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王を紡ぐ円卓の騎士 -11-

だんだんシリアスになってまいりました!!
…まあ、シリアスとか言いつつ、一番力を入れたのはお土産ですけど(笑)
ご当地チーズ君は、全国でその地方独特の姿をしたキ●ィちゃんみたいなイメージです(笑)きっと、頭に帽子じゃなくてタオルを置いていることでしょう…

それでは、続きからどうぞー










○時が動く








アッシュフォード学園の周りには、コーネリアが厳選した警備員が常に待機・監視している。万が一の事態を防ぐためだ。コーネリアが選んだだけあって、彼らは皆、能力も高く忠誠も強い。
何らかの事態が起こっても、彼らのところでほとんどの事柄は終結するので、アッシュフォード内は安全なのである。
しかし、今一人の警備員がぱたりと倒れた。彼の周りには数人の武装した男達。耳元のインカムのスイッチを入れる。


「こちらB-14。制圧、完了しました」
『A-1了解。次の作戦に移れ』
「イエス・マイロード」


男達は無表情で動き出す。アッシュフォードを目指して。






ルルーシュの目の前には箱の山。口元を引き攣らせるルルーシュに、ミレイは笑顔でまた
別の箱を乗せる。


「これが地元名物温泉まんじゅうね。で、こっちが温泉たまごでー、あっちが地元名産の醤油を使ったお煎餅!! これはーっと、柚味噌の煎餅ね。忘れちゃいけない銘菓の最中!! おーっとこっちは水まんじゅうだわ!! 地元でしか食べられないおばあちゃんの味、漬物と手作り豆腐に手打ち蕎麦!! 美味しい海の幸・山の幸もあるわよ!! さあどうだ!!!!」
「……………どうだ、と言われても……」


ルルーシュは眉を寄せて、苦笑している生徒会メンバーを見た。


「その……ルルとナナちゃん、あとC.C.が来ないってことで、お土産を渡してくれって言う生徒がたくさんいて」
「大変、だったよね……」
「これでも少なくなった方なのよ。会長に感謝した方が良いわ」
「そうそう。会長がさー、『ルルちゃんとナナちゃん、しぃちゃんに対して生徒のほとんどがお土産買ったら食べられないわ!! なので食べ物は十品前後のみ!! 後は食べ物以外にしなさい!!』って宣言したんだよなー」
「一日目の夕食後に、くじ引き大会を開いたんだ。そこで当たった生徒が食べ物のお土産って訳で………白熱したなぁ…」


口々に言うメンバーに、ルルーシュは頭を抱えた。つまり、つまりだ…。


「コレ以外に、物での土産があると言うことか………?」
「ルルちゃんとナナちゃんの麗し兄妹コンビ+しぃちゃんの人気は凄まじいわねー。安心して、他のはポストカードとかストラップ・キーホルダーとか……後はそうねー温泉ならではの石鹸とかそう言った感じだったかしら??」
「かしら…って、ここにはないんですか?」


手探りで机の上にある土産に触れていたナナリーが、首を傾げる。ミレイはそんなナナリーににっこりと笑った。


「あんまりにも数が多いから、郵送してもらったの。明日辺りにどどんっと来るわよー」
「………………勘弁してください…」
「みんなの愛が重いでしょーあはははー」


笑い出すミレイを、ルルーシュは睨んだ。楽しんでる、絶対に楽しんでやがる…。
険しい表情のルルーシュに、シャーリーはそわそわとしつつ声をかけた。


「あ、のねルル!」
「…ん?」
「その……わ、私もお土産、買ったんだけど、貰ってくれるかな…? あ、食べ物とかじゃなくて、キーホルダーだから!!」
「あ? ああ、ありがとうシャーリー」
「どういたしまして!! ナナちゃんには、はい! ぬいぐるみだよ!」
「ありがとうございます、シャーリーさん」
「C.C.にはご当地チーズ君買ったから、後で渡しておいてくれるかな」
「ああ、わざわざあいつにまですまないな。ありがとう」


微笑して受け取ったルルーシュに、シャーリーの頬が朱に染まる。ルルーシュへの土産に渡したキーホルダーは、実はシャーリーが自分用に買った物と色違いなのだ。好きな人と同じものを持ちたいと思うのは恋する乙女の特性だろう。
そんなシャーリーには気付かず、ルルーシュはナナリーによかったなと言ってやっていた。その様子を見て、カレンがため息をつく。


「……相変わらずフラグをへし折る男ね」
「何か言ったか、カレン?」
「何でもないわ。…はい、こっちは他の生徒会メンバーから」


カレンが手渡した封筒を開けると、中から出てきたのは温泉のチケットが三枚。


「今回は行けなかったから、今度行って来いよ。良かったぜー」
「行く時は言いなさいよ! 生徒会メンバーでこっそり付いて行くから!」
「なんでこっそりなんですか……。普通に一緒に行けばいいでしょう? その方が楽しいし。なあ、ナナリー」
「はい! 私も皆さんと温泉、行ってみたいです!」
「ううーん。こっそり付いて行くのも醍醐味だけど、ルルちゃんとナナちゃんが言うなら、今度は生徒会メンバーで温泉旅行よ!!」
「「「おおーっ!!!!」」」


嬉しそうに騒ぐメンバーを見て、ルルーシュは微笑む。最近、C.C.が帰って来たりコーネリアとユーフェミアがやって来たりと、ばたばたしていたから丁度良いかも知れない。そうなると、警護の加減があるので早めに申し出ないと。
ルルーシュは窓の外を見ながら今後の予定を考える。しかし、少し感じる違和感に眉を寄せた。
何かがおかしい。この時間だと、この窓の外に警備員が巡回する姿が見えるはずなのに?

…一応C.C.に連絡を入れておくか。

ルルーシュが携帯電話を取り出した瞬間、生徒会室の扉が開いた。






C.C.は校舎内の使われていない教室で、電話をしていた。相手はこの間遊びにやって来たコーネリア。


「ああ、シュナイゼルが言った通りだ。こっちにいる間で出来る範囲で良いから、情報を集めておいてくれ」
『ああ、分かった。丁度明日は桐原との会談だしな』
「何もなければそれで良いんだ。杞憂に終わって欲しいがな」
『全く……お前があの子の傍を長期にわたって離れていなければ良かったのだ』
「…仕方がないだろう。必要だったのだから」


コーネリアは、騎士であるC.C.が主の傍を離れていたことをあまり良く思っていない様だ。
確かに不便なことばかりだったが、ギアスを抑えるコンタクトも手に入ったので、十分離れていただけの価値はあると思う…いや思いたいが。


『それではな。また連絡する。ルルーシュとナナリーにもよろしく伝えてくれ』
「ああ。分かった」


C.C.は携帯電話の通話ボタンを切る。そして携帯電話をポケットに入れると、教室から出てクラブハウスに向かうために廊下を歩いた。
ふっと、廊下の角の先から数人の気配がする。生徒にしては妙な気配。C.C.は勢い良く飛び出した。


「!!」


いたのは武装した男が二人。C.C.は迷わずその男達を蹴り倒す。
C.C.の外見に惑わされたのだろう。対応が遅れた男達は簡単に倒された。C.C.は男達が持っていた銃を奪うと、全速力で走り出す。
何故、安全なはずの学園に、不審者が存在する?
C.C.は唇を噛んだ。ルルーシュ達の傍を離れるのではなかったと、ひどく後悔する。
走っている内に数人の男達に出会うが、C.C.は走る速度を落とさずに、奪った銃で彼等の両足を打ち抜いた。
転がる男達は、他の警備がなんとかするだろう。C.C.にはそんな奴らに構っている余裕などない。


「C.C.!!」
「っ藤堂か!! 何があった!?」


校舎内から出てすぐに、藤堂と出会う。彼も襲ってきた男達を倒したところだった様で、彼の足元には数人転がっていた。
C.C.は共に走り出した藤堂に問いかける。その問いかけに、藤堂の眉が歪んだ。


「分からない。しかし学園の周りを警護していた者達と連絡が取れない」
「…ジェレミアとヴィレッタは!? 誰かクラブハウスにいないのか!?」
「彼らは警備の者達に生徒を避難させる様に言った後、クラブハウスに向かったはずだ。私は部活の生徒を避難させたので遅くなった。…すまないっ」
「………仕方がないさ。ルルーシュはもしもの事態になった場合、生徒も護れと言っていたからな………あの馬鹿め」


C.C.は苦々しく表情を歪めた。
頼む、無事でいてくれ。
C.C.は己の主である、優しい少年のことを思った。そう、優しいのだ彼は。誰かを護るためなら、自らを犠牲にするのも厭わない、優しい少年なのだ。その事実が、C.C.の胸を騒がせる。


「頼むから………ギアスは使わないでくれ……っっ!!」


騎士の悲痛な叫びは、主には届かない。










箱庭が壊れていく音
時が進んでいく音
男達が踏み荒らす音
騎士が走っていく音

王は、どんな音を奏でる…?

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2008.07.17 | | Comments(0) | Trackback(0) | 捏造・長編 / 王を紡ぐ円卓の騎士

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