!」


男の物言いに、ルルーシュは眉を歪ませる。先ほど目を塞ぐように言ってきたことと良い、ギアスのことを知っているのか? ならば、男が言っているルルーシュがしてきたこととは…。
ルルーシュの目の前に、真っ赤な世界が広がる。


「この悪魔は、七年前アリエス宮で起こったテロ事件をもっと悲惨なものに変えた!! 悪魔の力で!!」
「アリエスの事件は、テロリストの仕業でしょう!? 彼は被害者だわ!!」


ミレイが男を睨みつけながら言い放つ。それに、男は嗤った。


「他は全て死ぬか、重傷を負ったのに、たった一人怪我すらしなかったのに? 被害者? 笑わさないでくださいよ」
「………何が、言いたい」


ルルーシュは搾り出す様に声を発する。そうしないと、赤い世界に飲み込まれるから。


「確かに、最初はテロ事件だったんでしょう。ですがマリアンヌ皇妃とその警備二人、あとナナリー殿下の足の怪我以外は、テロではない。この悪魔の仕業だ!!」
「ふざけないで!! いったいどうやってたった十歳の子供があそこにいた全員を殺せるのよ!!?」
「それが出来るんですよ。ギアスの力さえあればね!!」


ギアスのことを知っている…そのことは別に問題ではない。ブリタニアの皇族であれば、大体が知っているからだ。男達の主が皇族であれば、ルルーシュへの反感を煽るためにギアスのことを教えたとも考えられる。
ルルーシュの左目が痛む。いけない、今この状態で使っても、何を起こすか分からない。まだ、ルルーシュはギアスを制御できていないのだ。それこそ、七年前の様に、赤い世界が…。


「七年前だけじゃない。自分を誘拐した奴らを、その仲間の一人を操って殺し合わせることもした!!」
「…っ!? 誘拐って…」
「誘拐犯の一人と会う機会がありましてね。聞いたのですよ、貴方の目が、その時赤くなっていたことを。その男のお蔭で、貴方を見つけたんですよ」
「…赤く……?」


スザクはその言葉に眉を寄せる。あの時、ちらりと見たルルーシュの瞳は、赤かった、様に見えた。
C.C.も、彼の目が赤いかどうかを気にしていたのを思い出す。


「目が赤く染まる…それこそギアスの証拠!! 人の心まで操れる悪魔の力!! そんなもの、この世にあってはならないものだ!! ましてや、皇帝陛下の側になぞ…っ!!!!」


驚きを隠せない周囲に対して、ルルーシュは何も言わない。俯いたまま、手を口元に当てて黙っている。
ルルーシュの耳に、男の話は聞こえていない。ただ、赤い光景と、誰かがルルーシュを呼ぶ声。


(私に任せておけ、ルルーシュ)
………………だ
(今までの様に、お前を害する者は全て消してやろう)
………い……だ
(だから、私に身を委ねなさい。そうすれば、楽になれる)
………い…や…だ…
(ルルーシュ)
いやだ!!


ルルーシュは目をぎゅっと瞑る。もう嫌だ、嫌なんだ! テロリストであっても誘拐犯であっても敵であっても、誰かが死んでいくのを見るのは、もう嫌なんだっ!!!!
そう強く思った瞬間、あれだけ赤かった世界が元に戻る。聴覚も正常に戻ったらしく、周りの声が聞こえてきた。
叫ぶミレイの声。己の名を呼ぶナナリーとスザク、カレン、リヴァルの声。悲鳴を上げるシャーリーとニーナの声。
そして、赤じゃなくなった世界の目の前には……。


「悪魔なぞ、死んでしまえ!!!!」


銃口をルルーシュに向け、引き金を引こうとする男の狂気に満ちた目があった。










赤く染まる世界は見たくはない
赤く滲む世界など、知りたくはない
真っ白なままで、いることはできないけれど
それでも、望むのは……


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2008.07.20 | | Comments(0) | Trackback(0) | 捏造・長編 / 王を紡ぐ円卓の騎士

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